高橋しんのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
母の葬式のために戻ってきた町。よそ者の自分に対して冷たく感じるその町で、同じくよそ者だけどやんちゃな中学生と出会い、無謀な、楽しい冒険の夏が始まる。
「トム・ソーヤー」と「高橋しん」の組み合わせってどうなんだろう?…と思って購読。読み終わってから「トム・ソーヤーの冒険」をまともに読んだことがなかったことに気付き、本書の後にそちらも読んだ。
初読の感想は、主人公で美大生ハルのフワフワと足元のおぼつかない感じとかタロたち中学生の子供っぽさの過ぎる行動が目につき、問題が次から次へと起こるゴチャゴチャした物語だなぁといったものだった。ただ夏休みの、その期間だけのキラキラした風景だけが印象に残るだけ -
Posted by ブクログ
ネタバレ戦後10年頃の東京の郊外にある小さな本屋さんのお話。
特に目的もなく本屋さんをぶらぶらしていた時にふと目について購入。
あまり好きな感じの絵ではなかったので、どうかな〜と思いながら読みました。
しかし!読み終わると、とても暖かな気持ちになっていました。
将棋をするおじちゃんたちに、本をまけてくれ、と言われた時に返した言葉がとても心に残ります。
旦那さんに恋をするため本を読む奥さんと
商店街の暖かな人たち。
本自体の魅力がつまっていました。
とても素敵な一冊です。
読み終えると自分の持っている一冊一冊の本がもっと愛しく思えてきます。