池永陽のレビュー一覧

  • 下町やぶさか診療所 いのちの約束

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     池永陽さんの「下町やぶさか診療所 いのちの約束」、2020.10発行、大満足です。真野浅草診療所の大先生、真野麟太郎64歳、若先生で大学病院勤務の真野潤一29歳、麟太郎のところに居候している元ヤンキー、武道家、高2、17歳の麻世。連作短編7話。純愛・恋愛・不倫あり、義理と人情とアクションあり、7冊分を楽しませていただきました。続編を待っています!

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    2021年01月19日
  • 下町やぶさか診療所 いのちの約束

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    池永陽『下町やぶさか診療所 いのちの約束』集英社文庫。

    シリーズ第2弾。東京の浅草にある診療所を舞台にした下町人情物語。

    本作に描かれる様々な人びとが抱える問題や事情は、全てがハッピーエンドで終わる訳ではなく、各々が精一杯のことをやり尽くした結果だと思えば各々が納得出来る最良の結果なのだろう。今回も難しいテーマを丁寧に描いており、最後まで読ませてくれる。

    浅草の診療所の大先生こと真野麟太郎が自殺未遂を起こした男勝りな美貌の女子高生・麻世を引き取り、一緒に暮らし始めて数ヶ月。母親の愛人に傷付けられてから頑なに心を閉ざし、ひたすら武術に没頭し、生来持つ才能を開花させる麻世。診療所に訪れる患者

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    2020年10月25日
  • 国境のハーモニカ

    購入済み

    泣!

    現実は辛いけど、一条の光が見える

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    2019年09月04日
  • 下町やぶさか診療所

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    下町人情あふれる診療所の医師・真野麟太郎と一緒に暮らすことになった女子高生・麻世。
    この二人がなんかいいコンビなんですよね。
    ラストはちょっとドキドキしました。
    牧野さんのカバーの絵も雰囲気が出ています。
    あとがきにも書かれているように、新たな物語のスタートです。続きが楽しみです。

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    2019年04月04日
  • 下町やぶさか診療所

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    池永陽『下町やぶさか診療所』集英社文庫。

    東京の浅草にある診療所を舞台にした下町人情物語。『珈琲屋の人々』にも似た温かくも、深刻な作品である。この終わり方からすると続編があるのだろう。

    近所から大先生と慕われる浅草の診療所の医師・真野麟太郎の元にリストカットした女子高生の麻世が治療にやって来た。麻世の抱える事情を知った麟太郎は麻世を診療所に引き取るが……診療所に訪れる患者、麟太郎が通う『田園』の客が抱える大人の事情……

    難しいテーマをよくぞここまで昇華させたと思うストーリーで、なかなか読ませてくれる。

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    2019年01月06日
  • 青い島の教室

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    暴力事件を起こし、田舎の学校に赴任した教師の物語。
    暴力事件は教育に真摯に取り組んでた中で起こった事ではあるが、行き過ぎ感は否めない。
    ただ、それで腑抜けになってしまったのか、ぐうたら教師と呼ばれることを何とも思わないように。

    教師による暴力、行き過ぎた指導、モンスター・ペアレント、などよく耳にするようになり久しい。
    が、子供がという視点はないかも。
    簡単に情報が入手できるようになり、頭の回転も速い子供たちは、ずる賢く立ち回れるのかもしれない。
    でも善悪を判断するにはまだまだ経験が足りないので、容易に悪い方に足を引っ張られる可能性がある。

    でもその先に広がる無限の未来を考えて、真摯に向き合

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    2018年05月25日
  • 向こうがわの蜂

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    池永陽さん「向こうがわの蜂」(2017.2)、556頁の大作です。ファンタジーな世界が展開しています。奇妙な世界でもあります。平成に住む小栁薫(こやなぎ かおる)と昭和に住む多田野黄昏(ただの たそがれ)が時空のねじれにより平成の世で出会い、ともに昭和の世を覗くというストーリーです。平成、昭和、それぞれの時代の良さ、それぞれの時代に即した生き方を経験しながら、人間の愛、幸せとは何かを提示した作品でしょうか。。。!

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    2017年03月15日
  • 純情必死剣 からたけ割り

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    池永陽さんの久しぶりの時代物「純情必死剣からたけ割り)」(2016.4)、面白かったです。死んだ夫の仇討ちに出た由衣(23歳)とその下僕で村相撲関脇の藤太(19歳)の物語。なんとか仇は討つものの、ふたりは相思相愛、いわば不義の仲に陥り、今度は藩からの刺客に追われる身に。気はやさしくて力持ちの藤太と、あるときは武家の娘の凛とした佇まい、あるときは武家を捨てた妻としての振る舞いの由衣、この二人のやりとりが心をなごませます(^-^)

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    2016年05月03日
  • 漂流家族

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    様々な家族の形をテーマにした短編集。8編を収録。

