吉本ばななのレビュー一覧

  • TUGUMI
    吉本さんの小説は、出てくるキャラクターの解像度がいつも高くて好き。
    ツグミは物心ついた頃からずっと体が弱く、そのことで誰かの助けを借りたり、周りの子供達とは違う扱いをされてきたんだと思う。傲慢でいじわるな女の子でいたのは、そこで自分なりに均衡を保っていたんじゃないかなと。繊細な心を隠すようにがさつに...続きを読む
  • とかげ
    表紙のぽこぽこしてる感じ、私とても好きです。

    ばななさんの短くもずっしりとした大福のようなお話たち、大事にする
  • アムリタ (下)
    とてつもない悲しみも逆に喜びも同じ熱量でいつまでも続くものではなくて、だからこそ毎日そこにある当たり前の暮らし、日常の力はとてつもなくて、どんなに深い傷を負っても人類がここまで生命を繋いでこれたのはそのおかげなのか、と思った。それさえあれば生きていけるというのは本当だと思った。
    このお話ではサイパン...続きを読む
  • とかげ
    文章量も少なく、軽く手に取って読めた事からもこの本に対して良い方向の印象を受けました。ばななさんの作品をはじめて読みましたが、表現に繊細さを感じ、好きなタイプでした。
  • ミトンとふびん
    初・吉本ばななさん!

    ふとしたときに感じる細々とした気持ち、それがなんてことない日常の物語に織り交ぜてあって、宝探しみたいに見つけながら読んだ。
    なんとなく死の香りが漂う短編が多かったけど、他の本はどんなだろう?

    SINSIN AND THE MOUSEが一番好き!
  • ミトンとふびん
    人生というのは決して明るいものではない
    むしろ暗い勢いをもって、茨の道をただ歩んでいくものなのだ 

    毎日死には触れているが、大切な人の死が訪れた時また読み返したい
  • おとなになるってどんなこと?
    ばななさんの、悩みにこたえるの本と似ているものがあった。私は1週間後に二十歳を迎えるので良いタイミングで読めたな〜と。
    将来こどもと関わる仕事につきたいし、つかなくても こども の心を忘れずに大切に抱きしめて日々他人に優しく自分に丁寧に生きたいなとおもった。
  • イヤシノウタ(新潮文庫)
    当たり前のことだけど忘れがちな人生の教訓に気づかせてくれる。言葉にしたいけどできなかったものがストンと落ちてくるようだった。
  • ミトンとふびん
    ばななさんの描く登場人物は性に対して大らかな考えを持つ人が多いように思う。
    こちらの本は特に舞台が外国の設定ものが多く、前半は何となく文の鷹揚さに馴染めず流し読みしてしまった。
    そして最後の『情け鳩』。
    ゲイカップルと豊満だがサッパリ顔で男らしい?女性3人組の話。この物語は私の好きなばななさんらしい...続きを読む
  • 小説家としての生き方 100箇条
    シンプルに生きることは難しい。だからこそ 自分を信じ好きでいなくちゃいけない。「媚びない。自分の生き方だけを 強く信じる」この一文に 「そうだ!」と拍手しました。
  • 小説家としての生き方 100箇条
    茨木のり子の「自分の感受性くらい」を思い出した。
    自分が自分でありつづけ
    あわよくば、さらに進化するために
    やるべきこと、避けるべきことを
    それぞれで考え、貫くってことかな
    と受け止めました。
    いろいろ考えさせられる本。
  • 下北沢について
    この本を読んでいると自分が下北沢の住人になって吉本ばななさんと同じ時間・同じ場所で生きていたかのように思えた。
    それだけでなくてその当時の下北沢の街の様子、人々の生活音、街全体の温度のようなものも感じられて、下北沢の街に住んでみたいと思った。
  • ハネムーン
    よしもとばななの小説の登場人物、翻訳業を生業にしがち。そして物語に死と愛がある。
    静かに愛し合い、いのちについて考えるまなかと裕志、まだ高校生?とは思えない2人の空気感が尊い。
  • 私と街たち(ほぼ自伝)
    初・吉本ばなな

    自分で自分を発達障害と認めているけど、文章にはそれを全く感じさせない。
    まるで本当に小説の登場人物みたいに生きている人だと感じだ。

    日本人が本当は欲しいくせにデモデモダッテで“禁欲”しているものを手に入れるエネルギーのある人。
    現代日本社会と日本の村精神でがんじがらめになっている...続きを読む
  • 哀しい予感
    血の繋がりがなくても兄弟ものの恋愛は嫌いなのに、この作品は読めた。
    家族の描写がすごく温かい作家さんだなと思った。
    不安がすっと消えていって、心が満たされる文章だった。
  • ハードボイルド/ハードラック
    ハードラックが不運、不幸って意味だと初めて知った。
    ホテルのおばちゃんみたいな大人になりたい。
    吉本ばななさんの静かでスルスル入ってくる文章、世界観が好きです。
  • 虹 世界の旅4
    久しぶりの吉本ばなな。
    メンタルがやられてて、ビジネス本がちょっとしんどいときに読むと良い。
    と感じながら読んでたら、同じような感想の人が多くて嬉しくなった。いろんな人の精神安定剤になってる。
    ラストはいまいちだったけど、キッチンやってNPなんかを読み返してみたいと思った。
  • 哀しい予感
    最後に読んだのは大学生の頃だろうか。
    覚えていないがとても昔のことだ。
    吉本ばななさんの作品はこれまで沢山読んできたが、新しい作品ほどどうもしっくりこなくて一度手放してしまった初期の作品をもう一度手に取ってみた。

    読んでしばらくして、あぁこの設定知っているとなった。
    一度読んでいるのだから当然だが...続きを読む
  • ばななブレイク
    ばななさんのすきな人のはなしがとてもよかった。
    その人の音楽がききたくなったり、その人の本が読みたくなりました。

    そして、本読んでます…(笑)
  • すべての始まり どくだみちゃんとふしばな1
    好きな文章に線を引きながら読んだら本のぜんぶが真っ赤になってしまいそうだったから諦めたくらいに、私は吉本ばななさんの文章が好きだし、ものすごく影響を受けていると思う。この人みたいな生き方は、今の私にはまだとうていできないなと思うけど、私も自分なりに自分らしい生き方を模索していきたいなあ。

    【読んだ...続きを読む