高橋しんのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ戦後10年頃の東京の郊外にある小さな本屋さんのお話。
特に目的もなく本屋さんをぶらぶらしていた時にふと目について購入。
あまり好きな感じの絵ではなかったので、どうかな〜と思いながら読みました。
しかし!読み終わると、とても暖かな気持ちになっていました。
将棋をするおじちゃんたちに、本をまけてくれ、と言われた時に返した言葉がとても心に残ります。
旦那さんに恋をするため本を読む奥さんと
商店街の暖かな人たち。
本自体の魅力がつまっていました。
とても素敵な一冊です。
読み終えると自分の持っている一冊一冊の本がもっと愛しく思えてきます。 -
Posted by ブクログ
今巻も安定した食事風景と健気に旦那たんの帰りを待つ奥たんが描かれていました。
比べられないものはある。2巻で一番印象に残ったのは一人の男が言った残された家の比較に強い抵抗をもつ奥たんの瞳でした。着の身着のまま命だけあれば儲けものという言葉があるけれど、命が助かったあとの生活に今までの日常がなかったとしてどれだけの人が頑張れるのか。その日常は家族やいつも自分が使っていた湯のみとか本当に人それぞれなものだからこそ自分の尺度で勝手に同情するものではないと今回奥たんに教えられました。
なにが人をそこに留まらせるのか。1巻から端を発した米作りが今回完成しました。しかし、完成したからこそ去ってしまった人もいる。周りの環境に振り回されて自分がなにもせずただ逃げてきたという気持ちを持ちたくないからこそ踏ん張っていたものもあるんだというのが今回の田んぼの話に表れていました。この一見矛盾しているような行動が、読んでいてすごい自分が悲しくなった部分でもあります。やりきってしまうからこそ終わってしまうものって青春の定番みたいなものですが、こうした違う面で見せられると深く心が痛みます。
高橋先生の「最終兵器彼女」でもそうでしたが、主人公は残された生活の日々で色んな日常の欠片を見つけていきます。それは悲しみとの闘いであると同時に生きる強さも描いてくれる良いテーマだと私は思っています。この先、来るであろう本当の孤独との闘いにどう奥たんが動くのか期待しています。しかし、やっぱ奥たんの料理をみていると銀シャリが食いたくなるマンガだなぁ。