木原音瀬のレビュー一覧

  • 灰の月 下【イラスト入り】

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    ネタバレ

    上下巻の表紙を並べると寂寥感ハンパなくて、思わず惣一さ~ん!と叫びたくなってしまいます…梨とりこセンセのイラストがピッタリで素晴らしいです。

    木原センセの作風をしっかり理解してから読まないと、単に痛いBLだと思って手に取ったら生涯トラウマになりそうな劇物レベルのお話です。わかってても、澱のように心の底にドロドロモヤモヤが…
    問題点は、嘉藤と惣一の間に妥協点が皆無なことですね。あくまでも嘉藤は惣一に自分の理想のボスの姿を求めてやまないし、一生惣一を支えて行きたいとマジで思ってる。
    なのに、惣一は女みたいに抱いてくれよ~、恋愛対象としてみてくれよ~、としか思ってなくてある意味ガンコでブレがない。

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    2019年03月30日
  • セカンド・セレナーデ full complete version【イラスト入り】

    ネタバレ 購入済み

    最高傑作

    木原作品のなかでいちばん好きです。
    高飛車で潔癖性で性格の悪い美人が自業自得の行いによりズタボロになって最後ささやかな幸せを見つける…たまりません。これを読んで、自分の好みに気づかされ増した。

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    2019年03月29日
  • パラスティック・ソウル(1)

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    最高だった……。
    シリーズということでどうかなーとドキドキしながら読んだのだけれど、これから毎月、あと3冊追いかけます……。なんというかこう、もどかしくて切なくて愛しくて胸がぎゅぎゅぎゅってなる。BLだけれどそれだけじゃない感じのBLが好き。そしてやっぱりこの作家さんとても好き。続き楽しみ過ぎる。

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    2018年09月26日
  • COLD FEVER

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    ネタバレ

    完結。逆?記憶喪失。過去を思い出して、記憶喪失中の記憶をなくした攻めとの茨道。

    攻め目線。写真の中で笑っている受けと、自分のせいでやつれていく受け。「6年間」の自分と、暴力をふるう自分。痛くて怖くてすがり付きたいのは今も昔も受けしかいない。そしてやっぱり漫画でここまで訴えかけられる絵を描けるのは凄い。

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    2018年08月21日
  • COLD THE FINAL【イラスト入り】

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    ネタバレ

    やっと読み終えました~!!
    四六判でサイズが大きいだけじゃなく、ページ数も膨大なので手に持って読めなかったです。机に置いて読みましたww
    こんなにCOLDシリーズのSSがあったとは気づきませんでした。同人誌はまめにチェックしていましたがさすがに小冊子までは集めきれず…
    ファンとしては時系列でお話が収録されているので、流れがつかみやすく、すごくありがたかったです。

    メインは同人誌で追っていた「COLD HEART」の秋沢×楠田のその後で、長い時間をかけて二人の関係が修復されていく様子がリアルに描かれていて、改めて心を揺さぶられました。大きな過ちで壊れてしまった関係を元に戻すなんて絶対にできない

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    2018年06月13日
  • COLD SLEEP 全3巻【合冊版】【イラスト入り】

    ネタバレ 購入済み

    記憶喪失ものです。合冊版で一気に読んだので3日くらいかけて読みましたが、最後まで楽しめました。ちっとも物足りないなんてなかったし、キャラクターの感情がグイグイ迫ってくるようで、読んでて程よく疲れます。(笑)息を呑むほどの虐待シーンは壮絶さのせいだけではなくて、それまでの物語があるからこそ重くて、読んでいて辛く悲しかったです。木原先生の振り切った陽と陰の書き分けに、心が揺さぶられました。

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    2018年06月23日
  • COLD FEVER

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    記憶喪失を乗り越えて幸せになろうとしたところに元の記憶と人格、過去のトラウマが戻る。しかも今度は二人で過ごした6年間の記憶は抜け落ちていて…。重い…痛い…辛い。裏切られたと許せないのも分かります。でもやり過ぎ。でもそこまでなる程の怒り。でも、でも…と、もうそのループ。昼ドラも韓流ドラマも真っ青の愛憎劇。膿を出しきっていい関係になってハッピーエンドかって言うと簡単にそうとも言い切れないような。愛なのか贖罪なのか。たとえ相手の犯したことを全て許したとしても、自分が許せなくなる。二人でいる限り消せない後悔。それでもお互いを求めてしまう。二人にとってのベストって何だろう

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    2018年06月06日
  • COLD FEVER

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    COLDシリーズコミカライズ最終巻。
    2011年に「COLD SLEEP」、2014年に「COLD LIGHT」と年月はかかったけど、それに値するだけのクオリティある作品です。
    コミカライズって本当に難しいと思うし、原作に感銘を受けた読者の反応も厳しくなるところですよね。その点麻生センセは少しも期待を裏切ることなく、最初から最後まで木原センセの世界観を見事に描き切っていて、改めて素晴らしいな~と思いました。

