吉本ばななのレビュー一覧

  • ミトンとふびん

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    愛と死と自由を感じる本だった。主人公たちの「いまは苦しいけど、それでも生きていく姿」みたいのが満ちた作品だった。ジャケットもすてき。吉本ばななさんの 感情の起伏がさほど激しいわけではないように淡々と書くところ、散りばめられた言葉ひとつひとつに輝きがあって素敵だなっておもった。良かった。

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    2026年06月21日
  • ミトンとふびん

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    めっっっちゃ良かった
    盆栽のような庭石のような穏やかなかわいさ
    分かる〜〜となった
    これは本棚にずっと置いておきたい

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    2026年06月17日
  • 幸せへのセンサー

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    人生うまくいかないときはいかない
    時の流れに身をまかせ、何もしないをやってみたり、ただ受け入れて委ねてみたり
    そうやって自分の幸せのセンサーの感度を良くしたいなと思いました

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    2026年06月10日
  • ミトンとふびん

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    ネタバレ

    2026.6.5
    みんな何かしら傷を抱えてるけどちゃんと人生を歩んでた

    作者の表現の仕方が素敵でとても読みやすかった
    自分が誰かを失ったときに読んだらより癒されるだろうなと思った
    自分のペースがあって心が自由な人になりたい
    いつ使うかわかんないけど一応メモるシアーモ•トゥッティ•コンタディーニ
    イタリア編が個人的には好きで、ちょっとしか登場しないけど、主人公の夫の遠くに居ても包み込んでくれるような優しさに感動したよ
    なんとなく気に入った文
    「左足を出す そして右足を出す 地面を感じる、進んでいく それだけで嬉しいくらいに」

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    2026年06月06日
  • 幸せへのセンサー

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    audibleで2回→本を購入し再読☆
    何度読んでも心に響きわたるこの感情…
    人間の根の部分をえぐられるような感覚…
    哲学的要素もあり何度も考えてしまう…

    自分を形成した特別な3冊にランクインする本だ♡

    たくさん付箋を貼っているなかで1つ紹介する。
    「欲望を追求した先に幸せがあるって思いこんでいると、お金があれば幸せ、結婚したら幸せ、身分があれば幸せって、わかりやすいゴールに飛びつきたくなる。でも、それが本当に自分にとっての幸せかどうかなんて、本当はわからないことですよね。」
    …省略…
    「それをまず疑ってみる。もっと違う自分だけにとっての幸せがあるんじゃないかって、カスタマイズして考えてみる。自分のセンサーを使って、自分にとって快適な状況っていうのはどんな状況かを日々感じながら、ひとつひとつ積み上げていく。そこからしか、その人個人の幸せは始まらない気がします。」

    私は今ようやくこの文章を噛み締めながら、考えて生きていると言えるであろう…‼︎
    今までは前文のような思い込みが激しかった。

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    2026年06月01日
  • ミトンとふびん

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    誰かが不幸と感じて死にたくなったり、誰かがこの世からいなくなったり、そうした事が起こりながらそれでも世界は進んでいる、ようなお話が6つ入っている短編集。

    例えば、「あなたがいたことが私の人生だった~あなたが生きているだけで誇らしくて、~今思うとあなたを愛したことが私の人生の全部だった。~素晴らしい人に育ってくれてありがとう。」

    という美しい母の最期の言葉を描写したかと思ったら

    「歴史の重みに耐える石造りの連なる街では、人間だけが生身のものとして消えていく。日本では建物も人と共に風化して入れ替わっていくからわかりにくいのだが、歴史の重さの真っ只中に存在していると、人は儚いのは当たり前だということがわかる。自分が死ねば自分の宇宙は終わる。そこには何の余地もない」

    であったり、

    「この上ないふびんさを自明のこととして持つ人類と、その輝かしい幸せを乗せて、いつでもどこでも地球は回っているんだな」

    というような達観した視点を往来していくような手法が気持ちいい。いいことも、悪いことも、どちらも人生だし、1人の世界にとっては大事件だけど、大きな世界では塵が舞うような小さいこと。突き放すような、慰めてくれているような文章が不思議。

