あらすじ
世界的作家の吉本ばななが、台湾の読者向けに書下した短編ストーリー絵本「切なくそして幸せな、タピオカの夢」、いよいよ日本発売!
「人生は一度しかなく、なるべく幸せでいた方がいい。なるべく愛する人と、おいしく食べた方がいい――。」緊張したデートから始まった恋人同士が、結婚して夫婦になり、子供が生まれ、家族になっていく。その中心にはいつだって美味しいご飯があった。世界的作家・吉本ばななの体験を元に描かれた。不安から解放されて心穏やかに、豊かな人生を自分らしく生きられるようになるショートストーリー。心温められるかわいいイラストも多数収録。2018年1月に台湾で発売された人気作を、いよいよ日本の読者にお届けいたします。
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幼い頃母が作ってくれたおいしいごはんや帰り道に繋いでくれたやさしい手を思い出して胸がいっぱいになりました。
まだ私には伴侶も子どももおりませんが、きっと新しい家族の形ができたら、この本の見方も変わるんだろうなあ。
戻れないあたたかな記憶に切なくなりながらも、大切なものを再確認させてくれるとてもすてきなお話。
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心温まる、優しい気持ちになれる読みやすい本。
食を通した日記のようで、とても面白かった。
最後の文章で、自分もなるべく幸せに好きな人と好きな食べ物を一緒に食べたいと思えた。
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心がじんわり温かくなってイラストも素敵だった1冊。
・「人生は一度だけしかなく、なるべく幸せでいた方がいい。なるべく愛する人と、おいしく食べた方がいい」
何気ない日常を大切に、そして家族を大切にしようと改めて思った。
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ばななさんの心あたたまる文章もさることながら、台湾人のイラストレーター、すーぴー・たんさんの挿絵がとにかくいい。
母よりも父と気が合うところも、一人息子がいるところもばななさんと同じなので勝手に同志だと思っている。
息子が生まれて初めて孤独を感じなくなったところも同じ。
可愛かった息子も今や10歳、反抗期にさしかかっている。
あと何年この家に帰ってきてくれるだろう。
寂しいなあ。
人生は一度きりだから、なるべく幸せでいた方がいい。
という、押し付けがましくないメッセージ。
その通りですね。
10年後。
幸せでいられますように。
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子どもがまだまとわりついてくるこの時期に、この本と出会えてよかったと思う。自分が作った家族で食卓を囲める日々は、そう長くない。スーピー・タンさんのイラストがほんとうに良い。
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いま、わたしは幸せだ。
と、気づかせてもらえる1冊。
1度きりの人生。
むかしに戻りたいとは、思わない。
これまでの私がいるから、今の私がいる。
この人生だったから、得られた今。
この人生だったから、得られた出会い、家族。
日々の子ども達の成長も、見届けてきている。
あとどれくらいおかえりって言ってあげられるのかな。
あとどれくらい一緒にご飯を食べれるのかな。
この奇跡の人生に、感謝。
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水彩で描かれたような挿絵がたくさんで幸せな気持ちになれた。
写真集のように持っていたい本。
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
結婚という形式でなくていい。
子どもはいてもいなくても同じだ。
ある人が自分になじんでいって、
セクシャルな気持ちは減ってしまってもあまりある別の親しみを感じれたら。
なじんだ毛布のような「愛」を得たら。
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家族がいる、そばで笑っていてくれる、健やかに育っていてくれる喜びは何ものにも代え難いことを改めて文章で教えてくれた本だった。長男2歳の誕生日に、長女の寝顔を見ながら読むこの本は滲みた。
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ほっこり優しい気持ちになれるエッセイ。
量もそんなに多くなく、すぐ読めた。
今,4歳と1歳を育ててる今。よんでよかった。
日々が本当に慌ただしく過ぎていく、今この大切な時間を尊い一瞬一瞬を、忘れないように、噛みしめながら、過ごしたいと思った。
いつかは私の元からいなくなる子供たちとの時間、キラキラしたものになりますように。
