木原音瀬のレビュー一覧
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購入済み
重かった。でも面白くて一気読みだった。
上下巻読んで、結論として思うのは、どこまでも、最後まで惣一は一途だったなと言うこと。
スタイリッシュで頭もすこぶるよく、手に入らないモノが今まで無かったであろう惣一が、唯一手に入れられなかったのが嘉藤だった。なので気を引きたかったり自暴自棄になったりで変態的な行動を取り続けたけど、嘉藤からは酷く傷つけられてばかりで愛してはもらえず、本当に哀れだった。
父である組長が殺されて、復讐の為立ち上がった惣一を、理想の組長として立たせたい嘉藤の願い通りに、惣一はそれを体現して見せる。けれど、本当の彼の望みは嘉藤に愛してもらえる事だけ。叶わぬ望みと知りながらも体を変 -
ネタバレ 購入済み
焦燥感に追いかけ回されました
凄かった。上巻は地固めで、下巻は本番だった。
ホントに容赦ないストーリー。
暴力シーンも残虐で、ヤクザの世界の理不尽さをリアルに想像できた。坂を転がるように事態が悪化していき、最後に頼れるのは路彦だけ。そして路彦は全力で信二を助ける。行き詰まった二人の関係性は劇的に変化した。路彦の想いは純粋で深い。
子供だった路彦はいつの間にか、賢くて頼れる大人に成長した。寂しさと劣等感から臆病になっていた信二は、路彦を失う怖さからも逃げたけど、最後はちゃんと向き合う事ができた。
タイトルの、『月に笑う』のが誰なのか、ラストシーンでジーンときました。 -
購入済み
上巻を読み終えた。
中学生だった路彦は学校ではイジメにあい、家では厳しい父母に管理され、子供時代の狭い世界の中で初めて素の自分を出すことができたのがチンピラの信二だった。乱暴だけど本質は優しくて面倒見が良い信二に路彦の心は救われた。信二も懐いてどこまでもついてくる路彦が可愛くて弟のように構ってしまうが、二人の関係が路彦の親に知られた時、当然ながら大人達によって二人は引き離された。
その後、二人は引き合うように偶然再会し再び交流を持つが、組の解散により信二は東京へ。そして追いかけるように東京の大学に進学した路彦。この頃には路彦も大人になり、時には性的な関わりを持つのだけど恋人ではない。茶化したり -
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ネタバレ純愛だった。愛だった。
だけど愛情は感じにくく、ずっと辛い展開だった。
最後は多分、ジャンルで言えばメリバ、そんな気がしています。ただ、バッドエンドとか鬱エンドとか言われる方向性です。
最終的には幸せ両思いなBL作品が好きな私は2人の重すぎる愛と拗れすぎた感情表現に戸惑いつつ、読み耽ってしまいました。
なぜこんなに時間を忘れて読んでしまうんだろう,自問自答してみるに、救いを求めていたんだと思います。いつか、きっと救われる。不幸の谷底が木原先生の作品では深すぎるんですが、それでもそこに蜘蛛の糸、一抹の光明、一筋の光、そんな救いが最後にあるから読み進めてしまうんですよね。。。
そして魅力的な作品 -
ネタバレ 購入済み
木原先生の作品、「美しいこと」で一気に引き込まれて、他代表作として書かれていた本作を読みました。起きる現実の淡々とした残酷さが壮絶。ただ真面目に、普通に生きようとするだけの堂野の身に起こる、冤罪との闘い、服役、詐欺被害、子どもの死、妻の浮気。作中で、何一つ、彼は報われない。作品の中で、彼から伝わる絶望や、家庭を築き普通の幸せに対して感じている心の温かさ、裏切られた妻に対して感じていたしがらみはすごく普通で、人間的だと思う。(本当にそんな残酷なことが人生で自分の身に起きたら普通には生きていられないとも思うけど・・)堂野の感情の機微が人間的なのに比べて、感情があまりに幼く描かれていて、際立つ。唯一
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Posted by ブクログ
ネタバレ前巻が2017年 本巻は同人誌としては2018年に刊行されていたのか
コミックスから先に入ったので 小説に動きが生じるかも と期待していたので今回の完結が嬉しい
何より(色々とあるけれど)ハッピーエンドが嬉しい
コミックス発行時 巻末に書き下ろし小説が掲載されている
アルと甥っ子の物語以外は過去話だったけれど
これからの書き下ろしが小説完結後の未来だと嬉しい
コミックスも楽しみだけれど 『精神をタコ殴りにされて』とか木原さんの文章はシリアスでもくすりとしてしまう
最終巻読む前に5巻とアキラの子供時代の巻を読み直していたので 海斗に対するアキラの思いが切ない
本当に優しいのだな と
そして -
Posted by ブクログ
ネタバレ完結の最終巻を読む前に、と読み返したが、読み返して本当に良かった。。
最終巻でなぜアキラがああいった選択をしたかが分かる子供時代。
ハイリスクハイリターンではなく、ローリスク、ローリターン。
物凄く嬉しい事を望まない代わりに、物凄く悲しい思いをせずに済む、という生き方。
一方で 情に厚いという二面性
呪術廻戦で主人公を陽キャな根暗 乙骨を陰キャな根明と表現した人がいたが アキラは後者で 海斗は前者だったのかもしれない
(園長 本当、お金、何に使っていたのだろう??ソファーとか備品だったのだとしたら、当時経営状態は最悪だったのか??)
海斗が園長が嫌いだと感じた理由はなんだったのだろう??