あらすじ
勉強のこと、友だちのこと、死、そして生きること…人生の根幹に関わる大切な8つのことについて、これから大人になる子どもたち、そして大人になるって難しい…と思っている人たちへ向けたメッセージ。
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Posted by ブクログ
吉本ばななさんが、「大人になること」そして「生きるということ」について語りかけてくれる本。
すでに大人な年齢の私が読んでも、心にスッと入ってくる感じがして、何か軽くなるような気がしました。
とくに、第四問「普通ってどういうこと?」の章が好き。「普通のふり」を他人への思いやりとしてできるようになる、という箇所が印象に残りました。
自分がもっと若いとき、たとえば高校生くらいの時にこの本を読んだとしたら、もっと違ったのかな?それとも、当時の自分には素直に受け止められなかったのかな?なんて考えてしまいました。
とても短いので、たまに手に取って読み返してたいと思います。
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ばななさんが初めて大人になったと思えた瞬間は中学生の時だそう。そうとう遅いと書かれていたけれど私はいまだに自分が大人になったと思えたことは明確にはなくて、この文章でピタリと止まってしまった。自分自身を見つめることや感じることがとても上手い方だったんだなとしみじみ感じました。
母親との関係性について書かれているところではこれ以上は愛せないラインというものがあるというところはかなり共感できました。自分に出来るのはここまでだなって私にもあったから。
四十九日の話も興味深かった。
最後の【インタビュー】は背中を押してもらえるメッセージでした。
子供の頃は失敗や笑われることがこの世の終わりのように恥ずかしくて絶対できなかった。大人になってからも恥ずかしさや変なプライドが邪魔して中々踏み込めないことが多い。
子供も私と同じタイプだ。失敗するのを極度に怖がっている。みていて自分の子供時代を思い出した。失敗して笑われるのは恥ずかしいし怖いけど笑われても失敗してもたくさんの経験をすることを親子でこれからしていきたいなと思えました。
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【気づき】
さらっと読めるエッセイ集。
だけど、ものすごく深い。
対象は子どもの皆さんあるいは、もう大人になってるけど、自分の中の子どもを大切に抱いてる皆さん向けと書かれている。
だからこそわかりやすい言葉で書かれている。
でも、先に生きている先輩として、しかし決して上から目線ではなく、ご自身が考えてらっしゃることを丁寧に言葉を紡いでいる印象の本。
読み返すたびに発見がありそう。
【要点】
・辛いことはあとで必ずなにかの土台になる
・大事なことは自分の中に泣き叫んでいる子どもを認めてあげること。
大人になると言う事は、つまり子どもの自分をちゃんと考えながら、大人を生きるということ。
・日本の学校では特に、自分が興味を持てなかったりすると、「あんなに先生は一生懸命教えてるのに、みんなもちゃんと座って聞いてるのに、自分だけ申し訳ない」みたいな気分させられます。
でも、今になって私を確信できます。
自分がつまらないと思ったら、それは仕方がない。そしてそのかわり自分がワクワクするようなものだったら、寝ないでも学ぶべき。
それから自分の将来とって必要な勉強だったら、自分で面白く学べるに工夫しなくてはいけない。
・自分の人生は自分のもの
・2人の友達を見ていて思うこと。
価値観の話をしたかどうか
・自殺と言うのは、心の中に愛の貯金がなくなったときにする。愛とはエネルギー
・好きな時間に寝たり起きたり、思う存分ネット見たりするのは健康な時にしかできない
・年上の人は偉いと簡単に思ってしまうと、いろいろなことがうんと楽になる。
・今できることをめいいっぱい
・自分の得意な世界しか知らないと、悩み事があっても、他の角度から見ることができなくなってしまう。
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「大人になるということは、つまり、子どもの自分をちゃんと抱えながら、大人を生きるということです。」というのが心に残った。
子どもの自分を否定せずに、受け入れることが大切。
今の自分が求めている内容だった。
大学生や20代におすすめですが、30代以降の方でも共感することもあるように思います。
大人になるとは?、友達って何?、死ぬとは?などを、よしもとばななさんなりの考えを教えてくれる。
この本を読みながら、私も大人になるってどんなことか考えてみた。
1人の人間として自分で判断して、自分の人生を生きることだと思った。
生きるのに悩んだときに、この道でいいのかなと悩んだときに、読み返したいと思った。
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やさしい言葉で語る、大人になるってどんなこと?