「人生は一度しかなく、なるべく幸せでいた方がいい。なるべく愛する人と、おいしく食べた方がいい。」
忘れないようにしたい。
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とてもほっこり。
短いのでサクッと読めます。
私にもちょうど高校生の息子がおり、親離れしていく切なさや清々しさなどとても共感出来て泣けまさした。
普段忘れているけれど、幼い頃片時も目が離せず、子育て奮闘していた時期。
1人の時間が欲しくてたまらなかったが、今では戻りたいと思える愛おしい時間。
色んな気持ちを思い出させてくれた本でした。
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あたたかくて切ないエッセイ。自分も誰かと暮らすことを選択して、誰かを育てる立場になった時、こんな気持ちになるんだろうか。やわらかなイラストがとってもいい。
「人生は一度しかなく、なるべく幸せでいた方がいい。なるべく愛する人と、おいしく食べた方がいい。」
この一言を忘れないようにしたい。
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ちょっと疲れていた時に出会ってよかったと思える本だった。
夕飯後のかけがえのない時間、今しか過ごせない会話だったり刻みこんでいきたい。
離れようとする、でもまだ必要としてみたり、その繰り返しだけどもコアラみたいに、カンガルーみたいに、鬱陶しくも温かい温もりがいつだって一緒だった日々が確かにあった。
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イラストの可愛さとタイトルに惹かれて手に取った一冊。
著者が子どもの頃の父との思い出、そして自身が親になってから感じることを、切なくも温かい雰囲気で綴っている。
子どもはいつか自分のもとを離れて1人で歩いていくけれど、そこには切なさだけではなく、一緒に過ごした濃い時間・絆が深いところにある。
そう思えるだけで、その先の人生も楽しく前向きに生きていけそう。
家族とのご飯、時間を大切にしようと強く思った。
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「恋してる相手と食べるごはんは、家族と食べるご飯とは対極にあって、いつも少し緊張している。」って書き出しにうんうんと共感しながら読み始め。さらっと読めた。
お父さんと市場に行っていた話や息子が小さかった頃の話は著者のエッセイでもよく息子書かれてるけど、スーピータンさんの挿絵もあり、ぐっと濃くなってるように感じる。
台湾で出版された本だけど、台湾の人はどんなふうに受け取るんだろうな〜。
刺さったのはこの文章。
「いつでも一緒にいてくれるだれかがほしかった。大人になったらそんな人はいないとわかっていたし、自分の人生は生きるも死ぬも結局は自分だけだから、自分でしっかり歩いて味わっていかなくてはいけないことだって、知っていた。」
一人自由気ままな今の生活も気に入ってるけど、ずっと誰かと一緒にいて、自分の都合以外で振り回される人生を少し羨ましいと思う自分もいる。
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作者の作品を読んでいると、日常の営みの真ん中にはいつも食事があるのだなと実感する。
時間と共に相手との関係性が変わっていっても、愛そのものは普遍的なのだという事に気づかされた。
戻れない過去の記憶を思い出して切なくなる事はあっても、一瞬一瞬を大切に生きていく事が出来れば、懐かしさと優しさを持って、その思い出を愛でる事が出来るのだと感じ、心が温まった。イラストも思い出の数々に寄り添うような体温を感じる作風であった。
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「あなたと恋人と食べるごはんが、いつか「家族」と食べるごはんになりますように。そしてそれの積み重ねが、かけがえのない地層となってあなたの人生を創りますように。できればそれが幸せなものでありますように。」
「キャンドルを灯して、ビールやワインなど飲みながら、暮れ行く空を眺めていつもと同じ人たちと食べる晩ごはんのメニューを考える瞬間の幸せは、人生の数々ある幸せの中でもそうとう大きいと思う。しかしそれも、食卓を囲む家族を愛していてこそだ。そんな愛があなたの世界にありますように。」
これらの文章が特に心に響いた。最近、夕ごはんのメニューを考えることをストレスに感じつつあったけど、今一度原点に戻りたいなと思った。心が温かくなるの本だと感じた。
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やっぱり大好きです。
人生には不意にいろいろなことが起きる可能性がある。昨日と同じ気持ちで今日を迎えることは決してない、そんな大きな変化はいつでも起こりうる。
