吉本ばななのレビュー一覧

  • アムリタ (上)
    何てことはない、何気ない日常の中にある非日常を切り取るのが、この作家はすごく上手。
    ただ生きているだけで切なくて、苦しくて、どうにもならない。けれど生きていくしかない。生きていれば、小さな幸福も沢山起こるから。
    この話の登場人物のように、何となく生きづらさを抱えた人ならきっと、この人の書く話で何かを...続きを読む
  • 人生の道しるべ
    世の中を少しでも良いものにしたい、生きるって悪くないと伝えたいと思いながら小説を書いているお二人の対談。病気など苦しいことも体験してきたからこその深い言葉。しぼんでいた風船に少しずつ空気を入れてもらった気分で読み終わった。

    二人に共通する、「現実世界では理不尽で大変なことばかりだからせめて小説では...続きを読む
  • 人生の道しるべ
    なんか言葉にはできないけど、この2人の考え方がわかった気がする。
    なんだろう。
    こんな回転の早い時代だからこそ、時がゆっくり流れる対話が必要だと思う。
    またじっくり読みたい。
  • アムリタ (下)
    「魂」みたいな、
    変わってゆく私の中の底の底にある
    変わらないものについて
    立ち止まって考えさせてくれる作品。

    冬の終わりの珍しく晴れた日に外に出て、その風の匂いで
    もう春がすぐそこまできている事を知った、みたいな感覚でした。
  • ハチ公の最後の恋人
    運命に導かれて出会い、
    別れの予感の中で過ごす二人だけの時間
    求めあう魂の邂逅を描く愛の物語
    (作品紹介より)

    正直言うと、思っていた以上に名作
    上の文章はあまりにもアウトラインすぎる

    宗教っていうきわどい題材をさらっと内包する
    独特な文章の書き方や表現はやっぱりこの人ならでは

    非日常の世界な...続きを読む
  • アムリタ (上)
    妹がなくなって、弟が不思議なものが見えるようになり、自分は妹の恋人だった男と付き合うことに。
    上巻はサイパンに出かけるところまで。
    日常がなんとなく遠くなり、でもありのままに生きることに力を入れてみる。
    どうなるでしょう。
  • アムリタ (下)
    頭を打ったときに抜けていた記憶が戻ってきた。
    日常ってこんなに出来事が詰まっていて、そこには懐かしさや愛おしさがあることに気がつく。
    懐かしく、温かい気持ちになれる本。
  • TUGUMI
  • 人生の道しるべ
    宮本輝は「錦繍」を読んで感激し大好きになったけど、それ以降彼の作品を何も読んでないのでこれから読んでいく予定。
    吉本ばななと宮本輝の対談ということで、迷わず手に取った。
    宮本輝の本を読みたくなったし、吉本ばななはカルト小説家になりたかったのかなどと色々ふむふむしながら読んだ。
    彼らの作品読んでる人じ...続きを読む
  • 人生の道しるべ
    なぜ小説を読むのか、そしてこのお二人の作品が好きなのかを再確認した。
    若者への考察や死生観、健康についてと共感すること、なるほどと思う数々の言葉。
  • ハチ公の最後の恋人
    終わりがみえてる恋だからこそみえるものがあるんだね。タイミングが合わないからこそ気が合うんだね。2人の恋は違う形で続いていくんだね。なんだかちょっぴり切なくなったけど読んでよかった。
  • 文藝春秋 2015年 6月号

    イイネ

    10年前から毎月購読していますが、本の整理が大変ですので3年前から電子ブックに変更。もう少し、普通の書籍に比べて安くなるとありがたいですが...
  • 体は全部知っている
    直感的に体で感じていること、無意識に心で感じていること…そういうことを大事にしたい。

    とても好きな一冊。
    また、ふと読み返したくなる時が来るんだろうな。
  • アムリタ (上)
    繊細で世界の色々なものが見えて、
    それを誠実な言葉に置き換えて思考している。

    どんなものが見えたとしても誠実な作者の人柄を通ってきた言葉はどうしてこんなにも美しくて、絶対的に美してく、真っ直ぐで、自分とは違うものすぎて、
    物語としてでなく、人間そのものとしてのフィクションみたい。
    でも、きっとよし...続きを読む
  • ハチ公の最後の恋人
    私の1番の本。

    何かが噛み合ったときに読むと大号泣する。そんなこともなくさらーっと読める時もある。

    名作。
    言葉が過不足なくて、美しい。
    名言がたくさん。

    ハチ公との荒削りなとろける日々。
    マオちゃんの絵を描くときの心の動きと形、色彩。
    これがとってもわくわく、きらきらしてる。
    世界は輝いてみ...続きを読む
  • 人生の旅をゆく2
    1冊目に引き続き、生とは何か、死とは何か、人間臭さとは何かを問い続けているよしもとさんの姿がそこにはあります。僕も人間臭く生きたいです。
  • ハードボイルド/ハードラック
    「バードボイルドに生きてね。
    何があっても、いばっていて」

    心が折れそうになる時、
    何度も思い出す。

    私はもしかしたら、
    へらへら笑ってごまかしてぺこぺこする生き方しかできないかもしれないが、
    好きな人には
    いつも自分を曲げないでハードボイルドに生きてほしいと思う。

    次の一歩を踏み出す好きな人...続きを読む
  • ひな菊の人生
    吉本ばななさんの空気感が好きすぎる。命とは、生きることとは、というのを、寂しくなるくらい丁寧に書いている。恵まれてなくても、楽しくなくても、それでも生きることは続いていくんだよなって思った。読み終わったとき、この、とても楽しいわけでもなければ死ぬほど苦しいわけでもない私の人生に、少しだけ愛着がわいた...続きを読む
  • 人生の旅をゆく2
    まだ読んでなかった!不覚!

    お父様とお母様のこと、
    地震のこと、
    つらいことが沢山あって、
    にびいろのしずかなトーンが一冊を覆っていました。

    地震のときのあの気持ち、
    しっかりおぼえておかなくちゃ。
  • ハチ公の最後の恋人
    初めて付き合った人に教えてもらった本。
    昨年、十年ぶりくらいに見かけたけど、声をかけられなかったけれど。