木原音瀬のレビュー一覧
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いじめられっ子の中学生・路彦が夜の学校で目撃したのは、同級生の飛び降り自殺だった。 いじめっ子の長尾とその取り巻きにリンチにあっていた路彦は、そのことに探りを入れていた金髪ヤクザの信二に助けられる。 そこから10年間に及ぶ二人の長い物語は始まる。
何故か解け合う二人。 おそらく、初めから互いに『磁石のように』惹かれていたのだろう。 信二は「ヤクザにはヤクザが寄ってくる。 磁石みたいなもんだ。 こいつも、そのうち悪くなっちまうのかな」・・・と感じる。 事実、路彦が高校で友達になった森の父親も同業者だった。
だが、それは違う。 何故なら信二は筋金入りの悪者ではないからだ。 彼の境遇が、彼をその道へと歩ませただけなのだ。 信二の本質は、ヤクザには向いていなかった。 これは下巻で痛いほどわかる。
この信二の本質的な弱さが、二人の関係が曖昧なまま年月が経過していく要因だろう。 お互いを思い遣りすぎるあまり、関係がギクシャクすることもよくある。 しかし、路彦には迷いは無い。 下巻での立場逆転は全然急展開ではなく、二人の生まれながらの本質が露になったのだ。 こういった描写が非常に上手い。
続きは下巻のレビューで。 -
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木原作品にしては、痛くなくて読後感もよかった。
この方の作品を読むといつも思うのですが、ほんとに生々しい恋愛模様の描き方が群を抜いて際立っています。小綺麗なロマンスじゃないのが他のBLと違っていて、妙にリアルでクセになります…
相手の本音を見極める力に長けている里見は、高橋とベストcp。高校生だけあって、ちょっと子供っぽいけど、包容力もあるし、高橋の本心を引き出した忍耐力もあるし、愛を育てる能力が抜群。
「冬日」の里見、よかったです。作者さんはあとがきでどこを一番書きたかったか忘れたとおっしゃってますが、あれもこれも印象的でしたよ。前向きに人生を考えている里見のために過去をきちんと自分の中で整理して、一緒に生きようと決意する高橋もいいなあと思いました。イチャコラ加減が甘くて、辛い場面も一気に吹っ飛ぶ感じ。それに、チクチクするけどあまり痛くない話でした。
「春の嵐」は里見たちを他人事のように見ていた、まさかの柿本。志田に同属嫌悪とばっさりやられて面白かった。二人の仲の良さをフンって横目で見て否定的なのに、志田からのリアルなアプローチには無自覚のまま流されているのが最高。柿本、アリですね。 -
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自らの手で自分の人生を最低にしてしまったオトコが、かけがえのない人と巡りあったことで魂を再生することができる話。
すごい、やっぱり何度読んでも感動します。モモみたいに、誰かをまっすぐ愛することって素晴しいです。そして、ロンちゃん。最初は、責任感とかプライドとか、真面目さゆえの奉仕だけであったかもしれない。でも、ロンちゃんもモモの明るさや優しさによって目覚めたものがあったから、もうこれはお互いにかけがえのない本物の愛です。
いいなあ、この二人がうらやましいくらい。
モモは、自分の前科や後ろ暗い過去のせいで、警察官であるロンちゃんに迷惑かけたくないし、かなり自信なさげだけど、ちゃんと誠実に彼を愛しています。
一見モモは今までのふらついた生き方や前科のせいでどうしようもないオトコのように見えますが、優しいし、気もきくし、本人が言うほどバカじゃない。愛する人のために一生懸命働いて、金銭的にも自立して、決してブレていないところは一本筋が通っていてステキです。
そして、出会った頃はちょっと初心で融通のきかなさそうな性格だったロンちゃんも、変化してます。かわいいのはそのままで、でも、モモと対等になってる。そして何よりめちゃくちゃモモのこと愛してるかんじ。
ロンちゃんの恋の悩みはどれもこれもかわいすぎて、惚気すぎでごちそうさまだった。
プロポーズの言葉が最高でしたね。泣いた!
で、指輪をもらって嬉しそうなモモに、これが薔薇色の人生なんだって、ものすごく納得させられました。
ストーリーはかなりの長編ですが、一切中弛みはなく最後まで一気に読まされるかんじです。しかも、せつないし笑えるし泣けます。脇キャラもそれぞれ人間くさく、優しさ、弱さも垣間見えて味があります。木原作品の中では、毒のない心やさしさあふれる部類です。
「年上の恋人」は、ロンちゃん視点での話なので、本編では気付きにくかった彼の心情が十分つかめて満足度アップ。甚吾との擦れ違ってるのになぜか噛み合ってる会話が笑えます。
書き下ろしの「後輩の恋人」もロンちゃんの間違えた嫉妬で甚吾が残念な先輩になっていて爆笑です。
幸せって何?と追求中の方にぜひオススメの作品。幸せ気分を味わいたい人にはイチオシ。 -
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メイン組の方でジンワリきて、サブ組でニヤニヤ衝撃www 二度美味しいww 読みやすかった♪後書きも楽しくて衝撃ww いつもとは違う意味の衝撃w
長く付き合ってきた関係を感じさせる信頼とか甘さがあって、「傷ついても…」セリフのシーンは大好き♪♪♪信じてる、真剣に大切に思ってるのが伝わってきて禿げる〜。後書き読んでビックリしたけどww 長く続けられるということは、どういうことなのか…てことがベースにあった感じしたけどな…w 展開激しくないから気合いなくても読めたww
最後に志田柿本組w 柿本可笑しいwww これもっと続きが欲しい〜!悶える終わり方って訳じゃないけど、珍しいキャラで読みたくてたまらん。もっと書きたかったとかじゃないの?ってぐらいノリを感じるw里見組の話の時から、引っかかって気になってた柿本w 妥協のない性格でもってゲイに納得出来ず悶々とした挙句に見つけてしまった地雷を自ら踏みに行くようなキャラでwww
どっちも末長くシアワセになってくれ〜♪いや、柿本は志田と長く続いて何故思いながらシアワセになるがいいwww -
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泣かないと思ってたのに涙だだ漏れ。路彦忍耐強い〜!執念かこれ〜!ほんっとに長期戦だろうと自分のものにしたかったんだなと。
本気で失いたくないもの。信二はある意味逃げたことになるけど、それは路彦の勝ち、捕まえた、の決定でもあったかな。分かってはいたけど、信二の気持ちがハッキリ言葉になったとき追い上げられるように涙腺決壊した。んも〜うまい!
