あらすじ
▼第1話/タラのワイン蒸しミニトマトソース▼第2話/カボチャとゴーヤーのスパイス煮▼第3話/梅干とごはん▼第4話/ヒジキづくしごはん▼第5話/手間たっぷりのちらし寿司
●主な登場人物/奥たん(旦那たんには、ももさんとも呼ばれている。お料理が破滅的に好きかつ得意)、Pたん(ミニウサギ。実はこの物語の語り手)
●あらすじ/東京近郊の住宅街、うるわしが丘。そこの一戸建てに、ミニウサギのPたんといっしょに住んでいる“奥たん”は新婚さん。東京でお仕事の旦那たんの帰りを待って、せっせと家事をして、晩ごはんをつくる毎日。今日の晩ごはんは魚に決めた奥たんだけど、お目当てのタラはスーパーでは品切れ。どうしても魚がほしい奥たんは横浜へ向かうけど、そこは今や…!?(第1話)
●本巻の特徴/お料理大好き“奥たん”は今日も、東京にお勤めの旦那たんの帰りを待って、はりきって晩ごはんの支度。だけど“あの日”以来、東京は…? 『いいひと。』『最終兵器彼女』の高橋しんが贈る、新感覚SF!!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
突如都心に咲いた花により都心から帰ってこなくなった家族(夫)を待つ奥さんの話し。
旦那のために作るご飯が毎回美味しそうで夕飯の参考にしたりしています。
Posted by ブクログ
>「最終兵器彼女」の大ヒット以来、ファン待望の久々のスピリッツ復帰作。巨大な花のほとりで夫を待ちながらひたすらエコライフを送る奥たんの日常は、ほんわかしつつ、意外にきびしい!
とのことで。
謎の巨大な花が東京を占拠し、その花のまわりは未知の領域で、そこへ行った人はそれきり帰ってきません。町の人々が次々に他のところへ引っ越すなか、奥たんはずっと旦那たんの帰りをミニウサギのP子といっしょに待ち続けています。
あそこへ行った人は、東京にいた人たちはみんな死んだんだ!とあきらめて追悼をする人々。死んでいない!まだわからないじゃないか!とそれに反発する人々。政府により規制される食べ物や暮らし。
そんな喧騒には目もくれず、野菜の世話をし、掃除洗濯をし、買い物途中でいろんな発見をし、そんなささやかな暮らしを送る奥たん。
奥たんの日常を描いたお話なのですが、話の最後にはいつも、手にいれた食材でごはんを作るシーンがとても鮮やかに描かれます。普通はモノクロなんですが、レシピに使用する食材はカラーにしてあって、それがどんどん調理され、おいしいごはんに変わっていく過程が見ていて楽しい作品。そして、すごくおいしそう!食べることの大切さ、食べることで生きていくことの大切さを改めて考えさせられます。また、そのレシピが載せられているので、自分で再現することもできますよ!
花の咲く森に行ったきり帰ってこない旦那たんを、愛のこもったおいしいごはんを用意して待っている奥たん。ごはんを通じて、旦那たんとの色んな思い出を 思い返しながら、顔を赤らめたり、センチメンタルになったり、むっとしたりする奥たんの表情。その表情から旦那たんへの想いの深さと奥たんのけなげさ、そして、芯の強さが感じられます。
作家さん自身が実在の場所を取材し、自分で料理を作り、長い長い時間をかけて作られる漫画なのだなぁと読んでいて実感しました。
セリフやモノローグも胸にしみるものが多く、繊細で丁寧なタッチもとても好きです。ほのぼのとした雰囲気のなかにも、ハッとさせられたり、改めて考えさせられたり、涙してしまいそうになるシーンもあり、本当に素晴らしい作品だと思います。是非、多くの方に読んでもらいたい本です!
Posted by ブクログ
これはすごい。
美しく丁寧に描かれた作画だけでも、ほのぼの系お料理漫画として超一級品なのだけれども、徐々に明らかになっていく世界設定が、作品に奥深さを演出している。
Posted by ブクログ
毎日変わらず旦那さんのために晩ごはんを作る奥たんと、ペットのPたんのお話。1話完結で読みやすいです。
奥たんの作る美味しそうなごはんの数々に目を奪われながらも、少し顔を覗かせている世界の薄暗さからも目が離せない…!
