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Posted by ブクログ
言葉に出来ない興奮を感じ、それをどうしても言葉にしたいのに自分ひとりでは持て余してしまう、そんなときに手にとった本。
大好きな南米の魅力、パワーを、胸に沁みる言葉、絵、写真で綴られた小説。
南米は、行き場のないエネルギーに詰まっていると感じていて、それが溢れる形はこれらの国で生まれる音楽や文学や、政治や人々の生活そのものから感じられるのだけれど、この小説で果たされた「不倫」と「南米」の組み合わせによって発せられるエネルギーは、この2つの色がすごく似ているのか、それとも今この本を読む私の心と同調しているのか、よく分からないけどひたすら圧倒される。
もやもやして、逃げ出したくなって、この本を手に取ると、不思議と心が落ち着いて、そしてすごく南米に行きたくなるんです。
Posted by ブクログ
50向いていないことは、してみないとわからないとよくいうが、本当にそうだった。
94「ここって山梨みたい。懐かしいんだよね。」メンドーサ
117これでいい、今はこれでいいのだ。・・・時間をかせぐのだ、それしかできないのだから。野生動物がじっと傷をなめて、熱をもった体中を癒すために暗がりでただ待っているように、精神がじょじょに回復して、うまく空気が吸えて、まともなことを考えられるようになるまでこうしているのがいちばんいい。そう思った。
121悲しみは決して癒えることはない。薄まっていくかのような印象を与えて慰められるだけだ。
135わかっていた。今悲しいのなら、今。そこにいなくては意味はない。
137人生はたくさんの事件の連続で、愛する人になにか起ころうとまわりはじいっと見ているしかない。実際、身動きひとつとることもできない。気持ちがぐるぐる回ることだけが愛を示す唯一の証拠だ。
152ひとりでない旅の一番好きなところは、孤独をこんなふうに全く忘れることができるところだ。
Posted by ブクログ
アルゼンチンの澄み切った空気と、それと相反する重い雰囲気。
南米には行ったことがないけれど、その濃密さが読んでいるとグッと迫ってくる。
各写真も挿絵もすごく良い。
作者の吉本ばなな先生が、出版社の人たちと旅しながら肌で感じた南米。ばなな先生の生きることを柔らかく受け止め肯定していく、あの目線でさえも眩むほど、南米の自然の眩しさと壮大さがそこにはあったんだなと。
そして思ったのは、誰でも寂しさを持って生きていってること。南米の人々の、破壊され尽くした過酷な運命もまた寂しさに溢れてるんだなということ。
人の心の寂しさという影。全てを覆い尽くすジャングルの緑とそこに落ちていく夕陽や、落ちる滝の轟音。相反するものが作り出す地球という惑星の尊さ。そんなことを思った。
Posted by ブクログ
『人生はたくさんの事件の連続で、愛する人になにが起ころうとまわりはじぃっとみているしかない。実際身動きひとつとることもできない。気持ちがぐるぐる回ることだけが愛をしめす唯一の証拠だ』
不倫と南米、まさにそのまま(笑)
アルゼンチン、ブラジル…。
この挿し絵が苦手だ、
わたしの夢にでてくる白黒の世界みたいで。
でも南米って明るさとこの種の暗さが共存してるかんじがする。
この本は普段の吉本ばななとかちょっと違う気がする。
そんなときがたまにある。
それらはきまって海外取材をしてる作品だったりする。
やはり影響をうけてきてるのかな
写真もあって国々をまわりながら
ストーリーを生み出すばななさんを想像したら
尊敬したり、微笑ましい気持ちになったりした
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