吉本ばななのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2026.23
対談は飛ばして読んだ
違うことをしないことしたい
吉本ばななさんの本の引用ページが良かった
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P13 自分というものも、変わらないんだと思っていた方がいい。誰に何を言われようが、どんな影響を受けようが、基本的にその人の本質的なものは変わらないし、変わりようがない。だけどノイズが入って、わからなくなっちゃう。
P15 とりあえず「なんかいやだ」と思ったら、その感覚をスルーしないとかね。大切なことです、とても。
P111 ずっと評価されない環境にいると、人って、どんどん自倍をなくしていくから。自を取り戻すには、自分のことをちゃんと評価してくれる環境にいることが大事。
P148 その時の自分には「違うこと」に思えても「とにかく、とりあえずやった方がいい」という勘が働いたからで、その風は未来から来るんだと思う、過去じゃなくて。未来に向かって、ボールを投げる。
P151 そこからすべてがはじまる。それをどうか忘れないで。
P152 人間って、習慣を変えることが一番困難で、自分を変えたい、人生を変えたいと思いながらできないのは、それが習慣になっちゃってるからだと思うんですよ。〜習慣の外の世界があること、その気になれば、習慣の外に出ることもできるんだっていうことは、想像だけでもできた方がいい。 -
Posted by ブクログ
ばななさんの繊細な感性で、友だちとか、生きることの意味とか、年をとることなど、人生の普遍のテーマについて、話しをしてくれている本。
対象はおそらく、これからおとなになる、子供たちに向けて書いているので、全体的に平易で、優しい語りかけるような口調です。
とうに大人になってしまった私のような人にも、もちろん響く言葉は沢山あり、備忘録として控えさせて頂きます。
⚪︎大人になるということは、つまりは、子どもの自分をちゃんと抱えながら、大人を生きるということです。
⚪︎大人になったらおしゃれもしなくなるし、体型も崩れて人生は終わってしまうのかと思っていたけど、そんなことはなく、自分のことが自分でよくわかるようになるから、どんどん楽になっていくのです。
⚪︎がんばるということに関して
ひとが「賞を取れなかったね。」とか「もっと頑張れたんじゃないの、」などという人がいたら、堂々と答えましょう。「私にしてはベストをつくしたから、がんばったと思う。」
⚪︎私が考える自立は、親や兄弟姉妹に、何も言わないで問題を解決したことがあるかどうかだと思います。
人それぞれ、心に刺さる部分は異なると思いますが、総じてばななさんの人柄に触れられる良本だと思います。 -
Posted by ブクログ
少し不思議なお話が13編
【吉本ばなな版遠野物語】
この短編集は不思議だけど怖くない
生きているものには必ず死が訪れて
悲しいけれどそれを静かに受け止める
死は身近なものなんだな
いくつか好きな話があるけれど
その中のひとつ【思い出の妙】
───旅館の天井を見上げると木目に小さな顔があった。何度見ても顔だった。知らないおじさんの顔。───
これは大学生の娘と両親の三人が旅先で旅館に宿泊する話
私も子供の頃は天井が怖かった
木目が顔に見えるよね?
