吉本ばななのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ朝井リョウのオススメということで読んだ。吉本ばななの言語化すごい。ぼやっーと考えたことがあるなということを的確に表現する。
情け嶋が一番好きだった。どんなに大切な分かり合える人と出会っても、結局人はひとりで孤独だなと常々思っているのですごく刺さった。
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その人のこともわかったつもりになっても、結局その他人とは自分の中に生きていちその人にすぎない。その人本人でほない。
彼らではないのだ、実際は。この世はそんな幻影でできているのだ。幻影と幻影のあいだに、ほのかに温かい空間があって、人と人はそこでしか出会えないのだ。
だいじなのは、突き詰めないこと。
一瞬だけ見える彼らの顔の心配な表情がほんものであれば、それがどんな占いよりも自分を確かに支える。 -
Posted by ブクログ
やっぱり吉本ばななの小説は読んでいて息苦しさを感じるけれど、ほの温かさを感じる。
真っ暗な海にも誰を照らすでもなくほの明るいハーバーライトと同じように、真っ暗な中に小さな光を灯してくれる。
この穏やかな優しい温かさがとても好き。
ひばりの、彼女の中にある光を頼りに、環境に抗える強さは勿論のこと、つばさの接し方、ひばりにかける言葉(特に退会当日に最初にかけた言葉や服を渡すところ)はとても魅力的だった。
傷つき壊れかけた人に対して、同情でも哀れみでもなく、あくまで自分の本心からの言葉を彼女にかけ、救っていた。
「救う気なんてなくっても、生きているだけで。」
このひばりのセリフから容疑者Xの献身の
「人は時に、健気に生きているだけで、誰かを救っていることがある」
を思い出した。
この思いをこれからも大切にしたい。