池永陽のレビュー一覧

  • 珈琲屋の人々 : 2 ちっぽけな恋

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    東京の小さな町の商店街にある喫茶店『珈琲屋』を舞台に、苦悩する人々を描くシリーズ第2作。
    人間は間違いを犯す生き物である。大切なのは、その後どう生きていくかだ。『珈琲屋』のマスター・行介に会いに来て、彼の淹れる熱い珈琲を飲みに来る人々の姿はとても痛々しい。しかし、痛みを感じているうちは、まだ救いがあるということなのだろう。
    ラストシーンは、衝撃的だ。果たして行介に「救い」はあるのだろうか。そうでなければ、やりきれないのだが…。

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    2015年07月13日
  • コンビニ・ララバイ

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    穏やかな中に静かに存在する死の雰囲気。読者に想像させる終わり方が余韻を残す。主人公の後悔からくる無気力が、他者にとってはある種の癒やしになるという面白さ。

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    2015年06月15日
  • 珈琲屋の人々 : 2 ちっぽけな恋

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    結末が気になる短篇ばかり。迷える街の人々がふと訪れる珈琲屋。そこの主人・行介の温かさと、熱い珈琲を飲んだあとの選択は?あえて選択の行方は示さないが、たぶんハッピーエンドなんだろうなと思わせる。いや、そう思いたくなる話ばかり。小さな幸せがどんなに得難いものかを説く秀作。

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    2015年06月12日
  • 走るジイサン

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    【本の内容】
    頭の上に猿がいる。

    話しかければクーと鳴き、からかえば一人前に怒りもする。

    お前はいったい何者だ―。

    近所の仲間と茶飲み話をするだけの平凡な老後をおくっていた作次。

    だが、突然あらわれた猿との奇妙な「共同生活」がはじまる。

    きっかけは、同居する嫁にほのかな恋情を抱いたことだった…。

    老いのやるせなさ、そして生の哀しみと可笑しさを描く、第11回小説すばる新人賞受賞作品。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    年をとったらこんなジイサンになりたいと思う(私はなれないが・・・)。

    きっとバアサンではこうはいかないだろう。

    妻に先立たれ、同居する息子の嫁にほのかな恋心を抱く

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    2014年08月27日
  • ゆらゆら橋から

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    ネタバレ

    ある男性の小学生から52歳までを描いたストーリー。


    池永さんの作品はどれも本当に引き込まれる。


    全体を通して、女性からしてみると、
    なんだかたよりなくてもろく見えてしまいがちだが、
    どの女性も当時は真剣に愛していた健司の素直さや単純さがどこか
    かわいらしくて読む手がとまらなかった。



    さいごに、また故郷に戻ってきてからの
    あの終わり方もよかったし、何年後かにまた読みたいと思える作品。

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    2014年01月12日
  • コンビニ・ララバイ

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    2013/10/18 22時までのコンビニ、妻子を亡くしたオーナー、様々な人のストーリー、¥交とひも男の話が心にしみた。

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    2013年10月18日
  • コンビニ・ララバイ

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    小さな街のコンビニを舞台にした連作短編集。妻子を事故で亡くしたコンビニのオーナー幹郎の不器用で、真っ直ぐな態度が、少しづつ人々が抱える悩みを和らげて行く。同時に幹郎自身の哀しみも少しづつ癒えて行くようだ。

    『珈琲屋の人々』が非常に良かったので、この作品も読んでみた。単純に泣かせるという作品ではなく、行間から心に染みるような哀しみがひしひしと伝わって来る作品だった。

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    2013年07月22日
  • でいごの花の下に

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    沖縄の陽光と暗さの両方をうきあがらせる不思議な純愛(?)小説。でいごの花の赤と白、血の赤と骨の白など、赤と白が所々印象的。

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    2013年04月23日
  • でいごの花の下に

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    これからじっくり咀嚼しなくてはならない。自分の無知に恥ずかしさより怒りを覚える次第。学校では大切なことは教わらなかったんだね。「いろいろごめんなさい。それとありがとう。できればこれからもよよろしく」と、伝えに行きたい。

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    2012年08月03日
  • 走るジイサン

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    ネタバレ

    年寄りの世間からの疎外感が切なく伝わってくる話。

    ジイサンはまだまだ現役のつもりなのに、周りはすっかり年寄り邪魔者扱い。お友達の老夫婦の自殺の話も辛い。母から年齢に対する世間の接し方の話などを聞いているから、自分の将来に照らし合わせて考えると怖いとさえも思える。

    最後は自分が猿の頭にのるようになって終わるのだけど、このラストはどうとらえていいのか・・・。全体としては暗くなくほのぼのストーリなのだけど。

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    2012年02月08日
  • でいごの花の下に

