木原音瀬のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ最初はすごく良かったけど、最後の話はちょっと辛かった。穂花ちゃんが亡くなるなんて…
喜多川と堂野のストーリーとすれば完璧なんだけど、子どもが犠牲になるのは別問題。
「箱の中」「檻の外」自体はめっっっちゃいい作品!!!!もう最高!!!!Fooooo!!!!って感じ。もう感情がしっちゃかめっちゃかになる。
堂野は普通に生きてきた人だから喜多川の存在に戸惑うのも受け入れられないのも分かる。喜多川の真っ直ぐすぎる愛情も生い立ちから分かる。
木原音瀬さんの作品はこういう愛とか感情の揺れが細かく書かれてるから、心に直に来る!
あと作者さんのお名前、「このはら なりせ」だったんですね。申し訳ない、ずっと「きはら おとせ」かとばっかり…
最後に一言、
「なつやすみ」を読ませろよー泣!!!! -
Posted by ブクログ
ネタバレすごく良かった
最初から最後までもどかしくも切なかった
女装をしている時に出会ってしまった相手はもちろん自分のことを女だと思って好意を寄せてくれてるけれど、自分は男で同性には興味もない。しかし相手の優しさと真っ直ぐすぎる情愛に、自分が男だということを中々告白できないでいるうちに自分も相手のことを好きになってしまう。
でもさ!BLなら身体の相性が良かったり、お前という人間が好きだから男だとかそういうの関係ない!って展開になって、ハッピーエンド!ってなるしそういうの大好きなんだけど、このお話はそうならなくて、男だと告白したら、あっさり相手に距離を取られてしまう。女の時は情熱的に君以外何もいらない、ぐらいだったのに。男だってわかった瞬間、引かれてしまう。
自分は男で相手も男だけれどこの人なら性別すらも超えて、人として愛してもらえると思うことができたからこそ、自分は本当は男なんだって告白出来たのに!!ってもう、読みながらモダモダしまくりました!
うぎゃーーー!
あんなに!!あんなに、女の俺のこと好きだったやろがーー!!ってめちゃくちゃのめり込んで読んでしまった。
でも、相手にしてみれば女だと思ってたし、そもそも男を好きになるという常識というか自分の中にある今まで積み重ねてきて選んできた日常の中に、例え話すらも浮かばないほど、同性を好きになるっていう概念がなかったのだから、急に好きな女が実は男でした!って言われても、え?しかないよな、とはその点はわからなくもないんだけど、でもさ、でもーー!!とモダモダ。
しかもさ、男は好きになれないって拒絶したくせに、貴方に会いたいとか貴方が気になるとか云い出すし。でもこの感情が恋なのかわからないとか言うし。んがーー!!ってなる。なるんだけど、この話に、それは恋だよ!観念しちゃえ!とは全然言えなくて。恋だって断定できなくてさ。そうなの、全然言えないんだけど、松岡(女装してた方)くんには幸せになって欲しいと願うばかりです。
めちゃくちゃ綺麗なBLでした。 -
Posted by ブクログ
この作品を知ったのはBL作品と聞いたからなんですが、いざ読んでみるとBLという括りでまとめるにはあまりにももったいない作品だと思いました。男同士で性行為の描写はあります。しかし、この作品は恋愛感情の話だけでなく一般的な「愛」そのものについての話だと読みました。
ネタバレを控えると、堂野は喜多川に普通の愛を教えようとしたが、喜多川の愛情は堂野にとっての普通の愛と比べるとずっと変でズレていると堂野は感じます。しかしその変な愛が堂野を救うことになる…のような話です。
スマホ中毒で最近あんまり本を集中して読めないなと感じてる人に是非読んでもらいたい。スムーズに進展していくストーリーとハラハラドキドキが常にいるので私も続きが気になってついつい夜更かししちゃいました。
BLの事はよく分かんないけど読書好きって人も読んでみると面白いと思いますよ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ木原音瀬大明神!
