木原音瀬のレビュー一覧

  • 美しいこと 【講談社版】

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    数年前に読んで、いとも簡単に当時の個人的に好きな小説ランキング1位の座についた本書。
    珍しく再読してみるとまた全然物語が違って見える。
    私の心も変化したものだなあと。
    思い出の一冊。

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    2024年04月29日
  • 秘密 【講談社版】

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     「箱の中」の作者様の本で、レビュー数が多いから手に取ってみた。

     正直、箱の中のときほどの衝撃はなかった。

     なんだろ。
     初手で主人公に好感が持てなかったのと、その後の杉浦にもずっとネガティブな印象が続いてしまったから、その点でマイナススタートになってしまったことが大きかったと思う。

     人の負の部分を強く描きつつ共依存していき、最終的にはお互いがお互い自分の抱えているものと向き合った上で共に生きることを選ぶ、という、総括をしてしまうと身も蓋もなく聞こえそうだけれどもそういう話……かな?

     前半はミステリ仕立てになった先の真実が気になって物語を読み進み、後半は仕掛けが明かされた後の彼

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    2024年04月28日
  • 罪の名前

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    日向には秘密がある。口の中で生き物の蠢きを感じるのが楽しく、虫などを食べるのがやめられない事。気味悪がられるその秘密を知りつつ、唯一守ってくれるのが、幼馴染の隼人だった。(虫食い)


    虫や小動物を食べたり、嘘をついたり。人間の罪を描く4編を収録した短編集です。

    嘘や虚栄心、独占欲、まだ息のある生物を食べてみたいという欲。それだけなら、すぐに罪に直結するようなものではないかもしれない。けれど、一歩踏み外してしまった時、欲はたやすく罪に落ちてしまう。
    人の本性を見せられているようで、生々しくグロテスクなのにどこか耽美で儚い。心が毛羽立つような作品集。

    息を吐くように嘘をつく人間の話の、『罪と

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    2024年03月30日
  • 吸血鬼と愉快な仲間たち bitterness of youth

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    大好きなシリーズの暁の過去編!
    暁という人間が形成された所以がよくわかるストーリー✨この先の幸せを願います

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    2024年03月27日
  • 吸血鬼と愉快な仲間たち 4

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    えっ?

    ビックリ!アキラは、アルを、置き去りにして、日本に、帰ってしまった。永遠の時を生きる、吸血鬼にとっては、そのほうが良いという判断なのだろうけど、何だか割り切れない思いがあるなぁ。

    #胸キュン

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    2024年03月14日
  • 吸血鬼と愉快な仲間たち 3

    ネタバレ 購入済み

    ん〜〜

    昼間は、蝙蝠で、夜には(日没から日の出迄)人間になる、不完全な吸血鬼と、その同居人とその周りの友人知人(愉快かどうかは、人の感じ方で、違うだろうけど)それにしても、アルって、呼び寄せ体質というか、事件が、必ず寄ってくる(笑)絶対、死なないとわかっているから、ある意味、安心して、読んでいられるけど……

    #ドキドキハラハラ

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    2024年03月11日
  • 吸血鬼と愉快な仲間たち

    ネタバレ 購入済み

    ん?

    愉快な仲間達かなぁ~。ちょっと違うような(笑)忽滑谷、 ヌカリヤ、何度も、読みを忘れて、元に戻った。こんなに読みにくい名字には、ずーっと、読みを付けて欲しい。

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    2024年03月10日
  • 吸血鬼と愉快な仲間たち 4

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    シリーズ第4弾

    帰国前にLAに向かう途中で乗っていた飛行機がハイジャックにあう。
    なぜLAの友人に会いに行ったのか、キエフの依頼。その全てが暁の不器用な優しさで切ない。

    リチャード家の家政婦・スタンリーの存在もだが、何よりも暁とアルの関係がどうなるのか、気になって仕方ない。

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    2024年03月02日
  • 吸血鬼と愉快な仲間たち 2

