あらすじ
『珈琲屋の人々』シリーズが大好評の著者が、様々な家族の情景を切り取った短編集。娘を嫁に出す父親、自身の再婚と息子の問題で揺れる女性、不倫を清算したい会社員、食堂を切り盛りする女将と従業員の微妙な関係など8編を収録。もう一度、家族というものをゆっくりと考えたくなる。
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Posted by ブクログ
様々な家族の形をテーマにした短編集。8編を収録。
『父の遺言』。不覚にもラストで涙。父と娘の確執の果てには…
『いやな鏡』。年老いた父親が宝くじで一千万円を当てたことから、家族に不協和音が…
『若い愛人』。瓢箪から駒のような物語。
『紅の記憶』。認知症の母親を巡る、少しサスペンスフルな物語。
『不鈴』。二転三転する展開にハラハラする不倫を描いた物語。怖い…
『十年愛』。若者の純愛と大人の女性の優しさの行方は…
『薄いカツレツ』。サスペンスフルな二転三転の物語。結末に驚いた。
『バツイチ』。バツイチの若い母親が恋に落ち、小学生の息子が邪魔になり…
Posted by ブクログ
いちばん近いのに理解できないことも多い家族とは何なのか。様々な家族の情景を切り取った短編集。
人間は裏表二つの顔を持つ。その上、行動は約束できても感情は約束できない。家族という、ひとつの組織もそんな脆さをあわせ持つ人間で成り立っている。いずれの物語も苦味が濃い。でも、この苦さがクセになる。
Posted by ブクログ
家族をテーマにした短編集。
ホロリとくるものもあれば、ゾクッとするものまで。
家族や夫婦、親子って一体なんだろう?と思わず考えてしまう。
2017.2.27