木原音瀬のレビュー一覧
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鈍色の華
中年の冴えない男がなぜか会社の取引先の外人に気に入られ華?開いて行く話?
鈍色の果実
その性接待をアテンドしたもののその中年社員の良さなど全然分からない社長。しかし、その取引先外人に身請けしたいとまで言わせ、それなのにそれを断り、まさかの自分に相手をして欲しいと言われいやいやながらも応じたら、すっかりそれに取り込まれてしまい、、、。
漆黒の華
鈍色の華で身請けしたいと言った外人が攻め。その会社の日本支社では外資なのに日本支社の為に通常の日本の会社と変わらない給与体系に不満な受けが、社長がゲイと聞き及び自分の身体を条件に日本本社に引き上げてもらったものの、攻めの拘束に嫌気がさし、し -
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ネタバレ原作未読のままコミカライズ2巻目読みました。
アルがかわいいです…!人間の姿も蝙蝠の姿もどっちもかわいい!蝙蝠のビジュアルの方がキュンとするけど、暁が大好きな気持ちはどちらの姿の時にも変わらず全身からあふれ出ていて愛おしいです。
傷ついて瀕死のアルが助けられて、ほっとしました。「暁だといいな」にうるっとさせられました…
暁って、素っ気なくて不愛想だけど本当はとても優しくていい人です。吸血シーンは色気も怖さもなくて、とにかく笑ってしまいました。だいたい、吸血鬼に牙がないっていうのは…ww獲物を傷つけられないですね。吸うか舐めるしかない??
そんなかわいいアルが忽滑谷に連続殺人の捜査協力を買っ -
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どん底からでも頑張れる、誰かのために頑張れる百田は本当に優しい人。ロンちゃんの役に立ちたくて危ない道を歩いてしまうところも健気。高校中退前科三犯の自分なんか…という不安がいつも彼にはあるからこんなことをしちゃうんだけれど、モモちゃんにはもっと自分を大切にしてほしい。
そんなモモちゃんの過去を気にしないロンちゃんも同じくらい優しい人。
モモちゃんがロンちゃんがいるから更生できたように、ロンちゃんもモモちゃんがいるから、モモちゃんとの愛のある生活があるから生きることごできている。
2人ともお互いがいるから自分がいて…掛け替えのない存在になっている。もうほんとに素敵なカップル。 -
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ネタバレ途中からなんとなくわかってきたけれども、やはり柳沢を殺してはいなかった啓太。精神的に追い詰められると妄想と現実の境がわからなくなってしまうようだ。そんな彼と出会うのは字の読み書きに障害のある充。それぞれが困難を抱えながらもお互いを好きになり、かけがえのない存在になっていくのが描かれている。充の愛がまっすぐ過ぎて、、中々こんな風に人を愛せるもんじゃないですよね。だからこそ啓太は安心して自分を預けられるのだと思うんですけど。
愛に依存してた充が啓太に出会って高校にも専門学校にも行って…彼の世界が広がっていくのが嬉しかったです。
伏見憲明さんの解説がすごく腑に落ちました。
以下抜粋
ならば、どう -
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ヤクザに入り込むといい終わりはないと思っていたので…、いい形に収まってよかったです。
それにしても、愛の逃避行は上手くいくのを見たことがないものです。
上巻ではいじめられっ子だった路彦を信二が救うという構図でしたが、年月が経ち、下巻では全くの逆で、自分の在り方に思い悩み最後は追い込まれる信二を路彦がばっちり救ってあげていますね。表紙も含め、この対比が嬉しいです。
個人的に、強気な人が泣かされるの好きなので。(^^; といっても路彦もぼろぼろ泣いてますが。2人とも泣き虫、可愛い二人組だ。
信二さん、路彦、2人ともお互いに出会えてよかったね…。 -
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ネタバレ木原センセの小説を羅川真理茂センセがコミカライズ。ゴージャスなタッグです!!
…原作は未読だったので先入観なしで読み進みました。表題に吸血鬼ってあるからダーク系かと思ったら、表題の愉快なって方が幅を利かせてるストーリーなのねwwきっと原作はもっと痛いんだろうな…花ゆめ的なアレンジなんでしょうね。
アルがとてもかわいかったです。蝙蝠のときも人間のときも両方かわいい!
そして、かなり切ないです…吸血鬼なのに、吸血できないなんて。ひとりぼっちでお腹空かせて散々な目に遭って…
木原作品なので、なんとなく主人公が不憫なんだろうな~とは思ってたけど。
アルが蝙蝠の姿でお勉強してるのがキュンキュンきました -
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ネタバレ★をどうやってつければ良いのかすごく迷ったのですが話に引き込まれ、一気読みさせてもらえたので4つ。
in Tokyo では秋沢にイライラしながらもまだマシな方かな~などと思っていたのにin New Yorkで怒り爆発。
楠田、早く警察いって。誰か通報して、そればかり思ってた。
秋沢視点になってもまったく同情できるところが無かった。仕事のシーンは読んでいて楽しい部分もあったけれど、恋愛部分はとにかく胸糞悪かった。
自分の持つ普通・常識が全く通じないって怖いと改めて思った。
楠田が幸せなら良いけれど秋沢はやめておけ・・・そう思ってしまいます。 -
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ネタバレ待ちに待ったCOLDシリーズスピンオフです。
コミック発売からの流れで復習しとこうと思って、COLDシリーズ
3作品を読み直し、しっかりCDも聴いてスタンバイOK。
この1冊だけで読むと悶えたらいけないので、揃うのを待ってから、いざ!!
凄くいい人な立ち位置だった楠田さん。
常識人で本当にとってもいい人。
そんないい人が出会ったのは、やっぱりとんでもない非常識男でした。
安定の木原デフォで、ぐいぐい読ませてくれます。
もうね、兎に角この攻が腹立つんですよ。
感情の振り幅が異常で、楠田じゃなくてもビビります。
落ち着かせる為とはいえ、好きでもないのに好きな風を
装うというのも、木原作品にはあ -
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前半部分の秋沢がただただひどくて楠田さんにひたすら同情。話しが通じないということの恐怖と諦めの先にあるものが、あの形でしかなかったのも頷ける展開。
しかし視点が秋沢に移った後半を読み進めるにつれ、秋沢はなんてかわいそうな男なんだろうと思えてきた。愛してる男の気持ちが全然わからないという点では秋沢もある意味同じで、加えてこの世界との齟齬…。
まぁだからと言って秋沢のした行為を許すことは私には無理なんですけど。シリーズ内で作中一フラットで優しかった楠田さんには一般的な形で幸せになってほしかったので、終わり方にモヤモヤしたものは残るけど、こういう一筋縄ではいかないところも含めて木原作品だよな、と -
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私が耽美が好きではない、と言うのは『ヴェニスに死す』を読んでいた時にも思っていたことだ。年寄と少年と言う対比と共に美醜の対比が残酷に突きつけられる時に、見ていた自分はアッシェンバッハに少しも同情心を持っていなかった。、老いて醜くなってしまった自分を恥じてじいさんの癖に化粧したりする様が無様である様を見せる映画が「耽美」ではあるまい、と思っていたのだが、タジオ(ビョルン・アンドレセンの)の美を愛でると言う意味では確かに耽溺であった。耽美とは、美しいものを愛でる方でしかない人間を指す言葉で、美そのものではない、と言う事なのだ。この差は大きい。映画を見ながらタジオのように美しくありたいと思うだけで、