池永陽のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
池永陽さんのデビュー作走るじいさんが絶版になってて、尚更読みたい今日この頃。もう初めて珈琲屋のカウンターに座る=訳ありの構図が出来上がって 必ず人を殺した顔を見たいと言う 出だしのフリから途中色々な物語挟んで最後にラスボスの小木曽登場の流れだが、わかっているけど充分に共鳴出来るんだがなぜだろう 美沙母の電話に駆け出す2人の場合で終わりとか気になる所だらけで、キョンちゃん危険な場面に出るなよと思うのに出て来るって〜純喫茶トルンカの次に読んでみたけどどちらも美味しい珈琲だろうし、トルンカでは作業の様子も入れてたなぁ。キョンちゃんのアイスを買っている康介もいいね
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Posted by ブクログ
池永陽『いちまい酒場』講談社文庫。
連作短編形式の酒場人情小説。設定や大筋は『珈琲屋の人々』シリーズに似ている。
最後の最後に驚愕した。これだけ結末に驚愕したのは何年振りだろうか。個人的にはこの結末のまま完結してしまった方が、室井諒三の一本気な性格に適うものだと思うのだが。
西武新宿駅に近い裏通りに佇む酒場『いっぱい』は、千円札1枚で串揚げ4本または味噌おでん5つと漬物、ビールか焼酎が付く『いちまいセット』を売りにしていた。店主の室井諒三は時に鬼の目で良からぬ輩を追い払い、店の客の相談に乗るなどするが、何かしらの過去を抱えているようだ。
『味噌の味』。女性に比べると男性の方が幼く、女々しい生き物なのかも知れない。いざという時には女性の方が肝が座るのだ。会社でリストラになり、妻と離婚して独り身になった村橋豊が偶然再会した同級生の理代子と身体の関係になり、半ば脅迫しつつ結婚を迫る。店の常連の理代子から相談を受けた店主の諒三は……
『エアギターの嘘』。やはり女性に比べて男性の方が頼りないのは時代の流れなのだろうか。少子化が進むのは経済的な原因だけではないのかも知れない。八王子に小さな洋風居酒屋を開店しようとしている里美と年下の悠也。悠也はエアギターの世界大会出場を夢見て、里美のヒモのような生活を送っていたのだが……
『不似合いな恋』。男は幾つになっても純情だ。女子高生売春とは時代なのか。悲しい気持ちになってしまう。離婚して69歳で独り身の沼田正造は高校2年生の森下潤子が良からぬ輩に絡まれていたのを助けたことを切っ掛けに潤子に恋心を抱く。しかし、潤子にさらなる不運が見舞い……
『おやごころ』。今度は薬物。時代を反映しているとは言え、かなり深刻なテーマだ。『いっぱい』の常連でタクシー運転手の磯村は死んだ娘への想いから、マンガ家志望の樋口知子に50万円を騙し取られる。そんな知子に偶然再会した磯村は知子がクスリに手を出していることを知る。
『姥桜が咲いた』。自身の身をわきまえず、相手の気持ちさえも考えずに恋をする男性の愚かさよ。夫の介護に明け暮れ、たまの息抜きに『いっぱい』で『いちまいセット』のおでんを楽しみにする静枝に長友が執拗に結婚を迫る。
『しあわせごっこ』。本当の幸せは手を伸ばせば、すぐ近くにあるのに何故か人びとは気付かないのだ。いつも仲良く2人で『いっぱい』を訪れる平太と皆子の似合いのカップル。ある日、平太が独りで『いっぱい』を訪れ、皆子が謎の置き手紙を残して、失踪したと話す。
『トラック女子の困惑』。いよいよ諒三の過去が少し明らかになる。『いっぱい』の常連の超距離トラックの運転手、美咲は柔道の黒帯で上背があり、立派な体格をしていた。男性と付き合ったことの無い美咲を見初めたのは……
『幻の右ストレート』。続きがあるのか、無いのか。どちらとも取れる驚愕の結末。まさかこれまでの展開はこの結末だけのための前振りだったのだろうか。諒三の過去を知った理代子は諒三に恋心を抱きながら、なかなか『いっぱい』に顔を出せなくなっていた。久し振りに『いっぱい』を訪れた理代子に常連のヤクザの新藤が諒三の過去を語る。しかし、それが悲劇の引き金になろうとは……
本体価格900円
★★★★★