吉本ばななのレビュー一覧

  • ミトンとふびん

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    久しぶりの吉本ばななさんの作品は、なんていうか、ふんわりと柔らかい文章で、やっぱり好きだなぁ。

    何らかの事情を抱えた人たちの、何気ない日常ながら、心がふっと温まる、そんな短編集。
    中でも、表題作でもある"ミトンとふびん"は、こんなパートナーと出会って、ずっと一緒にいられたらいいな、と思わせる作品。

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    2025年11月07日
  • ハチ公の最後の恋人

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    読みやすいうえに頁数が少なくてすぐ読み終わった。長い頁数の本に疲れたけど、本は読みたいって人におすすめ。
    どこの本屋さん探しても見つからなくて中古で買ったけど、買って良かった。それって当たり前じゃないんやよ幸せって感じた方がいいよってことが書いてあって、それを私たちが読むだけで当たり前って思わないでこれも幸せやー!って噛み締めないと、って思わなきゃだめなことに改めて気付かされる

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    2025年11月03日
  • 小説家としての生き方 100箇条

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    人生の節目節目で、とても弱った時に、吉本さんの何気ない言葉に助けられている気がします。
    時間の流れを、海の流れていく川の例えは、一見ありがちかもしれないのですが とても腑に落ちました

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    2025年11月01日
  • ミトンとふびん

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    大切な人の死に、残された人々の感情や行動、思考、そういった日々の事が淡々と書かれているんだけど良かった。

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    2025年10月31日
  • ヨシモトオノ

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    吉本ばなな版遠野物語。
    霊とか、妖怪が出てくるお話でした。
    怖くはなく、むしろ物悲しいお話が多かったです。
    生きている人と死んだ人双方への優しさに溢れた話だったと思います。

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    2025年10月31日
  • ミトンとふびん

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    本当に文章が美しいと思う。

    何か特別な背景や、大きな事件があるわけでもないけれど、癒されて心が軽くなる。すごく好き。

    言葉の選び方が素敵すぎる。
    「そんなふうにお互いが今どんなに遠いところにいるか、自分たちの関係がどれだけ親しみのない、取り返しのつかないものかということをしみじみと確認しあって、それでも深いところで嫌いあっていないことにすがりつくような気持ちを持ち寄って」
    「どんなに他人と親しくなり、その人のことをわかったつもりになっても、結局その他人とは自分の中に生きているその人にすぎない。」

    「SINSIN AND THE MOUSE」の母と娘の関係やお互いを想う気持ちがとても好きだ

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    2025年10月29日
  • ミトンとふびん

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    大切な誰かを失った時、すごく悲しくて苦しいけれど、
    その人との想い出を胸に少しずつ進む勇気を感じました。

    何気ない日常の中で、優しく包んで背中をさすって、
    最後にぽんと押し出してくれるような温かいお話ばかりでした。

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    2025年10月28日
  • 私と街たち(ほぼ自伝)

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    30年も幡ヶ谷に住んでいる。ドキドキと入った鮨屋は二代めになっても行きつけだし、美味しい肉屋さんもセンスいい花屋さんも健在だ。なくしたものもある。大好きだったイタリアン、バレエを楽しいと思い出させてくれた先生、あんなにかわいかったのに心から子育てを楽しめなかった私。街を思い出すとき、それは人生を懐かしむとき。そんな本。

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    2025年10月28日
  • TUGUMI

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    さくっとノーストレスで読めるのが良かった。
    初めて本に付箋を貼るほど素敵なフレーズがあり、夜に読み出したら結局最後まで読んでしまって寝る時間がなくなった。自分では上手く表現することができなかった気持ちを言葉にしてくれている。言葉がキラキラしている。

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    2025年10月28日
  • 切なくそして幸せな、タピオカの夢

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    自分が小さい頃に父や母、祖母が作ってくれた料理を思い出しながら読んだ。大切な人と美味しいものか食べたくなる本

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    2025年10月25日
  • 吉本ばななが友だちの悩みについてこたえる

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    友達のことで悩みがちなので、大好きな吉本ばななさんのこちらの本を手に取った。