Posted by ブクログ
読んでてお腹が空いてくる本。
炊きたてのご飯がんまいのは言うまでもないけど
土鍋で炊いたのがあんまりに美味しそうだったのでいつかやってみよう。
旦那たんはどうなちゃってるんですかね?続きが待ち遠しいです。
Posted by ブクログ
S(雑誌)で知って、買ってみたんですが。
料理ものだし、のほほんとしていてのんびりしたお話なのかなあと思って読んでみたら意外とシリアスで、奥たんの健気な姿がたまりませんでした。
Posted by ブクログ
あえて「食」カテゴリで。
一話完結型で、主人公の「奥たん」が、旦那たんのために1日かけておいしい夕食を作る話です。
…というと1行で終わっちゃうのですが、奥たんを取り巻く環境がかなり特殊。
1年前、東京に大きな大きな「花」が咲いて、首都機能が停止していたり。
花の影響で、植物が異常成長していたり。
仕事で東京に行っているはずの旦那たんが、花が咲いた日から戻ってこなくなったり。
のんびりした中にも、深く考えてしまうところや切ないところが見え隠れ。
非日常と日常のバランスがあやうい漫画です。
Posted by ブクログ
1話完結を謳っているけれど、それだけでは語りきれない。
食への意欲、生の喜びを教えてもらったような。
そして漠然とした、輪郭のあやふやな世界滅亡劇をにおわせ…。
内容がこんなに素晴らしいのに、表紙でちょっともったいなく思ってしまう…。
Posted by ブクログ
背景が浅野いにおチックになっていて、すごくよい。
リアリティとSFファンタジーが同居していて、ノスタルジックだ。
食べ物もおいしそうだし、レシピがあるのも良い。
設定もものすごくうまいし、自然だ。
生と食べ物の直結。
最も重要で身近な生存活動、「食」。
そして、食を通じて描かれる「日常」。
モノクロページの中の所々にあるざらりとしたカラー部分が鳥肌が立つような何かを感じさせる。
奥たんはかわいい。奥たんは怖い。
作品表現で、人間の感情を最も揺さぶるのはやはり「五感」の表現だな。とおもた。
Posted by ブクログ
料理の漫画だと思ってたら、途中から様子が変わる。巨大な植物、帰ってこない夫。捨てられたペット。近未来かもしれない東京の様子。とても怖くて哀しい。漫画の中に写真がコラージュされていたり、部分的に色がついていたり、ちょっと不思議。
Posted by ブクログ
最終兵器彼女の高橋しんさんらしいほのぼのした雰囲気の中にとんでもないデストピアを混ぜてきた漫画でした。
ただ、グルメものの要素もあり、足で取材した風景の良さもあり、聖地巡礼したくなります。かなりマシマシ感のある家系マンガ。
Posted by ブクログ
ビッグスピリッツ連載中既刊2巻
たとえ今日で世界が終わっちゃうとしても、温かいご飯を作って。
人間は食べていれば元気が出る。生きられるから。
花が咲いた場所は僕の家の近所だったりする。
Posted by ブクログ
未レビュー消化。残された人の話。終わっていくかもしれない世界の中で生活し、大切な人を待つ奥たんは美しくもあり可愛いさもある最強の人妻だと思います。
とにかく最後は食べる、食はもっとも生に繋がる行為だからこそ一日の終わりにしっかりと食べる奥たんがすごい活き活きと描かれていて良かったです。 梅干し 食いたい
Posted by ブクログ
最終兵器彼女後の作品です。
表紙の切れ長の目をした主婦モモこと通称「奥たん」とそのペット「Pたん(ミニうさぎ)」が主人公の漫画。
一年前のある日、東京都の中心部に巨大な花が出現し東京都市は破壊され、周辺は封鎖状態に・・・。
主人公は横浜市のはずれの街「うるわしが丘」に暮らし、封鎖状態のなか食材を求めて、毎日ちょっとした冒険に出発する。
見方によっては絵がほのぼの感を与えてくれます。
Posted by ブクログ
重い。本自体の重さと世界感が
花が咲くことで人が死んで行く東京って、一方とてもきれいだけど、とてつもなくかなしい
だが旦那たんの帰りを健気にまつ新妻奥たんとうさぎさんかわいい
そんな料理マンガ
ちなみに料理は天然色だよ!
