指を切る女

指を切る女

607円 (税込)

3pt

3.3

愛人宅で頓死した夫の遺骨を買い取れと迫られる女。夫がただ1つ望むおふくろの味を再現できない妻。息子の指が動かないのは、体が疼くあまり自分で指を切り落とした姿を見られたせいだと信じる母。むき出しの情念が燃えるとき人は刹那に生きる。切なくてかなしくて、いとおしい女と男を鮮烈に描く傑作集。(講談社文庫)

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指を切る女 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2018年08月31日

    池永陽 著「指を切る女」、2003.12刊行、2006.12文庫化。あやしげな世界の中で展開する男と女、女と男の哀しく切ない物語。骨のにおい、真夜中の紙芝居、哀しい食卓、指を切る女の短編4話。哀しみを抱いた女性たちの思いがひしひしと伝わってきます。「指を切る女」では、なぜか、映画「STATION 駅...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    みんな何だかホンキでトチ狂っていて,すげー冷たくて暗いんだけど,そーいうのって誰しも持ち合わせてるよね?ね?って擦り寄ってくる雰囲気が全編とおして迫ってくるかんじ。

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    Posted by ブクログ 2016年08月16日

    悪くは無いのだけど、何かピンと来ないのです。
    池永さんは「走るじいさん」「コンビニララバイ」「ひらひら」「水の恋」に続いて5作目になります。このうち、前の三作は爺さんだったり中年男性だったり若者だったりしますが、いずれもどこかうら悲しい、でも真っ直ぐな男性を主人公にしたものでした。どうも私はそのあた...続きを読む

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