でもこの話は本当におじさんがいるらしい
軍歌を歌ってるの
娘が両親におじさんが見えるか聞くと二人とも見えると言う
父親:「まあでも、おじさんがいるだけだから」
「別に悪さをするってこともないわけだからなぁ。」
母親:「まぁ、なかなかできない経験というか…」
とか言って普通に受け入れている(笑)
なんだか私もほんわかした気持ちになって、全く怖いと思えない( ´-` ).。oO
どのお話も読後は優しい気持ちになってしまう〝温かホラー〟な短編集でした
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Posted by ブクログ
ばななさんが、銀色夏生さんの『つれづれノート』をまだ読んでいる、とわかってなんだか嬉しかった(本人と作品は別、と書かれているのが、ばななさんらしい)。
奈良のとある神社にある、優しく撫でてから持ち上げると軽くなり、叩いてから持ち上げると重くなるという石の話が興味深かった。
石自体に変化がある訳ではなく、人は自分の撫でたものを自分にとって大切な物と認識し、軽く感じられるように脳が判断するらしい。逆に、叩いた物は嫌な物と認識して、重く感じると。
これって、世の中の色々な場面で当てはまりそう。
自分に対してや、人間関係についても影響があるのでは、と思った。
あと、『自分のしたことは自分に返ってくる』というお話のくだりも、そうだろうな、と同感した。
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Posted by ブクログ
『ミトンとふびん』
なんでもない日常を切り取った作品、は精神が安定していない時に、早く家に帰りたいと思うような日々の喧騒に、少し彩りを与えてくれる。
女性作家の壊れてしまいそうな繊細な感覚を贅沢に味わうことのできる作品。
「でも、人が意志を持ってそっとしておいてくれるということに、こんなに安心したことはない」
「積み上げたものをまた失うのはわかっている。どんなに積み上げたって、死んでしまったらお別れ、そこでいったん終わるのだ。…それでも私たちはなぜか積み上げ続ける。それが生きている証しであるから。」
なんでもないただのお泊まりの時に、彼がタオルを広げて髪の水気を取ろうとしてくれたことがあった。
彼にとっての当たり前の優しさや配慮が、とても嬉しくて、失いたくないからなるべくたくさんの物を背負うのはやめようと決めていた私は、また一つ大切な存在を持ち合わせてしまった。それがたまらなく悲しくて、幸せで泣いてしまったことがある。
何でもない日常の一部に、人間の優しさや温かさが溢れるくらい散りばめられてる。そんな作品だった。
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Posted by ブクログ
ネタバレ上よりも面白かった。いろんな能力が使える人が出てくるし、情景描写が細かいから人の気持ちもその場所の記憶も全部手に取るようにわかるので、心地よかった。
どんなこともすべていいものになるし出会いも別れもなるようになってことがすすんでいるということ。
『いつかあの人が他の誰かと過ごすなら、そいつが見るあの子のスカートのしわにさえ、僕は心を痛めてしまう。あの人は花だ。希望だ。光だ。最も弱く、最も強いものだ。でももうすぐ誰かのものになってしまう。何もかも。あの寝顔も、熱いてのひらも。
いつかそんな日が必ず来るなんて、それはなんて残酷なことだろうと思う。
でも今の僕には、その残酷さがなによりも美しいゴスペルのように優しく響く。時の流れがもたらす、人生の美しさ、残酷さ。手放してはまた手の内がいっぱいになる。
何か新しい美しさで。その仕組みよりも美しいものはこの世にはなくって、それが僕の生きて行く力、癒し、真実の友なんだ。』 -
Posted by ブクログ
みどりのゆび
「植物ってそういうものなの。一人のアロエを助けたら、これから、いろんなね、場所でね、見えるどんなアロエもみんなあんたのことを好きになるのよ。植物は仲間同士でつながっているの。」
ベストセラー『樹木たちの知られざる生活 森林管理官が聴いた森の』にも書いてあったけれど、植物はつながっている。集合意識というか、そうした類の連帯がある。
そうでなければ、(たとえば)カミキリムシ被害が出たとき、森林は全滅してしまう。「おい、とおくでカミキリでたみいだぜ」といった伝言ゲームで、森林全体が身構える、というわけだ。
人だって、集合意識はないわけではないだろう。
個人というか、人の個体として境界はなんだろう。
ちょっと改めて考えてしまう。
「究極の光の手 コアライトヒーリング/バーバラ・アン・ブレナン』に、目をつぶって森の中を歩いたとき、やっぱり見えていないと思った、と書かれている。見えていないどころか、手前に見える(=広がっている)ことに気づいたということなのだが、これは人でいうところのエーテル体というような、物理境界の上のレベルが見えていた、ということ。そうしたレベルでつながっているのが生命なのだろう。
脱線してしまいました。
いつもばななさんの本を読んで思います。
怖いくらい、世界を、人を、植物をみています。
そして、それはそのとおりなのです。