HUG30に引き続き単行本未収録作品集。
短めのお話だけどずんずん引き込まれる。
木原先生の読ませ力はすごい。
『ハッピーライフ』
性格は真反対で全く合わない二人。途中まで、これBLになるはずがないだろうと思っていたのに、だんだんと進んでいく。主人公は人に恋愛感情を抱いたことがなかったけれど、"寂しい"という感情が芽生えた。攻めの能天気で不器用なことにイライラする受けも、受けの恋愛感情をわかってない言葉に傷つく攻めも、どちらも堪能できてよかったです。
『CURSE』
木原音瀬先生の真髄、性格悪受けきました!
本当はいじめられた過去があってアニメオタクで有能でもないのに、自分より格下だと思った相手にはとことん暴言をぶちまける医者。プライドとコンプレックスで虚勢を張る姿がなんともみっともない。それなのに、占いのなんか信じて死なないためにその対処法を実践する男。馬鹿すぎて馬鹿すぎて、たしかに客観的に見たら・・・素直すぎて可愛いのかもしれない。さらには神の名前をほぼ攻めの名指しかのようにしていうことをきかせるのが、本当におかしくてたまらない。「キス」「契り」まで来たらいい加減気づけよ!・・・おそらく、攻めはそこに陥落したのかな。好きでもない人に対して自分が生きるために好き好きと言ってる様子が必死すぎて・・・笑
最後には蛇のようにガチガチに囲い込んだ攻めによって落とされちゃいましたねー。堕ちてしまった後の時田さん、いい感じに淫れてますね。
後書きで、ホラーだと言われてましたが完全にこれはコメディですよね?!
『大人の玩具』
引越し先にあったア○ニーグッズの霊(?)に犯される体験をした男の話。5日連続はハードプレイすぎて辛いよ!!しかも側から見たら玩具を使ってア○ニーしてるだけってのが・・・笑
そしてそのおかげ(?)でまんまとア○ル開発されちゃってるよ・・・。受け的にはこれでよかったの、か・・・?そりゃ攻めにとったら家帰って自分家でア○ニーしてたらもしかして俺受け入れてもらえるんじゃねってなりますよね。てか、あそこから受けが攻めを受け入れたのが面白い。あの快楽にハマっちまったんだな・・・。
今から4月が待ち遠しいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。
一日で読み終えました。
今までBL作品は、沢山読んできましたが箱の中は色々考えさせられる作品でした。
ブロマンス寄りのBLなんでしょうか。
2人のイチャイチャ〜というよりかは、冤罪で苦しむ人間の心理状態や、幼少期から愛を受け取ることがなかった人間が見返りのない優しさを知ることで起こる変化が細かくかかれており、読んでいて胸が苦しかったです。
個人的にですが、BLというジャンルに限らずテーマが重い作品は扱いが難しいと思います。題材が重ければ重いほど、それに見合うだけの中身の作り込みが必要になりますし、テーマだけが先行して内容が薄ければ、かえって空虚な作品になってしまうからです。
本作は、冤罪で収監された男と、母親に言われるがまま人を殺めた男という、重い事情を抱えた受刑者同士の恋愛を描いています。設定だけを見れば非常にシリアスですが、刑務所での生活の厳しさや受刑者の心理状態が細かく描写されているため、違和感なく物語に入り込むことができました。テーマの重さと描写の密度がきちんと比例していたからこそ、説得力があったのだと思います。
個人的に心を動かされたのは、喜多川が堂野と関わる中で、自らの罪と向き合い、罪の意識を持つようになった点です。それは単なる恋愛による変化ではなく、彼自身が一人の人間として大きく変わった瞬間だったように思います。
後半の追い上げがすごく、娘が亡くなる設定は少々急なのでは!?とも思いましたが、堂野が妻子を持つ立場のまま喜多川と結ばれることはないだろうと思っていたので喜多川と純粋に恋愛をするには、こういう設定も必要だったのかなと思います。
終始、2人が報われてほしい!となりました。いい意味で、読むのが辛かった。
その後のお話もあるらしいのですが絶版との事…。なんとかして読みたいですね