大人と言われる年齢になった私が読んでも、ふむふむ、と読み応えのある一冊だった。
1ページの文字数は少なくて、薄い一冊だけど、大切にしたい言葉が溢れている。
親や学校の縛りの中にいるけど、責任を持たなくていい子ども時代と、自分で自由に決断・選択できるけど、すべての行動に責任を持たなくてはならない大人時代。
『子どものようなエネルギーの広がりを持って、大人の自由な決断をすることができたら…
そんなふうにいつも願っています。』
私もこれ、大事にしたい。
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ティーン向けの読み物かと思いきや、私みたいな「アラフォー過ぎたけど何だかちっとも自分って大人じゃないな、大人とは?」って思う人にこそ読んで納得な本かもしれないなと思った。これが共感できる自分は大人になっているのかもしれないな、と思える所も多々あり。
そして今私が併読している「王国」にも今まさに出てきているような、吉本ばなな先生の考え方がすごく書かれている本だなと感じた。さらっと読めるボリュームで、傍に置いて都度読み返したい本です。
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ささっと読めるのにお守りのような言葉が詰まってた
年齢的には大人なのに、ずっと内面は変わらず子どものような気がして、いつ大人になるのかなと思うこともあるが、大人ではなく、自分になれるように、日々を重ねたい
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大人(社会人)とはこうあるべき!に縛られている人にこそ読んでほしい本。
色んな自己啓発本やSNSの影響を受けて凝り固まってしまった考え方を解きほぐしてくれる言葉がいくつか散りばめられています。
私は記憶に残しておきたいと思って、日記に書きました。
どの言葉もちょうどいい塩梅だと思いました。
これもひとつの在り方だなと納得させてくれるあたたかい文章表現が、さすが吉本ばななさん。
物事の多面性に気付かせてくれたり、自分の限界をネガティブに捉えるのではなく、むしろ執着から解き放ってくれたような感覚になりました。
吉本ばななさんの作品を読んだことがない方にもおすすめです。
Posted by ブクログ
おとな、勉強、友だち、普通、死、年をとる、生きる、がんばる。それぞれについて平易な言葉で語りかけてくれる。だからスルリと心に入る。
でも本当に知るためには、何度も読むことが必要なのかも。
簡単な言葉で当たり前のことを語るから難しい。
Posted by ブクログ
ばななさんの、悩みにこたえるの本と似ているものがあった。私は1週間後に二十歳を迎えるので良いタイミングで読めたな〜と。
将来こどもと関わる仕事につきたいし、つかなくても こども の心を忘れずに大切に抱きしめて日々他人に優しく自分に丁寧に生きたいなとおもった。
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友人のおすすめで読んだ。
人は自分を極めるために生まれる。
幸せの貯金
与えることでも貯まるって素敵な言葉
日本人はふつうでいることにこだわる
人生は学びの連続
Posted by ブクログ
サクサク読めた。50分くらいで。
吉本ばななさんの他の本も読んでみたくなる、そんな気持ち。
子供が学校に行きたくない、そんな風に言った時に思い出したい言葉があった。
自分ももっといろんな経験をして、自分を知っていきたい。人に愛を与えられる人になりたいなあ。
Posted by ブクログ
「つまらない勉強は仕方がないからしなくてもいいけど、なにか自分の興味がある勉強分野があるなら寝ずにでもしろ」。ハイ。中途半端に誰かの真似っ子をしている自分に刺さる。
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「大人になるということは、つまり、子どもの自分をちゃんと抱えながら、大人を生きるということ。」
大人になるということ、勉強のこと、死ぬということ。
色々なことについて、言葉を選びながら丁寧に教えてくれる本。
高学年ぐらいの時にこの本に出会っていたら、また違った人間になっていたのだろうなと思う。
おまじないのような本だった。
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とにかく、読んでまた再確認。私はまだ大人じゃないけど、子どもじゃない。何者?笑
まだ全然自立してない。焦る必要はないけど、自覚して自分で堂々と立てるように生きていこうと思う。
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ばななさん的大人とは、生きるとは、勉強の意義等が語りかけるように優しく書かれている。
あくまで個人の意見であり、押し付けてないよ感が好き。
成人式などで形式的に「大人」に押し出されるわけだが、精神的な大人はこうできて行くのかと勉強になった。
中高生に読ませたいと帯には書いてあったが、私には今がちょうど良かった。
感謝をする。淋しさに耐える。感情抜きに他者を思いやる。自分の中の子どもを認める。
+α 得意なことに頼って依存しない。新しい場所、新しい人に会う。
最後の2つは勇気がいるし、エネルギーも必要だけど少しずつ。
