吉本ばななのレビュー一覧

  • 私と街たち(ほぼ自伝)
    吉本ばななさんの書く文章は、透明感があって読んでる中、私自身が浄化される気がする。 お墓の場所を親鸞像のお尻から入って進む所、くすりと笑った。古賀家のギター形の墓石出来て良かったですね。 あと、サイキックカウンセラーの友達のお話し。 こんな事が起きるなんて。ほぼ自伝って書いてあったけど。壮絶な出来事...続きを読む
  • 下北沢について
    さすがの感受性!

    詩や物語を書くのが仕事だけあって、
    街や人との出会いを感動する力に驚きました。

    読んでから僕の過去を振り返った時に、
    よしもとばななさん目線になったつもりで、
    人との出会いに幸せな気持ちになることが出来た。

    トータス松本さんとのエピソード面白いし、
    飲みが好きすぎだろと思いま...続きを読む
  • 切なくそして幸せな、タピオカの夢
    吉本ばななさんの優しい文章と、Soupy Tang(すーぴー・たん)さんの温かい絵が、疲れた心をふわっと包んでくれる。

    大人の絵本、という雰囲気のエッセイ。
    本屋さんで一目惚れした本です。
    優しい色使いのイラストがとても素敵で、繰り返し読みたくなる。

    “人生は一度だけ。なるべく幸せでいた方がいい...続きを読む
  • 哀しい予感



    『あんまりたくさんありすぎるものを見ると、
        人間は不思議と悲しくなっちゃうんだよ』

    幸せな家庭で過ごしているが、幼い頃の記憶が欠けている弥生。
    変わり者だが美しいおばのゆきの。
    真っ直ぐで誰からも愛される弟の哲生。

    それぞれの想いや、明らかになる過去。

    弥生と共に、常にどこか切な...続きを読む
  • 哀しい予感
    童話の世界に迷い込んだ気分になれる小説
    主人公は確かにいるのに、自分が主人公になったような感覚

    ✏あんまりたくさんありすぎるものを見ると、人間は不思議と悲しくなっちゃうんだよ。
  • ハネムーン
    この本を朝に読んだからだろう。お昼から台所とお風呂を丹念に掃除してぴかぴかにした。昼過ぎにすこし悲しいことがあって、一時間ほど悲しみに暮れたけれど、それからお風呂に湯をためた。湯船にはいるとからだが内側からぽかぽかになる。お風呂をでて扇風機の風に当たる。なんて涼しいのだろう!暑いと熱いとぽかぽかはや...続きを読む
  • おとなになるってどんなこと?
    「大人になるということは、つまり、子どもの自分をちゃんと抱えながら、大人を生きるということ。」

    大人になるということ、勉強のこと、死ぬということ。
    色々なことについて、言葉を選びながら丁寧に教えてくれる本。
    高学年ぐらいの時にこの本に出会っていたら、また違った人間になっていたのだろうなと思う。
    ...続きを読む
  • 哀しい予感

    主人公の弥生は、しあわせな4人家族の中にいる。
    けれど、幼少期の記憶がすっぽりない。

    徐々にその違和感に気づいた時、

    叔母だと思っていた姉。
    弟と思っていた哲夫。

    周りとの微妙な距離や、感情が炙り出される。

    吉本ばななさんは、
    あぁその気持ちっていう言葉にはできない曖昧な感情を表現する天才...続きを読む
  • 吹上奇譚 第二話 どんぶり
    第一話で物語の世界が設定されているので読み進めやすい
    それぞれが持つ才能を無理なく精一杯使い尽くして生きる世界は熱を持って輝いて動いて行く

