吉本ばななのレビュー一覧
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ネタバレばななさんが書く、船橋を舞台にしたご当地小説。
ばななさんの代表作を検索しても本作は出てこないけれど、本当に面白くて、心に染みて、隠れた名作だと思う。うわあーと唸るほど、自分と主人公に似た部分があり、共感と発見が多かった。ハッとさせられるパンチラインもたくさん。ぜひ読んでほしい。
主人公は花。冒頭は15歳のシーンから始まる。
花の家族は一家離散することになり、母と新しい旦那さんと一緒に暮らすかどうか考え、船橋で母の妹と暮らすことを決意する。なんとなくその方が良い気がして、その芽生えた感情の芽を大事にしたのだった。
母との別れ際、買い物に行き「梨の妖精・ふなっしー」のぬいぐるみを買ってもらう。 -
Posted by ブクログ
ばななさんが初めて大人になったと思えた瞬間は中学生の時だそう。そうとう遅いと書かれていたけれど私はいまだに自分が大人になったと思えたことは明確にはなくて、この文章でピタリと止まってしまった。自分自身を見つめることや感じることがとても上手い方だったんだなとしみじみ感じました。
母親との関係性について書かれているところではこれ以上は愛せないラインというものがあるというところはかなり共感できました。自分に出来るのはここまでだなって私にもあったから。
四十九日の話も興味深かった。
最後の【インタビュー】は背中を押してもらえるメッセージでした。
子供の頃は失敗や笑われることがこの世の終わりのように恥 -
Posted by ブクログ
何か素敵だと思うけど、言葉にできないもどかしさとか。
忘れちゃいけない気がしてじっと立ち止まるけど、その瞬間を切り取れない切なさとか。
大事そうなものに直面した時、コレクションのように集めたくなってしまう人間の性なのだろうが、ほんとは、きっと、目に見える形で残しておかなくても感覚として体が蓄えているのですね。
だからこそ、色鮮やかな今を必死で生きないといけないし、感覚を蓄える体も大事にしないといけない。
本能に従っていれば、きっと私たちはより人間らしく、数字だとか利益だとか成果だとかを求めず、曖昧なものを許容できるのでしょう。
吉本ばななさんの作品、恥ずかしながら初めて読みましたがもっとこ -
Posted by ブクログ
【気づき】
さらっと読めるエッセイ集。
だけど、ものすごく深い。
対象は子どもの皆さんあるいは、もう大人になってるけど、自分の中の子どもを大切に抱いてる皆さん向けと書かれている。
だからこそわかりやすい言葉で書かれている。
でも、先に生きている先輩として、しかし決して上から目線ではなく、ご自身が考えてらっしゃることを丁寧に言葉を紡いでいる印象の本。
読み返すたびに発見がありそう。
【要点】
・辛いことはあとで必ずなにかの土台になる
・大事なことは自分の中に泣き叫んでいる子どもを認めてあげること。
大人になると言う事は、つまり子どもの自分をちゃんと考えながら、大人を生きるということ