【感想・ネタバレ】珈琲屋の人々 : 2 ちっぽけな恋のレビュー

あらすじ

東京は下町の商店街にある『珈琲屋』。主人の行介はかつて、ある理由から人を殺していた……。心に傷を負った人間たちが、『珈琲屋』で語る様々なドラマを七編収録。連続ドラマ化もされ、ロングセラーを記録した『珈琲屋の人々』の続編。行介と冬子の恋の行方は?

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Posted by ブクログ

『珈琲屋の人々』の続編。連作形式の短編が7編収録されており、そのいずれもが胸に熱く迫る物語であった。

こんな時代だからこそ人々の心に荒んだ風が吹き、時に迷い、悩み、過ちを犯すのかも知れない。過去に過ちを犯した主人公の行介の無骨で、不器用で、極めて真摯な生き方を見ていると、ふとそんな考えが頭をよぎった。

『特等席』『左手の夢』『大人の言い分』『ちっぽけな恋』『崩れた豆腐』『はみだし純情』『指定席』のいずれもが素晴らしい短編だった。

最後の『指定席』では…えっ…

続編が7月下旬に単行本で発売されるようだ。果たして文庫化まで待てるだろうか。

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2015年05月22日

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このシリーズは面白い、珈琲屋を中心に様々な人達の人間模様が描かれていて、惹き込まれます
次を読むのが楽しみです

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2023年06月10日

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ネタバレ

行介と冬子のまどろっこしい絡みが良いです。自分の罪に頑なな行介と、そうまでしなくていいのにと思いながらも、行介を思っていながらも踏み込まない冬子…さらに今回は最後の事件が次回大きな展開を期待させる。面白かったです。

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2023年05月14日

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非道なことをしたチンピラを殺して服役した過去を持つ喫茶店の主人が主人公の短編集。
多くは語らないものの、彼の優しさと強さにいろいろな事情のある客たちが救われる。
進展を求めない大人同士の恋心も、少しせつないけれど魅力的です。

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2016年11月20日

Posted by ブクログ

1作目は違和感なく 
珈琲屋の物語のとして、うまく作り方だねと思ったが。
2作目の『ちっぽけな恋』篇は、話によってかなり 
ムラがあるような 気がした。

行介が 節くれ立った大きな右手を アルコールランプで
焼く描写が 何ともなくせつない。
『人を殺した手』とシンボライズされるが、その手だけが人を殺したわけではないだろう。
と思う。そして、それが贖罪なのか。罪を忘れないようにしているのか?
また、おとづれるヒトが、その手を見て、何らかの感慨を抱く。
そのシーンが たびたび、くり返されることが 読んでいて怖いのだね。

ここに出てくる人は、離婚歴があり、何らかのトラウマがあり、
それが、子供にまで及んでいる。
人殺しがマスターの珈琲屋が、駆け込み寺みたいになっている構成だね。 

島木のもつキャラクターは、なんともいえず、憎めないオトコ。
しかし、友人でありながら、行介のかたくなな心を融かすことができないのはなぜなのかな?
冬子の想いが理解できるがゆえに、島木は プレーボーイだけでなく、もっと踏み込まなければ。

『特等席』
おでん屋の木綿子。美人でどこか陰があり、凛としている。
そんな木綿子に 島木は 惚れるが、一番の特等席に さえない山下がすわっている。
その山下は、妻子とも分かれ、ひとりぼっちで 生活していた。
木綿子に惚れ、無理心中を企むが、行介の何げない励ましで。
ちょっと、心理的に飛躍があり、ムリがあるなぁ。

『左手の夢』は、すばらしかった。☆は10個くらいあげたい。
なんと言っても、君代だよ。そのセツナイ想い。
そして、なんとしても、心がとどけと 願う。
刑務所からでてきた 夫に対する 寛容でありながら辛辣な言葉。
夫のあいかわらずの行き当たりばったり。

『大人の言い分』
この物語は 果てしなく 奈落に堕ちていくようで つらかった。
理世子の どうしようもない マイナスパラレル。
勇樹が、おもいっきり,かわいそうなのだ。我慢が爆発する。
あぁ。島木が くどいた方が 別の展開があったのでは。

