【感想・ネタバレ】ハチ公の最後の恋人のレビュー

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「好きな小説は?」と聞かれたら真っ先に思い浮かぶのが、この本。初めて読んだのは10年以上も前なのに、何度読み返しても引き込まれてしまいます。
高校生のマオと、やがて遠い地へ旅立ってしまうハチ。おばあちゃんの予言通り、やっと出会えたのに、別れの日は刻々と近づいて…お互いを好きなまま、もう一生会えなくなってしまう二人。あまりに辛すぎる展開ですが、最後の日まで恋人としっかり向き合い、全身で別れを受け止める主人公の姿はとても美しく、鮮烈な印象を残します。
恋愛中の人には、愛する人が側にいる幸せを。失恋した人には前を向いて歩く勇気を与えてくれる、そんな力強い小説です。

ユーザーレビュー

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Posted by ブクログ 2020年12月05日

何年かぶりに再読
ほんとにほんとーに大好きな本
どっかに行っちゃった初版の単行本サイズをコレクションとして探してる!!

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Posted by ブクログ 2020年03月03日

大好きな本です。
若い頃に読んだ時は、ヒリヒリした乾いた気持ちになりました。
ふたりが離れるしかないなんて信じ難く、悲しくてやるせなくて、先が見えなくて。たくさん泣きました。
多分、その頃好きだった人のことを重ねてたんだと思います。
一生会えないのは苦しいけど、どこかで生きてくれてるならいいなぁ、と...続きを読むか。
30も半ばになって読んだら、「若さだなぁ〜」となんだか羨ましく思い、ふたりがとても愛おしかった。。。
そして、若い頃のわたしはまおちゃんと全然違って、相手に依存したり、自分の思いを優先させたり、身勝手な恋愛してたなぁと恥ずかしく思ったりしたのでした。

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Posted by ブクログ 2017年07月19日

例えば私が明日限りで死ぬとして、私の生涯でいちばん幸福な日はいつだろうかと過去に思いを馳せてみた。
旦那さんがまだ彼氏だった頃、私自身は大学生だった頃、二人で歩きに歩いて、車でじゃないと行かないような場所まで己の脚のみでたどり着き、でも大した用事は無いので寄り道しながら再び歩いて帰り、どこかで晩ごは...続きを読むんを食べて家でゴニョゴニョしながら一緒に寝たあの日、か、もしくはアートスクールというバンドの、ダウナーガールと歌う声の調子が面白くてリピートして聞きながらひたすら彼氏(今の旦那)と布団の中で笑い転げながら寝たあの日、のどちらかのような気がする。
歩きに歩いたその距離を今調べると往復16キロもあった。地図上の最短距離でそれなので、実際はもっと長かったと思われる。

もう10年以上前のことだけど、あれは本当に楽しかった!バカみたいに!と思える出来事が存在する人生というのは実に幸せで素晴らしい。
旦那さんとはそういう無邪気な楽しさを今はもう味うことはない気がする。父として、母として、というその固さは二人の間の「遊び」を排除してしまったような気がする。家族観夫婦観、ズレがある場合はどちらかがとちらかに寄せる必要がある。寄せる努力をしたことで、私の中で何かが大きく損なわれたことは否めないが、その分平穏な家族や安定した生活や可愛い息子を得られたことはこれもまた失いがたきこと。

しかしそれでも、「生涯でいちばん幸福な日は」と自問して、息子が生まれた日、などと『息子』に絡む出来事がひとつも浮かばなかったということは、やはり私にとって息子は良い意味で少し離れた存在であり、いつか手を離れ巣だっていく背中を見送るしかできない存在であり、私の生きる時間軸とはまた別の軸で息子は勝手に成長し、私はそれを眺めることしかできず、息子に係る諸々は「私の幸せ」とはまた少し次元の違う世界で起きていることのように思う。私のいちばんの幸せはやはり、息子とではなく旦那さんとの思い出の中にあり、これから先それを越えるようなとんでもない幸せな一日を、いつかどこかで得たいと思っている。