Posted by ブクログ
高橋しんはサイカノとかいろいろあるけど
初めて読みました
装丁がきれいだったので
シリアスにしようとおもえばできるのに
わざと明るくポジティブにしてるのが切ないのかも
わかりづらいのも大人でビターで素敵です おもしろいです
Posted by ブクログ
えーと、「最終兵器彼女」みたいな世界で展開する、帰ってこない夫を待つ奥たんのお話……。
「最終兵器彼女」みたいな世界……というのは、正確ではないか。あの世界は、戦争があって……ですが、このお話では、謎の植物の大発生(?)のために、東京が壊滅状態みたいになっている様です。
もうすぐ、世界の終わりが来る……。
そんな雰囲気のなか、奥たんフィルターで見る世界というところが、ちせフィルターでみる世界だった「最終兵器彼女」と似ていると感じたのかも。
今回の作品の大きなテーマの1つは、「食事」みたいです。
わたしみたいに、雑食の人間にはわからない、こだわりとうんちくが、ぎっしりとはいっています。
無邪気さと、お米を食べるときとかのエッチさと、生きていく必死さ。
本当に、高橋 しんは、計算し尽くしてかいています。それは、ほめ言葉には聞こえないかもしれないけれど、今のこの特別にカラーで単行本をだしてもらえる地位とか、いろいろなものを、実力で勝ち取ってきた人なのだと思います。
次は、「きみのカケラ」が読みたいなぁ。
Posted by ブクログ
言うても結局は高橋しんなわけだが、明らかに手間がかかるわ、カラーページ多いわで、スピリッツもよーやるわというか、そもそも、高橋しんはこんな漫画ばっか描いてて、おサイフが大丈夫なのか?といった(余計なお世話)
まぁ、「いいひと」と「最終兵器彼女」で小銭は相当稼いでるとは思うのだけれど。
ともかく、出てくるご飯が美味しそうなのでお腹が減ります。
そゆ意味で間違いなくいい漫画。
Posted by ブクログ
突如都心に現れた巨大な花。
あの花はなんだとか何人も死んでいるとか東京から人が帰ってこないとか周りはヒソヒソボソボソ、でも奥たんは気にせず旦那様の御帰りを待って毎日健気にお食事づくり。
癒し、とかじゃない。なんとなく、『最終兵器彼女』のシュウジとちせが入れ替わったら、みたいな感じなんだと思う。存外シリアスだし。レシピはあまり気にしなくていいと思います。
理解しているのか、理解していないのか、理解していて理解していないふりをしているのか、奥たん、あなたはどっちなんですかねえ。
Posted by ブクログ
ウサギと奥さんの料理マンガということで、癒されることを期待して買いました。
レシピはあんまり参考にならないし、ストーリーは結構シリアスだし、癒されるとはちょっと違うものでした。
でも続きが気になる。
Posted by ブクログ
謎の巨大な「花」によって失われる大都会。夫を待つ主人公の「奥たん」は今日も美味しい料理を作る。奥たんのひたむきさ、日常の尊さや美しさが丹念に描かれる。明るさ、ほのぼのさ、暗さシリアスさが混じった作品。
Posted by ブクログ
高橋しん先生の最新。
どんどん、絵がエロくなっていくのは気のせいなのか。『いいひと。』の時より俄然画力はアップしてますよね。
私はどちらかと言えば、『いいひと。』の方が好きなのですが……ほのぼのしてて。ただ、この人自身もほのぼのしたのが好きだけれど、色々と発信したい何かがあるのではないかと思ったり思わなかったり。
一巻だけだとまだ、なんともですが。料理はとても美味しそうです。
まだまだ分からない設定もいっぱい。今後も楽しみにしていきたい一冊。