木原音瀬のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ木原音瀬大明神!
HUG30に引き続き単行本未収録作品集。
短めのお話だけどずんずん引き込まれる。
木原先生の読ませ力はすごい。
『ハッピーライフ』
性格は真反対で全く合わない二人。途中まで、これBLになるはずがないだろうと思っていたのに、だんだんと進んでいく。主人公は人に恋愛感情を抱いたことがなかったけれど、"寂しい"という感情が芽生えた。攻めの能天気で不器用なことにイライラする受けも、受けの恋愛感情をわかってない言葉に傷つく攻めも、どちらも堪能できてよかったです。
『CURSE』
木原音瀬先生の真髄、性格悪受けきました!
本当はいじめられた過去があってアニメオタクで有能でもないのに、自分より格下だと思った相手にはとことん暴言をぶちまける医者。プライドとコンプレックスで虚勢を張る姿がなんともみっともない。それなのに、占いのなんか信じて死なないためにその対処法を実践する男。馬鹿すぎて馬鹿すぎて、たしかに客観的に見たら・・・素直すぎて可愛いのかもしれない。さらには神の名前をほぼ攻めの名指しかのようにしていうことをきかせるのが、本当におかしくてたまらない。「キス」「契り」まで来たらいい加減気づけよ!・・・おそらく、攻めはそこに陥落したのかな。好きでもない人に対して自分が生きるために好き好きと言ってる様子が必死すぎて・・・笑
最後には蛇のようにガチガチに囲い込んだ攻めによって落とされちゃいましたねー。堕ちてしまった後の時田さん、いい感じに淫れてますね。
後書きで、ホラーだと言われてましたが完全にこれはコメディですよね?!
『大人の玩具』
引越し先にあったア○ニーグッズの霊(?)に犯される体験をした男の話。5日連続はハードプレイすぎて辛いよ!!しかも側から見たら玩具を使ってア○ニーしてるだけってのが・・・笑
そしてそのおかげ(?)でまんまとア○ル開発されちゃってるよ・・・。受け的にはこれでよかったの、か・・・?そりゃ攻めにとったら家帰って自分家でア○ニーしてたらもしかして俺受け入れてもらえるんじゃねってなりますよね。てか、あそこから受けが攻めを受け入れたのが面白い。あの快楽にハマっちまったんだな・・・。
今から4月が待ち遠しいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。
一日で読み終えました。
今までBL作品は、沢山読んできましたが箱の中は色々考えさせられる作品でした。
ブロマンス寄りのBLなんでしょうか。
2人のイチャイチャ〜というよりかは、冤罪で苦しむ人間の心理状態や、幼少期から愛を受け取ることがなかった人間が見返りのない優しさを知ることで起こる変化が細かくかかれており、読んでいて胸が苦しかったです。
個人的にですが、BLというジャンルに限らずテーマが重い作品は扱いが難しいと思います。題材が重ければ重いほど、それに見合うだけの中身の作り込みが必要になりますし、テーマだけが先行して内容が薄ければ、かえって空虚な作品になってしまうからです。
本作は、冤罪で収監された男と、母親に言われるがまま人を殺めた男という、重い事情を抱えた受刑者同士の恋愛を描いています。設定だけを見れば非常にシリアスですが、刑務所での生活の厳しさや受刑者の心理状態が細かく描写されているため、違和感なく物語に入り込むことができました。テーマの重さと描写の密度がきちんと比例していたからこそ、説得力があったのだと思います。
個人的に心を動かされたのは、喜多川が堂野と関わる中で、自らの罪と向き合い、罪の意識を持つようになった点です。それは単なる恋愛による変化ではなく、彼自身が一人の人間として大きく変わった瞬間だったように思います。
後半の追い上げがすごく、娘が亡くなる設定は少々急なのでは!?とも思いましたが、堂野が妻子を持つ立場のまま喜多川と結ばれることはないだろうと思っていたので喜多川と純粋に恋愛をするには、こういう設定も必要だったのかなと思います。
終始、2人が報われてほしい!となりました。いい意味で、読むのが辛かった。
その後のお話もあるらしいのですが絶版との事…。なんとかして読みたいですね -
Posted by ブクログ
ネタバレうわぁうわぁうわぁなんじゃこりゃー!!!
と思いながら夢中で読んだこちらの作品。
木原音瀬さんの作品は、以前『箱の中』という別の作品を読んでいて、結構重い感じだったのでこちらもそういう作品なんだろうなと手を出さずにいました…が!!!
なんかもうピュアというか、恋愛の葛藤というか、もどかしさというか、
ずっと床をごろごろ転がって胸がキュンキュン(死語だとわかってるけどこの表現しか浮かばない)して、違う意味でしんどい作品だった。
そしてとにかく読みやすい文体。
主人公にも感情移入しやすい。
唯一同期だけ腹が立ったけど、あとはみんな良心的。
BLといえば、
すれ違ったり葛藤しても『嫌われてると思ったら勘違いだった!』『ノンケだったけど体の関係持ってみたら好きになった!』みたいな感じで割とこちらも安心感持ってくっつく過程を見れるんだが…これは違った。
『どーせ大丈夫でしょ?』と読者同様思ってる主人公をビンタするような展開(笑)
そしてしんどい…のに!!期待してはビンタされ、でも期待してしまう…!!
