池永陽のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
池永陽『下町やぶさか診療所 いのちの約束』集英社文庫。
シリーズ第2弾。東京の浅草にある診療所を舞台にした下町人情物語。
本作に描かれる様々な人びとが抱える問題や事情は、全てがハッピーエンドで終わる訳ではなく、各々が精一杯のことをやり尽くした結果だと思えば各々が納得出来る最良の結果なのだろう。今回も難しいテーマを丁寧に描いており、最後まで読ませてくれる。
浅草の診療所の大先生こと真野麟太郎が自殺未遂を起こした男勝りな美貌の女子高生・麻世を引き取り、一緒に暮らし始めて数ヶ月。母親の愛人に傷付けられてから頑なに心を閉ざし、ひたすら武術に没頭し、生来持つ才能を開花させる麻世。診療所に訪れる患者、麟太郎が通う『田園』の客が抱える大人の事情。そんな人びとと接するうちに麻世にも少しずつ変化が……
まだ続きがあるのか……
本体価格700円
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Posted by ブクログ
暴力事件を起こし、田舎の学校に赴任した教師の物語。
暴力事件は教育に真摯に取り組んでた中で起こった事ではあるが、行き過ぎ感は否めない。
ただ、それで腑抜けになってしまったのか、ぐうたら教師と呼ばれることを何とも思わないように。
教師による暴力、行き過ぎた指導、モンスター・ペアレント、などよく耳にするようになり久しい。
が、子供がという視点はないかも。
簡単に情報が入手できるようになり、頭の回転も速い子供たちは、ずる賢く立ち回れるのかもしれない。
でも善悪を判断するにはまだまだ経験が足りないので、容易に悪い方に足を引っ張られる可能性がある。
でもその先に広がる無限の未来を考えて、真摯に向き合う事の大事さ。
本来大人にしかできない事。大人がやるべき事。
不祥事があり、マスコミが騒ぐと、学校は何もしてくれない、先生は信じられないと反応してしまうかも知れないが、そんな風に親が家で話すと子供はそれを聞いていて、先生をバカにしてしまうだろう。もしくは先生が素晴らしければ、親を信頼出来なくなるだろう。
全員が子供たちを育てるのは、大人の責務だと考えていればすれば良いが、そうではない人、そうはできない人もいる中、易きに流れるひとも出るでしょう。
そういう世の中だからこそ、こんな教師にいて欲しいと思うんだろう。
自分自身がそうできない(する気がないのかも)から。
逃げずに向き合えるか。
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Posted by ブクログ
様々な家族の形をテーマにした短編集。8編を収録。
『父の遺言』。不覚にもラストで涙。父と娘の確執の果てには…
『いやな鏡』。年老いた父親が宝くじで一千万円を当てたことから、家族に不協和音が…
『若い愛人』。瓢箪から駒のような物語。
『紅の記憶』。認知症の母親を巡る、少しサスペンスフルな物語。
『不鈴』。二転三転する展開にハラハラする不倫を描いた物語。怖い…
『十年愛』。若者の純愛と大人の女性の優しさの行方は…
『薄いカツレツ』。サスペンスフルな二転三転の物語。結末に驚いた。
『バツイチ』。バツイチの若い母親が恋に落ち、小学生の息子が邪魔になり…