『ちっぽけな恋』
杉原千明。快活で、先走っている勝ち気な女の子。
軟弱な 彼氏 芳樹。必死に守ろうとする。
母子家庭と父子家庭。結構簡単に ハッピーエンドにもっていこうとする。
でも、芳樹。ちょっと 千明はやめた方がいいと想う。
それも、ムリがあるよ。

『崩れた豆腐』
60歳近くになると、たそがれ症候群になってしまうものなのか。
邦子の なんともいえないような 心の隙間に、
オカラコロッケが、花を添える。
勇三が なんともいえず しぶくて、いいなぁ。

『はみ出し純情』
自分の居場所がないというのは、なんとも言えず つらい。

『指定席』
木綿子が 再び登場。
木綿子と冬子が 鞘当て。
でも、なんでそんな風になるのだ。次に続けたいのかな。
しかし、なぜか この珈琲屋の物語 せつなすぎる。
次作 3弾目は ちょっと、読む気が起こらないなぁ。

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2016年09月01日

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あらすじ(背表紙より)
あることで人を殺した喫茶店『珈琲屋』の主人・行介。行介の幼馴染で、かつて恋人だった冬子。ふたりの、互いを大切に思う気持ちを軸に、東京のちいさな商店街に暮らす人々を描いた連作短編集。連続テレビドラマ化もされ、多くの支持を集めた『珈琲屋の人々』続編。この物語を読み終えると、きっと熱いコーヒーが飲みたくなる…。

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2015年08月30日

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1作目よりも命にかかわる話が多くなった。
“人を殺した手”という表現が、繰り返し繰り返し出てくる。
刑期を務め上げる事は法律に対する義務であって、そのことで人を殺したことそのものを償うことはできないということだ。
それはそれとして、後半に行くにつれて冬子さんの執着みたいなものが鬱陶しくなってきた。
あなたさえついてこなければ上手くいったのに、みたいな。
そして、ついに…
何でここで終わるんですか!
もちろん、続きがあるってことなんでしょうが、週刊誌とか月刊誌じゃないんだから、待機時間が長すぎる!!

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2017年01月14日

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東京の小さな町の商店街にある喫茶店『珈琲屋』を舞台に、苦悩する人々を描くシリーズ第2作。
人間は間違いを犯す生き物である。大切なのは、その後どう生きていくかだ。『珈琲屋』のマスター・行介に会いに来て、彼の淹れる熱い珈琲を飲みに来る人々の姿はとても痛々しい。しかし、痛みを感じているうちは、まだ救いがあるということなのだろう。
ラストシーンは、衝撃的だ。果たして行介に「救い」はあるのだろうか。そうでなければ、やりきれないのだが…。

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2015年07月13日

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結末が気になる短篇ばかり。迷える街の人々がふと訪れる珈琲屋。そこの主人・行介の温かさと、熱い珈琲を飲んだあとの選択は?あえて選択の行方は示さないが、たぶんハッピーエンドなんだろうなと思わせる。いや、そう思いたくなる話ばかり。小さな幸せがどんなに得難いものかを説く秀作。

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2015年06月12日

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前作よりも物騒になっている、、
珈琲屋の話なんだけど、喧嘩とか刃物とか刺すとか刺されたとか、、、多すぎる!!

悲しかったのは「大人の言い分」
最近も15歳の子供がお母さんを殺してしまった事件があったが、虐待の話は本当に心が苦しくなる

冬子さんが無事か心配!

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2024年10月11日

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ネタバレ

武骨で決して愛想がよいとは言えない行介ですが、珈琲屋に持ち込まれるもめごとに誠意を持って対応します。

その様子に温かいものを感じました。

自分の犯した罪を忘れないように、アルコールランプの火に手をかざすのが痛々しく、犯した罪の大きさを思わずにはいられませんでした。

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2023年09月08日

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今作品も恋の話がぎゅっと詰まったショートストーリー。タイトルが「特等席」で始まり「指定席」で終わる。前作は「初恋」からの「再恋」この珈琲屋の熱い珈琲を飲んでみたい。今回、先の話がとても気になる形で終わってしまった。主人公と冬子には幸せになってもらいたい。