なにこれ、DV夫か?
みたいな気持ちになりながら気づけば終盤へ。
私の知ってるBL小説と違う…!!!
なのになぞの読後の多幸感…
以前から地味に気がついていた。
恋愛って、くっついてからより
くっつくまでが一番ドキドキするんだよな…
それを再確認させられました。
でもね、続編ないの???と思っちゃったよね。きっとみんなそうだと思う(笑)
木原音瀬さんは他の作品もあるのだろうか?調べてみよう。
しかし最近イヤミスとかホラーばかり読んでたから、久しぶりに読むきれいなBL…心が洗われたわ…
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購入済み
重かった。でも面白くて一気読みだった。
上下巻読んで、結論として思うのは、どこまでも、最後まで惣一は一途だったなと言うこと。
スタイリッシュで頭もすこぶるよく、手に入らないモノが今まで無かったであろう惣一が、唯一手に入れられなかったのが嘉藤だった。なので気を引きたかったり自暴自棄になったりで変態的な行動を取り続けたけど、嘉藤からは酷く傷つけられてばかりで愛してはもらえず、本当に哀れだった。
父である組長が殺されて、復讐の為立ち上がった惣一を、理想の組長として立たせたい嘉藤の願い通りに、惣一はそれを体現して見せる。けれど、本当の彼の望みは嘉藤に愛してもらえる事だけ。叶わぬ望みと知りながらも体を変えることを選んでしまう程の純粋で強い愛に泣けて泣けて。
嘉藤は恋人としては受け入れてくれないけれど、惣一に対する執着と忠誠は違った形の愛だと思う。二人の生きる世界は非情で危険な救いのない場所なので、義理を立てた苦渋の判断で、二度と取れ返しのつかない失敗を犯してしまった。それでもまだ何とか間に合うのではないかと期待して読み進めたけど、容赦ない結末が待っていて…。
波乱過ぎる人生を送ってきた惣一は、たぶん因果応報の清算をして神に許されたんじゃないかな。嘉藤は時々、なんだこの生き物はと我に返りつつも、惣一と離れることはできなくて、完全にヤクザの世界と縁を切って長い長い余生を二人でささやかに送って行くのだろうな。
泥や汚物にまみれた中から出てきた珠玉のような、純愛の物語でした。 -
ネタバレ 購入済み
焦燥感に追いかけ回されました
凄かった。上巻は地固めで、下巻は本番だった。
ホントに容赦ないストーリー。
暴力シーンも残虐で、ヤクザの世界の理不尽さをリアルに想像できた。坂を転がるように事態が悪化していき、最後に頼れるのは路彦だけ。そして路彦は全力で信二を助ける。行き詰まった二人の関係性は劇的に変化した。路彦の想いは純粋で深い。
子供だった路彦はいつの間にか、賢くて頼れる大人に成長した。寂しさと劣等感から臆病になっていた信二は、路彦を失う怖さからも逃げたけど、最後はちゃんと向き合う事ができた。
タイトルの、『月に笑う』のが誰なのか、ラストシーンでジーンときました。 -
購入済み
上巻を読み終えた。
中学生だった路彦は学校ではイジメにあい、家では厳しい父母に管理され、子供時代の狭い世界の中で初めて素の自分を出すことができたのがチンピラの信二だった。乱暴だけど本質は優しくて面倒見が良い信二に路彦の心は救われた。信二も懐いてどこまでもついてくる路彦が可愛くて弟のように構ってしまうが、二人の関係が路彦の親に知られた時、当然ながら大人達によって二人は引き離された。
その後、二人は引き合うように偶然再会し再び交流を持つが、組の解散により信二は東京へ。そして追いかけるように東京の大学に進学した路彦。この頃には路彦も大人になり、時には性的な関わりを持つのだけど恋人ではない。茶化したり、からかいすぎて泣かせたりしながら気づかない振りをしている。路彦は、ヤクザとして生きる信二の事をただ心配し、でも彼の生き方を決して否定しない。
物語として、今後二人の関係や周りの状況がどうなっていくのか、とても危なっかしくてハラハラする。
BLとしては、少し路彦に年下大型ワンコの気配を感じるようになってきた。
では下巻へ旅立ちます。 -
Posted by ブクログ
買おうか迷ってる人によってややネタバレっぽいことを書いているのでそれでも良い方は続きを読んでください。
木原先生の作品を何かしら読みたいってずっと前から思い意を決して購入。
中身は短編集3つで、
1作目 スパダリと不器用な凄腕俳優の話
濡れ場率高め
2作目 消化器外科とカメラマンの話
濡れ場はそこそこ
3作目 戦争で出会った2人の話
濡れ場なし
って感じでした。
3作目がちょうど良いブロマンスで大変好みです
スパダリ系が好きな方は買って間違いありません!!保証します!!
BL作品をそこまで読まない方は3作目から行った方がいいかも…
次のKISS 30も楽しみ