吉本ばななのレビュー一覧

  • 夢について
     現実的な夢や、あり得ないことばかりが起こる夢。予知夢を見たり、他人と同じ夢を見たり。たくさんの“夢”にまつわるエッセイ。

     友人達と、夢の話をするのは楽しい。私が聞いた中で、最も興味深かったのが“夢の中での自分の家”の話。現実の自分の家じゃないし、見た事もないのに、いつも夢の中の自分はその家に住...続きを読む
  • ばななブレイク
    パイナップルヘッドよりもっと真面目なエッセー。作品に反映されている、死を巡って思うこと、亡くなる直前の人の透明感、とか、宗教への関心、とか、これだけの人をひきつける作者なりの考えと責任感というものも反映されていて、エッセーなのに、小説みたいに惹かれる本だった。
  • パイナップルヘッド
    ananに連載されたエッセイ集。特におススメは「かならず恋人が出来る秘訣」。その中の『自足』っていう考え方は、タイトルはこんなだけど、恋愛に限らず楽しい人生の秘訣だと思う。
    『自足』=『表向きどんなに騒いでも自分の感情を自分で終わらせることが出来る人』 読めば分かります。必読。
  • 人生の旅をゆく
    表紙の絵がムーミン谷のミーみたいでかわいい。同じような毎日を送ってるなと思って過ごしてたけど、もっとお花や空や自分自身にも目を向けて、二度とない今日を大切にしていこうと感じました。
  • 不倫と南米 世界の旅3
    南米の情景が美しい。

    南米の強い地にそっと
    お邪魔する彼女たち。

    そっと。決して傲慢にではなく、謙虚にそっと。
  • SLY  世界の旅2
    清瀬と日出雄と喬。

    「きみたちはなんて変わらないんだ」

    なにがあっても変わらずそばにいつづけたい。
  • 人生の旅をゆく
    エッセイはほとんど読まないけれど、よしもとばななさんのエッセイだけはおもしろい。小説とは違う部分と、一本通った想いが見える。
  • とかげ
    読むたびに「じわっ」とくる。「時間」と「癒し」、「宿命」と「運命」についての短編集。通常、安っぽかったり軽くなりがちなテーマでありながら、じっくりと読ませてくれる。生きていると見たくないものも見るし、知りたくないことを知る、経験したくないことも経験する、悲しくなる、重くなる、いろいろなことに過敏に反...続きを読む
  • 「違うこと」をしないこと
    20年以上前に読んだ以来のばななさん。
    スピリチュアル系な話はさておき、その他の部分では、なるほどと思うことが多かった。
    自分を生きること。初期設定は変えられること。違うことをしないこと。今の自分に必要なことが書いてあった。
  • とかげ
    当たり前のことへの悩みと考察だけどこの人が好き。
    設定は少し特殊かもしれないけど日常の頭の中は古さがない。
  • 虹 世界の旅4
    これは好みの問題ですが、表紙以外はいつも心からだいすき。

    上下も関係も複雑な男女
    でも、だからこそ惹かれあったんじゃないかなぁ、と思います。主人公の思春期のような気持ちの伝えようにやきもきしました
    どんな形であれ幸せになれるといいな、猫と植物と。
  • TUGUMI
    印象に残ったシーン思い返すと夜が多い__寝付けず散歩をした夜、夜の海岸、見上げた夜空。暗闇の中に浮かぶ姿がこの世界には彼女たちしかいないように思えた。鮮烈で二度とない時間に切なさを感じ、つぐみの憎まれ口を愛おしく思った。
  • TUGUMI
    吉本ばななさんの瑞々しい文章と懐かしくなるような物語はたまに読みたくなります。恋愛小説って帯についていたけどどちらかというと、つぐみとまりあの友情の方が印象的だった。成瀬と島崎をちょっと思い出したけど私はつぐみの方が潔くてすきでした。友達にはなれないけど
  • ミトンとふびん
    久々のばなな節を堪能。昔からの友達に会って(馴れ馴れしくてごめんなさい)、わー変わらないねーと言ってるような感覚でした。
  • ミトンとふびん

    村上春樹のウィスキー、PEBUNの足袋より旅に続き旅系の小説
    かと思いきや全然違った。
    短編で様々な国が舞台にされてたから旅系かとおもいきや、違った。主人公は大切な人を失っていて、そこからの話。

    感想を書かれていた方の言葉がピッタリだったので抜粋させていただきました。
    “たいせつなひとの死、癒え...続きを読む
  • ミトンとふびん
    久しぶりの吉本ばななさんの作品を読みました。
    大切な人を失ったけれど、まわりの優しい人達に救われていく短編集。
    現実はそんなに都合よく、素敵な優しい人なんてなかなかいないよなぁとは、ちょっと思いつつ、ばななさんならではの文章を味わいました。
    私は、「珊瑚のリング」が一番現実味があって、ほろっとした作...続きを読む
  • おとなになるってどんなこと?
    大人になんかならなくっていい、ただ自分になっていってください

    素敵な一文だなと思う
    この一文に出会えただけでも、読む価値があったなと感じます
  • 「違うこと」をしないこと
    「なんとなく足が進まない」とか「ここは私の居場所じゃない」みたいな流れを感じることはよくあるけど、そこにノイズが入ってしまうから素直に生きれない。改めて、「素直に生きていれば、きっと人生に無駄なことは起きない」のだと今ある毎日を肯定できるようになった。
  • TUGUMI
    すごい心温まる内容だった。

    病弱で色々な思いを抱えつつも溌剌と生きるつぐみ。蝋燭、暖炉のような温もりと儚さ。つぐみが周囲の人々の心にしっかりと刻み込まれていくのが主人公視点とてもよく分かる。

    なんとなく落ち込んだ時に読み返したい本
  • アムリタ (上)
    上下巻通じて、なんの話だか、さっぱりわからなかったのだが、幸せな気分でページをめくった記憶だけは鮮明に覚えている。物語というより、音がない音楽のような小説。