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Posted by ブクログ
1作目は違和感なく
珈琲屋の物語のとして、うまく作り方だねと思ったが。
2作目の『ちっぽけな恋』篇は、話によってかなり
ムラがあるような 気がした。
行介が 節くれ立った大きな右手を アルコールランプで
焼く描写が 何ともなくせつない。
『人を殺した手』とシンボライズされるが、その手だけが人を殺したわけではないだろう。
と思う。そして、それが贖罪なのか。罪を忘れないようにしているのか?
また、おとづれるヒトが、その手を見て、何らかの感慨を抱く。
そのシーンが たびたび、くり返されることが 読んでいて怖いのだね。
ここに出てくる人は、離婚歴があり、何らかのトラウマがあり、
それが、子供にまで及んでいる。
人殺しがマスターの珈琲屋が、駆け込み寺みたいになっている構成だね。
島木のもつキャラクターは、なんともいえず、憎めないオトコ。
しかし、友人でありながら、行介のかたくなな心を融かすことができないのはなぜなのかな?
冬子の想いが理解できるがゆえに、島木は プレーボーイだけでなく、もっと踏み込まなければ。
『特等席』
おでん屋の木綿子。美人でどこか陰があり、凛としている。
そんな木綿子に 島木は 惚れるが、一番の特等席に さえない山下がすわっている。
その山下は、妻子とも分かれ、ひとりぼっちで 生活していた。
木綿子に惚れ、無理心中を企むが、行介の何げない励ましで。
ちょっと、心理的に飛躍があり、ムリがあるなぁ。
『左手の夢』は、すばらしかった。☆は10個くらいあげたい。
なんと言っても、君代だよ。そのセツナイ想い。
そして、なんとしても、心がとどけと 願う。
刑務所からでてきた 夫に対する 寛容でありながら辛辣な言葉。
夫のあいかわらずの行き当たりばったり。
『大人の言い分』
この物語は 果てしなく 奈落に堕ちていくようで つらかった。
理世子の どうしようもない マイナスパラレル。
勇樹が、おもいっきり,かわいそうなのだ。我慢が爆発する。
あぁ。島木が くどいた方が 別の展開があったのでは。
『ちっぽけな恋』
杉原千明。快活で、先走っている勝ち気な女の子。
軟弱な 彼氏 芳樹。必死に守ろうとする。
母子家庭と父子家庭。結構簡単に ハッピーエンドにもっていこうとする。
でも、芳樹。ちょっと 千明はやめた方がいいと想う。
それも、ムリがあるよ。
『崩れた豆腐』
60歳近くになると、たそがれ症候群になってしまうものなのか。
邦子の なんともいえないような 心の隙間に、
オカラコロッケが、花を添える。
勇三が なんともいえず しぶくて、いいなぁ。
『はみ出し純情』
自分の居場所がないというのは、なんとも言えず つらい。
『指定席』
木綿子が 再び登場。
木綿子と冬子が 鞘当て。
でも、なんでそんな風になるのだ。次に続けたいのかな。
しかし、なぜか この珈琲屋の物語 せつなすぎる。
次作 3弾目は ちょっと、読む気が起こらないなぁ。
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