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Posted by ブクログ 2016年06月29日

宝物の一冊。
大好きな人を思う心にとても共感。
マオちゃんの目線とか。。
周りの人との関係、環境、、それをどう捉えてるか。
いい言葉がたくさん。。
心が震えました。
泣ける。。。
自分の琴線に触れまくった。
私も似たようなこと考えるなと思いました。
あと、もっと自分の気持ちに真摯に向き合いたいと思い...続きを読むました。

最後の描写は、私も新宿の大通りで似たような事を思った事があり、状況がかさなりました。
お母さんとあーなったことも。変わるんだ…、、という気持ちも。。。
私の中で、ハチは私の親友に似てます。私は親友と出会えた時に初めて心許せる人が出来たと思いました。世界が鮮やかになった。時間が美しくなった。楽しくなった。生きるのって悪くないなって思えた。真の友達ってこんなにこんなに良いんだって思いました。

色んな事がすごい。
この本に出会えてよかった。。

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Posted by ブクログ 2016年02月06日

運命に導かれて出会い、
別れの予感の中で過ごす二人だけの時間
求めあう魂の邂逅を描く愛の物語
(作品紹介より)

正直言うと、思っていた以上に名作
上の文章はあまりにもアウトラインすぎる

宗教っていうきわどい題材をさらっと内包する
独特な文章の書き方や表現はやっぱりこの人ならでは

非日常の世界な...続きを読むんだけど、共感できる部分がいくつもあったり、
どの登場人物もどこか愛おしく思えてしまうあたりが
吉本作品の魅力なんだと思う

思い出の匂いで窒息して死にたい、とか
とにかく名言が多すぎる・・・

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Posted by ブクログ 2015年06月03日

終わりがみえてる恋だからこそみえるものがあるんだね。タイミングが合わないからこそ気が合うんだね。2人の恋は違う形で続いていくんだね。なんだかちょっぴり切なくなったけど読んでよかった。

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Posted by ブクログ 2015年01月12日

私の1番の本。

何かが噛み合ったときに読むと大号泣する。そんなこともなくさらーっと読める時もある。

名作。
言葉が過不足なくて、美しい。
名言がたくさん。

ハチ公との荒削りなとろける日々。
マオちゃんの絵を描くときの心の動きと形、色彩。
これがとってもわくわく、きらきらしてる。
世界は輝いてみ...続きを読むえる。

おっきな話で、人生をゆったりのびのびと生きる勇気が湧いたよ。

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Posted by ブクログ 2014年08月25日

初めて付き合った人に教えてもらった本。
昨年、十年ぶりくらいに見かけたけど、声をかけられなかったけれど。

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Posted by ブクログ 2014年04月30日

切ないけど、美しい。「別れ」が来ることを知っていながら時間を共にする2人の会話と触れ合いがとてつもなく胸に響く。巻末の、主人公マオちゃんの言葉に、心から愛した人との別れを経験したことのある誰もが、共感できるのではないかと思います。

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Posted by ブクログ 2013年11月05日

初めて読んだよしもとばななさんの作品。
伝わる空気感のようなものが不思議で不思議で。
当時18歳だった私のいい思い出のような感じで記憶されています。

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Posted by ブクログ 2020年12月09日

出逢うも運命、別れるも運命
人生には抗えない流れがある
なにかを得て、なにかを失い
それでも光に向かってゆく

ひとつの恋の終わり。そして始まり。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年11月25日

 忘れられないエッセンスを閉じ込めたようなお話でした。

 「孤児みたいになって。なにがあったのかと思わせる育ち方」をしているように見えるマオと、育った土地インドに一年後帰る、自分を知って生きているハチとの生活はどれも『この一瞬を生涯忘れませんように』と願いたくなるほど澄んで見えました。

 些細な...続きを読むことの全てに対してもう2度とこんなことはないと自覚してしまうことが、人生の絶頂と感じる最中にはあると思います。そんな満ち足りていくらでも自分が明るい方へ伸びていけそうな時間をマオは「こんな時間が少しずつ増えていって、私はハチを忘れないが、忘れるだろう。悲しいが、すばらしいことだ。そう思う。」としています。私はまだそんな風に美しかった時間を解放することが出来ませんが、いつか運命を悟ったり身を委ねきれるように生きられる日がくればいいなと思いました。