  • おとなになるってどんなこと?
    とにかく、読んでまた再確認。私はまだ大人じゃないけど、子どもじゃない。何者?笑
    まだ全然自立してない。焦る必要はないけど、自覚して自分で堂々と立てるように生きていこうと思う。
  • 「違うこと」をしないこと
    プリミ恥部さんの話は結構ウォッとなったが、そのほかの部分は、具体的にどう「違うことをしない」ようにすればいいのか書かれてるわけではないけど、色々悩んでる今の私には温かい言葉が多く、読んで少しすっきりした。
  • 虹 世界の旅4
    《自分以外の人がお湯を沸かす蒸気が部屋に満ちていくのも 、あたたかい感じがした 。》とか《サラダ油の下にしいてある広告の紙さえ 、その折り方に母のたたずまいを感じさせた 。》とか 彼女の文章は「日常の優しい感じ」を発見するヒントに溢れている そして発作的に後戻りできない行動を起こし決意を宣言する 《...続きを読む
  • マリカのソファー/バリ夢日記 世界の旅1
    マリカのソファーであったこと、出会った人や出てくる場所が、後半のばななさんのリアルな日記のなかで出てくる。一度読んだ本をすぐ忘れちゃう私からしたら、二度反芻できて(牛か)楽しかったなー

    バリ島いったけど、私は海の力や山の力、魔力、神秘とかを肌で感じることはなかった。もっと全身脱力できたころにまた行...続きを読む
  • SLY  世界の旅2
    エジプトのスピリチュアルな雰囲気がよく伝わってきた。人は急に命に終わりが来ることがあって、周りもそれを受け入れて、無理矢理にでも自分でも受け入れていくのも人生なんだなとおもった。


    「きっと本当に1人きりで行動するように人間はできていないんだと思う。1人で居続けると最初は心が静かになるけど、やがて...続きを読む
  • 不倫と南米 世界の旅3
    タイトルは不倫とあるけど、静かで爽やかで恋は恋だ
    もんなって思ってしまうようなお話だった。エピソー
    ドが1つずつ終わるごとに写真が挟んであって、フィ
    クションのかノンフィクションのかわからなくな
    るけど小説の雰囲気とその写真が合わさって残るのが
    凄い素敵だなって感じた。小説よりも紀行文のような
    もの...続きを読む
  • 下北沢について
    吉本ばななさんの本は初めて読んだけど、
    ある意味まっすぐでユーモアある言い回しで楽しく読めました。
    人情の街・下北沢。
    きっと吉本さんが住み始めた頃と今の様子は全く違うものだろうけど、
    東京にもご近所付き合いがあったんだなぁ、
    田舎だけじゃないんだなぁと安心しました。
    やっぱり下北沢は憧れの街だ。
  • 哀しい予感
    よしもとばななさんの本の中の、重くて透明で優しい世界がとても好きです。
    何度も読み返して癒されています。
    この本は、雨の情景のイメージが強くて、雨の音を聴きながら心地よくうたた寝しているような気持ちになれて、特に好きです。
  • 体は全部知っている
    吉本さんは良い意味で道徳的な話を書かれる


    生きていることには本当に意味がたくさんあって、星の数ほど、もうおぼえきれないほどの美しいシーンがわたしの魂を埋め尽くしいるのだがら生きていることに意味をもたせようとするなんてらそんな貧しくてみにくいことはもう一生よそう、
  • イヤシノウタ(新潮文庫)
    久~しぶりに、ばななさんのエッセイを読む。
    同じような年代なので、共感する事が多い。
    そろそろ、自分の事だけで無く、未来へと引き継いでいく芯を、自分の中に作っていきたいと思わせてくれる。
    一度ゆっくり、来し方を振り返ってみようかと思う。
    ばななさんの小説には、ことある毎に癒やされていますよ。
  • 体は全部知っている

    よしものばななの短編集。個人的には最後から2番目の短編が好きだった。本書を読んで1番に考えさせられたのは恋愛やSEXについての価値観。よしもとはこのように二者を並列に語っていることからも2つを独立して存在する概念として捉えている。恋愛の中にSEXが包含されるのではなく恋愛と肉体関係を別物として割り...続きを読む