あらすじ
常巳22歳、腕っぷしが弱く、要領も悪い、お人好しのチンピラヤクザ。器量は悪いが、心やさしい年上の女・順子と同棲しながら、シンナー密売とパチンコでしのぐ毎日。だが、伝説の博徒・腕斬り万治さんの出所を機に、本物の男になろうと心に決める。仁義にあつく、一本筋を通す仁侠道を歩むため、常巳の悪戦苦闘が始まった――。町の片隅で必死に生きる落ちこぼれ達の姿が切なく胸に染みる物語。
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Posted by ブクログ
池永さんは優しさをテーマにした作家さんなのですね。これまで読んだ、どの作品にも共通するのは”やさしさ”だった気がします。
しかし、色々な優しさが有って単純ではないですね。しかもその中には、社会一般から見たら性差別や虐待にしか思えない優しさも含まれています。このために、万人(特に女性)向けでは無いかも知れません。
しかし、登場人物の全てに向けられる著者の優しさがあります。どうも、そのあたりが私の性に有っている様なのです。