木原音瀬のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ最初に電子コミックのサイトで見て、あまりにも絵が綺麗なので
紙の本を探して購入しました。
探し回った甲斐はあったと思います。
絵柄はほわっとしてて可愛らしいんだけど
万くんも十亀さんもいろんなもの背負ってて、お話としては割と重たい感じ。
お兄ちゃんだからってんで必死に頑張ってた万くんが
十亀さんと出逢って変わってく(本来の自分が解放された、って方が近いか)
しかも自分が変わってくことを認めたくない葛藤が見え隠れして
キュンキュンしながら読んでました。
しっかしよく泣くよなぁこの子(笑)。
最初と比べてふたりの気持ちのパワーバランスが変化した感じなので
それが2巻でどう動くのかが読みどころな -
Posted by ブクログ
2012/07/24
【やや好き】高校生:里見×教師:高橋。 出会い系雑誌に冗談で送った手紙へ返事が来たことで知り合った二人が、嘘だらけで正体を隠しながら体先行で恋愛する話。 臆病でズルい面倒くさい受だなぁ…と思わないでもないが、その小動物っぽさがいったんツボに入ってしまえば可愛いのかもしれないな…多分。 描き下ろしは、里見の親友:柿本が後輩にやられちゃってる話。 それは恋愛なのかな?と疑問に思うんだけど一生懸命に迫る後輩をもっとヒドい目に遭わせてやればいいなーと何故か嗜虐的な気持ちになった。 いや、柿本も大概な性格だとは思うのだけど、受けてる時点でどこか許せちゃうというか…。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ上巻は導入部だと思ってたら、本当に見事に導入で、あの静かすぎる
展開は下巻へと続く嵐の前の静けさだったわけですよやっぱり。
下巻のジェットコースター展開は、もはやBLのお約束をことごとく
無視しまくる木原節によって、具合が悪くなりそうでした。
この話の凄いところは、友情だったふたりの関係が、親愛を経て恋愛へと
移行していく様が、もの凄く自然に描かれていることに尽きます。
つっかかりも疑問も感じさせないくらい、本当にふたりが自然に気持ちが
近づいていって、その描写が自然でリアル。現実のどこかにありそうな
くらい。
煮え切らない感じも否めないですが、面白かったです。
読後の疲労感も結構強めです -
Posted by ブクログ
ネタバレ上下巻とボリュームたっぷりで、上巻読み終わったら下巻がめちゃくちゃ
気になって、結局やっぱり一気読みをしてしまいそうです。
何が素敵って、この本の装丁、上下巻をぴったりひっつけると、1枚の絵に
なるようになってます。それも、出会いから9年間の歳月をえがく壮大な
ストーリーになるそうなので、上巻は出会った年、そして下巻では9年後
の年が描かれてるんですかね。『美しいこと』みたいでドキドキしました。
ヤクザものなので、その手の残虐描写も結構多いので、読んでていろいろと痛いんですが、上巻は下巻での布石的展開で、導入部分という感じ。
二人の間はまだ微妙な関係であって、決定的なものはない。
下巻に期待 -
Posted by ブクログ
ネタバレ裸ん坊3部作のラストを飾るのは、最低人間谷脇と自閉症の少年佑哉。
勝手気ままで冷血漢。傲慢で鼻持ちならない、人として終わってる谷脇が、ちっとも自分の思い通りにいかない佑哉相手に必死になる様は見物でした。
前作で松本が不憫すぎたので、今作の谷脇見てると哀れみよりも先に谷脇ざまぁ(ぷっ)と思っちゃうんですが、読み進めていくと、何だかとてつもなくせつない展開が待ってて大変でした。
もう、なんというか……佑哉も色々と可哀想だなと思う面もあるんですが、谷脇が可哀想になってくるという不思議展開です。
アレ? 何で私、こんなゲス男に同情してるんだろう? と首を傾げてしまうんですが、一体どこから同情してたの -
Posted by ブクログ
ネタバレ不器用で卑屈で人間の負の部分を全面に押し出した受が登場。
嘘で塗り固められた恋の始まり…好きになる程に嘘が苦しくなり、
5歳年下の攻に年齢差で不安を感じてた所に、じつは5歳じゃなくて
10歳も年下でした。しかもアンタが勤めてる高校の生徒でした。
という、体裁を気にしすぎる真面目な受にはもう衝撃の事実。
はじめは面白半分だった攻も、あまりにも純粋で真面目な受に
ほだされ、ノンケだったのに惚れていく様が、本当に自然に書かれてます。
気がつけば、心ごと持っていかれる恋になってます。
最大の萌え台詞は
良識的で体裁を気にして、大人な自分を理性的に捉えようとする受が、
攻を前に完全にそういった壁を崩し