吉本ばななのレビュー一覧

  • おとなになるってどんなこと?

    Posted by ブクログ

    大人(社会人)とはこうあるべき!に縛られている人にこそ読んでほしい本。

    色んな自己啓発本やSNSの影響を受けて凝り固まってしまった考え方を解きほぐしてくれる言葉がいくつか散りばめられています。
    私は記憶に残しておきたいと思って、日記に書きました。

    どの言葉もちょうどいい塩梅だと思いました。
    これもひとつの在り方だなと納得させてくれるあたたかい文章表現が、さすが吉本ばななさん。
    物事の多面性に気付かせてくれたり、自分の限界をネガティブに捉えるのではなく、むしろ執着から解き放ってくれたような感覚になりました。
    吉本ばななさんの作品を読んだことがない方にもおすすめです。

    0
    2025年05月07日
  • ミトンとふびん

    Posted by ブクログ

    あとがきから
    「そこにはどこから感じられるのかさえわからない魔法のかかった奇妙な深みがあり、いつかどこかで誰かの心を癒す。しかし読んだ人は癒されたことにさえあまり気づかない。あれ?読んだら少しだけ心が静かになった。生きやすくなった。息がしやすい。あの小説のせいかな?まさかね。そんな感じがいい。」

    なんか本当にそんな気がする。
    読んだ後から後から、「人生ってこんな感じだよね。」って、色々なことに納得がいくというか。

    短編集で、章ごとに色んな場所への「旅行」もテーマになっていて、金沢、台北、ヘルシンキ、ローマ、香港、八丈島が登場するのだけれど、今1番行きたくなったのは八丈島!いつか行ってみたい

    0
    2025年04月28日
  • 大きなさよなら どくだみちゃんとふしばな5

    Posted by ブクログ

    ばななさんの本は、「文学の森」のテーマ作品として初めて読みました。ゲストとしていらした、ばななさんのお話を聞いてすっかりファンに。
    小説もエッセイも、落ち込んだ時に読むと癒されます。

    お名前から、勝手にラノベ?と想像してしまい今まで避けていましたが(ごめんなさい)、ばななさんの作品と出会えて良かったです。

    0
    2025年04月13日
  • ハチ公の最後の恋人

    Posted by ブクログ

    初めから期限の分かっている恋。だからこその素晴らしさや哀しさ。煌めきや揺らぎ。良くも悪くも絶えず変化してゆくことの尊さ、神聖さ。若い頃特有のエネルギー。

    「本当に気にいった人と人同士はいつもこんなふうに追いかけっこをしている。タイミングは永遠に合わない。そのほうがいい。2人で泣いてなんになる。2人で笑うならまだしも。」←切ない。

    「私はハチを忘れないが、忘れるだろう。
    悲しいが、すばらしいことだ。そう思う。」


    胸がぎゅーっとなる。

    0
    2025年04月11日
  • TUGUMI

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    お勧めされたので読んでみた。

    病弱なつぐみと姉の陽子、そしてその従姉妹のまりあのひとなつの物語。

    色々と思うところはあるが、まずは初読み作家さんなので独特で丁寧な風景描写がとても良いと感じた。

    内容自体は破天荒で傍若無人で穢れのないつぐみのやりたい放題の毎日をまりあが懐かしくもありながら傍観するといった感じ。ストーリーそれ自体はぼちぼちな感じではあったが、要所に人生の道標のようなフレーズがいくつも散りばめられていてとても好み。
    「何かを得れば何かを失う」とか「恋は終わりが見えるものと見えないものにきっぱり分かれてる」とか。

    0
    2025年04月09日
  • 新しい考え どくだみちゃんとふしばな6

    Posted by ブクログ

    このシリーズは、夜寝る前や、彼が仕事から帰ってくるのを待つ日常の空白にぴったりはまるのでとても重宝しています。ありがとう

    0
    2025年03月18日
  • 下町サイキック

    Posted by ブクログ

    幼い頃に両親の離婚など、壮絶な経験を重ねたことで、人間の欲望や私利などが「黒いもの」として形を持って見える特殊能力を持った少女が主人公。
    その能力は一人では重たすぎて抱えきれないが、ケセラセラという言葉がぴったりのラフな近所のおじさんとの付き合いにより、気軽に生きることができている。

    人は金銭や色恋沙汰の影響から完全に逃れることは難しいでしょう。
    それでも、それらに「執着」しすぎないように生きることが、自らを助けることになると思います。
    執着しないためには、今あるものに感謝することや、自分を守ってくれる人(これは親に限らない)がいるという感覚により、心の安定を得ることが必要。同じように、他に

    0
    2025年03月17日
  • ミトンとふびん

    Posted by ブクログ

    なんだろうこのユラユラと心地良い読み心地は。
    砂浜で波の音を聞きながら夕陽を見ているような、ノスタルジックな気持ち。

    0
    2025年03月12日
  • 幸せへのセンサー

    Posted by ブクログ

    幸せになるためにはどうしたら良いか、という方法論ではなく、吉本ばななさんの考え方が記された一冊。
    とても深く、紡ぐ言葉はさすが作家さん。共感する部分も多く、あっという間に読み終えてしまった。
    印象的だったのは、自分を豊かにする秘訣として、
    いちいち人に言わないようにすることが大事だと述べているところ。自分しか知らないことが実は大切、という考えが自分の中でストンと落ちた。これが自分の軸に繋がっていくんだなと。自分自身は、SNS での発信はしないけれども、大事にしようと思った考え方。

    0
    2025年03月09日
  • 幸せへのセンサー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    半分は自分で決めること、半分は向こうからやってくること(宇宙)

