木原音瀬のレビュー一覧
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匿名
ネタバレ 購入済みただのBLじゃない
BL小説というジャンルだけれど、ただのBLとは違うなと思います。
他の作品でもそうだけど、人間としての問題とか・・・ただそこに登場する人たちが男性同士だということ、な感じです。うまく言えないけど。
とても深い内容だと思います。充の父親は最低で、下手したら弟も同じ道まっしぐらだったろうけど。
弁護士にまでなるほど勉強できても、人間としては父親も弟も最低最悪ですね。
改心したっぽい弟はまだ救いがあるでしょうか。
いずれにせよ、啓太もとんでもない事態を引き起こしたわけでもなく(ある意味ヤバかったですが。精神的に)二人がお互いにふさわしい相手であって、幸せになるならそれで良かったなと思います。
運命な -
Posted by ブクログ
今回もアルと暁がかわいい!おまけの短編の橋下さんの台詞、「恋人のために、苦手な料理を頑張る年下の外国人彼氏とか、ときめきが止まらない。」「この2人をスーパーの片隅から全力で応援したい、いや応援する」、全力で同意。
ストーリーもテンポが良く、展開の作りが上手いので一気に読んでしまった。前回よりも暁とアルの関係性にフォーカスしていて、読みやすい。だがその分商業BL的になっていて、(これは他のBL作品にも言えることだが)周りが舞台装置のようになってしまうのが欠点かもしれない。だけど(多分)読者が読みたいモノは暁とアルの関係性だし、そもそも吸血鬼の話だから、リアリティなど全然問題では無いのだ!!全力で -
Posted by ブクログ
とても素晴らしい作品に出会えた。
本作は、私が思い描いていた『BL』のイメージを良い意味で大きく覆してくれた最高傑作でした。
痴漢の冤罪で刑務所にはいる事になった主人公の堂野が、そこで出会った殺人犯の喜多川に好かれて困惑する。そしてお互い刑期を終え再開するが、堂野にはすでに家庭があった。
喜多川の生い立ちが悲惨過ぎる。教養も愛情も与えられず、当たり前の感情すら理解できないまま大人になってしまった。そんな喜多川に、堂野が教養や常識を教える。子供の様に堂野を慕い始め、その思いが愛へ変わっていく。
純粋無垢な喜多川が、真っ直ぐに愛を貫こうとする姿は狂気じみていたが、同時に優しさに満ちていて温かく -
Posted by ブクログ
とりあえずシリーズ完結編です♪
まだまだパラスティックシリーズ続きますが。
ビルア種の一部にIQが極めて高いハイビルアが時々現れます。彼らは5歳でその知能の高さが現れ、30歳くらいで知能の高さが消滅…5歳時点の記憶、知能に戻ってしまう。
その理由は何か?願いが叶う薬とは?ビルア種との関わりとは?
その真実が全て明らかになる今作です‹‹\(´ω` )/››
一作目で葬儀の後ライヴァンに薬を貰った芭亜斗。
彼は死んだ兄に飲ませて生き返りを願いました。
しかし束の間の幻想に過ぎず、再び薬を手に入れる為にライヴァンを拉致監禁…
あとがきで木原さんがおっしゃっています。
一作目の芭亜斗の話が最初に -
ネタバレ 無料版購入済み
Ai10
『恋するmoondog』がサイコーです~♪めちゃめちゃいい~♪アキラクンみたいなワンコと仲良くなりたいな~♪リッカちゃんとアキラクン、うまくいってほしいな~♪
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購入済み
胸が苦しくなるのにやめられない
普段遅読気味な読書家です。一冊の本を読むのに1ヶ月から2ヶ月かかることもザラにあります。しかしこの「箱の中」は2日で読み終わりました。読み始めは自分の知らない刑務所内での生活や主人公の苦悩など重苦しくも読み応えがあり、これは良い夜のお供になると感じました。しかし、読み進めていくと喜多川という男のミステリアスな内面に翻弄されページを捲る手が止まらなくなりました。1日目に脆弱な詐欺師まで読了し、続きが気になるもののカーテン越しに早朝の気配を感じ泣く泣く眠りにつきました。翌日は夜まで待てず昼間のうちに一気にラストまで読み切り、ハッピーエンドでほっとしたものの2人の物語をもう読めないんだという寂しさで