吉本ばななのレビュー一覧

  • ミトンとふびん

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    ミーハーながら朝井リョウさんがお勧めしていたので手に取った。じんわり沁みて自然と涙が出てきた。なんて事ない話のようで、全然違うのにどこか自分のことのようで、温かい気持ちになった。

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    2026年01月04日
  • ミトンとふびん

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    ゆっくり読み進めていくと、何だか、ばななさんのゆったりとした、文体に慣れてきたし、共感できる部分もたくさんあった。
    人が人を好きになったり離れたりするプロセスを俯瞰的に言語化していた。

    「人はあるとき欲情し、あるときはそれをすっかり忘れ、あるときはしっとりした気持ちになり、あるときは気まぐれになる。」
    その全部を足したのが、「いま」なだけ。

    「長くいることで「愛」が生まれる。それはぎゅっとつかんだり、概念を論じ始めたら消えてしまうもの。」

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    2025年12月26日
  • ミトンとふびん

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    本っ当に良い本だった…
    あたたか〜い、優しい本

    あとがきで「『デッドエンドの思い出』がひとつの到達点だった。」とあって、確かに分かる!
    ばななさんの本はざっくり10冊ほど読んだけど、デッドエンドの思い出は格別に良かった
    そして、この本はそれを超える良さがあったと思う

    表題の「ミトンとふびん」よりも、私には「SINSIN AND THE MOUSE」がぶっささりました
    読んでる間、ずっと目が熱くてじわじわした
    優しい、あまりにも優しすぎる
    「カロンテ」、「珊瑚のリング」も良かった

    その本を通して読者に1番伝えたいことって、たいてい物語のクライマックスって持ってくるじゃないですか
    ばななさん

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    2025年12月25日
  • 下町サイキック

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    特に、新さんへの考え方 植物や景色のようだ…というような表現がとてもしっくりきた。私は、発達障害のある子どもたちによく関わっていたから、もっと包むような気持ちでいたけれど、大人の男性に対してはこのように思うだろう。冷たいのではなく。

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    2025年12月23日
  • ミトンとふびん

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    大切な人を失い、その人との思い出を大事にする人たちの交流を描いている短編が詰まっていて、失った悲しみやもう新しい思い出を作ることができないという切なさに向き合う人たちの人としての弱さやその弱さをも受け入れあう人々の優しさが吉本ばななさんならではの筆致で描かれていて、読んでいるこちらまで癒されました。

    朝井リョウさんが「ずっと本棚にいてほしい」とおっしゃったと帯にありましたが、まさしくその通りだなと感じました。

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    2025年12月18日
  • はーばーらいと

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    あとがきを読んで、
    この本にどういう意味があるのか分かった。

    信仰じたいは素晴らしいものでも、
    人に押し付けた時点でどこか澱んでしまう。
    得体の知れない恐ろしさが備わってしまう。

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    2025年12月18日
  • TUGUMI

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    儚くて静謐なんだけど、つぐみのパワー漲る生命力で明るいお話になっていた。人がすっぽり入るほどの穴を掘るのは相当な執念だと思ったけど、飼い犬がいなくなってしまった悲しみは何をしても報われないと思った。口が悪くて嫌な性格のつぐみだけど、まりあとのコンビは唯一無二で惹かれた。まりあとお父さんの場面が好きだった。

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    2025年12月12日
  • とかげ

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    様々な背景をもつ男女の様々な恋のかたち。どこか冷静でいながらどこか縛られている人たち。恋愛におけるこの距離感は重要なのだろう。

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    2025年12月08日
  • ミトンとふびん

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    大切な人が亡くなっても、時間はいつも通り流れて、いつも通り生き続けなあかんのって辛すぎる。やけど、みんなそれを乗り越えて生きていくんやなーーーー吉本ばななの本って起承転結が激しい内容じゃないのに、どんどん読めて、心に沁みる

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    2025年12月08日
  • ヨシモトオノ

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    若い頃に「キッチン」読んだなあって思い出しながら、久しぶりに吉本さんの本。ちょっとホラーな短篇13篇。とても楽しかった。怖いよりもココロが温まる。

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    2025年12月06日
  • ヨシモトオノ

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    ネタバレ

    ご本人も書かれていらっしゃるとおり、あの遠野物語とは別物であり、日常の裂け目を見たような、すこしふしぎな感じのお話たちの本です。たぶん、読む人によって好きな話が違うのではないかと思います。わたしは「わらしどうし」「最良の事故物件」「思い出の妙」と、最後の方に収められている話が好きでした。感性の変化や縁の描き方がすき。そういった意味では「炎」も良かったけど、リアルにあったらこわい…。「思い出の妙」もありそうな感じだからちょっと不気味かも…笑 でも、読後に嫌な気持ちは残らない。

