吉本ばななのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
すごくこれからの人生を歩んでいく上で、重要な道しるべをもらった気分。
スピリチュアルな雰囲気を醸し出しているけど、ここで言われているのは、自己を見つめて、自己肯定感を高めることや瞑想、メディテーションで行っていることを、ホ・オポノポノやウニヒピリ、クリーニングなどの定義された言葉で表現することで分かりやすくしていると私は感じた。
ただ、この本ではホ・オポノポノを進めていく過程について主に書かれているので、クリーニングのやり方とかウニヒピリとの対話の仕方とか、具体的なやり方は丁寧に書いてはいないので、その辺はネットとかで調べながらの方がいいかも。
読みながらクリーニングしてみると、私は学生時 -
Posted by ブクログ
上巻の3分の1を過ぎた辺りからやたらとスピリチュアルな方に行くなあと思って読み進めていたのだけれど、思ったほど嫌悪感みたいなものは感じずに、そのままするっとばななワールドに引きこまれた。このあたりはさすが。
主人公である朔美のキャラクターの強さが効いてるんだろうなぁ。よしもとばななの世界観、とんでもないとっぴな状況で奇天烈でエキセントリックな登場人物が次々と登場するその舞台は本当にいとおしくて、読み終わって彼らに別れなければならないのが辛く寂しい気持ちになってしまう。
あとがきを読むとこの作品はばななさんのちょうど精神的にしんどい時期に書かれたものということだけれど、そのメンタリティが作品 -
Posted by ブクログ
あまり下北沢について書かれているわけではないが、筆者が昔住んでいた場所と、下北沢似ているところもあるが違うとこもある、そこの細かい描写がなされているエッセイであった。
筆者がこのエッセイ集を通して何度もいっていたのが、「今の空気感も大切にしながら、時代の流れに沿って生きること。しかし、昔の雰囲気も心の中のどこかにしまって生きていきたい。」ということ。
昭和の時代がよかった、そこに戻りたいという気持ちもかなり分かる。(平成生まれだが。)
しかし、当たり前のことだが、自分が過ごしているのは、過去でも未来でもなく「今」である。
自分自身、現在インドで生活をしていて、日本が恋しくなることは多い。帰り -
Posted by ブクログ
ネタバレ
ハードトラック がすごく好きだった。よかった。
〈ハードボイルド〉
「あなたはまだわかっていない。いつだって、自分がいちばん大変で、自分さえ助かって、楽で、いちばん楽しければいいと思っているんだもの。」
「人は、自分が相手に飽きたから、もしくは自分の意思で、あるいは相手の意思で別れたのだと思い込むものだ。でも、それは違う。季節が変わるように、時期が終わるのだ。ただそれだけだ。それは人間の意志ではどうすることもできない。だから逆に言うと、それが来るその日まで、楽しく過ごすことも可能だ。」
↑「食べ物に旬があるように、人と人との関わりにも旬がある」と例えてる?
この台詞が好き