高橋しんのレビュー一覧
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時代を経て良くなった
ご存じ「いいひと。」(1993~)「最終兵器彼女」(2000~)を描いた高橋しんが、2016年から描いた作品。
個人的に「最終兵器彼女」の狙ったようなロリ絵がすごく嫌で、この作者との相性がかなり悪かったのだが、本作はかなり絵のタッチが変わっており、むしろ非常にいい感じ。
ロリではなく「さわやかな少年少女」になったという感じだろうか?
駅伝というジャンルはメジャーではないものの、他にもそれなりに作品のあるテーマ。
そして、内容自体はレースものという事で比較的ありきたり。
それを、主人公の女の子の個性と、周囲の子供たちの個性で差別化をしているという感じ。
ただ、男女混合という特殊な設定ではやはり年齢が上がると無理が生じ、それが理由かどうかは不明だが本作は中学生の段階で幕を閉じる。
つまり、リアルなレースものというよりは、まだ純粋に「走るのが楽しい」年代の子供たちの物語という事だろうか?
でも、その方向性がむしろ差別化に繋がっており、アリだと思う。 -
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陸上競技・駅伝もので
作者の出身大学も箱根駅伝で有名になって、それはそれで良いのですが、率直にいって箱根駅伝はTV中継があるので、必要以上に注目されているようです。
だいぶ衰えたとはいえ、マスメディア、TVの力って未だにあるのでしょう。長距離走、特にマラソンの現状等も考えるとあまり現状が良いとは思えないです。
ただ、本編は主人公がずっと1人で走り続けていたところから陸上競技で再び奮闘しようという王道展開です。作者の手腕自体は確かです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ全体的に穏やかな語り口の作品や戦場そのものよりも市井の人々を描く作品が多いように思われた。また、戦争を経験していない作家の作品も多く、同じく戦争を経験していない私には心強く感じられた。
特に印象深かった作品は以下
「菜々子戦記」さそうあきら
お馬鹿さんな菜々子が、無学だったことで戦争の話題で人を傷つけたり理解できなかったりして、一生懸命歴史を勉強する。私もそういう気持ちを持ち続けようと思わされた。
「LOVE STORY’KILLED.」高橋しん
これは元々好きな作品。戦争のぐちゃぐちゃの醜さや人間の極限の精神状態はこんな感じなのかなと想像する。「なにするんですかぁ」の無力さ無機質さがこわい。銃弾が語り手なのがすごい。
「砂の剣」比嘉慂
沖縄の小さな島に兵隊たちがやってくる。元兵士の校長は市民が犠牲になるから撤退してほしいと説得。戦略的に重要な島でありつつも、本島の凄まじい爆撃を見た大尉は小島を後にし、後にこの戦争で亡くなる。穏やかで静かながら、恐ろしさと切なさが詰まった作品。
「あいの針仕事」おざわゆき
疎開にゆく小さな妹の服を作るため、父親が新しい上着を譲ってくれるが出来上がった服は水を通したら記事がボロボロになってしまった。寂しさ悲しさひもじさ虚しさ情けなさ。少女の心を考えると涙が出てしまう。 -
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離れているからこその故郷
「離れているからこその故郷」
帰るつもりも、帰る処もないけれど、「故郷」はあります。堂々と言える故郷があります。
家族は看取りました。一緒に食事をして、騒いで大笑いできる家族は居ません。
何か、思い出に色鉛筆で色を塗りながら、ふと振り返って、誰かに話したくなる、そんなお話だと思います。
泣くのは得意ですが、嫌がられます。一人の時しか笑えなくなりました。
そんな心をホッとさせてくれるお話だと思います。 -
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P.24-27が大胆。普段はドジっ子属性が苦手だけど、ちゃんとシュウジと友達から好かれて、戦場の仲間もなんか気に入られて、こんなあんまりな状態に(今は)理由もなく投げ込まれて、心が痛めざるを得ない。
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先生の凄さを知って、これが代表作と遅く気づいて初めて読んだ。最近の作品に比べて絵の線が緩いのに、後から振り返ると、物語に効く。狙ったかしらないけどつい読み手を「高校生の日常」気分に誘って騙す。
あとがきを読むと、確かに最初から最後までプロットが決まったよう、感じさせるテンポだ。参考書に「死と向き合う」が紛れて…そうか、そういう作品決定だな。