木原音瀬のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ読みながら「BLではないのでは?」と感じていましたが最後の最後でBLになった。BLになるまでが長ければ長いほど名作だと思うので名作です。
BLはざっくりと分けて、
①女性がいない世界だから愛し合うのも当然だよ≒箱の中
②女性がいる世界においても愛し合うよ≒檻の外
に分類できるかと思いますが、
物語構造的に①へと向かっていく(女性がいる世界において女性が消えていき、喜多川の家という箱の中に収束する)形と感じます。
しょうがなくではなく、
どうしても愛す。
というのがBLだという認識なので、
橋から落ちることを選び取ってからがBLです。
幼い子供すら亡くなる念の入れようで、女性を物語から消し -
Posted by ブクログ
あなたが好意を寄せている相手に関して、その気持ちを社会的に表出したり、相手に好きだと伝えたりすることは法律的にも倫理的にも許されません。
そんな状況想像できるだろうか?
この作品は小児性愛をテーマにしている。
人としてのタブーを忌避するというだけの内容では無く、その奥には人間の生き物に対してのもっと本質的な問いかけがある、そんな作品。
子供しか愛することができないという登場人物の物語であるが故に、子を持つ親はもちろん、おそらく大半の人にとって胸糞の悪い描写が多い。
だがそれは別世界の話だと簡単に片付けられるようなものではなく、子供が巻き込まれる犯罪が頻発する昨今の状況を考えれば、決して自 -
Posted by ブクログ
もうさあ………。
著者、何を食べてどう考えたら、こういう内容の本を
「書こう」
と、思いはるんやろうね…。(悪口ではない)
すごいな。色々な意味で。
まやまシリーズがわりとハートフル(著者比)やったから油断してたわ。
何この、何も始まってなけりゃ何も終わってないのに何とも言えない感触だけ残される感じ。
しんどい生き方すぎるのに、このしんどさの終わりないやん。
なにかわかりやすい「しんどいこと」があって、それをなんとか乗り越えて、克服していく、と、いう話ではなく、「日常」がしんどいというか…。
ムラにとって生きづらいであろう世界に、生きやすくするすべはない(ことが「日常」)ので救いが -
Posted by ブクログ
父や母のいる宇宙の星に帰りたい
日雇いなどで暮らしながらも、星からの迎えを待つムラ
芸術家を志すカンとの出会い
カンとムラと一緒に生活していく中で、微かな絆が生まれていくが、ある出来事がキッカケで、穏やかだった歯車が狂ってしまう。
ムラは父親の注意を忘れ、東北の現場(原発?)に向かう車に乗ってしまう。きっと「ここは辛いなぁ」と言いながらも、カンさんにお金を返そうと働き、いつかまた、カンさんに会いたいと願い続けるのだろう。
カンさんは、自分の言動でムラがいなくなってしまったと自分を責めるのではないだろうか。
誰が悪いわけではないが、なんとも切ない、やりきれなさを感じる。