    エピソード内のフレーズとしては、「この街の思い出が良いものになって欲しいからと、私にご馳走してくれた」と言うところが個人的に衝撃だった。僕は知らない人に優しくしたいと思える感性がなかったけれど、こういうことを思える人間になりたいと思う。

    p50「性的な対象として見ているというのとは、全然違うんだ。もっと根源的な気持ちなんだ。小さい時から夢見てたことみたいな。」
    p62「父はそんな母をまるで誇らしい宝物を見るような目で見ていた」
    これらは性愛と愛の違いを語ってるように見えた。純粋な愛とは、愛おしいと思うということはこういうことなんだよと教えてくれている気がする。

    「だから想像したそんな死の瞬間、落ちていく最後に思い描いたふたりの顔が、本当に悲しんでいて心配している目が一瞬のうちに浮かんできたなら、私の中の愛情こそがちゃんと機能していることになる。幻影と幻想のあいだに、ほのかにあたたかい空間があって、人と人はそこでしか出会えないのだ。」
    人の気持ちはわからない。けれど、愛されてると感じる自分の気持ちは自分で確かめられる。ということを言っているのかと思った。

    素敵な文章なので引用まみれになってしまったけれど、嫌なこととか、立ち直れないようなことがあった時、そばに立って話を聞いてくれるような小説だと思った。

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    2026年04月30日
  • 人生の道しるべ

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    大学生の時、友人に勧められて読んだ「優駿」「青が散る」が深く心に染み渡り、青春時代のもやもやとした思いや生きている中でふとしたことで感じる縁や運命的なことを重ね合わせ、その後、事あるごとに読み返しています。
    宮本輝さんの小説は、心の中に鬱屈した感情も抱えつつ、様々な事柄や周囲の人たちに翻弄されながらも、人生に向き合っていく心の根のきれいな主人公を丁寧に描いていて、生きることの大変さとそれでも生きていくことの意味を考えさせられて生きる勇気と人生の深さや豊かさを感じられるので30年来の愛読者です。
    吉本ばななさんとの対談の中からお二人に通ずる人生観に触れられて、何かとても爽やかで幸せな気持ちになりました。

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    2026年04月25日
  • ミトンとふびん

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    人の心のさざなみを丁寧に指でなぞるような、熱くも冷たくもないリアルな心の温度が伝わってくる、肌理細かい日本語が美しい本。感情と、平易なことばで、これだけ繊細に向き合えるのだという、静かな喜び。身近な人を亡くすことなんて考えたくないけど、人生を経るにしたがって、幾度となく手を伸ばすことになるかもしれない1冊。

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    2026年04月19日
  • ひな菊の人生

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    ひな菊の人生に持ち物は少ない。
    幼くして親を亡くし親戚に引き取られた彼女の人生に現実という言葉はどこか似合わず、浮世離れした雰囲気で纏われている。
    その達観した様な人生観と奈良さんの絵の相性がとても良く挿し絵と言うにはあまりにも強い存在感を放つ。
    この物語で彼女は様々な喪失を経験し、その度にそれが持つ意味や形を獲得していく。そうした失ったからこそ得たものは重みを持つ。

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    2026年04月16日
  • 吉本ばななが友だちの悩みについてこたえる

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    正解のない人生の悩みに、ばななさんならこうする!と悩みに寄り添いながらも断言してくれたのが良い
    何度も読み返したいし手元に置いておきたい一冊

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    2026年04月12日
  • TUGUMI 新版

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    小学生の頃に読んだことは覚えていたものの、肝心の内容はすっかり忘れていた。
    それでも読み始めたら海辺の町の夏の空気感を思い出してとても懐かしく感じた。
    海辺の町で過ごしたことなんてないのに。
    作中から受けた印象と、幼かった私自身が経験したもう戻ることの出来ない親族と過ごした夏の思い出が混ざり合ってできた、捏造された懐かしさ。
    かつては私もつぐみだったし、まりあだったし、陽子ちゃんだったのに、今はもう彼女たちの母親と同じくらいの年齢の母親になってしまった。
    変わっていくことの、儚さ、寂しさ、悲しさ、そして強さを思った。

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    2026年04月08日
  • 体は全部知っている

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    最近過去のことをぼんやり考えていることが多かったので、ぴったりな本に出会えた。
    過去の美しいシーンはこの体に染みついていて、これからものちにふと思い出すような瞬間が待っている。
    『止めることのできない時間は惜しむためだけでなく、美しい瞬間を次々に手に入れるために流れていく。』この言葉忘れずに過ごしたい。

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    2026年03月31日
  • アムリタ (上)

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     やっぱりよしもとばななの世界感がすき
     どこかさみしくて切なくて、だけど安心する

