木原音瀬のレビュー一覧
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ネタバレ自己中心的で思いやりのない医者・若宮と、妻子を失ったばかりの運送業者・岡田。
若宮が悪友・谷脇と、通りすがりの岡田をレイプするところから始まり、衝撃的!
そして主人公若宮がまーーープライドが高くて体裁を気にするタイプのゲス男で、物語が進むにつれて少しは柔らかくなったのようではありますが、本質的にはずっと自己中心的。
でも、こういう奴がコロッと恋愛にハマって、さらには思いもかけず望まぬ受け役をやり、さまざまかイレギュラーを受け入れる……というのは恋の愚かさと醍醐味です。木原音瀬先生流石だなぁと思いながら読みました。
若宮サイドから見ると岡田はあまりにもあっさりと若宮を受け入れているように見えますが、あの雨の日の状況を考えると、複雑な心理がありそうですが、はっきりとは明かされることはなく…
木原先生の作品は毎回読む手が止まらなくなってしまい。なんでだろう、と考えるのですが、キャラが魅力的。もちろんとんでもない嫌な奴なのですが、弱さや愚かさを抱えて、泥臭く恋愛をしている。彼らの人生の上に積み上がっていて、ついつい目が離せないんだなぁと思います。
好き同士なのに「寂しがっている」。岡田にそんなふうに思われちゃうハイスペ医者・若宮。
もうちょっと続くのかなーと思ったところで終わってしまったので、ちょっと物足りなさもありつつ、サクッと読めるのでちょうど良いのかも。
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木原音瀬作家生活30周年記念――。読者の心を強く揺さぶり続ける木原音瀬の幻の雑誌掲載作品「恋の片道切符」をはじめ、未書籍化の作品を厳選し収録した珠玉の作品集。それぞれ各作品ごとに書き下ろし小説を収録、全3巻構成の第1巻。
「恋の片道切符」
私生活ポンコツ俳優×外人
2003年の作品
こんな可愛い話も書いてたんだ笑
「うつる」
研修医×イケメン
2013年の作品
木原さんではめずらしいホラー
「レザナンス」
ベトナム戦争で同じ部隊になった二人
哀しい話です。゚(゚´Д`゚)゚。
この本の装丁が凝っていてとても素敵♡
30周年ということで全3巻なのかな…
読んだことのない作品ばかりで嬉しい(●︎´艸`)
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ネタバレ
「ジブンは宇宙人」だと信じ、ひとり生きる男・ムラ。星からの迎えを待ちながら、その日その日をドヤ街で暮らしている。ムラはそんな生活を受け入れ、彼なりに平穏な日々を送っていたのだが……。木原音瀬が描く、ある人生の光と闇の物語。
いや〜キツかった
なんて言っていいかわからない
レビューをなんて書いていいのか…(*_*)
木原音瀬しか書けないし書かない話だった。
読んでいる間ずっと胸が苦しくて何度も中断
作中ムラの障害は詳しく書かれていないからわからないけど、この歳まで一人で生きてきた事が奇跡じゃなかろうか。
ブク友おびのりさんに素晴らしいレビューは任せるとして…笑
一人称でムラが語る哀しいセリフを残しておきます。
自分は宇宙人だから、人間の言葉はよくわからない
気がきかない、のろま、ぼけ。よく言われる。けどしかたない。ジブン宇宙人だから、人間とはちょっと、ちがってる。
宇宙からむかえがきて、お母さんは帰った。
お父さんも、むかえがきていなくなった。
自分にも早く来ないかな。
わからない時は「はい」って言っておく。わからない言葉のいみを聞いたら、怒る人がいて怖い。
人の悪意も嘘も理解できない
優しくしてくれる人はいい人
怒る人は怖い人
親の死も理解できず人の気持ちも理解できない
ムラはムラの世界で生きている。
不幸や幸せもわからないムラ。
そんなムラに僅かな癒しを求めたカンとの出会いでムラの世界を次第に歪なものにしていく…
もうラストまでムラの行末が予想できなくて本当につらかった。゚(゚´Д`゚)゚。
そしてあのまさかの場所に流れ着くとは…
特典として書かれた作・ムラ「ジブンの星」がXに掲載されてたのでしっかり読ませていただきました。
泣けた(ノ_<)
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ネタバレ完結。
色々と謎が明らかになり、行動の理由も明らかになり、
目出度くカップルが誕生し。
和樹も松崎のおかげで書けているし。
同級生は、成仏してたのだなぁ。。行方不明のままだから、ひょっとして、と思っていたが。
芽衣子の優しさがより伝わる巻。
家族についても明らかに。
『男の伸長は、異性からみた女の胸と同じ。人によっては地雷を踏み抜くので、口にしないのが無難だ。』