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    死をほのめかす書き置きと、インスタントカメラを残して突然消えた恋人を追って、その故郷沖縄に旅立つ主人公。
    そこで、先の大戦での想像を絶す過酷な状況や、ウチナンチュと内地人と米軍との確執、その傷を今もなお背負い続ける人たちに触れることとなる。。。


    単純な恋愛小説だと思ってて、あんまり期待せずに読み始めたけど、実際は沖縄の抱える問題を上手に取り上げたよい作品でした。



    あー、沖縄に行きたいわ。

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    2011年10月03日
  • 水のなかの蛍

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    「蛍」「水子」をテーマに展開する。登場人物たちはそれぞれ闇を抱えており、人間の愛、生、死を考えさせられる。

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    2011年09月12日
  • ゆらゆら橋から

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    この作品の中の『林檎色の血』、泣いた。

    恋愛小説というものを読んだことがなかったから新鮮だったのかもしれない。

    少年の恋が無骨ながらストレートで純粋で、忘れていたものを思い出した感じ。

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    2011年08月11日
  • 走るジイサン

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    【あらすじ】
    頭の上に猿がいる。話しかければクーと鳴き、からかえば一人前に怒りもする。お前はいったい何者だ―。近所の仲間と茶飲み話をするだけの平凡な老後をおくっていた作次。だが、突然あらわれた猿との奇妙な「共同生活」がはじまる。きっかけは、同居する嫁にほのかな恋情を抱いたことだった…。老いのやるせなさ、そして生の哀しみと可笑しさを描く、第11回小説すばる新人賞受賞作品。

    【感想】

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    2010年01月06日
  • となりの用心棒

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    モテモテな主人公に大爆笑。
    あぁ、こういうのもいいな、と思いました。
    っていうか、私も主人公大好きです、ゴロウさん!
    かつ薫くんにすごい人間身を感じてくらくら。大好き。
    なんというか。その、好き。笑
    こういう物語ってたまに読むとすっごくいいですね、かなり好きです。

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    2009年10月04日
  • 走るジイサン

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    人間生きていれば必ず老いる!体臭もあるし排泄物もある!しかし自分が老いたときの心境なんて全く想像つかない。祖父は物心つく前に亡くなり、祖母も一緒の暮らしたことがく、今まで身近に老人がいたことがないうちは、等身大の老人を知らない。いくら老いても男なわけで、息子のヨメを女と見てしまい、ゴムを買ってはみたがもう自分の一物は勃つことはなく伸びきったまま。頭の上に猿が見えるのも、痴呆の始まりなのかと不安になる。気をつけていることは尿意を感じたらすぐトイレ。失禁をしないこと・・。一緒に住む女の匂いに敏感になっている様子や、自分の臭いを気にする様子など、まさに生きている老人の姿が書かれている。作次さんは、明

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    2009年10月07日
  • 走るジイサン

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    池永陽のデビュー作。
    頭の上にサルがいるというユニークな設定が面白い。人生の終盤を迎えた老人の様々な悩みと葛藤を、切なくも可笑しく描いた作品。

    小説すばる新人賞受賞作。

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    2009年10月04日
  • 走るジイサン

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    妻に先立たれたジイサンが主人公で、新婚のヒトリムスコ(こいつは優しくない)とそのヨメ(こっちはなかなか骨のあるヨメサン)との3人暮らしをしています。家族とジイサン仲間とのつきあいというこじんまりとした日々のお話、なのですが、ジイサンはある日自分の頭の上におサルがちょこんと座っているのに気づきます。そもそも自分の頭の上が見えるわけも無いし、ましてやおサルなんかが乗るわけがない、頭がおかしくなったのではないか、と不安になりながらも、居るものは居るんだしなぁと、割とすんなりおサルの存在を受け入れてしまい、ときには「サルよ、お前どこから来た。やっぱりサルの国か。」などと話しかけたりしてヨメに「このとこ

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    2009年10月07日
  • 珈琲屋の人々

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    シリーズ6作がずらりと並んでいたため一気読みしようと再読。
    そうだった、かなりビターなざらつきのある味だった。
    はたして何作目まで読んだんだったかな。

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    2025年12月18日
  • おっさんたちの黄昏商店街

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    「下町やぶさか診療所」のほうが登場人物のキャラが生き生きしていて良いかな。
    最近、職場でギスギスしているので池永さんの小説は少し心が休まる。
    有りそうで無さそうで、無さそうで有りそうな、そんな日常生活を描いた小説。
    ちょっと現実逃避してるかな

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    2025年07月11日