木原音瀬のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
オメガバースだけど…
オメガバースっていうと本能で惹かれあってなんだかんだあっても幸せで終わる、そういうイメージです。
大体オメガ作品の主人公って自分の性別を多少なりとも受け入れているように思いますが、この主人公は全く違っていて、かなり否定派。
実際の人間に近い感覚を持ったキャラクターで、オメガバースが実在すると考えても主人公の苦悩は共感できました。
しかもそれまでは大きな問題もなく生活できていたので尚更…。
この作品では他のオメガ作品では決して描かれない闇みたいなものが書かれていて、ただ甘いだけじゃないところがこの作品のポイントでした。
見落とされがちなところに焦点を当てているのが木原先生らしい良い作品だな