 この本はひらけば何度でも幸せな生活とすてきな未来を思い出させてくれると思います。

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Posted by ブクログ 2017年09月17日

「サウスポイント」はこの作品の続編(?)みたいだったので、すぐにでも読んでみたくなって。

いやぁ、ほんと、サウスポイントに繋がってて良かった。ほんと、良かった。

この、身を切り売りしているような精一杯さ、完全であるから儚いという、太古から決まっている約束のような理に、それでも受け止めて愛して...続きを読む乗りこえて、「思い出」となって前に進んでいく正しさが、痛かった。

そんなきれい事じゃ、分からないし、物分りよくなれないし、夢を見ていたいし、ハッピーエンドしか見たくない。なんて、実は生々しく痛々しく感じてしまったりするのだけど、それも全部ひっくるめて、「今」を感じて生きることへのキラキラなんだろう。

そして、自分を生きて、奇跡を起こして、次の世代へ続いていく。

ばななさん、すごいなぁ。

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Posted by ブクログ 2017年01月28日

帯にあった通りの愛と救済を与えてくれる本。
素敵な言葉が沢山あって切り取りきれない。
読み終わった瞬間に私が思ったことは、一つの方向からしか物事を見ようとしないから悲しいんだってこと。

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Posted by ブクログ 2014年05月11日

ハチの目は、犬の目…やっぱセンスない。その程度の差別化で良いんだって。

表紙、横向けて、裏返して、よかったな。これってどうみても。アレだよね。

「濃い夏草みたいな思い出の匂いで窒息して死にたい。
ちょうどよい夏のある日に、私は逝きたい。」

最後の恋人は、おばあちゃんが教えてくれるんです...続きを読む

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Posted by ブクログ 2014年04月19日

「嫌な人がいたら、好きになれるところまで離れればいいのよ。~~~大嫌いでもどアップで見るより、1メートル離れたら少しいいでしょ?」

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Posted by ブクログ 2013年05月08日

主人公マオがまだ二十歳にも満たない少女ということを忘れてしまいそうになるが、どんどん開かれる彼女の世界に応援してしまう。ハチとの甘い生活にはとても素敵なずっと奥で眠っていた大切な感情を大切に取り出し気持ちよく散りばめられていて、読み終わったあと特別な空間に閉じ込めらていたことを思い出す。
それからこ...続きを読むの本にはちょっとしたプレゼントが隠されているから嬉しくなる。

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Posted by ブクログ 2013年04月20日

久々によしもとばななさんの作品を。
以前にも他の作品の感想で書いたことがあるのだけれども、彼女の作品は自分の関心が「内」に向っているときではないと、味わうことが出来ない。
「外」に向っていると、ただただ話は上滑りしていく。
一人称で書かれている主人公の、外見の描写がないことを不自然に思い、小説として...続きを読むは面白みを感じられない。(と思う。)
しかし、「内」に向っているときに読むと、もはや主人公と一体化してしまうのだ。

久々によしもとさんの作品を読んだために、この心構えを忘れていた。
前半、正直戸惑ってしまった。
後半は、仕切りなおしてちゃんと味わいましたよ。
でも、最近楽しい行事が多くてポジティブになっていたので、やっぱりよしもとさんの作品は傷心の時に手にしようと思いました。(笑)

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Posted by ブクログ 2013年03月02日

ちょっとオカルト的な部分もあり、田口ランディを思い出しました(笑)
もう10月かあ、ちょうどいい時期に読んだかも。
なんだか終わっていく夏に似てる話。

まあ、せつなーい
けど恋っていいなとリアルに感じます。それが終わっていく恋でも。
誰かを死ぬほど強く想って想われて、泣いて、怒って、笑って。
恋愛...続きを読むは綺麗。
いつか恋の残像がだんだんと薄れていっても。

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Posted by ブクログ 2021年01月10日

失恋したのに無理に元気を出そうとするのは、まだ青いバナナをレンジに入れて黄色くしようとするようなもの。

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