相当な覚悟と根性の持ち主だと思うwいつかこうなるかもしれないって。893相手にw弱虫なふりして舐めたまねしまくりwwでもほんとは怖かっただろうな…信二とのことだから頑張ったはず…
受け攻めどっちとか忘れてた頃にビックリしたwwいや口絵でアレと思っていたけどww途中、BL忘れられてるかと思うくらい展開がねwww
信頼関係をどこに求めるか、何を信じて生きて行くのかってことに焦点があって、893ものでも苦手じゃない内容だったし、その読み応えが作家さんのいいとこで満足〜!
着物はエロいな♪ -
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早く続き読みたいwと思いつつ。ここまでは作家さんの割りに禿しくないwwけど好き。先行き微妙に心配がたつけどww 不思議なほど付かず離れずにいる二人にいい意味で、もややんとした。
チンピラだった信二と成績優秀ないじめられっ子中坊の路彦との出会い。縋れる人はどこにもいない所にあったもの。が、めちゃくちゃなのに手放せない感じ。
お互いに恋人のカテゴライズを考えないようにしたままの近しい関係。カタギではやっていけないと言いつつ、居場所のない信二の孤独ジワジワ伝わってくる。路彦も同じだったろうし、それとなく分かってるようで…。違う世界にいるようで同類。
他の人には出来ない甘えを許してくれる相手。特別な相手だと、読んでいて流れ込むように感じる。そういうとこの表現が好き。 -
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原作既読です。この作品は本当にCD化もコミカライズもなににするとしても本当に難しいと思います。原作が良すぎて。
それでも、期待にしっかり答えてくれたコミカライズだったと思います。正直、これ以上上手く表現出来る人はいないのではないでしょうか?それくらいよかった。
ただ、やっぱり展開がはやいかなと思いましたまあ仕方ないのですが……。
原作を読んでからこの漫画を読むと、自分の中でのCOLDシリーズが広がってまたいいのではないかと。
まあ、まだSLEEPなんでね………(笑)
まだまだこれからですよ。
FEVERは本当に大変なんじゃないか麻生さん……。
あと、個人的には最後の木原さんのショートストーリーだけでも620円払った価値はあったと思ってます。
また新しい話が読めて数ページだけど飛び上がるくらい嬉しかった。 -
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木原作品のセオリーとは少し外れているかもしれない。
木原先生の描くカップルたちは大体がお互いを嫌いあっているところから始まる。
それが度を越していて、憎悪しているようなケースもある。
しかし月に笑うに限っては終始お互いを思いあっていた。
お互いに相手しかいなかったからだ。
両親がいなく、ヤクザの信二を無償で慕ったのも。
エスカレートしたいじめから路彦を掬い上げたのも。
はっきりとした告白は無かったけれど、物語の初めからずっと両思いだったと思われる。
2人を阻むのは、同性同士という柵でも無く、相手の気持ちがわからないという不安でも無い。
お互いを思う気持ちだった。
極道に巻き込みたくないから、これ以上関わらせたくない。
でも、会いたい。
怖いけど、どうにか出来る力なんてないけど、
信二さんを助けたい。
作中では路彦と信二が出会ってから実に6年以上ものの時が流れる。
ヤクザものらしく、命をかけたいざこざなんかもあるが、2人の関係を確固としたのはそんなつり橋現象では無い。
一緒にいたいと思い続けた6年間だった。 -
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上下巻あるのでこちらにはあらすじを書きます。
レビューは下巻から。
自殺した斎藤の変わりにクラスでいじめの標的にされていた路彦。
いじめは日増しにエスカレートし、遂には集団リンチを受ける始末になった。
夜の公園で裸に剥かれていた路彦を助けたのは、何故か斎藤の死についてかぎまわっていた下っ端ヤクザの山田信二だった。
弱っちょろい路彦に苛立った信二は、喧嘩の仕方を教え始める。
「勝ったら報告する」
そう言って2人はメアドを交換しあった。
未成年なのに煙草や酒を勧めてくる。
無修正のAVを見たり、青姦するカップルを覗き見たり、マックを奢ってくれた次の日にマックを奢らせたり。
めちゃくちゃな信二に振り回される路彦だったが、不思議と嫌では無かった。
むしろ連絡が来ることを心待ちにしていた。
「しょうがないよ。そんな信二さんが好きなんだから」
そのうちに、信二はヤクザとして成り上がっていく。
路彦は少年から大人になる。
「いつまで俺らと遊んでくれるんすかね」
悪の回りには磁石のように悪が集まってくる。
しかし路彦だけはいつまでも変わらないような気がしていた。