吉本ばななのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
まず質問の内容が、今現在だったりこれまでだったりで自分が悩んできた、しかもこれはセンシティブだろう!と思ってた系の悩みの数々で、まじで人間ってみんな同じような悩みを普遍的に抱えて生きてる生き物なんだなって思った。自分の悩みって、こうやってすでに大体同じ悩みを抱えた先人が答えを出しているから、時代が変わっていったとしても、自分が何事もなく100歳まで生きるとして、少なくともわたしが生きる残りの数十年間は、なんか凹んでも生きていけそうだなって感じた。
あとこれ、、あとがきの吉本ばななさんとご友人のエピソードがめちゃくちゃ良かったんだけど…。読んでて泣くと思わなかった…。 -
Posted by ブクログ
社会の歪みとか不条理さを実感していなかった
学生時代に、この本を読んでいたら、
「へぇ〜」で終わっていたような気がする。
でも今読むと、
自分が“正しい”と思っている価値観が
大切な人とずれてしまうことの切なさが
痛いくらいに分かる。
“悪い人じゃない、でも自分にとっては悪だ”
そんなことばっかりだよ。世の中。
だからこそ、この物語の主人公の
ひばりちゃんとつばさくんの
不器用で誠実で温かい人柄が
愛おしくて愛おしくて。
絶滅危惧種かもしれないけれど
腐らないで生きてほしいし、
私もそういう人間でありたいと思う。
なんかもう本ごと
ぎゅって抱きしめたいくらい
2人が大好きになった。 -
Posted by ブクログ
美しいはずなのに苦さのあるお話でした。
宗教=洗脳 というイメージ(事実だけれども)から
教徒以外は良い印象がないけれど、教徒からすると
そのコミュニティがファミリーで、帰る場所で、守られる空間。宗教の非常に難しいところを親子関係というこれまたセンシティブな内容でしたが上手くまとめられていました。
また、女性側の宗教のコミュニティと男性の家族コミュニティの絆がある意味対になっているのかなとおもいます。
大切にしたい、傷つけたくない。だからこそ手放さない。関係が難しいなと思いました。主人公の未来はきっと苦労が多いと思いますが、良いものになりますようにと願いたいです☆⋆* -
Posted by ブクログ
とっても心が洗われました。
同時期のエッセイ『幸せへのセンサー』では、ほぼ宗教じみたバナナ流宇宙観が語られますが、まさにその小説版。生まれつきの霊感でこの世の不条理を解き明かしていく謎の女子中学生(feat.ご近所のおじさん)は、きっと著者近影ではないかと思います。
キテレツなストーリーなのに、当てはめられている言葉たちや優しい風刺が心地よく、説教くさくならない。
お金って、男女って、人生の希望って、なんだっけな。
少し戸惑っている誰かの人生を変え得るかもしれない。私は変わりたい!くらい動かされてます。(それは軽いからだね)
最近よく触れるようになった私から見た、これぞ吉本ばななワールド -
Posted by ブクログ
ネタバレああ、なんて人間ってバカバカしいんだろう。生きていくということや、懐かしい人や場所が増えていくということはなんてつらく、切なく身を切られることを切り返していくんだろう、いったいなんなんだ。(P、127)
人と人がいて、お互いがこの世にひとりしかいない、二人の間に生まれる空間もひとつしかない。
そのことを知ると、ましてそこになにか特殊に面白そうな空間があることを知ると、無意識に人は距離をつめてもっとよく見ようとする。(P、133)
人間は、心の中で震える小さな弱い何かをきっと持っていて、たまに泣いたりしてケアしてあげたほうが、きっといいのだろう。(P、295)