吉本ばななのレビュー一覧

  • 体は全部知っている

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    『体は全部知っている』というタイトルの作品は収録されていませんが、全体を通してこの言葉がぴったりだと思うと、とても奥深く感じました。
    どの短編も心に残るものばかりでしたが、特に「田所さん」や「おやじの味」が印象的で、好きだなと思いました。

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    2025年06月14日
  • イヤシノウタ(新潮文庫)

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    同じできごとを体験したとして、誰かにとってはなんてことはなくても、吉本ばななさんにとっては感じることがあって、そこから発見することがあって、それを私たち読者に共有してくれることがとても嬉しい。

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    2025年06月11日
  • TUGUMI

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    キュンとするのは胸の奥だろうか?鼻の奥だろうか?なんともふんわり包まれるような不思議な読後感。
    私も若い頃、夏になると毎年西伊豆の町に通っていたから、情景が目に浮かび
    すーっと物語に入っていけた。
    そしてたまらなく土肥とか松崎に行きたくなった笑。

    小説や俳句とか音楽とか絵画とか、作品が生まれた土地を感じるのがとても好き。
    作品が立体的に動き出す感覚があります。

    というわけで、今更ながらの初・吉本ばななさん。同世代と知り、ますます興味が湧いてきました。

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    2025年06月09日
  • はーばーらいと

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    ひばり、自由に空を高く飛ぶ名前が付けられてて、必ず自由になってほしいと切に願いながら読み終えた。つばさの行動があって自由に自分であれたの良かったな、、それにしても、表紙の装丁とはじめのページの文から想像した話の内容と違いすぎて、、!よしもとばななさんの作品は、切なくて女の子が魅力的で他にも色々読みたいな


    p41 生きるのは今の連続があるだけで、理屈をつけてそこに生活を合わせてついていけるようなものじゃないよ。-周りに人がいてもたったひとりで考えるときだけ、人って強くなるじゃない。

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    2025年06月25日
  • 下町サイキック

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    とっても心が洗われました。

    同時期のエッセイ『幸せへのセンサー』では、ほぼ宗教じみたバナナ流宇宙観が語られますが、まさにその小説版。生まれつきの霊感でこの世の不条理を解き明かしていく謎の女子中学生(feat.ご近所のおじさん)は、きっと著者近影ではないかと思います。

    キテレツなストーリーなのに、当てはめられている言葉たちや優しい風刺が心地よく、説教くさくならない。
    お金って、男女って、人生の希望って、なんだっけな。
    少し戸惑っている誰かの人生を変え得るかもしれない。私は変わりたい!くらい動かされてます。(それは軽いからだね)

    最近よく触れるようになった私から見た、これぞ吉本ばななワールド

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    2025年06月02日
  • ハネムーン

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    この本で吉本バナナさんにハマりました!

    やっぱり犬飼いたいな。私の家庭環境的にも犬がいたらだいぶ情緒安定したのかも思った( ˊ̱˂˃ˋ̱ )

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    2025年05月27日
  • 忘れたふり どくだみちゃんとふしばな2

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    はっとさせられるような、心が楽になるような、心に留めておきたい言葉がいくつもあったので、また読み返したい。

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    2025年05月25日
  • 切なくそして幸せな、タピオカの夢

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    ばななさんの心あたたまる文章もさることながら、台湾人のイラストレーター、すーぴー・たんさんの挿絵がとにかくいい。
    母よりも父と気が合うところも、一人息子がいるところもばななさんと同じなので勝手に同志だと思っている。
    息子が生まれて初めて孤独を感じなくなったところも同じ。
    可愛かった息子も今や10歳、反抗期にさしかかっている。
    あと何年この家に帰ってきてくれるだろう。
    寂しいなあ。

    人生は一度きりだから、なるべく幸せでいた方がいい。
    という、押し付けがましくないメッセージ。
    その通りですね。


    10年後。
    幸せでいられますように。

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    2025年05月20日
  • 下町サイキック

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    欲や悪意などよくないものからの距離の取り方、成すすべのないことへの感情のコントロール、人の幸福、悲しみから再生する術…そんなものは、特別ではない日常をただ粛々と生きることの中にちゃんと存在する、ということを下町に生きるサイキック・キヨカの目に映る、”人の目には見えないもの”を通じて教えられる。

    吉本ばななさんの作品には、普段は見過ごしてしまうような日常に溢れる小さなきらめきが散りばめられていて、ハッとさせられる。

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    2025年05月18日
  • アムリタ (下)

