吉本ばななのレビュー一覧

  • SLY  世界の旅2
    ありふれた日常の中に、流れ去ってしまう時の中に、思い出に残る美しい瞬間があることを気づかせてくれます。エジプトの荘厳な遺跡や美しい自然が、人として生まれ生きて死んでいくことの意味を語りかけてくれます。原マスミ氏のイラストも味わい深く物語を引き立てていますし、後半の写真とばななさんの解説もこれまた楽し...続きを読む
  • マリカのソファー/バリ夢日記 世界の旅1
    多重人格のことはよくわからないんだけど、
    バリに関連づけると、神様の意地悪かつ理性的ないたずらみたいな、
    そんな宿し方だなぁと思った。
    夢の不思議はわたしにもよくあるので、
    ますます惹かれる場所となったバリ。
    ただただ満たされる景色にわたしも出会いたい。
  • 虹 世界の旅4
    旅シリーズの中ではこれが一番好きかも。二人と猫太郎が雨の中のカフェにいるシーンがよかったな。あとは、コテージから一人で帰ってくるときに、固い決心をしたところが清々しくてとっても好きだ。
  • ひな菊の人生
    読んでから時間が経っているので…

    全体的にほんわかした印象だからか、
    具体的な感想というのが思いつかない…。

    なつかしさのようなものを
    感じたような、感じなかったような…
    だめだ、すごく曖昧。笑

    初よしもとばななさん。

    他の本も色々読んでみたいと思ったし、
    好きになれそうな予感がしたというこ...続きを読む
  • 不倫と南米 世界の旅3
    筆者がブエノスアイレスはじめ南米各地を訪れ、そこで見た景色や出会った人を元に描いた短編集。

    いずれも不倫と絡めて書かれているが、設定上というだけで、踏み込んでドロドロしているわけではない。

    私が感じ取ったのは、遠く離れた異国の地だからこそ強く感じる生と死、肉親や恋人、大切な友人への愛、といったと...続きを読む
  • マリカのソファー/バリ夢日記 世界の旅1
    作家の体験が昇華されるってこういうことか!短編と旅日記。ホテル缶詰めじゃないバリ旅行をしようと思う。
  • 人生の旅をゆく
    この本を手に取ったきっかけは、お友達からのメールでした。
    この本の中に、よしもとばななさん的『青森の人』が書かれている一節があって、そこに書かれていることが私のイメージにぴったり当てはまる、とそのお友達が言っていて、気になって手に取りました。
    よしもとさんの小説はよく読んでいたけれど、エッセイ集を手...続きを読む
  • アムリタ (下)
    普通に生活できることのありがたさ、その脆さ
    それこそ頭を打っただけでおかしなところにやってきてしまうことなんてありえるんだろうなぁ
    でもそういう経験をしないと生活のありがたさなんて正直感じないわけで
    だからときどきこの本に目を通すことにしよう
  • 人生の旅をゆく
    2008.09


    書店で目に付いたので購入、再読。

    疲れきった心身には、よしもとばななさんの文章がとことん沁みるなぁ。

    日々の暮らしを見直すのに、ちょっとした自己啓発本よりよっぽど効く。
    何者かになることを夢見て自分に向いていないことを無理無理がんばったりしないで、自分も市井の人々の一員だから...続きを読む
  • ハードボイルド/ハードラック
    短編、ものすごい短編だけど、心にしみた。

    「人は、自分が相手に飽きたから、もしくは自分の意志で、
    あるいは相手の意志で別れたのだと思いこむものだ。
    でも、それは違う。
    季節が変わるように、時期が終わるのだ。
    ただそれだけだ。それは人間の意志ではどうすることも
    できない。だから逆に言うと、それが来る...続きを読む
  • パイナップルヘッド
    エッセイ。ちょっと飽きるところもあったけど、やっぱりステキな所もあった。引用にあるような文章を、想いを持っているからこの人はこんなにステキな文章が書けるんだろうな。
  • 人生の旅をゆく
    すごく楽しく読めました。ばななさんがアルバイトしていた喫茶店の店長さんのお話が印象に残りました。大成功しなくたって、ふつうの人生だって、その「ふつう」がとても大切で輝くものなんだと気づかせてもらえました。あと、イタリアに留学したお友達の話もよかった。精一杯学んで、大恋愛して、失恋して、大いに食べて、...続きを読む
  • 虹 世界の旅4
    美しい魚が泳いでいる姿がとても綺麗
    宇宙から人が生活しているのを見たらどう映るのか?
    という記述は面白い。
    優雅には見えないのではないかと不安です。とっても。

    金山さんのおじいちゃんの話に思わず涙が。
    頑固で、口数が少なくて、でも深い愛情のある感じで、感動した。

    私も確かに不倫は嫌だけど、お互い...続きを読む
  • 不倫と南米 世界の旅3
    行ったことは無いけれど、南米の雰囲気が行間から漂ってきたように感じた。
    不倫ということについての感想を言えば、『窓の外』が一番いい。
    結局は普通にハッピーエンドになる。
    終わりというか、続いていく形だし。
    旦那と別居はしてるけどたまに会うくらいには互いに愛情があって
    愛人と言ってもどっちかが若くて独...続きを読む
  • 不倫と南米 世界の旅3
    旅シリーズ3作目。
    前2作品よりも、
    南米の風景が作品にすっと溶け込んでいます。
    その土地をフューチャーしまっせという
    ガツガツした感じがないのがいい。

    短編なのがいいのかもしれない。
  • SLY  世界の旅2
    お風呂で再読。

    旅行はリセットスイッチなのかなぁ。
    悪いことがなくなるわけではないけれど、
    もうどうしようもなくなった時、
    非日常な空間が助けてくれることがある。

    今回の旅は、そんな話。
  • 虹 世界の旅4
    タヒチを旅している主人公から立ち上る、ふんわりとした不倫の香り。
    それは嫌なものではない。
    でも奥様も他に愛人がいて、とかなんとか、
    なんだか奥様が嫌な人に描かれているのは、フェアじゃない気がするので不満。
    だってそれは不倫の言いわけにはならないもの。

    タヒチの自然や料理で主人公がどんどん元気にな...続きを読む
  • 夢について
    小さい時目が悪くてオバQを読んでいて
    というエピソードで、
    最近報われたから過去の自分に
    「必ず報われるから頑張れ」って言ってあげたい
    という気持ちはとてもよく分かる。
    誰にでもあるのじゃないだろうか。
    あの時の自分はよく頑張ったな。
    よく乗り越えたな。だから今がある。
    今幸せだから大丈夫だよ、と言...続きを読む
  • 不倫と南米 世界の旅3
    ブエノスアイレスは大好きな街だし、街の様子が細かく描かれていることがとても気に入った。
    いくつかの短編集だったけど、主人公の女性がちょっと事情のある恋や結婚(再婚)をしていたりして、そんな設定が多かったから作者本人のことかと、読みながら思ってしまった。
  • 虹 世界の旅4
    タヒチに行きたくなります。
    きっと圧倒的にすべてを受け入れてくれるんだろうな〜。

    「わたしは全てを受け入れます」
    ストーリーもいいんだけど、この最後の方のひと言があって、よんでよかったって思いました。