吉本ばななのレビュー一覧

  • 切なくそして幸せな、タピオカの夢
    家族がいる、そばで笑っていてくれる、健やかに育っていてくれる喜びは何ものにも代え難いことを改めて文章で教えてくれた本だった。長男2歳の誕生日に、長女の寝顔を見ながら読むこの本は滲みた。
  • 「違うこと」をしないこと
    何度も何度も読み返したいと思える本。本当に良かった。
    スピリチュアルな部分も多かったけど、それでも伝えたいことの本質がよくわかった。
    違うことをしないこと。それだけで自分が向かいたい方向に自然と向かえると、本当に思う。
  • 切なくそして幸せな、タピオカの夢
    ほっこり優しい気持ちになれるエッセイ。
    量もそんなに多くなく、すぐ読めた。
    今,4歳と1歳を育ててる今。よんでよかった。
    日々が本当に慌ただしく過ぎていく、今この大切な時間を尊い一瞬一瞬を、忘れないように、噛みしめながら、過ごしたいと思った。
    いつかは私の元からいなくなる子供たちとの時間、キラキラし...続きを読む
  • ハネムーン
    おそらく初めて、吉本ばななさんの本を読んだ。その名前からなぜかポップな印象で(さくらももこ的な)敬遠してきたが、それが本当に勝手な思い込みだったことに気づけて良かった。
    まず、描写がとても丁寧で優しくてあたたかい。文中の言葉を借りれば、はっとする表現や視点がたくさんあった。登場するまなかも浩志も、素...続きを読む
  • 切なくそして幸せな、タピオカの夢
    とてもほっこり。
    短いのでサクッと読めます。

    私にもちょうど高校生の息子がおり、親離れしていく切なさや清々しさなどとても共感出来て泣けまさした。

    普段忘れているけれど、幼い頃片時も目が離せず、子育て奮闘していた時期。
    1人の時間が欲しくてたまらなかったが、今では戻りたいと思える愛おしい時間。

    ...続きを読む
  • イヤシノウタ(新潮文庫)
    他の人に左右されず自分自身の考え方や生き方をしっかり持っていて、それを周りの人に強要はしない。とてもかっこいいし尊敬します。1つ1つの出来事に対してその時には分からなくても後からジワジワと思い出したりその時の自分と今の自分について考え直したり、背伸びはしすぎず自分のできる範囲のことをする、そんな生き...続きを読む
  • 体は全部知っている
    吉本ばななさんの本に裏切られたことがない……ひとつの文章の読みやすさと程よい軽さのユーモアといったら!授業中にこそこそ読むのにぴったりで、
  • 吹上奇譚 第四話 ミモザ
    いきなり完結編を読んでしまった!
    三分の一くらい読み進んで、なんとなくストーリーがつかめてきて、読み終わったときは、心が温かくなった。
    傷つき疲れた心を癒やす、人との繋がりがとてもよかった。
    絶対、1話から読み直したい!

    2023.2.17に再読した。
    一話から読んで、やっと話しが繋がった!
    やっ...続きを読む
  • 私と街たち(ほぼ自伝)
    自分がばななさんと同じ場所にいて、ばななさんがお話ししているのを、ときおり相槌をうちながら聞いているような感覚になってしまうほど親しみを感じた。
    なにより驚いたのが、ばななさんの解像度の高さ。
    子どもの頃に住んでいた街、青春を過ごした街、お父様を見送った街、その時代にそこにあった建物や見えた景色、暮...続きを読む
  • すべての始まり どくだみちゃんとふしばな1
    Webマガジン「note」での連載を書籍化した本書。
    ばななさんのご説明によれば、連載はレアな落書きコーナー「今日のひとこと」散文の「どくだみちゃん」ブログ風の「ふしばな」の3項目の構成。
    個人的には「ふしばな」が特に好きで面白かった。
    ばななさんは、こういうことを不思議に思われ心動かされるんだとい...続きを読む
  • 吹上奇譚 第四話 ミモザ
    墓守くんはミミにとってこういう存在だったんだ