Posted by ブクログ
すんなりあっさり読めてしまえる分量の本ですが、
読者のこころやあたまには
ちゃんとした質感のモノが残ることうけあい。
ばななさん、実に正直に、実にオープンに、
さまざまな人生の根っこ付近の問いについて答えてくれています。
ひとりのひととして、
その裡に濃い内容を宿していないとここまで書けないし、
言語化や表現力の修練がかなりできていないと
ここまでのくだけたわかりやすい文章にはできないと思う。
出し惜しみなし、されど、
まだ表に出てきていない豊饒さまでをも感じます。
たとえば、「生きることに意味はあるの?」
という問いへの著者の答えは、
ぼくのおぼろげながら持っている答えと
著者の答えはちょっと違うのだけれど、
そういう捉えかたもありますよね、
という感じに腑に落ちるんです。
そういう、対等な立場で話をしてくれているような、
それもこっちが話を聞かせてもらっているのに、
著者が上からでもなく、
強いて言えばちょっと下からかなという立位置で、
ほんものの経験からくる言葉を聞かせてくれるところは、
敬意をありがとうございます、な気持ちになります。
作家友達ならば、
お互いの作品を読めば深い理解を持ちあうことになる、
みたいなところがあったんだけれど、
これは深いコミュニケーションだなあと思った。
僕の場合だと、けっこう綿矢りささんの作品に
そういう理解なのか誤解なのかを持ちます。
そこには怖さも含めて、ですね。
しかし、もしも吉本ばななさんが僕のことを見たとしたら、
たぶん、なにやってんの、もっとがんばりなさい
と喝をいれられそうな気がするんですよね。
それだけ、僕はまだまだ、よくないなだとか、
そう見えてくるんですが。
まあ、内省するだとか自分を否定してみるだとかって、
そのようにしてみて
最終的に自分を肯定できるようにするのが目的ですから、
この『おとなになるってどんなこと?』を読んで、
だめな部分がちらと見つかっても、
見つかったらそれで光の射すほうへ向けるのだ
と捉えるのがいいだろうと思いました。
誤解のないように言えば、
本書は読者を責めたり説教したりは一切していない本です。
著者の経験を例にして
いろいろな人生の問いに答えてくれる本でした。
中高生にはすごくいいかもですよ。
Posted by ブクログ
漢字が少なくルビもあって、子供でも読みやすい文章。
人生について著者が綴ったメッセージ集。あまり今っぽくないなぁと感じる主張もあるけど、ハッとさせる文章もあって、吉本ばななさん好きな人はどこかに刺さるポイントがあるはず。
簡単に読めるので、時々手にとってパラパラ読み返したい。
Posted by ブクログ
「大人になんかならなくたっていい、ただ自分になっていってください」
「人間は、小さい頃から実はそんなに変わらないもの。だから人生はいいものなんだけれどね!」
「大人になった後は、子ども時代を取り戻して本来の自分に戻っていくことがいちばん大切」
「違和感を感じて身を守ることと、オープンであること、この一見相反することを同時に心がけて」
Posted by ブクログ
「大人になんかならなくっていい、ただ自分になっていってください」
この言葉に妙に納得。
年齢的にはとっくに大人だけど、子どもの時に思っていた「大人」とはちょっと違う気もする。
でも「自分」というものは、だんだん出来上がってきた気がするなと思った。
「友達って何?」「死んだらどうなるんだろう?」など誰もが一度は疑問に思うことに対し、吉本ばななさんならではの考えが述べられていて面白い。
Posted by ブクログ
【著者の考え方が知れる本】
この本は、著者吉本ばななさんの意見や考え方が書かれた本。大前提として、科学的に証明された事実に基づいた本ではない。
個人的に面白かったのは
第5章「死んだらどうなるんだろう?」
著者とその母親の心の距離が描かれていて、そういう生き方や価値観もあるのかと参考になった。
また、この章の後半部分の"愛の貯金"のお話は共感できた。
全体的に、文章量は少ない。
文章が口語体で書かれており、"〜だと思うのです" のような表現が非常に多い。断定表現は極めて少ない。普段からビジネス書などを読み漁っている知的で理系な方には向かない本。軽い気持ちで読むのにはいいかもしれない。
Posted by ブクログ
やっぱり私は吉本ばななさんが大好きだなと改めて思った。
ばななさんのお父さんお母さん、やほかの小説家、エッセイにも登場している人もたくさんでもないけど出てくる。
私も充分すぎるくらい大人だけど、優しくそれでいいって言ってもらえているような気がする一冊。
そして、内容をまるまる自分ごととして鵜呑みにしてそう考えた方がいいのかなと流されるんじゃなくて、そっか、そういう考え方もあるよね。と、取り入れたいところは取り入れたり、私も同じ!と思ったり、わたしならこうだけどな、それはあまりそうとは思えないな、と、この本を読みながらしっかり自分自身に向き合えることこそが大人だと思う。
Posted by ブクログ
年齢的には既に大人になっているけれど、改めて「大人って何だろう」と思い手に取った1冊。
きっとたくさんの人に助けられながら、貴重な時間を私のために無駄にして、私は今まで生きてこられていたんだなと思った。
他者に思いやってもらえることを当たり前だと思ってはいけないなと、感謝の気持ちを持って過ごしていきたいなと思った。