あらすじ
島の子どもたちと“不器用”で“ぐうたら”な先生が織りなす感動の物語
夜回り先生 水谷修氏、絶賛!
「多くの教師たち、苦しんでいる生徒たちに読んで欲しい」
<あらすじ>
都内で中学教師を務めていた柏木真介は、体罰を問題視され伊豆諸島の離れ小島に異動を命じられる。「学校改革」を掲げる校長の岩崎は、柏木に協力を求めるが、やる気を無くしていた彼には、その想いは伝わらなかった。苛め、学級崩壊、保護者からの理不尽なクレームなどの問題が重なる中で迎えた夏休み……思いもよらない事態が起こるのだった。
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Posted by ブクログ
暴力事件を起こし、田舎の学校に赴任した教師の物語。
暴力事件は教育に真摯に取り組んでた中で起こった事ではあるが、行き過ぎ感は否めない。
ただ、それで腑抜けになってしまったのか、ぐうたら教師と呼ばれることを何とも思わないように。
教師による暴力、行き過ぎた指導、モンスター・ペアレント、などよく耳にするようになり久しい。
が、子供がという視点はないかも。
簡単に情報が入手できるようになり、頭の回転も速い子供たちは、ずる賢く立ち回れるのかもしれない。
でも善悪を判断するにはまだまだ経験が足りないので、容易に悪い方に足を引っ張られる可能性がある。
でもその先に広がる無限の未来を考えて、真摯に向き合う事の大事さ。
本来大人にしかできない事。大人がやるべき事。
不祥事があり、マスコミが騒ぐと、学校は何もしてくれない、先生は信じられないと反応してしまうかも知れないが、そんな風に親が家で話すと子供はそれを聞いていて、先生をバカにしてしまうだろう。もしくは先生が素晴らしければ、親を信頼出来なくなるだろう。
全員が子供たちを育てるのは、大人の責務だと考えていればすれば良いが、そうではない人、そうはできない人もいる中、易きに流れるひとも出るでしょう。
そういう世の中だからこそ、こんな教師にいて欲しいと思うんだろう。
自分自身がそうできない(する気がないのかも)から。
逃げずに向き合えるか。