     「人間が自分や他人にしてやれることの話よ。それが、愛、でしょ? どこまで信じ切れるか、でしょ? でもそれをやろうとすることのほうが、考えたり話し合うよりどれだけ大変か。どれだけエネルギーを使い、不安か。」

     この台詞が一番すき
     

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    2026年03月30日
  • 夢について

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    これは夢の話。でも描写が本当の記憶のようで、読んでいたらいつの間にか夢ではない話だと錯覚していたのは不思議な感覚だった。私自身、毎日夢をたくさんみるのにすぐに忘れてしまうので、元々好きな吉本ばななさんの言葉で綴られる夢の話は、大変興味深かった。また、毎話 最後のページに原マスミさんの青い素敵なイラストが描かれていることにより、あぁそうか、これは夢の話なんだよな、と現実に引き戻されるような感じが読んでいてとても好きだった。白、青、白、青。考えてみたら、夢って青のイメージかもしれない。

    余談:かなり前に出版された本だったので本屋さんに置いておらず、フリマアプリで購入したら、本を開くたびに知らない誰かの家のお香の匂いがしたのも印象的だった。

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    2026年03月27日
  • おとなになるってどんなこと?

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    『文喫』にて。
    吉本ばななさんの本は小学生の頃に初めて読んだけれど、大人になってからかなり沁みている。
    『ミトンとふびん』で心を奪われて、
    こちらの作品も購入。
    筆致があたたかくて、熱くて、優しい。

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    2026年03月03日
  • おとなになるってどんなこと?

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    とにかく素敵な本でした。たくさんの人に読んでいただきたい本です。さっそく明日友達に紹介しようと思います^_^

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    2026年02月22日
  • ミトンとふびん

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    6つの短編集
    どの物語も旅先という非日常の場所で
    自分の心の痛みや喪失感に向き合う瞬間があって
    その時に向いていた心の行く先が
    過去から現在
    現在から未来 
    そして 未来から現在
    を行きつ戻りつしていくような印象を持ちました

    別れた経験は忘れることはないし
    新たな喪失と向き合う不安もたくさんあるけれど
    思いのたどり着く先は
    自分自身がいなくなってしまうその時
    その事に気がついて
    物語の主人公たちと同じように
    今のこの時が奇跡に近い尊さだと悟った

    これから
    年を重ねていって
    人を見送ることが増えて
    痛みや喪失感は澱のように溜まり続けていくから
    しんどくてやり過ごせなくなったら
    私も旅に出かけてみよう

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    2026年02月21日
  • 幸せへのセンサー

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    星100個くらいつけたい。このあとたくさんマーカーを引くだろうし文庫が出たら買うだろうしもしかしたら困っている知人にプレゼントしたりもするかもしれない。
    そのくらい名言だらけだったし、1章がまず心身の健康の話からはじまるところもさすがばななさんな秀逸なセンスだと感じた。けれど、あとがきでばななさんがライターさんにチクっと一言おっしゃっているところが私は胸がキュッとなった。著者とライターさんが、そんな一言で悲しくなったりなられたりする関係じゃないことを祈るばかり。(あと、これはもしやアサギストさんかしら?ハッピーちゃん界隈かしら?的なある人の例についてピシッと書いていたところも、少し攻撃的な言い方に感じた。)
    でもそのウッとなったことを加味しても余りあるくらい響いた1冊。読んでよかったです。

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    2026年02月17日
  • ヨシモトオノ

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    遠野物語がばなな流になると…どの短編も温かくて優しい世界。怖い話も民話っぽさもあまりなく、「遠野?」とは思ったけれど、とはいえばなファンとしては大満足の1冊でした。
    あらためて思ったが、ばななさんが描く家族は、どの家族も本当に自然体で愛し愛され幸せな家族だ。もしかすると、私がばななさんの作品が好きなのは、センスよくスピっているからではなく家族のカタチが最強にステキだからなのかもしれない。

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    2026年02月15日
  • ヨシモトオノ

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    遠野物語を作者の視点で描いているのかと思っていたが、違った。
    よしもとばななさんの書く恐ろしい話、ちょっと奇怪な話だった。
    それは本当に、角を曲がった先、隣に座った人くらいの近さで、よく目を凝らせばそこにあるのではないかと思うような話。怖いというよりは不思議でちょっとヒヤッとする。短い短編が多いので読みやすい。

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    2026年02月15日