    今距離を置いている友人が2人いて、

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    2025年10月23日
  • ミトンとふびん

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    喪失から希望に変わるまでを描いた短編集。
    やっぱり吉本ばななの文章が好きだ。
    どこか非現実的なんだけど、言い表しようのない感情を掬い上げてくれるような。
    大切な誰かを失ってしまった時にまた読み返したい一冊。

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    2025年10月22日
  • ミトンとふびん

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    なんということもない話。
    大したことは起こらない。
    登場人物それぞれにそれなりに傷はある。
    しかし彼らはただ人生を眺めているだけ。
    (あとがき抜粋)

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    2025年10月22日
  • おとなになるってどんなこと?

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    ネタバレ

    ティーン向けの読み物かと思いきや、私みたいな「アラフォー過ぎたけど何だかちっとも自分って大人じゃないな、大人とは?」って思う人にこそ読んで納得な本かもしれないなと思った。これが共感できる自分は大人になっているのかもしれないな、と思える所も多々あり。
    そして今私が併読している「王国」にも今まさに出てきているような、吉本ばなな先生の考え方がすごく書かれている本だなと感じた。さらっと読めるボリュームで、傍に置いて都度読み返したい本です。

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    2025年10月21日
  • ヨシモトオノ

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    遠野物語をモチーフとした短編集。中でも、「光」という著者の実話を基にした話で人との距離の取り方、付き合い方に関する記述があって苦しさを乗り越えた中での著者のスタンスに惹かれた。できることは限られている。

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    2025年10月20日
  • 吉本ばななが友だちの悩みについてこたえる

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    久しぶりに吉本ばななの本を読んだ。やっぱり吉本ばななって面白いなぁって再認識したので、別の本も読んでみようかなって気持ちになった。

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    2025年10月19日
  • ヨシモトオノ

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    カテゴリーはホラーにしたが、決めつけるのはもったいない。

    どこにでも身近にある気がつかない様な不思議なおはなし短編集。『遠野物語』

    「あらゆるところに僕たち家族がしみこんでいるあの家の魂よ。」「ふとんが友だちじゃない夜」
    吉本ばななさんのこう言う表現が好きだ。

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    2025年10月18日
  • 幸せへのセンサー

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    ネタバレ

    付箋がたくさん。ばななさんと年代が近いのと、文章が素敵なので、納得する箇所ばかりでぶすぶす刺さりました。
    素敵なエッセイでした。

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    2025年10月17日
  • はーばーらいと

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    ネタバレ

    あっという間ではなかったかもしれないが、あっという間に読んでしまった感…!
    つばさとひばりの物語。
    10代の2人がピュアで眩しい!
    「みかんの会」というコミュニティの中に放り込まれてしまったひばりを、つばさが助けに行く…というお話。
    こうやって簡単にあらすじにしてしまうと、何だか少女漫画的なロマンスめいたものを感じるかもしれない。
    でも、この物語はちょっと違う。
    …色々あっさりしている!
    そう思うのはこのさっぱりとした読みやすい文章だからなんだろう…が、冷静に考えると(いや、全然冷静に考えなくても)この物語にはメチャクチャ残酷なことがたくさん起こっている。
    つばさの父の死と、父の死によってマス

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    2025年10月15日
  • ミトンとふびん

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    大切な親や親友、伴侶を失ってしまった人たちが人生を取り戻していく6編からなる短編集。

    表題の「ミトンとふびん」を含む最初3編はあまり私の気分とは合わなかったけど、後半3編はとてもよかった。
    特に「珊瑚のリング」と「情け鳩」が好きだった。
    前者はひとりっ子の娘(明示されてはいないけど多分そう)が母の遺品を整理することを習慣にすることで、少しずつ時間をかけて現実と折り合いをつけていく話。主人公は母の持ち物の一部を普段使いできるものに再利用・リメイクする。思い出と記憶が物に宿って受け継がれていくという豊な営みと、現実世界からはいなくなってしまった母の存在が日常に溶け込んでいく感じがとても感動的だっ

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    2025年10月13日