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    ネタバレ

    ああ、なんて人間ってバカバカしいんだろう。生きていくということや、懐かしい人や場所が増えていくということはなんてつらく、切なく身を切られることを切り返していくんだろう、いったいなんなんだ。(P、127)

    人と人がいて、お互いがこの世にひとりしかいない、二人の間に生まれる空間もひとつしかない。
    そのことを知ると、ましてそこになにか特殊に面白そうな空間があることを知ると、無意識に人は距離をつめてもっとよく見ようとする。(P、133)

    人間は、心の中で震える小さな弱い何かをきっと持っていて、たまに泣いたりしてケアしてあげたほうが、きっといいのだろう。(P、295)

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    2025年05月12日
  • ミトンとふびん

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    吉本ばななさんの本を初めて読みました。
    言葉選びがすごく好きだなあと。
    あとがきまでしっかり読んでしばらく余韻に
    浸ろうと思います。

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    2025年05月10日
  • キッチン

    QM

    購入済み

    言葉遣いや言い回しがどこまでも丁寧で優しくて柔らかい、昭和の温かさを感じる1冊だった。
    この世界観にいつまでも浸っていたいとさえ思う。
    「よし、ぱっとやりましょう。命の続くかぎり作ってみせましょう。」。親を亡くし親しい他人を亡くした2人が最後ちゃんと通じあえてよかったと心から思う。

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    2025年04月29日
  • TUGUMI

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    誰しもが持っている、ひと夏の思い出をまるで今まさに体験しているように情緒深く描かれていて圧巻だった。

    登場人物誰もが、憎めなくて人がよくて、好きだった。
    これからこんな小説にふとばったり出会えたら幸せだと思う。

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    2025年04月26日
  • 幸せへのセンサー

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    ◎メモ

    ・自分の体の感覚を大事にする。体が自分の正しい方向を教えてくれる。

    ・死ぬ時はどうせ幸せと思えると、気持ち的に楽。何事も追い求めすぎると、しんどくなる。固執しすぎないこと。(105)

    ・違う自分になるために成長しようとするのでなく、今の自分の特性や個性を活かして活動していく方がよっぽど大事だし自然体でいられる。

    ・1日の中で楽しい時間帯は少なからずあるはず。だから24時間全てが不幸ってことはなかなかないと思う。


    ◎ページ
    15,27,40,43,45,86,105,106~111,130,132,133,140,150,151

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    2025年04月21日
  • はーばーらいと

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    宗教2世について。なにかを悪くしようと思って始める人はいないと書いてあって、確かにその通りなんだろうなと訝しむ気持ちが小さくなった。きっと信者の人も良かれと思っての言動なんだろうな。

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    2025年04月19日
  • TUGUMI

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    小学生の頃、塾の課題図書になっていて出会いました。正反対の二人が醸し出す雰囲気は独特ながらも引き込まれる感じで、私は大抵主題がはっきりした本が好きなのですが、この物語は世界観が好きな物語です。

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    2025年04月15日
  • TUGUMI

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    最初はのんびりゆったりとした雰囲気に癒されながらもどこか入り込めない感じがあったが、中盤の転か破か、そこからどんどん引き込まれて夢中で読んでしまった。あとがきまで読み終えてみると、あそこはまりあやつぐみが生の人間へと変化していく過渡期だったのかな?と思った。登場人物も舞台も魅力的で、とても心地よく読み進められた。優しくて切なくてとても素敵だった。

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    2025年04月12日
  • はーばーらいと

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    ネタバレ

    つばさのお母さんみたいな、軽やかで柔らかな強さを持つ人ってめちゃくちゃかっこいいな。
    着替えたあとのつばさくんの描写も好き。かっこよくなりすぎないところがリアルで愛おしい。

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    2025年04月09日
  • ひな菊の人生

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    奈良美智さんとのコラボレート作品。ひな菊の切なくも悲しい人生を、奈良美智さんの絵が華やかに彩っている。
    焼きそばを焼く店を手伝う日常を愛し、母や友達の死を乗り越えて、生きることへの渇望を感じた。

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    2025年04月02日
  • TUGUMI

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    夏の海での想い出。つぐみたちが住んでいる海際の街に、わたしは住んだことがない。けれども読んでいて、懐かしさが込み上げてくる。潮の香り、夏の日差しのまぶしさ、青春時代のピュアな感性。吉本ばななさんの文章は、とてもやわらかい。

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    2025年03月27日