池永陽のレビュー一覧

  • ひらひら

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    人間臭い話を手掛けたら天下一品。
    ヤクザの話と聞いたら読みたがらない人もいるかと思う。
    特に若い女性なんかいやだろうて。
    でも、私は読んでしまう。(←あれ?はたして私は若い女か?)

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    2010年05月21日
  • コンビニ・ララバイ

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    ネタバレ

    妻と息子を亡くした幹郎が経営する小さなコンビニ「ミユキマート」の短編集です。
    コンビニを舞台に、様々な人間模様が繰り広げられています。お客さんたちは様々な人々がいて悩みや悲しみを抱えています。
    いろんな生き方の人がいて、世の中の広さや自分とはかけ離れている世界のリアリティを感じました。

    ・著者紹介
    愛知県生まれ。グラフィックデザイナーを経て、コピーライターとして活躍されます。1998年、『走るジイサン』で第十一回小説すばる新人賞を受賞し、作家デビューされました。

    「BOOK」データベースより

    小さな町の小さなコンビニ、ミユキマート。オーナーの幹郎は妻子を事故で亡くし、幸せにできなかった

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    2018年08月04日
  • 水の恋

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    【あらすじ】
    親友の死は事故、それとも自殺、あるいは失踪だったのか…?妻・映里子と亡き親友との過去に疑念を抱きながら、昭は真相を突きとめるため、親友の故郷、飛騨の山奥の神馳淵を訪れる。鍵を握るのは伝説の仙人イワナ。昭はそこで心のわだかまりを解き放ち、すでに絆を失いかけている妻との関係を取り戻すことができるのだろうか。人生のさまざまな鬱屈の先にあるたしかな希望と、愛によってたつ男と女の脆さとその再生を見事に描いて心ふるわせる恋愛ロマン。

    【感想】

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    2010年01月06日
  • 国境のハーモニカ

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    【あらすじ】
    「北に帰るわ」そう言い残して、日本を去っていった在日朝鮮人の少女、スーイン。想いを寄せ合いつつも、ついに成就することのなかった初恋の記憶。鋳物職人の章之は、出稼ぎ外国人達との心の交流を通じて、冷え冷えとした日常に温かな血が通いだすのを感じる。彼らに導かれるように、かつてスーインが託していったハーモニカを章之は探し始める。体がちぎれるほどに疼く悔恨と恋情。ピュアな心を呼び覚ます感動長編。

    【感想】

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    2010年01月06日
  • でいごの花の下に

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    プロのカメラマンだった恋人が、死をほのめかすメモと使いきりカメラを残して姿を消した。フリーライターの燿子は、彼の故郷・沖縄へと飛ぶ。青い空と海、太陽と風に包まれて愛した男を追いつづける。出会った人々それぞれの過去や今に触れながら、行方知れずの恋人の秘められた驚愕の真実を知っていく。燿子は失った愛を見つけられるのか。南の島で奏でられた生命の讃歌、濃密で一途な純愛小説。

    沖縄を舞台にした話。
    洗骨やらセヂやら沖縄らしさは強いけど、やっぱり内地生まれの人が書いたって感じがする。
    池上さんほどの色濃い深さは見れない。
    悪いわけじゃないけど、少し残虐な感じが好きじゃない。
    ラストは一応ハッピーエンドだ

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    2009年11月14日
  • となりの用心棒

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    軽い娯楽小説です。マンガにしたら楽しいでしょうね。
    「走るジイサン」や「ひらひら」で衝撃を受けた池永さんですが、どうも最近これは!という作品に当たりません。この作品も、どうも軽さばかりが目立つのです。読んでるうちは楽しいが、後には何も残らない。
    今後手を出すべきかどうか・・・

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    2016年08月07日
  • ゆらゆら橋から

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    なかなか面白い作品だった。
    1人の男の小学校時代から、50過ぎの壮年になるまで・・その中で出会う様々な女性たち。
    いずれも彼の人生において忘れられない存在となる。

    特に最初の話(小学生時代)で、田舎にふと現れた都会の匂いを感じさせる女性教師。
    このエピソードには、少なからず興味を抱いた。
    確かオレも中1の時に、大学を出たばかりの科学の女性教師に、大人の女性を感じたなあ(笑)
    いつも白衣を着て、清潔感にあふれていて・・話をするだけで緊張感があった気がする。
    結局、その先生は2年くらいで辞めてしまうのだが、辞めるときにノートに何か書いてくれとお願いした。
    先生のメッセージは・・「○○くん、男の子

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    2009年10月04日
  • 指を切る女

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    みんな何だかホンキでトチ狂っていて,すげー冷たくて暗いんだけど,そーいうのって誰しも持ち合わせてるよね?ね?って擦り寄ってくる雰囲気が全編とおして迫ってくるかんじ。

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    2009年10月04日
  • 指を切る女

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    悪くは無いのだけど、何かピンと来ないのです。
    池永さんは「走るじいさん」「コンビニララバイ」「ひらひら」「水の恋」に続いて5作目になります。このうち、前の三作は爺さんだったり中年男性だったり若者だったりしますが、いずれもどこかうら悲しい、でも真っ直ぐな男性を主人公にしたものでした。どうも私はそのあたりに惹かれるようです。
    この作品でも、そうした匂いが無いわけではないのですが、やや主題が他の所にあるようです。その分、何かピンと来ないという気がするのだと思います。

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    2016年08月16日
  • 走るジイサン

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    友達にこの本を見せたら、「シュールなの読んでるねカフカとか好きなの?」と言われた。そこまでシュールではないものの、老いをテーマにしたシュールさとユーモアの同居する作品でした。歳をかさねるということも、たぶんそんなに悪いことではないのではないか。老いに関してはなかなか笑えない状況が描かれているというのに、何故かそう感じた。

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    2009年10月04日