木原音瀬のレビュー一覧
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「箱の中」の作者様の本で、レビュー数が多いから手に取ってみた。
正直、箱の中のときほどの衝撃はなかった。
なんだろ。
初手で主人公に好感が持てなかったのと、その後の杉浦にもずっとネガティブな印象が続いてしまったから、その点でマイナススタートになってしまったことが大きかったと思う。
人の負の部分を強く描きつつ共依存していき、最終的にはお互いがお互い自分の抱えているものと向き合った上で共に生きることを選ぶ、という、総括をしてしまうと身も蓋もなく聞こえそうだけれどもそういう話……かな?
前半はミステリ仕立てになった先の真実が気になって物語を読み進み、後半は仕掛けが明かされた後の彼 -
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日向には秘密がある。口の中で生き物の蠢きを感じるのが楽しく、虫などを食べるのがやめられない事。気味悪がられるその秘密を知りつつ、唯一守ってくれるのが、幼馴染の隼人だった。(虫食い)
虫や小動物を食べたり、嘘をついたり。人間の罪を描く4編を収録した短編集です。
嘘や虚栄心、独占欲、まだ息のある生物を食べてみたいという欲。それだけなら、すぐに罪に直結するようなものではないかもしれない。けれど、一歩踏み外してしまった時、欲はたやすく罪に落ちてしまう。
人の本性を見せられているようで、生々しくグロテスクなのにどこか耽美で儚い。心が毛羽立つような作品集。
息を吐くように嘘をつく人間の話の、『罪と -
ネタバレ 購入済み
ん?
愉快な仲間達かなぁ~。ちょっと違うような(笑)忽滑谷、 ヌカリヤ、何度も、読みを忘れて、元に戻った。こんなに読みにくい名字には、ずーっと、読みを付けて欲しい。
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初めて読む作家さんです。
どんな話が入っているのかと、ワクワクして読んだ。
四つの作品全てがとんでもなく珍味な作品でした。
一話目と三話目は、平気で息をするように”嘘”をつく人物の恐ろしさが詰まった作品。
二話目は歪んだ弟への感情を持った兄の、細やかな感情が感じ取れて、狂気すら感じた。
四話目に関しては、もうぶっ飛びすぎて、理解不能であった。
虫を食べたり、ここには書けないようなとんでもない性癖が、下手したら吐き気を感じるほど強烈で、衝撃的だった。
自分がまだこの作家さんのインパクトについていけていない。
それだけ個性に溢れた素晴らしい作品であった。 -
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ホープタウンで生まれ育ったケインは世界政府・刑務所の刑務官として出自をひた隠しにして働いていたが、地下深い独房にいるH3の担当に配置替えに。
H3と呼ばれる赤毛のビルア種はテロリストに5歳で誘拐されOを飲まされた。精神を乗っ取られて寄生したとされ、30歳でOが身体から抜け出すまで極秘に刑務所で監視している…
あとがきで木原先生がおっしゃっています。
完全完璧なハッピーエンドなので安心してストレスフリーで読んでください!!って笑
全裸の超絶美形H3を24時間監視するという設定は先生の妄想爆裂らしいです(*/ω\*)
ハイビルアからOが抜けたら精神が5歳児になってしまうのにハッピーエンド⁇
な -
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ネタバレビルア種の一部に出現するハイビルア
これまでの3作で精神のみの種族Oが存在しビルア種に寄生して生き続ける事が明かされた。
5歳のビルア種にのみ寄生することができ、25年で宿主である身体から出る…それを繰り返す永遠の命。
愛という感情を理解できないO
人間のその感情を理解できない種族Oのハルは一途に愛を伝えてくるジェフリーに絆され結婚した…
愛することを知ったハルは幸せな結婚生活を送り妊娠するが、寄生体交換が近づいて…
まぁ可哀想!木原作品らしくなってきました笑
Oが身体から抜けたハルは記憶が5歳に戻るわけです。ジェフリーにとったら愛したハルが自分を忘れて幼児になってしまう…Oの真実を知らな -
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人怖の短編4作
◼︎罪と罰
不憫な男性患者に同情しながら、その回復経過を見守る担当医のお話。徐々に化けの皮が剥がされていくような展開で怖かった…、人は見かけによらない。
◼︎消える
美しく生まれた「弟」のことを誰よりも愛していた「兄」が遺した手紙から始まるお話。(まるで愛したことを懺悔するかのような内容が太宰治の『駆け込み訴え』のよう。)偶然その手紙を読んでしまった他人が、好奇心から「弟」のもとを訪れる。「兄」から「弟」への伝わることのない愛情も、第三者の介入・好奇の目も痛々しい。
◼︎ミーナ
転校して間もない女子高校生と、転校して最初に親しくなった後ろの席の女の子とのお話。息をす -
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再読。
「願いの叶う薬」を貰った4人。
一作目では
八尋(大学生)‥意趣返しに大嫌いなジョエルに飲ませて復讐するつもりが…
芭亜斗‥父の遺産の在処を聞き出す為に遺体を掘り返して飲ませるのだが…
どちらも切なくて悲しかったですけどある意味幸せな結果に。
今作はまぁ悲しい!ちょっと酷いわ(꒦ິ⌑︎꒦ີ)
ニコラス(5歳の知能)は研究所で育ち犬のジョンと簡単な作業をしながら育ちます。ジョンは高いIQを持ち研究対象ですが、人間に不信感を持った日から高いIQを隠してニコラスを守っていきます。
もうこのニコラスとジョンが切ない。゚(゚´ω`゚)゚。
ある事件で逃げ延びる為に一粒ずつ飲むんですけど…木原さ -
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前作から2年ぶりに最新刊が発売されたので再読。
ほとんど忘れてて楽しく読めました♪
まずこの設定が驚きです。
木原さん初の試みSF未来形&ケモミミって笑
近未来の世界で致死率50%のウイルスが蔓延し、その後ワクチンによって謎のウイルスは収束した…
しかしワクチン投与を受けた女性が副作用によって犬の耳と尻尾がついた子供を妊娠する事態に。
この新たな種を「ビルア種」と呼ぶ…
とまぁ面白い世界です♪
そしてある科学者の葬儀に招かれた4人に真珠のような形をした「願いの叶う薬」が渡されて…
その4人が薬をどう使うのか?
薬の正体とはいったい何なのか?
シリーズ一作目なんで謎は解明されてませ