吉本ばななのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これからここに、読んだ本のキャッチコピーを自分なりに書いていこうと思います。
(感想)各章の人々の、人生の背景から、それを経て今の日々をどのように感じて生きているか、その様子が描かれている本だった。理解しがたく、その経験をした人に会ったこともない自分だったけど、なんとなくどのように孤独感を感じているのか理解しようとした。自分なりにその人達の気持ちを理解できた。もっと人に出会う必要があると思った。自分が経験しなくても、その経験をした人づてに経験を見聞きする経験が少ないと感じた。この本は本棚に入れたい。
(キャッチコピー)人は深い。その深さを知る者は、立ち入りを許された親しき者、そして勝手に空想を広げるただの他人、つまり対象の深さに興味を持つ者である。 -
Posted by ブクログ
ネタバレばななさんが書く、船橋を舞台にしたご当地小説。
ばななさんの代表作を検索しても本作は出てこないけれど、本当に面白くて、心に染みて、隠れた名作だと思う。うわあーと唸るほど、自分と主人公に似た部分があり、共感と発見が多かった。ハッとさせられるパンチラインもたくさん。ぜひ読んでほしい。
主人公は花。冒頭は15歳のシーンから始まる。
花の家族は一家離散することになり、母と新しい旦那さんと一緒に暮らすかどうか考え、船橋で母の妹と暮らすことを決意する。なんとなくその方が良い気がして、その芽生えた感情の芽を大事にしたのだった。
母との別れ際、買い物に行き「梨の妖精・ふなっしー」のぬいぐるみを買ってもらう。「これをお母さんだと思って」と言われ、ずっと持っておくことを約束する。
それから20代のシーンへ。書店員として働きながら、夢の中に出てくる花子、彼氏、友達の幸子、母の妹との関係性の中で暮らしている。さまざまな事件を経験しながら。
感想。
何が良かったって、主人公の境遇は、第三者から見ればかなり特殊で不幸なものかもしれないが、あくまで本人はポジティブに考え行動していること。ほんと読んでいるだけで元気をもらえる。
そんな花が彼氏にとつぜん振られるシーンもすごく良かった。現実感がまるでないまま街を歩き、悲しいのかどうかもわからない。それから数ヶ月かけて、人との関わりや生活を通して、まるで水がタオルに染み込んでいくように、ジワ〜っと喪失を実感していく。あるなあ〜! -
Posted by ブクログ
あらすじ
人には見えない"気"に関するモノがみえるキリカ。感受性豊かで色んなものを過敏に受け取りすぎる年相応ではない少女がこれから生きるためのチカラになるような出来事に触れていく、そんなお話。
感想
ひとつひとつのエピソードに必ずと言っていいほど金言があった。私が日頃から感じている不安や恐怖、どうしようもないことに対して明確な言語化があり、それの対処法というより(というか対処法なんてない)自然に還す。人との触れ合いの中で溶かしていく。という人間が心身ともに健康に生活するための知恵みたいなものが散りばめられていて、心が救われた。
どんな人生を歩んだらこんなお話が書けるんだろう。吉本ばななさんという方をもっと知りたくなった。
読み進めていく中で、少しスピリチュアルな要素もあるのかとドキドキしたのは事実。
あとがきでも語っていたが、この本は出すには少し早かったかもしれない、と。あと10年後くらいに丁度良いものになるのかもしれない、と。
全くその通りだと思ったけど、私の心にはダイレクトに響いた、今読むべき本と出会えてとっても良い気分。ここで読んだお話を忘れたくないなと思いました。
餃子セラピーって言葉大好き!
私が日頃から感じていたよくない場所(陰湿な環境のことを指す)は悪い気でいっぱいなんだろうなと思う。そういう時になにかに頼るんじゃなく、自分自身を掃除して時には離れる決断もして、心の健康を保っていこうと思った。
そしてキリカみたいな子が幸せに暮らしていけているってすごいことだと思う。私は都心より少し離れたところで育ったけど街の良さとか特徴を幼少期の頃から感じていたわけではないし、今も正直わからない。でも新さんの話はなんとなく分かるものがあるなぁと思った。そこにいることが仕事、みたいな。そういう街のシステムみたいなものは私のところにもあった。
死生観のようなものも随所で出ていたと思う。
今死の概念と近いところにいるから、私はこの本を読んで自分がいかに死ぬことにかんしてトラウマを持っていたのか自覚できた。
"「いつか誰かが同じ辛さを経験して、それでも目の前で元気に生きている」それだけが他者を救う。"
人生はこれの繰り返しだな、と思った。