吉本ばななのレビュー一覧

  • ハチ公の最後の恋人
    切ないけど、美しい。「別れ」が来ることを知っていながら時間を共にする2人の会話と触れ合いがとてつもなく胸に響く。巻末の、主人公マオちゃんの言葉に、心から愛した人との別れを経験したことのある誰もが、共感できるのではないかと思います。
  • 人生の旅をゆく2
    人生について大切だなと思うことが書いてある。

    言葉にできなかったこと、こうなりたい、がある。

    再読2015.7.28ここに書かれていること、小説になっているんだな。
  • 夢について
    年初から素敵な本にばかり出会う。
    今年は良い年になりそうです。

    「生きていくことは、本当はもっとこんなふうにエロティックで、食べること、性と、死ぬことと、大自然と、何もかもがこんな風に大胆に野蛮にしかも美的に混在しているんだなあ」

    「生きていることは、ただ美しいです。そして一期一会、というのは単...続きを読む
  • ハードボイルド/ハードラック
    これから何度も読むことになりそうな作品との出会い。

    いくつも気になるフレーズはあったけど『ハードラック』のこれは妙に頭に残っている。なんでだろう。

    "「お姉ちゃんな、もうすぐ呼吸器はずすってよ。」
    それは、ほとんど、昔飼っていて父にいちばんなついていた犬が死んだ時の、
    「ポチ死んだぞ。」と変...続きを読む
  • 文藝春秋2月号

    文芸春秋3月号

    年間購読にしているのですがどうしたら読めますか
  • マリカのソファー/バリ夢日記 世界の旅1
    「マリカを守りたい。僕等はそのためだけにきたんだ。そのためだけにいるんだ。」

    幼い頃から両親に虐待され、心を閉ざし多重人格という心を持ってしまったマリカ。
    マリカの面倒をみているジュンコは、彼女の希望に添い、医者の反対を押し切って、マリカをバリ旅行に連れていくことに決めた。

    マリカの人格の...続きを読む
  • SLY  世界の旅2
    ああ!
    なんて美しい文章!この本が200冊目のレビューで本当によかった

    『少しも加速を許さない、大いなる力。はぐくみ、こわし、芽生えさせ、土に還す。世界を創る巨大な時計。ここではまだ神が力を持っている。』

    HIVポジティブが発覚した喬と、その元彼女である主人公、そして喬の元彼であるゲイの日出雄。...続きを読む
  • ハードボイルド/ハードラック
    『私は泣けなかった。
    今も、ちゃんと泣けていない。後悔を、何度もした。今もする。でも、何回も思い直す。
    きっと私たちには、あれ以上何もできなかった。
    最後まで、楽しかった。呪文のように、そうくり返す。』

    ハードボイルドは、同性愛の話。
    そしてその恋は終わっていて、相手はもう死んでしまった。
    その恋...続きを読む
  • 人生の旅をゆく2
    感動の幅がひろく、度合いが深く、
    生きてる歓びを感じさせてくれました。
    もっと本来のままで生きてもいいのかなと思う。
  • ハードボイルド/ハードラック
    「ハードボイルド」と「ハードラック」の2作。どちらも生と死とその境界線とがマーブルになったところの物語。それを怖くもなく神秘的でもなく、普通に描いているのがばなな流。底がないくらい優しい。
  • 不倫と南米 世界の旅3
    言葉に出来ない興奮を感じ、それをどうしても言葉にしたいのに自分ひとりでは持て余してしまう、そんなときに手にとった本。

    大好きな南米の魅力、パワーを、胸に沁みる言葉、絵、写真で綴られた小説。
    南米は、行き場のないエネルギーに詰まっていると感じていて、それが溢れる形はこれらの国で生まれる音楽や文学や、...続きを読む
  • マリカのソファー/バリ夢日記 世界の旅1
    マリカのソファーは、多重人格のことをつくづく考えさせられる話で、バリの明るさがあまり感じられなかったけど、よしもとばななさんのバリ旅行記はおもしろい!
    バリに行きたくなったよ。
    旅行記ではないって書いてあったけど、私は読んでバリに興味津々☆絶対に近い将来行く!!
  • パイナップルヘッド
    『必ず恋人ができる秘訣』それは自分の楽しみを人に依存しないで自分で作れる=自足した人になること-だそうです。そういう意味でばななさんはまったくもって自足してる方だと思いました。楽しいことがいっぱい詰まってる本でした。
  • 人生の旅をゆく
    この本の、というかよしもとばななの本の好きなところは、日常をとても大切にしているところだ。人は、自分の人生を形作るのは非日常的な経験(進学、就職、結婚、出産やその他スペクタクルな経験)と感じている節が誰しもあると思う。たとえば、就活でΓ自分の人生を変えた経験」とかを話さなければならないとき、自分の人...続きを読む
  • マリカのソファー/バリ夢日記 世界の旅1
    過去に読んだ本。
    よしもとばななさんの小説と旅行記。

    真剣にこの人の本を読んだのは、この本がはじめてかな。中島みゆきの『2/2』を読んで、多重人格というテーマに興味を持って、手にとった作品。

    原マスミさんの挿画も綺麗な本である。
  • 人生の旅をゆく
    よしもとばななの本ってそんなすごい好きってわけじゃないんだけど、エッセイはすごいすごい好き!「人生の旅をゆく」はその中でもとくに良かったと思う。泣けた。毎日が旅であり、戻らない日々。わたしたちは思い出をなるたけ積み上げて生きて行くしかないのである。
  • マリカのソファー/バリ夢日記 世界の旅1
    いつ読んでも絶対泣いてしまう。 心が洗われるとはありきたりな表現だと思ってたけど、こういうことを言うんだなと思った。
  • 人生の旅をゆく
    近頃疑問に思っていたことを、同じように疑問に思い、的確だったり柔らかな言葉で書き出されているのを見て、なんとはなしにほっとした。

    旅はそのときは最悪だと思っても、後々だからこそ印象深くなるということはよくある。
    人生が旅であるなら、生きることにも同じ事が言えるのかもしれない。

    東京には豊かになれ...続きを読む
  • ひな菊の人生
    感想をひと言で言うのは難しいくらい深い本です。きっと一人暮らしの時に読んでいたらかなり救われただろうと思います。奈良美智さんの世界観とマッチして、小説と挿絵というより、小説とアートのコラボというように感じました。
  • アムリタ (下)
    心が疲れてしまったとき、日常の圧倒的な力に押しつぶされて息苦しくなってしまったとき、わたしはいつもこの本を開く。そして、ここに生きていること、その儚さと美しさを思いだす。毎日は決してすばらしいことばかりではないし、面倒なことの方が多いのだけれど、それでも生きていこう、生きていきたい、そう素直に思える...続きを読む