でいごの花の下に

でいごの花の下に

555円 (税込)

2pt

プロのカメラマンだった恋人が、死をほのめかすメモと使いきりカメラを残して姿を消した。フリーライターの燿子は、彼の故郷・沖縄へと飛ぶ。青い空と海、太陽と風に包まれ愛した男を追いつづける。出会った人々それぞれの過去や今に触れながら、行方知れずの恋人の秘められた驚愕の真実を知っていく。燿子は失った愛を見つけられるのか。南の島で奏でられた生命の讃歌、濃密で一途な純愛小説。

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でいごの花の下に のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年09月09日

    ギリっとした心が何度も出ていた、これは好きになれないし、自分の心の傷を代償に、仲の良い恋人に向けて牙を剥くこと、まして相手が中学生で、自分が世の中で1番不幸で何をしても許されると思う傲り、女の嫉妬は、女の武器を使えるものなのか?圭を誘惑してそのオバアに慰められたい願望、本当に気分が悪くなりました。オ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年11月09日

    【10/11/09】
    失踪した恋人を追って沖縄に行くお話。物語を進めて行くことで戦時下に置かれた沖縄の話があった。平和記念資料館で見たものが思いだされた。主人公である燿子の女性の行動が良く描写されていて、生々しさが感じられた。生と死についていろいろと考えさせられました。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    泣いた。
    それ以上言えない。
    作者のドライな文体もまた魅力。
    愛しい人の過去と、沖縄の闇が、ドロップしていく。

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    Posted by ブクログ 2013年04月23日

    沖縄の陽光と暗さの両方をうきあがらせる不思議な純愛(?)小説。でいごの花の赤と白、血の赤と骨の白など、赤と白が所々印象的。

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    Posted by ブクログ 2012年08月03日

    これからじっくり咀嚼しなくてはならない。自分の無知に恥ずかしさより怒りを覚える次第。学校では大切なことは教わらなかったんだね。「いろいろごめんなさい。それとありがとう。できればこれからもよよろしく」と、伝えに行きたい。

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    Posted by ブクログ 2011年10月03日

    死をほのめかす書き置きと、インスタントカメラを残して突然消えた恋人を追って、その故郷沖縄に旅立つ主人公。
    そこで、先の大戦での想像を絶す過酷な状況や、ウチナンチュと内地人と米軍との確執、その傷を今もなお背負い続ける人たちに触れることとなる。。。


    単純な恋愛小説だと思ってて、あんまり期待せずに読み...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年06月10日

    カバーイラストの通り沖縄感満載のお話だけど
    その内は暗くて濁った沖縄の深い部分でした。
    多分これまで読んできた沖縄舞台の小説の中では
    一番沖縄という地と、血と骨のことが描かれてた。
    ストーリーとしては、
    主人公の女性の行動と心理描写が弱いので
    あまり入り込めないし(私の感じ方で言うと主人公の顔がイメ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年06月11日

    大好きな沖縄の匂いを感じたくて手にとった。

    期待通り沖縄感満載だった。一方で、沖縄の良い部分ばかりでなく、沖縄が抱える闇に焦点を合わせて書かれており、あらためて考えさせられる内容だった。

    一番の驚きは本著の著者が男性であるところ。女性の感情を見事に描き出しており、見事だった。

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    Posted by ブクログ 2017年08月01日

    失踪した恋人の消息を追って、沖縄に飛んだフリーライターの耀子。現地で知り合う人々の過去と現在に触れて、失った愛の真実を確かめる彼女の純愛小説。
    池永作品は常に生命と死、そして宿命がテーマ。本作の死は壮絶だ。特に太平洋戦争の終戦間際での沖縄の地獄は、正視できない。浅はかな印象の耀子の存在は、沖縄の真実...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年09月14日

    沖縄の強さ、優しさを感じた。女は強い。怖い。女二人が東京で飲むシーンは好きです。圭君の存在は最後までいろいろ裏話があるかと期待したけど、主人公の思いの投影対象だったみたい。この二人の関係については、いろいろ意見があると思う。私も最初は解説にあるように、嫌悪感を抱いたけど、やはりこれが人間の性といえば...続きを読む

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