    登場人物それぞれのあり方、傷との付き合い方は今、そしてこれからの参考書みたい

    キレイな話
    お伽噺を侮ってはいけない 
    時間は流れるのではなく積み重なっていく 
    一瞬、一瞬を生きている
    なにかを守り育て豊かにするものと
    何かを傷つけ、恐れさせ、破壊する...続きを読む
  • アムリタ (下)
    タイトルのアムリタ。
    本棚にもう一冊ありました。野崎まどさんのアムリタ。
    これも結構好きでした。
    アムリタの何たるや、ですが。読み進めて、昔利尻岳登山をした時を思い出しました。麓に日本最北の甘露水があります。

    あとがきまで読んで。
    ばななさんは当時いろいろとあったのでしょう。
    そこで生まれた本書な...続きを読む
  • 体は全部知っている
    いちばん好き。一つ目の「みどりのゆび」を読んでいる時に、この一冊を好きになると分かった。僕が毎日を生きていく上で欲しい言葉が幾つもあった。こうだと思っていたことが、ちゃんとこう!だと書かれていた。ありがとう。
  • 気づきの先へ どくだみちゃんとふしばな7
    自らがその手で触り、感じてきたことを記す。
    沢山の感情の旅を経て、至る境地。
    軽やかに面白く語られる物語。
    だがそれは自分では到底想像の及ばないようなところにあるような気がする。
    その言葉一つに込められた想いはどれほど、深いものだろうか。
    そう思わずにはいられない一作。
  • アムリタ (下)
    些細な表現が美しすぎて
    ゆっくり丁寧に読んでしまいました。

    日常をこんな風に受け取れたら
    なんて素敵なことなんだろう。

    この本を読んだ後はいつもよりすこしだけ世界の輪郭がはっきりとする。
    優しい世界に体が包まれる。

    心身のチューニング本。
  • アムリタ (上)
    ばなな先生の本を読んでいると、

    なんて自分は乏しい感性の中でつまらなく生きているんだ・・・

    と言う気分になります。

    流れるままに生きて、人と触れ合うって素敵。

    下巻も読もう。
  • 私と街たち(ほぼ自伝)
    一応創作とのことだが、題名のとおりほぼ自伝だろう。さすが多くの賞を受賞した作家さんだけあって、一つ一つの文章に味とペーソスがある。

    一応自伝っぽく自分の人生を振り返る作品。さり気ない文章の中にしんみりとした感動がある。

    世代が近いからか、人生の折り返し点を過ぎて若い頃を振り返る時にく感じるなんと...続きを読む
  • 体は全部知っている
    五感で気付く瞬間が人生の中にいくつも散りばめられている。
    本当にハッとして、ストンと落ちてくる感じ。
    「体は全部知っている」
    まさに表題通り。

    感情移入はしないけど、そのハッとする瞬間の感じが綴られていて、心地いい。
    感覚が鈍ってきた時に読みたい一冊。
  • 気づきの先へ どくだみちゃんとふしばな7
    すごくすごくよかったー!
    吉本ばななさんの頭の中を本当に覗いているみたいに、考え方とか捉え方とかを見させてもらった。
    たくさんメモしちゃって手が痛いな〜

    人生の瞬間は一瞬で永遠。
    だから波が来るのを待つ。待つともなく待つ。
    作ろうとするよりもその方が実はずっと早い。

    この瞬間忘れたくないな〜って...続きを読む
  • 下北沢について
    わたしの大好きな下北沢。
    わたしの大好きなよしもとばななさん。
    いつか住んでみたい!と漠然と思っていたけれど心の底から下北沢で暮らしてみたい!と思った。
    音楽と言葉と、豊かで素朴な日常を大切な人やものと過ごせたら素敵だなぁ〜