なるほど(笑)
相変わらず白雄の行動が(笑)まぁ、ついてくるだけ偉いのか。
そして仕事を選んだ理由も明らかに。
性格悪い、というけれど、失明する未来がずっとわかっていた人生っていうのはまた。。
祖母の選択がこれからどうなるかわからないけれど、
和樹が結婚などで他の家族が誕生したら、と思うと
ちょっと色々ありそうなので、今作時点での終わりで良かったのかな、とも。
和樹といると白くなるというし、義父が何より黒い親戚の中で白いというし、心配ないのかもしれないが。 -
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ネタバレ大人になってからの知り合いで、こんな関係性を築けるって羨ましい。。
何より、スグ鍋出来るような距離も羨ましい。
室井は担当アイドルガチ愛っぽいけれど、そこをスルーする二人も優しい。
「社会人になってから、これほど気の合う遊び仲間がきでるとは思わなかった。」
光も松崎とあえてよかった。ある意味子供らしい行動にキレることなく付き合ってくれるって凄い。
「決まりを守るってのは基本だけど、人に迷惑かけない程度なら嘘も許されるってもんだよなぁ。」
→この方法で、ある意味家族とも拒絶せずにうまく付き合っているのだろう。
杉崎の母親も、光の格好については特に気にしないのか。そこは自由を認めるのだな、と。
2作目で、それぞれの強みでフォローし、先へ進んでいける関係性がより伝わってきて、あ~いいなぁ~!!
皆未婚だけれど、これからもずっと関係性が続いて行ってほしい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレネタバレ注意
とてもよかったです。普段同性愛を取り扱った物語は読むもののBL小説と銘打たれたものは読まないのですが、こちらは気になって読んでみました。
決してラブロマンスが主軸ではなく、冤罪の苦しみや服役の苦痛などそちらの表現が女性向けにしては生々しく、また文体も硬めで文学として面白かった。その苦しみの中で光る純愛がとても良かったです。
ただ私の苦手な子供の死(しかも理不尽な死)が描写されていてそれが辛かった。彼女が死ななくても物語は進められたのではないか、とか思ってしまいノイズになってしまったので星を一個減らしました。後日談がBLレーベルから出版された「檻の外」であるらしくとても萌えるらしいのですが絶版で…困っています(笑) -
Posted by ブクログ
ネタバレ『箱の中』で衝撃を受け、他の作品が気になり購入。
やはり木原先生の文は癖がなく美しい。とても読みやすかったので2、3時間であっという間に読み終わってしまった。
木原先生の書くボーイズラブというのは一般的なものとは少し違った恋愛の苦しさや醜さに焦点をあてているので男同士ということに縛られることなく読めると思う。
また、女性が登場するのもBLらしくなくて良い。自分の中のBLはあくまでもフィクションとして捉えていたので、木原音瀬先生の作品に出会った時にはもしかしたら本当にこんな世界があるのかもしれない。と思わせてくれるのが好きだった。
女物を身につけ夜の街を歩くことが趣味の松岡とその姿に惚れた寛末のお話。
女装ということで最初は躊躇したが、読み進めていくとそんなことを忘れてしまうくらい『男女』としての2人の関係が苦しいものであった。
松岡が、寛末は自分が好きなのではなく江藤が好きなんだ、早く本当のことを言って離れよう と最初のうちは考えているのだが一途に思いを伝えてくる寛末に心奪われ寛末を好きになる松岡。
ここで松岡は女性の自分が寛末を好きになったのではなく素の自分が寛末を好きになったというのを自覚している。だからこそ、ありのままの自分を愛して欲しいと、「私がどんな姿でも愛してくれる?」と聞いたあとに本当のことを話すのだがそこからそう簡単には進まなかった。
寛末は松岡に嫌悪感を抱き、好きだった江藤がこの世にもういないものとして悲しみに昏れる。
そんな様子をみて松岡は顔が違うだけであの時のまま俺はここにいる、だから好きになってくれと思い続けていた。ありのままの自分が受け入れられなかったのはどれだけ辛かっただろうか。ただ、これは寛末も同じで結婚を考えてた人が実は男だったというのは辛いよりも絶望に近い感情があったと思う。
その後2人は離れ寛末は女の人と付き合う。
ここで残りページが少なくなったのでハッピーエンドじゃないのか、、?と思ったが!
最後寛末は松岡を呼び止め「まだ僕を好きでいるような気がしたから」と手を取り、話はおわる
ここで終わるのかと思ったがどうやら続きとなるものがあるらしく是非熱が冷めないうちに読みたい。
木原音瀬先生の作品はBLの中でも人の心の動きが丁寧に書かれていて今までにないものだと思う。流石BL界の芥川賞だ。