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    シリーズ第2弾。

    アルの周囲の人の役に立ちたい思いがまたしても事件に巻き込まれることに。
    ドラマに出たことで、また新たな騒動が始まりそう。
    次巻はアルが事故にならないといいけど。。。

    巻末の「吸血鬼とお買い物」がツボった(笑)

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    2024年01月22日
  • 吸血鬼と愉快な仲間たち

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    昼間は蝙蝠、夜だけ人間。牙がないから血も吸えない。そんな中途半端な吸血鬼アル。迷い込んだ食肉倉庫で、うっかり冷凍蝙蝠にされ、目覚めたら日本。
    刑事の忽滑谷とエンバーマーの高塚がタイトルでいう「愉快な仲間たち」なんだろうが、なぜこのタイトルなのか謎だ。

    吸血鬼になったのが21歳という設定だが、アルはもう少し幼い印象。すぐ泣いちゃうし、甘えん坊だし。

    高塚も謎が多いし、次巻も楽しみ。

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    2024年01月21日
  • 罪の名前

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    初めて読む作家さんです。
    どんな話が入っているのかと、ワクワクして読んだ。
    四つの作品全てがとんでもなく珍味な作品でした。
    一話目と三話目は、平気で息をするように”嘘”をつく人物の恐ろしさが詰まった作品。
    二話目は歪んだ弟への感情を持った兄の、細やかな感情が感じ取れて、狂気すら感じた。
    四話目に関しては、もうぶっ飛びすぎて、理解不能であった。
    虫を食べたり、ここには書けないようなとんでもない性癖が、下手したら吐き気を感じるほど強烈で、衝撃的だった。
    自分がまだこの作家さんのインパクトについていけていない。
    それだけ個性に溢れた素晴らしい作品であった。

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    2023年12月28日
  • パラスティック・ソウル love escape

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    ホープタウンで生まれ育ったケインは世界政府・刑務所の刑務官として出自をひた隠しにして働いていたが、地下深い独房にいるH3の担当に配置替えに。
    H3と呼ばれる赤毛のビルア種はテロリストに5歳で誘拐されOを飲まされた。精神を乗っ取られて寄生したとされ、30歳でOが身体から抜け出すまで極秘に刑務所で監視している…

    あとがきで木原先生がおっしゃっています。
    完全完璧なハッピーエンドなので安心してストレスフリーで読んでください!!って笑
    全裸の超絶美形H3を24時間監視するという設定は先生の妄想爆裂らしいです(*/ω\*)

    ハイビルアからOが抜けたら精神が5歳児になってしまうのにハッピーエンド⁇

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    2023年12月26日
  • パラスティック・ソウル(4) endress destiny

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    ネタバレ

    ビルア種の一部に出現するハイビルア
    これまでの3作で精神のみの種族Oが存在しビルア種に寄生して生き続ける事が明かされた。

    5歳のビルア種にのみ寄生することができ、25年で宿主である身体から出る…それを繰り返す永遠の命。
    愛という感情を理解できないO
    人間のその感情を理解できない種族Oのハルは一途に愛を伝えてくるジェフリーに絆され結婚した…
    愛することを知ったハルは幸せな結婚生活を送り妊娠するが、寄生体交換が近づいて…

    まぁ可哀想!木原作品らしくなってきました笑
    Oが身体から抜けたハルは記憶が5歳に戻るわけです。ジェフリーにとったら愛したハルが自分を忘れて幼児になってしまう…Oの真実を知らな

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    2023年12月21日
  • 罪の名前

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    人怖の短編4作

    ◼︎罪と罰
     不憫な男性患者に同情しながら、その回復経過を見守る担当医のお話。徐々に化けの皮が剥がされていくような展開で怖かった…、人は見かけによらない。

    ◼︎消える
     美しく生まれた「弟」のことを誰よりも愛していた「兄」が遺した手紙から始まるお話。(まるで愛したことを懺悔するかのような内容が太宰治の『駆け込み訴え』のよう。)偶然その手紙を読んでしまった他人が、好奇心から「弟」のもとを訪れる。「兄」から「弟」への伝わることのない愛情も、第三者の介入・好奇の目も痛々しい。