すてきなこともかなしいことも、あるときまで災害みたいに強い力でやってきて、人生の流れを変えてしまうことがあるかもしれない。強すぎる「すてきさ」は、ほとんど悲しいことと同じくらいたいへんなのかもしれない。でもそれこそが人生だし、私たちが生き物という証だ。
素敵な言葉で思わずここに残しておきたくなった。
Posted by ブクログ
人生は一度だけ。なるべく幸せでいた方がいい。なるべく愛する人と、おいしく食べた方がいい-。だれの胸の中にもある、亡き両親への思慕と子への情愛をあたたかな筆致で描く。Soupy Tangによるイラスト付き。
切ない感じ。
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両親との時間をもっと大事にしたいとただ思った。
両親も1日1日を噛み締めながら私を育ててくれたのを今感じるから何だか嬉しいような切ない気持ちになった。今のこの時を限りがある家族との時間、友人との時間、大切な人との時間をもっと大事に生きていきたいと思った。
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吉本ばななさんの優しい文章と、Soupy Tang(すーぴー・たん)さんの温かい絵が、疲れた心をふわっと包んでくれる。
大人の絵本、という雰囲気のエッセイ。
本屋さんで一目惚れした本です。
優しい色使いのイラストがとても素敵で、繰り返し読みたくなる。
“人生は一度だけ。なるべく幸せでいた方がいい。
なるべく愛する人と、おいしく食べた方がいい。”
一、
恋人と食事をする緊張感がだんだん、なにも気にしないでリラックスして食べることができる時間へと変わっていく。
そんな、他人が家族になっていく時間。
二、
子供の頃の、父とのご飯にまつわるエピソード。
“おふくろの味” “味のふるさと”
私の懐かしい味は、
母が作る鰯のつみれ汁、ウインナーの入ったポテトサラダ、かなぁ。
三、
小さな子供と過ごした日々。
まるで小さな巣の中の生き物のように、いつもくっついていた。
子供がうちに毎日帰ってくる日々。カウントダウンは始まっている。
家族のために夕食を支度する毎日。
そっか、カウントダウンかぁ。
もっと大切にしよう。
あとがき、
“だから、人生はすばらしいなと思う。
なにひとつ、虚しいものはない。”
Posted by ブクログ
3.5に近い4
相変わらずのばななさんの優しい言葉と、挿絵Soupyさんのあたたかい絵が寄り添う、すてきな本だった。(mujiブックスで発見)
愛する人とご飯を食べることって、人生の中で最も尊くて幸せなことと言えるんだろうなあ、
そして愛する人に食べさせてあげたいと思うこともとても尊いことなんだなあ、、、
としみじみと思う。
✍️
すてきなことも悲しいことも、あるときまるで災害みたいに強い力でやってきて、人生の流れを変えてしまうことがあるかもしれない。
強すぎる「すてきさ」は、ほとんど悲しいことと同じくらいにたいへんなのかもしれない。
人生は一度しかなく、なるべく幸せでいたほうがいい。
なるべく愛する人と、おいしく食べた方がいい。
Posted by ブクログ
心がじ〜んわりあたたかくなる作品
フルカラーで挿絵もたくさん入った絵本みたいな一冊でした
タイトルの「切なくそして幸せな、タピオカの夢」とは、夕方になると息子が毎日家に帰ってきてタピオカを啜る音が聞こえてくる日々のこと
その息子ももう大きくなって、夢が終わってしまうカウントダウンが始まっているから切ないんだよなあ
子供の成長を喜び幸せを願いながら、その子供が自分の手から離れていく切なさが綴られた一冊だったけど、私は恋愛や人生観を語った言葉より沁みたなあ
やさしく包み込んでもらえたような気になる本で、読後感の心の膨らみ方が幸せだ…
Posted by ブクログ
【あらすじ】
緊張したデートから始まった恋人同士が、結婚して夫婦になり、子供が生まれ、家族になっていく。その中心にはいつだって美味しいご飯があった。著者本人の体験を元に描かれた。不安から解放されて心穏やかに、豊かな人生を自分らしく生きられるようになる傑作エッセイ。心温められるかわいいイラストも多数収録。
「人生は1度しかなく、なるべく幸せでいた方がいい。なるべく愛する人と、おいしく食べた方がいい。」
【個人的な感想】
すごく短いエッセイ。
エッセイの内容は親になったことのない私にはまだ理解できないことも多かったけど、とりあえずイラストがすごく可愛かった!
Posted by ブクログ
おとなに程よい絵本エッセイ。
文章量が多くなく、イラストの柔らかさや書かれていることの優しさもあいまって、めくるのが楽しい本。
「自分にとってこういうものだった」と思い出を語るその内容は、まるで人生最期の甘い夢のようでもある。
Posted by ブクログ
吉本ばななさんの文章にSoupy Tangさんの絵。
読み終わったあと、心がほっこりする作品。
個人的には、
「誰と食べるか」に加えて「何を食べないか」も大きな割合を占めているので、そこまでのめり込めなかったかな。