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Posted by ブクログ
池永陽『下町やぶさか診療所 傷だらけのオヤジ』集英社文庫。
シリーズ第4弾となる東京の浅草にある診療所の医師・真野麟太郎を主人公にした人情物語。
いつの頃からか日本は殺伐とした世の中になり、誰もが自分のことに精一杯で他人など構う余裕もゆとりも無くなってしまったかのようだ。『人情』などという言葉は死語になりつつあるのだ。
そんな『人情』の温かさと有り難さが伝わる物語が連作短編形式で展開していく。登場人物に誰一人として悪い人間は居ない。こういう物語のような世の中になって欲しいものだ。
東京の下町、浅草に診療所を構える真野麟太郎は大先生と呼ばれ、下町の住人に慕われていた。
麟太郎の元で看護師を務める湯浅知子は、幼い頃に北海道で親に捨てられた挙げ句に親戚の家を盥回しにされ、逃げ出した東京で同棲していた半グレグループの男に刺された壮絶な過去を持っていた。大学病院で知子の診療にあたったのが麟太郎の息子の潤一で、潤一に頼まれた麟太郎が知子を引き取り、看護学校に通わせたのだ。
その知子がある日、結婚を前提に付き合っているという介護士の下谷元也という男性を連れて来た。知子の幸せに喜ぶ麟太郎だったが、何故か元也の母親が突然、2人の結婚に猛反対する。
果たして……
本体価格900円
★★★★
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