    ◼︎ミーナ
     転校して間もない女子高校生と、転校して最初に親しくなった後ろの席の女の子とのお話。息をす

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    2023年12月18日
  • パラスティック・ソウル(2)

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    再読。
    「願いの叶う薬」を貰った4人。
    一作目では
    八尋(大学生)‥意趣返しに大嫌いなジョエルに飲ませて復讐するつもりが…
    芭亜斗‥父の遺産の在処を聞き出す為に遺体を掘り返して飲ませるのだが…
    どちらも切なくて悲しかったですけどある意味幸せな結果に。

    今作はまぁ悲しい!ちょっと酷いわ(꒦ິ⌑︎꒦ີ)
    ニコラス(5歳の知能)は研究所で育ち犬のジョンと簡単な作業をしながら育ちます。ジョンは高いIQを持ち研究対象ですが、人間に不信感を持った日から高いIQを隠してニコラスを守っていきます。
    もうこのニコラスとジョンが切ない。゚(゚´ω`゚)゚。
    ある事件で逃げ延びる為に一粒ずつ飲むんですけど…木原さ

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    2023年12月15日
  • パラスティック・ソウル(1)

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    前作から2年ぶりに最新刊が発売されたので再読。
    ほとんど忘れてて楽しく読めました♪
    まずこの設定が驚きです。
    木原さん初の試みSF未来形&ケモミミって笑

    近未来の世界で致死率50%のウイルスが蔓延し、その後ワクチンによって謎のウイルスは収束した…
    しかしワクチン投与を受けた女性が副作用によって犬の耳と尻尾がついた子供を妊娠する事態に。
    この新たな種を「ビルア種」と呼ぶ…

    とまぁ面白い世界です♪
    そしてある科学者の葬儀に招かれた4人に真珠のような形をした「願いの叶う薬」が渡されて…

    その4人が薬をどう使うのか?
    薬の正体とはいったい何なのか?
    シリーズ一作目なんで謎は解明されてませ

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    2023年12月15日
  • 捜し物屋まやま

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    登場人物それぞれが語る四章に分かれ、その中で、間山兄弟の不思議な能力で、ちょっとした事件も解決している。
    三井さん、徳広さんの章は、面白くないわけじゃないんだけど、何かちょっと物足りないな‥と思っていたら、そこはやっぱり木原さん。
    和樹の章から、徐々に不穏な気配が漂い始めて、白雄の章で、毒がジワジワと。
    白雄はかなり性格悪いけど、こうゆうのが読みたかった笑。

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    2023年11月16日
  • 美しいこと 【講談社版】

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    うぉ〜〜、身悶えた。
    寛末の純朴な優しさと一途な思いにはキュンキュンしたし、同性だと分かってからの困惑や拒絶反応も致し方ないかと思ったり。
    松岡の素性を明かせないまま寛末に惹かれ、拒絶されてからも断ち切れない思いが、痛々しくて苦しかったり。
    BLや恋愛というジャンルはあまり興味がないんだけど、睡眠時間を削るくらいこの世界観に夢中になってしまった。
    やっぱり、木原音瀬さん好きだ〜。

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    2023年11月07日
  • 花ゆめAi Vol.5

    匿名

    無料版購入済み

    羅川真里茂さんとか

    やはりこれも、あまり知らない方の作品を中心に読みました。羅川真里茂さんのは、津軽三味線のが好きですよ。

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    2023年11月05日
  • 黒い結婚 白い結婚

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    ネタバレ

    様々な作家による「結婚」についてのお話。
    白い結婚側は素敵な結婚で、黒い結婚は不幸な結婚だった。
    特に黒い結婚の方で、似た話があってゾッとした。入り口は気づかないところにあるもんだ。
    白い結婚の方の初恋のバンドマンの話はこんなカップルもありだよなと思わせてくれる、幸せなお話だった、

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    2023年10月24日