吉本ばななのレビュー一覧

  • ハネムーン
    「しかしいくら裕志をじゃまに思っても、かけがえのない人間をずさんに扱うほどにはばかではなかった」・・・耳の痛い言葉です。私ばかなんだやっぱり。
  • ジョンとばななの幸せって何ですか
    ジョン・キムと吉本ばななが、「つながり」「世界」「人生」などについて語り合う。『女性自身』掲載および会員制サロン「JD'S SALON LIFE IS ART」で行われたリアルタイムチャットをもとに書籍化。

    穏やかな空気。
  • 人生の道しるべ
    宮本輝と吉本ばななの対談集。
    2人の小説には嫌な人が出てこない。そして彼らの小説を読んだ人を癒す力がある。共に言っているが、小説を読んだ誰かが癒されるだけでいい、というような。
    確かにその感覚、いま改めてそう感じるかもしれない。

    親のこと、子のこと、死のこと、感覚を研ぎ済まされる文章に2人のそれら...続きを読む
  • ジョンとばななの幸せって何ですか
    ばななさんの本はたいてい読みたくて、
    近所の本屋にいったら二冊も買ってしまいました。

    ジョン・キムさんをこの本で初めて知りましたが
    とても興味深い方だなあと思いました。

    愛についての語らいがとても考えさせられました。
    依存、自立、嫉妬心、内観、潜在意識・・・
    どれも今私がとても興味を持っているト...続きを読む
  • ジョンとばななの幸せって何ですか
     ジョン・キムと吉本ばななの対談を通じて、幸せとは何かについて、言葉を選んで研ぎすまして行ったような作品。
     命や健康は、命があって健康なうちはそのありがたみが分からない。喪失してはじめてその大切さが分かる。これはよくある話。もし、失う前に気がつくことができれば、日常をもっと幸せに生きられる。「幸せ...続きを読む
  • ハネムーン
    MAYA MAXXはわたしの好きな映画no.1であるLaundryの劇中画を描いている。本屋でたまたま見かけて絵の吸い込まれる感じに惹かれて手に取った。その名もハネムーン。しかも行き先はオーストラリア。こういうのを縁という。

    よしもとばななは、日常の風景描写がうまい。MAYA MAXXのようなおと...続きを読む
  • 人生の道しるべ
    人間関係のヒント、創作の作法、家族と結婚、健康、死生観…。人間の「生」を力強く肯定する作品を書き続けるふたりの作家の思索が詰まった、珠玉の対話集。『集英社WEB文芸レンザブロー』連載を加筆修正し単行本化。
  • 人生の道しるべ
    二人は、ただ単純に連載のため、本のために対談をしているんじゃない、と思う。それ以上に、仲のよさ、親密さが行間から伝わってくる。私事ですが、なぜか最近活字を読んでいても頭に入ってこない時期が続いていて、本書についても読んだは読んだけど、というかんじ。お二人ともが言葉を扱う仕事、小説家であるからこそ通じ...続きを読む
  • ハネムーン
    複雑な家庭環境で育った裕志と
    隣の家に住むまなか。
    裕志の痛みを共有し 自然の流れで共に暮らすようになった
    ふたりの再生物語。
    暗い内容なのに どこか清謐で暖かみのある文章で
    少し明るい未来が想像できるエンディングが
    よかったです。
  • アムリタ (上)
    ツグミ?キッチン?どちらだったかな、すごく気に入ったので次もずっと読みたいと思っていたのだが、手に取るとどうも短編とかエッセイっぽくて、なかなか実現できなかったところ、ようやくこれを手にした。でもって期待は裏切られなかった。ところどころ理解不能な感情もあるけど、彼女のこの世界観が心地よかったし、何よ...続きを読む
  • アムリタ (上)
    吉本ばななさん90年代初期の作品。

    悲しいけど明るい不思議な話。

    サイパンの太陽の光が
    読後も眩しい。
  • 夢について
    眠っている時に見る夢や、少し不思議な体験を綴ったエッセイ。

    描かれているようなことを私も体験したことがあるような、ふわりとした後味が残る。
  • 虹 世界の旅4
    【本の内容】
    レストラン「虹」。

    海辺の故郷そっくりの素朴で丈夫な心で瑛子はフロア係に専心していた。

    だが、母の急死で彼女の心は不調をきたし、思わぬ不幸を招く。

    踏みつけにされる動植物への愛、身に迫る禁断の想い…。

    瑛子は複雑な気持を抱え、念願のタヒチに旅立つ。

    今、美しい島で瑛子に深く豊...続きを読む
  • ハネムーン
    よしもとばななさん、この人の美しいものに対する感覚はとても共感できて、泣きたくなる。
    この本読んで、やっぱりそうやと思えた。

    離婚とか不倫とかの話が小説にはよく出てくるけど、私にはそういうことはやっぱりわかんない。
    子どもやからかな。
    でもわかりたくもない気がする。
  • 人生の旅をゆく
    このエッセイを読んで、『星の王子様』や『モモ』が好きな人は、よしもとばななの作品も好きになれるんじゃないのかなと思いました。因みに自分は『モモ』が好きです。
  • マリカのソファー/バリ夢日記 世界の旅1
    幼い頃から両親に虐待され、多重人格になったマリカ。多重人格の話は複雑な印象があったが、これは判りやすくて、ストーリーが流れるように進んでいった。

    後半は、ばななさんのバリ旅行紀。
    面白いけど、マリカの話の後でいきなり俗世間の楽しげな旅が始まって、戸惑ってしまった。
    もう少しマリカの余韻に浸っていた...続きを読む
  • アムリタ (上)
    私には、この人のお父さんの話は難しくて、いつも途中で挫折してしまうんだけど、娘のこの人は、小説を通して、似たようなことを言っているような気がする。
  • SLY  世界の旅2
    小説だけでよかったんだけどなー。
    ゲイの男の子がエイズになっちゃって、友だちとエジプトに旅行にいく、というお話。
    こうかくとすごく劇的な気がするんだけど、とても淡々とすすんでいく。それがとても心地よい。
    エジプト行きたいなー

    この話を読んでる途中で出た国際保険論がエイズについてで、シンクロに驚いた...続きを読む
  • ハチ公の最後の恋人
    ハチの目は、犬の目…やっぱセンスない。その程度の差別化で良いんだって。

    表紙、横向けて、裏返して、よかったな。これってどうみても。アレだよね。

    「濃い夏草みたいな思い出の匂いで窒息して死にたい。
    ちょうどよい夏のある日に、私は逝きたい。」

    最後の恋人は、おばあちゃんが教えてくれるんです...続きを読む
  • マリカのソファー/バリ夢日記 世界の旅1
    マリカのなかにいるタマシイ=登場人物たちがすごく魅力的。夢の中にいる感じ、薬かお酒で酔っ払った時に見えると聞く、七色の世界が、バリの夜の中で輝き続けている。