吉本ばななのレビュー一覧

  • 大きなさよなら どくだみちゃんとふしばな5

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    本の帯に「みんな急にいなくなっちゃった。次の章が始まる。」とあって、私も最近親戚の不幸や、テレビで見ていた有名人が亡くなることが続いて、こうやって知っている人がいなくなるんだなと寂しく思っていた所。
    生きているうちにもっと会えば良かった、もっと優しくしてあげれば良かったという後悔はある。
    でも故人との思い出を大切にしつつ、次のステップに進まなきゃ!人生はまだまだ続くよ!とも思う。
    ばななさんは私より少し先輩で、いつも私にそっとアドバイスをくれる人って感じです。

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    2025年01月03日
  • 切なくそして幸せな、タピオカの夢

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    子どもがまだまとわりついてくるこの時期に、この本と出会えてよかったと思う。自分が作った家族で食卓を囲める日々は、そう長くない。スーピー・タンさんのイラストがほんとうに良い。

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    2024年12月28日
  • 虹 世界の旅4

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    東京の人々の描写はすごく的を得ていると感じた。

    日々人混みや、満員電車、残業に追われている自分には痛いほど響く物語だった。

    タヒチに行きたい、旅に出たい、太陽の光の中、仕事や日常から解放されたいと切に思った。

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    2024年12月08日
  • ふなふな船橋

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    ネタバレ

    ばななさんが書く、船橋を舞台にしたご当地小説。
    ばななさんの代表作を検索しても本作は出てこないけれど、本当に面白くて、心に染みて、隠れた名作だと思う。うわあーと唸るほど、自分と主人公に似た部分があり、共感と発見が多かった。ハッとさせられるパンチラインもたくさん。ぜひ読んでほしい。

    主人公は花。冒頭は15歳のシーンから始まる。
    花の家族は一家離散することになり、母と新しい旦那さんと一緒に暮らすかどうか考え、船橋で母の妹と暮らすことを決意する。なんとなくその方が良い気がして、その芽生えた感情の芽を大事にしたのだった。
    母との別れ際、買い物に行き「梨の妖精・ふなっしー」のぬいぐるみを買ってもらう。「これをお母さんだと思って」と言われ、ずっと持っておくことを約束する。

    それから20代のシーンへ。書店員として働きながら、夢の中に出てくる花子、彼氏、友達の幸子、母の妹との関係性の中で暮らしている。さまざまな事件を経験しながら。

    感想。
    何が良かったって、主人公の境遇は、第三者から見ればかなり特殊で不幸なものかもしれないが、あくまで本人はポジティブに考え行動していること。ほんと読んでいるだけで元気をもらえる。

    そんな花が彼氏にとつぜん振られるシーンもすごく良かった。現実感がまるでないまま街を歩き、悲しいのかどうかもわからない。それから数ヶ月かけて、人との関わりや生活を通して、まるで水がタオルに染み込んでいくように、ジワ〜っと喪失を実感していく。あるなあ〜!

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    2024年12月05日
  • 切なくそして幸せな、タピオカの夢

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    いま、わたしは幸せだ。
    と、気づかせてもらえる1冊。

    1度きりの人生。
    むかしに戻りたいとは、思わない。
    これまでの私がいるから、今の私がいる。
    この人生だったから、得られた今。
    この人生だったから、得られた出会い、家族。
    日々の子ども達の成長も、見届けてきている。
    あとどれくらいおかえりって言ってあげられるのかな。
    あとどれくらい一緒にご飯を食べれるのかな。
    この奇跡の人生に、感謝。

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    2024年11月22日
  • 夢について

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    まっすぐにこんな風に自分をもっていたいと思える。最後の話が切なくて好きだ。よしもとばななのエッセイを読むと、文章を書きたくなる。

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    2024年10月02日
  • アムリタ (下)

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    弟以外にも色んな能力ある友人が出てくる させ子は歌があるけど彼氏も凄い能力ある。隠居生活いうけど、乗り越えて来てるし辛かったんだろうな、きしめんもメスマも能力あるけど、さらりという所が、それを受け入れるのが凄いって。弟が友達になってたのも凄いけど、自分の能力を受け入れる、まだ4年生が、人事にもこれからどうなるって思うけど、自分から家を出て施設に行って また家に帰る。もうやってるんだよね。記憶失くしても、不安でも、記憶が溢れても、自分を見失わない朔は凄い。友人がいれば大丈夫だと断言する

