吉本ばななのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
とてつもない悲しみも逆に喜びも同じ熱量でいつまでも続くものではなくて、だからこそ毎日そこにある当たり前の暮らし、日常の力はとてつもなくて、どんなに深い傷を負っても人類がここまで生命を繋いでこれたのはそのおかげなのか、と思った。それさえあれば生きていけるというのは本当だと思った。
このお話ではサイパンのように、日常とはかけ離れたところにある、時間の流れが日本の自分の日常とは全く違うゆっくりしたところで人生のいっときを過ごすというのも、自分の中に確固たる日常生活があるからこそ素晴らしい体験なのだと思った。後からその記憶を思い返すときに、その時に隣にいた人の記憶ごと懐かしめることは素敵なことだと思う -
Posted by ブクログ
最後に読んだのは大学生の頃だろうか。
覚えていないがとても昔のことだ。
吉本ばななさんの作品はこれまで沢山読んできたが、新しい作品ほどどうもしっくりこなくて一度手放してしまった初期の作品をもう一度手に取ってみた。
読んでしばらくして、あぁこの設定知っているとなった。
一度読んでいるのだから当然だが、私の場合読んで何年も経っている作品はすっかり忘れていることがほとんどだ。
それでもピンときたということは、やはり私は初期のばななさんの作品が好きだったのだ。
ばななさんの『良いことを教えてあげる』というスタンスのない純粋な小説になっていることが読みやすい。
これを機にまた初期の作品を読んでみたいと