吉本ばななのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
吉本ばななさんが大切にしてきた考え方や習慣を綴った本。表紙の漆黒と、右側に100ヶ条が書かれ、左側に短いエッセイが書かれたデザインから『Gacktさんやローランドさんのような本』と言っていた(本人談)
執筆を志す僕には刺さるものが多かった。
名作揃いのばななさんでも、同じことを意識してたんやと知ることができると自分の背中を押してもらえたし、うわ〜そんな細かいところまで芯を持っていたんだなと発見も多かった。定期的に読み返したい。
少し紹介します。(番号は100ヶ条の番号)
001 「人の言葉で書かない。自分の体から出た言葉だけを書く」
ここでのエッセイに「読者の潜在意識に読んでもらう」「体 -
Posted by ブクログ
ネタバレなくなってしまったものをただ懐かしむより、その時代を味わえたことの方を大切に思います。
自分には絶対ない経験、視点。それに触れただけで、自分の中に違う世界が入ってくる。これはすごいことだと思う。自分が足を運ぶ範囲内には自分の予想以外のことは基本起きないのだから。行きたくない〜、面倒くさい〜、いやだ〜とごねたりマジ泣きしていた旅に限って、すばらしい果実を持ってきてくれるものだし。
陰口、悪口は人間観察で始まり笑顔で締めれば、なんてことないし、濃くならない気がします。
お気に入りの言葉たちを少しだけ書きました。
日常の思っているけど言葉にできないことを言語化されてて、すっきりーです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ河合隼雄と吉本ばななの対談集「なるほどの対話」を読んで、読みたくなった本のうちのひとつ。
どの短編も好きだったけど、特に好きだったのは、というか、グッとくる表現があったのは、「最後の日」だった。
私がこわいのは、いつも人間の心の働きであり、運命とか自然の脅威のほうではなかった。(P44)
もう一度あの気持ちがやってくるなら、嬉しいと思う。(P51)
その光景に、胸がしめつけられた。(P56)
それぞれとても短くて、詳しいことは書かれてない文章なんだけど…なんでだろう。
その場面でそんなこと感じちゃうの?という意外性もあるんだけど、妙に共感できてしまう感じもするのが不思議。
あと、最