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    2024年09月22日
  • アムリタ (上)

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    よしもとばななさんは独特の世界観で読むと必ず絶望感が存在していて何度も立ち止まりそこに戻って気持ちを確かめて先に進むけど、やっぱりダメで繰り返す。マニュアルの1速がずーっと続く感じがする。どうしようもない現実を受け入れることなのかな。私には自殺のシステムがわかったとあるけれど、他人の心はわからないのも事実で、全てわかった中からこんな作品書けるのも魅力的だよ。妹の死に記憶を無くす、弟のサイコに家族の絆と別れと色々あった 必然だったのかな、全て受け入れる朔は実は1番の能力者かも

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    2024年09月22日
  • とかげ

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    精神科医の目線が大くありような気がする。それぞれ心の闇に物語がついて来て、静かに確かに終わりに近づく。本当に1話が短くてあれっと思う間に次に進む。毎回ドン底のさらにドン底に突き進み、何度も回復して、きっかけ作って、やっぱりドン底の物語なんだなあと思い読んでます

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    2024年09月22日
  • とかげ

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    つらくて生きづらいときに吉本ばななさんの小説を読むのが好きです。日常の中にたまにつらいことがあっても淡々と生きようと思えます。「とかげ」が一番印象に残っています。

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    2024年09月12日
  • 体は全部知っている

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    複雑な状況に置かれている時、考えすぎてしまっている時ほど、肉体の正直さに委ねていいのだな。癒される短編集だった

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    2024年09月07日
  • アムリタ (下)

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    全てのことは良くも悪くも流動的であるからこそその一瞬が大事なんだなと感じさせられた。
    あとがきになみだ…

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    2024年08月29日
  • 下町サイキック

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    あらすじ
    人には見えない"気"に関するモノがみえるキリカ。感受性豊かで色んなものを過敏に受け取りすぎる年相応ではない少女がこれから生きるためのチカラになるような出来事に触れていく、そんなお話。

    感想
    ひとつひとつのエピソードに必ずと言っていいほど金言があった。私が日頃から感じている不安や恐怖、どうしようもないことに対して明確な言語化があり、それの対処法というより(というか対処法なんてない)自然に還す。人との触れ合いの中で溶かしていく。という人間が心身ともに健康に生活するための知恵みたいなものが散りばめられていて、心が救われた。
    どんな人生を歩んだらこんなお話が書けるんだろう。吉本ばななさんという方をもっと知りたくなった。

    読み進めていく中で、少しスピリチュアルな要素もあるのかとドキドキしたのは事実。
    あとがきでも語っていたが、この本は出すには少し早かったかもしれない、と。あと10年後くらいに丁度良いものになるのかもしれない、と。
    全くその通りだと思ったけど、私の心にはダイレクトに響いた、今読むべき本と出会えてとっても良い気分。ここで読んだお話を忘れたくないなと思いました。

    餃子セラピーって言葉大好き!

    私が日頃から感じていたよくない場所(陰湿な環境のことを指す)は悪い気でいっぱいなんだろうなと思う。そういう時になにかに頼るんじゃなく、自分自身を掃除して時には離れる決断もして、心の健康を保っていこうと思った。

    そしてキリカみたいな子が幸せに暮らしていけているってすごいことだと思う。私は都心より少し離れたところで育ったけど街の良さとか特徴を幼少期の頃から感じていたわけではないし、今も正直わからない。でも新さんの話はなんとなく分かるものがあるなぁと思った。そこにいることが仕事、みたいな。そういう街のシステムみたいなものは私のところにもあった。

    死生観のようなものも随所で出ていたと思う。
    今死の概念と近いところにいるから、私はこの本を読んで自分がいかに死ぬことにかんしてトラウマを持っていたのか自覚できた。

    "「いつか誰かが同じ辛さを経験して、それでも目の前で元気に生きている」それだけが他者を救う。"

    人生はこれの繰り返しだな、と思った。

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    2026年08月03日
  • 切なくそして幸せな、タピオカの夢

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    ネタバレ

    「人生は一度だけしかなく、なるべく幸せでいた方がいい。なるべく愛する人と、おいしく食べた方がいい」
    これをわたしの座右の銘にしたい

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    2024年08月23日
  • 「違うこと」をしないこと

