【感想・ネタバレ】おっさんたちの黄昏商店街のレビュー

あらすじ

ただ、優しくて――笑いと涙が溢れてくる。
“昭和"が大好きなおっさんたちに、レトロな男子と奔放な女子高生が加わって、町おこしが始まった。
ザ・昭和な「映画館」「角打ち酒場」「歌声喫茶」などを舞台に綴られる、切なくも心温まる恋と人情の連作集。

廃れゆく商店街をなんとかしようと独り身のおっさんたちが「町おこし推進委員会」を結成したが……。
自らの過ちで娘を死なせた裕三は、二十数年の間、苦悩の底にいた。
いまや絶滅危惧種ともいえる謎のおっさん源次は、生死の狭間でもがいていた。
そして、平成生まれの高校生だけど昭和が大好きな翔太と幼馴染の桐子。
翔太は、レコード店の七海に恋をするが……。
それぞれが自らの弱さと向き合いながら、支え合い、真っ直ぐに生きる「昭和ときめき商店街」の仲間たち。その絆は、町おこしを通じて深まり輝いていく――。
その絆は、町おこしを通じて深まり、輝いていく――。◎解説=池上冬樹

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Posted by ブクログ

源じいの忍者 登場人物みんなハテナの飲み込めないが、とてもいい選択です。眉唾物と思う人も必ずいるけど、逆もまた然りって事、何よりワクワクする。対決する相手がいてこその忍術だけど、黄昏商店街に道場が出来るとかワクワクしかないから。豆腐店に銭湯にスポットライトにと着地と街づくりをしながらの物語が進んで行くの好きだな。推進委員会メンバーも渋いし、翔太もいないとダメだしすっかりスポットライト当たってる。これを再読するのは講演会とサイン会に行けたからで、池永陽さんに珈琲にやぶさかに黄昏は住んだ事があるのか聞けた〜

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2023年09月09日

Posted by ブクログ

「下町やぶさか診療所」のほうが登場人物のキャラが生き生きしていて良いかな。
最近、職場でギスギスしているので池永さんの小説は少し心が休まる。
有りそうで無さそうで、無さそうで有りそうな、そんな日常生活を描いた小説。
ちょっと現実逃避してるかな

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2025年07月11日

Posted by ブクログ

池永陽さんの作品を読むのは久しぶり。寂れた商店街を復活させようと65歳の同級生4人が頭脳明晰の高校生を仲間に町おこし推進委員会を結成して活動するお話。

多分有川浩さんの『三匹のおっさん』を読んだ事がある人ならちょっと雰囲気似ているな…と思うかも。めちゃめちゃ強いおっさんが登場して半グレ集団と戦ったり、子供の頃の初恋の相手と結婚したとか、いまだに片思いのままだとか重なる所が多かったかな。

昔ながらの映画館やレコード店は昭和さながら。確かにこの雰囲気を残している商店街がなくなってしまうのは寂しいです。でも跡取りがいないくて仕方なく店じまいを考える店主がいるのも現実。推進委員会の知恵と働きかけでどこまで街興しが出来るやら。

最強のおっさんが忍者という所は面白いけど、終わり方が中途半端なのは続編を読んでということなのかな。続きが気になるけどまずは積読本をと予約本を読み終えてからかな。

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2024年08月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 昭和には人間の匂いとかぬくもりとか情念とか、人間らしさが今よりも鮮明だった。貧乏だったけど、人間の活力、エネルギーが満ちていた。 池永陽「おっさんたちの黄昏商店街」、2021.4発行。鈴蘭中央商店街を昭和ときめき商店街に変えようとする人々の熱い思いを描いた物語です。カチューシャ、トロイカ・・・、歌声喫茶の場面もあります。ロシアのウクライナへの蛮行がただ、ただ情なく、一時も早く侵略をやめるように!

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2022年06月06日

Posted by ブクログ

池永陽『おっさんたちの黄昏商店街』潮文庫。

廃れゆく商店街に活気を取り戻そうと『町おこし推進委員会』を結成した独身のおっさんたちとレトロ好きの男子高校生の奮闘記。

池永陽の『珈琲屋の人々』などと比べると今一つだろう。有川浩の『三匹のおっさん』のような雰囲気もあるし、『珈琲屋の人々』『下町やぶさか診療所』の雰囲気もあるのだが……

昭和の善き時代は一体何処へ。老舗が並ぶ商店街は軒並みシャッターを下ろし、いつの間にか空き地になったり、他の業態が進出したかと思えばあっという間に閉店したり。大型店の進出に断固反対し、所有地の有効活用を拒む商店街の頑なさが、商店街を駄目にしているように思う。気が付けば、駅前の一等地にある商店街で生き残っているのは飲み屋だけ。日中の客足はますます鈍り、郊外の大型チェーン店だけが賑わっている。そんなシャッター通り商店街で今さら夏祭りを開催したところで集客は望めない。死にゆく地方都市の商店街。

本体価格900円
★★★

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2021年04月19日

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