    『父の遺言』。不覚にもラストで涙。父と娘の確執の果てには…

    『いやな鏡』。年老いた父親が宝くじで一千万円を当てたことから、家族に不協和音が…

    『若い愛人』。瓢箪から駒のような物語。

    『紅の記憶』。認知症の母親を巡る、少しサスペンスフルな物語。

    『不鈴』。二転三転する展開にハラハラする不倫を描いた物語。怖い…

    『十年愛』。若者の純愛と大人の女性の優しさの行方は…

    『薄いカツレツ』。サスペンスフルな二転三転の物語。結末に驚いた。

    『バツイチ』。バツイチの若い母親が恋に落ち、小学生の息子が邪魔になり…

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    2016年03月15日
  • 珈琲屋の人々 : 2 ちっぽけな恋

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    『珈琲屋の人々』の続編。連作形式の短編が7編収録されており、そのいずれもが胸に熱く迫る物語であった。

    こんな時代だからこそ人々の心に荒んだ風が吹き、時に迷い、悩み、過ちを犯すのかも知れない。過去に過ちを犯した主人公の行介の無骨で、不器用で、極めて真摯な生き方を見ていると、ふとそんな考えが頭をよぎった。

    『特等席』『左手の夢』『大人の言い分』『ちっぽけな恋』『崩れた豆腐』『はみだし純情』『指定席』のいずれもが素晴らしい短編だった。

    最後の『指定席』では…えっ…

    続編が7月下旬に単行本で発売されるようだ。果たして文庫化まで待てるだろうか。

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    2015年05月22日
  • 水のなかの蛍

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    池永陽の作品の中で一番好きだった。
    私の精神状態とこれを読むタイミングが合致してたのかも。
    結果的に堕胎を肯定してる内容だけど、そこに辿り着くまでの人々の葛藤がすごく綺麗に描写されてて。
    妊娠願望の強い私は読みながら何度泣いたか分からない。
    私にとって大切な一冊になりそう。

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    2012年04月01日
  • でいごの花の下に

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    【10/11/09】
    失踪した恋人を追って沖縄に行くお話。物語を進めて行くことで戦時下に置かれた沖縄の話があった。平和記念資料館で見たものが思いだされた。主人公である燿子の女性の行動が良く描写されていて、生々しさが感じられた。生と死についていろいろと考えさせられました。

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    2010年11月09日
  • でいごの花の下に

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    泣いた。
    それ以上言えない。
    作者のドライな文体もまた魅力。
    愛しい人の過去と、沖縄の闇が、ドロップしていく。

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    2009年10月04日
  • 下町やぶさか診療所 モナリザの微笑み

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    池永陽『下町やぶさか診療所 モナリザの微笑み』集英社文庫。

    シリーズ第5弾。7章で構成される連作短編形式の小説。

    今回も下町の人びとの様々な思いが交錯する人情物語。ストーリーの根幹を成すのは元ヤンキーの武闘派美少女高校生の麻世。麻世は迷いながらも自らの進むべき道を見出す。

    今の時代は近所のつながりが希薄になり、孤立している人達がたくさん居る。東日本大震災の時は、街を行き交う人びとがお互いに温かい挨拶を交わしていたことを思い出す。皆が不安な気持ちを抱えていたので、無意識に人とのつながりを求めていたのだろう。


    東京浅草にある真野浅草診療所の真野麟太郎は、ご近所から大先生と慕われる医師であ

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    2025年11月01日
  • 珈琲屋の人々 : 6 遠まわりの純情

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    久しぶりにシリーズを読んだけれど、いつもどおりだ♪いろんな人がいろんな悩みを持って、珈琲屋を訪れ、悩み解消する方向へ(^^)今回の注目人物は今日子ちゃん!最初から最後まで登場しているんだけれど、登場するたびに私の心を鷲づかみにするなんて(゚д゚)恐ろしい子!!

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    2025年06月17日
  • 珈琲屋の人々 : 5 心もよう

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    今回は、長い話が一冊を通して書かれていたが、どうなるのだろうと引き込まれて読めた
    このシリーズは、どれも面白くて楽しみ

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    2025年04月09日
  • 下町やぶさか診療所

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    この作者さんの本を初めて読む。短編連作で読みやすい。短編にしっかり人間くささが入っている。しばらく続き等読んでみたい。

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    2025年02月28日
  • 珈琲屋の人々

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    偶然出会った本です。すぐ読み終えました。好きな連作でした。主人公には殺人の前科があり最初怖いのかと思いました。
    7話ありますが、いくつかはとても重いものです。熟年離婚と介護の話は、読後感が悪かったですが、個人的に容易に想像できるからでしょう。
    続きも読んでみようかなと思います。

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    2024年11月16日
  • 下町やぶさか診療所 沖縄から来た娘

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    今回は大先生の隠し子疑惑から沖縄のハンセン病問題へと予想外の発展を見せる。
    大先生の優しさ、夏希ママの強かさ、潤一の情けなさはお約束ですが、麻世さんの急激な進化ぶりが最大の見どころです。その進化も料理や人間性だけじゃなく、あまりにでき過ぎているけれど武道家としても進化するところに今後への更なる期待が持てます。

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    2024年11月16日
  • 下町やぶさか診療所 傷だらけのオヤジ

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    えぇぇぇぇぇぇ!?そこで終わる!?
    どうしよう、これが今のところ最新刊じゃないの。
    ただの人情物語じゃないのは分かって読んでたけど、えーーーーーーー。
    この感情の置き場所が見つからないわ。

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    2024年11月08日