    自分を全て発信しない、自分の中にある考えを自分の中に留めておくことで、自分の空間ができる。自分だけ知ってることを持って自分を熟させる

    段階にそって人は変わって行ってるのだから、何かを変えたい時も無理にではなく、段階に沿って変えていく

    今流れているものには全てが終わりくる、死の前には全てが幸せだったと感じる

    自分の気持ちを過小評価しないでそのセンサーを信じて行動する、そういう心の声に従うことで出会える縁がある

    自分に矢印が向きすぎてる時人は幸せじゃない

    周りに合わせるけど自分はこう、自分の思いを忘れない

    自分の感覚が変

    0
    2025年03月04日
  • 下町サイキック

    Posted by ブクログ

    その人との相性とかは、たくさん人と出会う中で直感が磨かれていくものだと思うけど。。。
    とりあえず、掃除をするのがマストだと思った。それが清め。

    0
    2025年02月25日
  • はーばーらいと

    Posted by ブクログ

    宗教2世の女の子ひばりと、その子を見守る男の子つばさ。説明くさいなーと思うところもあるけれど、リアルに宗教2世の想像ができて、つらかった。親子とは、を、考える。今後、宗教2世のニュースを見ると、見方が変わりそう。
    2人がどんな形であれ、幸せでありますように。

    0
    2025年02月16日
  • 下町サイキック

    Posted by ブクログ

    面白かった。重いのにほのぼのしてる。一番不思議な力を持つキヨカより、友おじさんやクロのパワーが魅力的。

    0
    2025年02月07日
  • 幸せへのセンサー

    Posted by ブクログ

    今自分が欲張りすぎていることに気づけた作品。
    仕事では苦手な人に対しても自分から接することが必要なときもあるけれど、そんな時にはもっと力を抜いてもいいように感じた。具体的には苦手な人と相手をする→何故か反応が悪い→自分の説明が良くなかったから⁇→もっと上手に対応しなければ。
    こんな考え方を継続して続けるのはしんどい。
    私を嫌いな人はこちらも手放していい。
    この言葉は私の心を随分と軽くした。
    また序盤の快不快センサーの話は具体例の部分が
    非常にわかりやすく、腑に落ちた。
    私ももう少し自分のセンサーに対して鋭くありたい。

    0
    2025年02月04日
  • 下町サイキック

    Posted by ブクログ


    こうやってエネルギーって毎瞬、絶え間なく動いて散らされているんだ、と思った。あの駐車場だって、雨に風邪にさらされてやがてまっさらになっていく。あそこに残った悲しみの感情も、こうやって誰かが持って帰っては散らしていく。世界って、地球ってそういうシステムなんだ、と思った。

    小さいことは必ず大きなことにつながっている。それは間違いない。世界は厳密でいいかげんにしていいことはひとつもない。だから地に足をつけて、ヒントがあるかどうかよく見ることしかない。

    今の私にささった ところ 次に読んだら また違うところなんだろな〜 大事なことがたくさんつまっている気がします。

    0
    2025年02月02日
  • おとなになるってどんなこと?

    Posted by ブクログ

    大人になることに関して悩んでいた高校時代に読みました。その当時は納得のいくものを得られた気がします。もっと早く読めばよかったと後悔しました。

    0
    2025年01月19日
  • 幸せへのセンサー

    Posted by ブクログ

    幸せな人生を歩むためのものの考え方や行動指針について、吉本ばななさんが自分の意見を語った本。
    けっして押し付けがましくなく、それでいてハッとさせられる箇所が随所にあった。
    母の誕生日プレゼントにこの本を送ろうと思った。

    0
    2025年01月19日
  • 体は全部知っている

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    短編集だと本のタイトルは短編のうちの一つ、ということが多いけれども、体は全部知っている、というお話はありません。どれか一つの短編が表紙を代表してしまうのではなく、全体を代表するようなタイトルに私は大満足しました。

    日常にときとして入り込む非日常、意識の世界にふと訪れる無意識の世界、現実に紛れ込む夢、、、それが、普段忘れている自分の本心とか、内側に触れる瞬間を生み出す不思議。

    ばななさんが、30代半ばで挑まれた作品とのことです。体がストライキに入って、体に立ち返ったことをあとがきで共有されています。


    第1話目の「みどりのゆび」で、おばあちゃんのお話で、いきなりぴったりくる。

    _祖母が

    0
    2025年01月15日
  • 「違うこと」をしないこと

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ばななさんの作品から、至る所に流れに身を任せなさいといったメッセージを感じる。違うことをしないってそういうことなのかなと思う。言葉にできない「なんか」っていう感情は無視できないなあと。
    自分も割とその時の自分の感情に沿って生きているから、純粋に共感できた。

    プリミさんとの対談はちょっと読むのが難しいと言うか、うーん??って感じではあったけど言いたいことはなんとなくわかる気がする

    手元に置いておいて何度も読んでみようと思う

    0
    2025年01月14日
  • アムリタ (上)

    Posted by ブクログ

    血が繋がっていない人と一つ屋根の下で暮らしているのに家族という温かみをすごく感じられる。お母さんの性格だったり、繊細な弟、半分死んでいる私、5人で話している風景がきらきら光って家族っていいなと思った。人の声が聞こえる事で感情的になる弟や、母の真っ直ぐな人柄が好き。生きていくという事は辛いこともあるが、周りとの出会いもあって成長して強くなっていくんだと感じられる作品。
    登場人物が不思議な雰囲気の人ばかりでちょっと現実逃避したような気分になれるのが楽しい。

    0
    2025年01月10日