感情タグBEST3
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夏になるたび読み直している。繊細な線と光のぐあい、透明な笑顔・・・それから、大人の中にもじつはある、ちょっとしたいたずら心や冒険への憧れ、好奇心。描かれているそういうものに、心くすぐられる思いがする。
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夏になるとすごくすごく読みたくなります。
年月が経つごとに、読める視点も変わって新しい発見があったりもします。
忘れそうになっていた大切だった物事を思い出したり、懐かしく少し切ない気分にさせられます。
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坂道ばかりの街を、汗を飛び散らせながら駆け回った。
これは、彼女の「少年時代の最後の夏」の物語。
と書いて、手が止まった。
高橋しんがかきあげた、あざといまでにキラキラしているこの物語が、名作でないわけがない。
けど、登場人物が深く書かれない部分に、どこか行き当たりばったりのストーリーに、不満がないわけではない。
どう受け止めていいのか、迷っているのかも。
でも、それはこの物語が若いスタッフたちの(?)共同作業で作られているからなのだと思います。
多分、高橋しんが、一人でつくりあげたなら、もっと計算され尽くした物語になったはず。
でも、それでも、いいのかもしれないという気がしています。
主人公が、少年ではなく、くわえタバコの大人の女性であるという、ささやかな悪意(?)だけに、なんとなく高橋しんの存在を感じたりするのですが。
だって、多分、行き当たりばったりだったんです。自分のこと以外は、それほど深く考えてたわけではなかったんです。
でも、大切な物のことは、わかっている気がしていた。
少女マンガだったとは、あとがきを読むまで気づかなかった。
メロディという雑誌は、ふところが深いなと思います。
あぁ、なんだかとっても、とりとめもなく。
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母の葬式のために戻ってきた町。よそ者の自分に対して冷たく感じるその町で、同じくよそ者だけどやんちゃな中学生と出会い、無謀な、楽しい冒険の夏が始まる。
「トム・ソーヤー」と「高橋しん」の組み合わせってどうなんだろう?…と思って購読。読み終わってから「トム・ソーヤーの冒険」をまともに読んだことがなかったことに気付き、本書の後にそちらも読んだ。
初読の感想は、主人公で美大生ハルのフワフワと足元のおぼつかない感じとかタロたち中学生の子供っぽさの過ぎる行動が目につき、問題が次から次へと起こるゴチャゴチャした物語だなぁといったものだった。ただ夏休みの、その期間だけのキラキラした風景だけが印象に残るだけという。
けれどその後「トム・ソーヤーの冒険」を一読して、改めてこのお話が現代版「トム・ソーヤーの冒険」なんだと納得。うまいこと現代日本という舞台に「トム・ソーヤー」を落とし込んだなぁと感動した。ゴチャゴチャしてると感じていたお話も、「このエピソードをこんな形にしたのかー!」とうんうん頷きながら読み返した。
ハルが主人公だけど、描かれているのは少年時代のキラキラと光る一瞬。表紙カバーイラストのように。
女性誌の「メロディ」掲載作に加筆修正されたものとか。ハルの元の生活がどんなだったかとか男関係がどうとかの深いツッコミも無く、ほんとに少年たちとの冒険がいっぱいだったので、これが女性誌に掲載されてたことにビックリ。
表紙カバー下は古い革の本のようなデザインでした。
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未レビュー消化。ずっと夏のまま宝物を探して生きていたいような人たちの話。高橋しんの描く夏はどの作品でも光り輝いていて太陽や水、草花など綺麗な背景が彩っていて大好きです。内容で一番印象に残っているシーンは最終話。子供時代の輝いてた季節からの卒業を描いた最終話ではハルの旅立ちを示唆した絵のシーンで甚く感動した記憶が残っています。
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予想以上にしっかりトムソーヤ。子供だって別に何も考えていないわけじゃない。ただ、優先順位が大切にしたいものが少し大人と違うだけだ。狭い世界ではそれが全てで、他を知っている大人からわかる大人の言葉は説得力を持たない。
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最終兵器彼女で有名な高橋しん先生の一冊。
マーク・トゥエインのトム・ソーヤをベースにしているみたいですが、原作を読んだことがないのでどのようにリンクしているのかはわかりません。
マンガにしては分厚く、ストーリーも(SFモノ等と比べれば)あまり起伏がないので子どもにはオススメできません。大人の為のマンガ。
しん先生の他の漫画と比べて、とても自由に楽しんで描かれているように感じます。
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いつから、大人になったんだろう。
リスクを想定して、それに対応する方法も考える。
そんなんじゃなかったなぁ。
行き当たりばったりで行動して、後の事なんて考えてなくて、
怒られて大人は卑怯だって愚痴った。
大人なんて年齢じゃない。だからこそ線引きがわからない。
変わっていないと思っていたのに、いつの間にか大人になった。
いつから、大人になったのだろう。
そんなことを考えさせられた。
グッとくるね、この懐古主義。ノスタルジーは永遠に。
―あの夏は、あたしの、最後の夏
本で読んだような小さい頃なれるとうたがいもしなかった
くり返すことのないあたしの少年の季節
さよなら。
トムソーヤ
君は、
あの夏の名前。
3.5★
原作は読んだから先生(とその他)の手にしてみたらどうだろうと気になって購入。分厚いこの漫画に日常が詰まってる。ほぼどうでもいい事(あと少年なりに残念な性格が)だけどそれぞれの浮き沈みが夏休みだろう。最後に完璧な清々しい青春で完結して、違う設定でも「トムソーヤ」をうまく活かせてよかった。
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大人になって、中学生の悪ガキに「仲間」って言われるのってどんなに嬉しいんでしょう。このひとの登場人物ってどんなに設定がシリアスしてよーが現実離れしてよーが、親しみやすくておばかで抜けてて憎めない。
色んな心模様が、子供の必死さと大人の歯がゆさ、二人の人物によって描かれていて胸がぎゅっと締め付けられてしまう。子供の目線で大人ってわかってくれない!と思ったり、大人の気分で子供って残酷だなあ!と嘆いたりできちゃう。
この本一冊が丸々夏休みのボリュームです。ぎっしりたっぷり、でもあっという間で儚い。またカラーの青がね、鮮やかです。
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部活の人が勧めてたので購入。夏の爽やかさ+幼き日の思い出+殺伐、といった感じの話でした。原作のトムソーヤーの冒険読んだことないからアレだけど、今度読んでみようと思います。