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2021年03月24日

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早く続きが読みたいです。。。みんな幸せになってほしい。
そして、毎度ですが、テレビドラマのキャストを想像しながら読み進めてしまい、テレビドラマでの続編も期待してしまうのです。

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2020年12月22日

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暗い話ばかりがほとんどだけど嫌いではないですね。
ラストはこれで終わって欲しくないです。
好き同士の二人が幸せになるのがいいですね。

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2020年12月07日

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第2弾。
今回もしっとり心に残る短編7編。
明るい話ではないけれど大人の雰囲気で楽しませて貰った。
最後の話は次へ続く。どうなるのか楽しみ。

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2019年02月09日

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シリーズ2作目
前作にも増して人々の倫理観や犯罪に手を染めるという意識のハードルの低さ
どうも慣れない・・・
人って向こう側へ飛び込むハードルはそんなに低くはないと思うんだけどなぁ

ところで、朱美はどこいった?(笑)
そのかわりに木綿子が出てきたけどね

それはそうと、アノ終わり方はどうなん?
ぁ、次作があるからいいけどさ
これで完結だったらとても後味の悪い話だよな

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2018年08月31日

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前作も気に入って、今作も読みましたがやっぱり面白い!
大なり小なり色んな事件に心優しい行介さんと、その仲間達(?)が解決したり助け合ったり心温まる話しです。

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2017年06月11日

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1冊目はまさにアツアツのブレンド
この2冊目はアメリカン

そんな感じ。

アメリカンも悪くないけど、
ブレンドの後だと違いがくっきりする。

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2017年04月09日

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『珈琲屋の人々』の続編。
ある事情により人を殺めてしまった過去を持つ行介が営む、商店街の珈琲屋。
そこには幼馴染みの冬子や島木のほかに、商店街の悩みを抱えた人達が次々とやって来る。
誰もが行介が人を殺めた過去を知っているのに、その行介のお店にやってきて珈琲を飲む。
きっと、自分の罪を未だに許せていない行介の真摯な気持ちを誰もが感じるからかもしれない。
そして、行介の温かさ。
この物語を読むと、きっと行介のことが好きになる!

2017.1.17

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2017年01月17日

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続編が出ているとは…。珈琲屋に通う人々、一人一人の悲喜交交、、。二人の距離は相変わらずなんだねぇ♪。

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2016年11月11日

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ネタバレ

シリーズ第2弾。世の中人の数だけ悩みも生き方もそれぞれ。最後は自分で決めるしかないけど、その途中では色んな人を巻き込んでもいいんじゃないかな~と思わせてくれます。

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2016年04月10日

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前回同様、主人公の行助が人を殺したことによって一目置いて?過ぎなところにとても違和感があるが、冬子や島木とともにいいキャラ作りが出来ていて楽しく読めます。
ラストは冬子がとんでもないことになるんだけど、もちろん続きがあるんですね。
本を読んでいると無性に熱いコーヒーが飲みたくなりますね。
次回も読みたいとおもいます。

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2016年03月13日

Posted by ブクログ

まさかの2巻目ですよ。
つか、
3巻目の予感もかなりありますというか、ありますね!
続きます!
つか、
終わり方が最悪や。
読まないわけにはいかないやないか!

・特等席
しっかり読んで!

・左手の夢
いい人っていますよねー。

・大人の言い分
これ、
凄く当然だと思う!

・ちっぽけな恋
歌舞伎町ってそんなに怖くないぞ!
つか、
新宿から総武線で30分ってどこらあたりだろう?

・崩れた豆腐
ちょっとテイストが左手の夢に似てるかな?

・はみだし純情
イロイロトアリエナイ

・指定席
この終わらせ方はないでしょー。

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2015年10月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

現実にありそうな事件や物語なんだけど
行介の人柄と、「人を殺してしまった」過去が
つらいけど、解決へと導いたり、人を勇気つけたりする
ドラマで高橋克典さんが行介の役をやっていて
とてもよかったので、読んでいても格好いい行介さんになってしまった

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2015年05月24日

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