高橋しんのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今巻も安定した食事風景と健気に旦那たんの帰りを待つ奥たんが描かれていました。
比べられないものはある。2巻で一番印象に残ったのは一人の男が言った残された家の比較に強い抵抗をもつ奥たんの瞳でした。着の身着のまま命だけあれば儲けものという言葉があるけれど、命が助かったあとの生活に今までの日常がなかったとしてどれだけの人が頑張れるのか。その日常は家族やいつも自分が使っていた湯のみとか本当に人それぞれなものだからこそ自分の尺度で勝手に同情するものではないと今回奥たんに教えられました。
なにが人をそこに留まらせるのか。1巻から端を発した米作りが今回完成しました。しかし、完成したからこそ去ってし