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    身体の反応や直感を大切にする。
    頭のノイズをクリアにする。
    いろいろな人がいろいろな言葉で語っているけど、私はばななさんの言葉が一番心地よいです。
    プリミさんの宇宙マッサージを受けるきっかけにもなりました。感謝。

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    2024年08月16日
  • アムリタ (下)

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    アムリタ(下)
    最後の方の、させ子や純子さん達から届く朔美への手紙が心に痛いほど沁みてくる。すごく良い。
    上巻含め、これまで読んできたことの答えみたいなものが語られてる気がして、何度も胸が詰まった。
    平凡な人生のなかで、今日も命があり、明日も生きていくこと。そのかけがえのなさに、うまく言えないけど、あらためて気づくことができた。
    読んで本当に良かった。

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    2024年08月09日
  • アムリタ (上)

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    言い方は柔らかいのに、強く、眩しく、読んでいるこちらの眼の中にハッキリと訴えかけてくる文章。
    気持ちをえぐられるのと同時に、あたたかく包み込んでくれる表現、世界。
    高知の夕焼けのシーンには本当にくらいました。
    ちょうど1週間前に高知から帰ってきたばかりということもあって。風や波の匂いはもちろん、オレンジ色の光が圧倒的な強さで迫ってくるさまに、タイムスリップしたような気持ちに。

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    2024年08月06日
  • おとなになるってどんなこと?

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    ばななさんが初めて大人になったと思えた瞬間は中学生の時だそう。そうとう遅いと書かれていたけれど私はいまだに自分が大人になったと思えたことは明確にはなくて、この文章でピタリと止まってしまった。自分自身を見つめることや感じることがとても上手い方だったんだなとしみじみ感じました。

    母親との関係性について書かれているところではこれ以上は愛せないラインというものがあるというところはかなり共感できました。自分に出来るのはここまでだなって私にもあったから。
    四十九日の話も興味深かった。

    最後の【インタビュー】は背中を押してもらえるメッセージでした。
    子供の頃は失敗や笑われることがこの世の終わりのように恥ずかしくて絶対できなかった。大人になってからも恥ずかしさや変なプライドが邪魔して中々踏み込めないことが多い。
    子供も私と同じタイプだ。失敗するのを極度に怖がっている。みていて自分の子供時代を思い出した。失敗して笑われるのは恥ずかしいし怖いけど笑われても失敗してもたくさんの経験をすることを親子でこれからしていきたいなと思えました。

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    2025年04月05日
  • 体は全部知っている

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    何か素敵だと思うけど、言葉にできないもどかしさとか。
    忘れちゃいけない気がしてじっと立ち止まるけど、その瞬間を切り取れない切なさとか。
    大事そうなものに直面した時、コレクションのように集めたくなってしまう人間の性なのだろうが、ほんとは、きっと、目に見える形で残しておかなくても感覚として体が蓄えているのですね。

    だからこそ、色鮮やかな今を必死で生きないといけないし、感覚を蓄える体も大事にしないといけない。
    本能に従っていれば、きっと私たちはより人間らしく、数字だとか利益だとか成果だとかを求めず、曖昧なものを許容できるのでしょう。

    吉本ばななさんの作品、恥ずかしながら初めて読みましたがもっとこの綺麗な文体に触れたいと思いました。
    「みどりのゆび」「おやじの味」が特に好きでした。

    見たことないはずの情景とそこで揺れ動く心情に、「あ〜..なんかわかるな〜..」となぜか共感してしまいます。
    状況は違っても、似た感情に私も出会ったことがあるのだ、私の体も知っていたんだ、と思わずにはいられなかったです。

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    2024年07月13日
  • ひな菊の人生

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    再読。年に数回、吉本ばななに戻ってきたくなる病を発症し、今回は『ひな菊の人生』に戻ってきました。フランス製のいちじくの香水は他の作品にも出てくるモチーフで、気になってるけど買ったりせず頭の中で良い匂いを反芻しています。ひな菊がお店の鉄板で作るソース焼きそばがすごく美味しそうで、小さい頃からの親友ダリアとの距離感が最高で、大人になってからの不便そうでありながらも良く考えて生きている感じがとても安心します。
    ひな菊の生き方に倣って、淡々と、でもしっかりと生きていきたいと、読み終わるといつも思う。
    奈良美智さんの挿画もとても素敵です。

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    2024年07月02日