    天井や壁のシミ、木目など、小さい頃はいろんなことを見つけて、気にしていたものです。あれは子ども独特の感性で、あの頃特有

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    2025年12月01日
  • ヨシモトオノ

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    ヨシモトオノ=吉本版遠野物語という意味らしいが、ばななさんによると、現代版遠野物語というような大層なものではなくて、藤子・F・不二雄の「SF・すこしふしぎ」みたいなものらしい。

    山中で道案内してくれた男の子、友だちの空間移転引き出し、亡くなった従姉妹のノート、死んだはずの海外の元カノからのメール、ホントは死んでいるボク、自死した知り合いの女子のこと、水子からの警告、失踪した彼のお下がりベッドの夢見、夢見で許された話、現代のわらし童子、母親の死産だった兄を庭に埋めたという話、安下宿に出てくる優しい幽霊、旅の宿の天井に浮かぶ顔の思い出‥‥。

    まぁ、そうだよね。
    少し不思議な譚(はなし)なら

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    2025年11月30日
  • TUGUMI

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    バッドエンドになりそうで怖かったけど、いい結末だったと思う。
    皆が思わず注目してしまうつぐみの魅了が伝わってきた。
    私とつぐみはとてもいい関係なのかもしれないと思った。

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    2025年11月29日
  • ミトンとふびん

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    何か大きな出来事が起こるわけではない。でも全く何もないわけではない。そんな人生のなかの一瞬の時間を切り取った短編集。
    物語の何が印象に残ったというよりは、この本自体が私の体をふんわり包んでくれた。パワースポットのような本。

    頭の片隅に入れておいて、必要なの時に取り出したい文章たち

    p101
    私はそのスーパーで、とりあえずの安い手袋を選ぶのを突然にやめた。関連は全くわからなかった。しかしその話を聞いたとき、私は明日街に出て、長く使える手袋をちゃんと買おうとふいに思ったのだ。そういう直感はなによりもだいじだと私は思っている。理由は決して今はわからないけれど、大切なことだと思った。
    そういうこと

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    2025年11月27日
  • ハードボイルド/ハードラック

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    ちょびっと怖くて悲しいけど、人を想う曖昧な気持ちをめっちゃ丁寧に冷静に言語化してくれて、聴いてるこっちが落ち着ける。

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    2025年11月24日
  • ミトンとふびん

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    入籍日の前日に読んだ「ミトンとふびん」

    母と娘の話。娘の気持ち。母の言葉。

    食らいすぎてコメダで号泣。

    初めてのばなな先生、
    情景と心情が切なく届いてくる
    柔らかい言葉がとても良かった。
    今読めて良かった。

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    2025年11月22日
  • TUGUMI

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    『TUGUMI』を読んで最初に浮かんだのは、「どこかにこういう子、いたような気がする」という不思議な懐かしさでした。
    つぐみのように、まっすぐで、偽りがなくて、ちゃんと自分自身と対話しながら生きている人は、時に周りを振り回すように見えて、実は誰よりも強いのかもしれません。

    つぐみの言動の背景には、余命を宣告されて育ったという事情があり、だからこそ普通の人よりも“生き方”について考える時間が多かったのだろうと感じました。周囲の接し方や甘やかしも影響しているけれど、それ以上に彼女自身の思考の深さや人としての輪郭がはっきりしていて、読んでいて目が離せませんでした。

    『成瀬は天下を取りに行く』の成

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    2025年11月19日
  • ミトンとふびん

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    「何ということもない話。
    大したことは起こらない」

    でも、
    「この本が出せたから、もう悔いはない」

    そう思えるような到達点に私も辿り着きたい。

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    2025年11月16日
  • ヨシモトオノ

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    第一話は確かに遠野物語みたいで
    少しほんわかとして期待したが
    読み進むと現代風で
    ちょっと期待がしぼんだ

    でも残りの12話もそれぞれちょっと
    ゾクッとする内容で
    あっと言う間に読み終えた
    現代にも起こりそうな不思議

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    2025年11月14日
  • アムリタ (上)

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    フレーズひとつひとつが心のスポットにピタリと刺さっては沁みていくから、ばなな作品は止められない。
    忘れてしまっていた、あるいはどこか幻想化してしまっていた美しい景色と感情を今ここに呼び起こして、ゆったりと浸ることほど癒しとなる瞬間はないと思う。
    辛いことも苦いことも潜ってきたからこそ、お互いに向けることのできる優しい眼差し。希望と諦念のちょうど真ん中。どっち付かずの甘い空間。
    人はそうやって、ほの明るい霧に包まれて、静かに回復しながら生きていくんだろう。

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    2025年11月10日