吉本ばななのレビュー一覧

  • ウニヒピリのおしゃべり ほんとうの自分を生きるってどんなこと?
    評価とかしたくない本。しっくり来るし、忘れたくないと思うことが繰り返し書かれているので、手元に置いて何度も読み返すだろうな。
    私も死んだらよい魂になってワシに食べられたい。
  • ミトンとふびん
    これは今読むべき物語だった。私には人生において、そういうタイミングが多々ある。必要な時に必要な物語と出会うタイミング。
    電車の中で読んでいて、この部分に差し掛かった時、信じられないくらい泣いてしまった。

    p32
    「ちづちゃん、あなたがいたことが私の人生だった。あなたは私の人生そのものだったの。こん...続きを読む
  • TUGUMI
    ちょうど夏に読めてよかった。
    内容を全く知らなかったのでこの偶然はラッキー。

    話の内容ももちろん楽しみなのだが、吉本ばななさんを読むときは素敵な文章に出会いたくて読んでいる気がする。今回もたくさんあった。

    『空にはいくつかの星がまたたきはじめ、空気は幾枚もの青い布を刻一刻と重ねていった。』
    とか...続きを読む
  • TUGUMI
    ー鮮烈でたいせつな私たちの星。

    〈あらすじ〉
    いつ死ぬか分からないと子供の頃から言われ続けていたつぐみは、生意気で口も悪くて性格まで悪い強烈なやつだった。いとこであり、友人である私にとって、つぐみは最悪の存在でもあり、唯一無二の存在でもあった。子供のころから一緒に過ごしたつぐみとのいつもとは少し違...続きを読む
  • イヤシノウタ(新潮文庫)
    胸中の琴線にふれる物語の数々だった。『海辺の古い宿』などは、同様な体験があるので共感した。こんなに軽やかに人生を語る吉本ばななさんが好きだし、他の作品も読み進めたい。
  • 不倫と南米 世界の旅3
    河合隼雄と吉本ばななの対談集「なるほどの対話」を読んで、読みたくなった本のうちのひとつ。

    どの短編も好きだったけど、特に好きだったのは、というか、グッとくる表現があったのは、「最後の日」だった。

    私がこわいのは、いつも人間の心の働きであり、運命とか自然の脅威のほうではなかった。(P44)

    もう...続きを読む
  • さよならの良さ どくだみちゃんとふしばな8
    はじめて人生でエッセイを読んだ。
    まだ「キッチン」しか著者の作品は読んだことがないが
    他の小説も読んでみたいなと思わせてくれる
    人柄を知れる良い作品であった。

    家族のことを改めて大切にしようと思った。
  • ミトンとふびん
    手にとってよかった。
    ミトンとふびんが、今まで読んだ吉本ばななさんの作品の中で一番お気に入り。

    最近彼氏と付き合い始めたばかりで、恋愛について色々考えて、恋人同士ってどうあるべきなんだろう、セックスしたいと思わないっておかしいのかなってモヤモヤしてたけど、おかしい恋愛なんてなくてお互いが良ければ何...続きを読む
  • ふなふな船橋
    吉本ばななの本は素敵な言葉が本当に多い。
    「悪いことの半分はいいことできている。見つけることができるかどうかだけだ」
    花のように強く優しく生きたいと思った。

    素敵な登場人物ばかりだった。
    幸子がお寿司に誘うところで涙が出た。
    いつか船橋に行ってみたい。
  • すべての始まり どくだみちゃんとふしばな1
    自分の心の中のあるものをくみ取って並べて説明してくれてるような、これでいいんだと思わせてくれるような、そんな文章でいつも明日への日々の一歩を踏み出す手助けをしてくれる著者。
    那覇ジュンク堂にて。
  • ミトンとふびん
    吉本ばななさんの、そっと側に寄り添って心を癒してくれるような文章が大好きです。大切な人を失ったり、人生に迷いを感じたりした時にお薦めしたい本。私も何をしても涙が止まらないような悲しい出来事が起こった時に、またこの本を読み返して癒してもらいたい。
  • 切なくそして幸せな、タピオカの夢
    水彩で描かれたような挿絵がたくさんで幸せな気持ちになれた。
    写真集のように持っていたい本。

    ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

    結婚という形式でなくていい。
    子どもはいてもいなくても同じだ。

    ある人が自分になじんでいって、
    セクシャルな気持ちは減ってしまってもあまりある別の親しみを感じれたら。

    なじんだ毛...続きを読む
  • 哀しい予感
    哀しい予感 というタイトルからして、重く切ない 言い表すのが難しい。けどほんのりあたたかいような、不思議な感覚に陥りました。

    恐山からふたりが帰ったあと、どうなったのだろう。血の繋がってない家族のことや弟のこと。ほんとうに、厄介事は何一つ片付いてなくてこれから試練や難関がたくさんあるんだろうな、と...続きを読む
  • 小説家としての生き方 100箇条
    なんで ばななさんの本を読んでも 主人公の顔が浮かんでこないかがわかった!
    滞在意識に読んでもらうために書いてるからだ!
    長年の謎が解けた感じ。
  • 人生の旅をゆく3
    豊かな人生〜!

    吉本ばななさんの瑞々しい文章は唯一無二ですね。

    素敵な感性。

    日常の小さな気づきや発見を大切にして、こらからも生きていこう…みたいな前向きなエネルギーもらえる。

    ご両親のことで大変な思いをされたのですね。

    私もこれからだなって思う。

    でもこれが強い人の人生…美しい。
  • SLY  世界の旅2
    エジプトにとても行きたくなった。
    自分の目の前の現実で何が起こっても、世界は変わらず回り続けるし、ここじゃない場所も沢山あるし結構簡単に行ける。希望はある。
    彼らが旅を終えて日本に戻っても現実は何も変わらないんだけど、捉え方の感覚は旅で変わる、そこに旅の意味があるんだろう。
  • 切なくそして幸せな、タピオカの夢
    母と子、父と娘。自分が親になって初めて分かる気持ちもある。とても幸せな日々であったことを知る。
    涙が出てくる幸せな本だった。
  • さよならの良さ どくだみちゃんとふしばな8
    思ったことを、小さなことだなと思わずに
    ちゃんとやる、そうやって体や脳を安心させて
    力を抜く。
    そうしたらいろいろなことがスムーズになりやすい。

    本当にその通りだな!と、すごくすごく腑におちました。
    自分の小さな望みを無視しない、まずはそこから。
  • とかげ
    古本屋で表紙の装丁に惹かれて
    癒しをキーワードに人間の変化を描く
    いろんなものを抱え傷つかずには大人にはなれない
    そんな人たちがある人や出来事と出会って幸せになるんだけど
    なんとなく不協和音が鳴ってる感じの不安さを感じたのは私の不安定な精神状態のせい?
  • 人生の旅をゆく 4
    はじめにいくつか読んで、直感的に「これは素敵過ぎて一気に味わうのはもったいない」と思った。金平糖のように、一粒ずつ、少しずつ味わって読んだ。

    あとがきに作者が書いていたように、「人生にはいつでも、たとえどん底にあっても、ふといい場面に出会う可能性があること、それが誰にでも平等にあること」を感じられ...続きを読む