    もうストーリーは完璧頭に入ってるんで平常心で読める…と思ったんだけど、失われていた透の記憶が蘇ったところで、苦しくて切なくてやっぱりまた涙があふれて止まらなくなってしまいました。
    何度も

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    2018年05月10日
  • 深呼吸【イラスト入り】

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    大好きな1冊。
    木原先生の本の中では、ダントツ平和、穏やかな大人の恋の話。
    とはいっても、木原先生なのでファンタジーなBLではなく、現実的なBLです。
    最後に、一人の部屋で林檎を食べて、プレゼントされたマフラーを握りしめて泣き崩れる榛野は、恋をしたことある人ならきっと共感して泣いてしまうはず!
    ずっとずっと欲しくて堪らなかった攻の愛情を感じて、また、一人の部屋を強烈に寂しいと感じて泣き崩れる姿は、いじらしいし、健気でとても切なかったです。
    「Plus Story」ではひたすら幸せな二人が読めます。

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    2018年02月10日
  • 期限切れの初恋【イラスト入り】

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    ネタバレ

    もう何度も読み返してる1冊。
    木原先生は、BLにある萌えを追及するんではなく、ひたすらリアル。
    もはやこれはBLなのか?といつも思います。

    前半は宇野視点で、拗らせまくった初恋を忘れたくて、ホームレスになってボロボロに様変わりした村上を拾って来るとこから始まります。
    結局、立直り始める村上に再度恋をしてしまうんですが。。
    後半は村上視点で、めちゃめちゃリアル。
    ひたすら一途で健気な宇野に感情移入してしまうんですが、村上の心情の変化も当然な感じなんですよね。。
    村上が「お前とじゃ無理」と伝えるシーンと、宇野が、全てを悟って村上に「幸せになって」と祈るように伝えるシーンがめちゃめちゃ胸に来ました

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    2018年01月09日
  • COLD HEART in NEWYORK【イラスト入り】

    購入済み

    秋沢が頭おかしいから、安易に受け入れちゃいけなかったんだろけど、
    まーーー 本気でうざい。秋沢うざい。
    可哀そうなとことか、可愛いとことかあるけど、うっざ。
    そして五木に腹立った。
    あぁぁなんかすっきりしない。
    いや、でもわかる。こういうラストになるのも分かる。
    よくできたストーリー展開でした。もう、夢中で・・・
    もう夢中で読んでしまいましたよっ(怒)!!!
    なんとか幸せになってほしいもんですよっ!!!

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    2017年09月27日
  • 深呼吸【イラスト入り】

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    大人二人のはつ恋を丁寧に丁寧に書かれている。だけでなく、最初の話(深呼吸)は2002年に書かれているのだけどもその時点で、ただ言われたことをしているだけではその仕事はいずれ機械に取って代わられることをスパッと登場人物に言わせ、なおかつ書き下ろしのお話(深呼吸2)では、契約社会の側面をこれまた登場人物の対話でスちらりと見せる、労働とBLをすんなり絡めていて面白いな、と。BLというかBLの名を借りたLIFE本だと思い、木原先生の視点は非常にグローバルなんだなと、改めて他の作品も読もうと思いました。

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    2017年09月11日
  • 鈍色の華【イラスト入り】

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    ネタバレ

    同人誌とかコミカライズで気づかなかったけど、ほんとに久しぶりの新刊。
    アンソロ『エロとじ』収録の短編に続編とスピンオフを加えた、センセらしいエロがてんこ盛りのストーリーでした!

    白髪もあったりする冴えない中年サラリーマンが、ある日突然社長に呼び出されてハイスペック外国人のおじさん相手に性奉仕することを頼まれてしまう…という、キラキラロマンティックなBL設定からはあまりにも程遠いお話で、これ一体どこに需要があるんでしょうか⁉と思わず突っ込みたくなるにはなりました…(笑)
    でもですよ、さすがストーリーテラーの木原センセだけあって、読み進むうちに止まらなくなり、どんどん夢中になってしまうマジックで

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    2017年07月25日
  • 片思い(前編)【イラスト入り】

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    すっっごくおもしろかった!

    木原先生の作品だけあって面白かった!
    いつもは切ない作品を読んできたが、これはこれはと笑いが止まらなかった。
    ツンツンの吉本がかわいい!
    最初はひどい奴だなと思いつつ見てたらどんどん可愛くなってきました!
    攻めの方も最初はバカかなと思ったんだけど濡れシーンのギャップが凄すぎて後半のツッコミの賛同せざるおえなかった。
    木原先生ありがとう!こんないい作品が読めて本当によかったです。

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    2017年05月16日
  • 吸血鬼と愉快な仲間たち 1巻

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    美しいヴァンパイアの話ばかりを読んでいたけれども、現実そうだよなって思えて、今まで考えもしなかったので笑えてしまった。そしてこうもり姿がかわいい!早く次が読みたい

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    2017年04月30日
  • キャッスルマンゴー 1

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    すんごく面白い。人物のヒトコマヒトコマの表情や風に揺れるカーテンの描写まで色々感情に響いてくるから表現力素晴らしい。この二人にも期待萌えがとまりませんっ!高校生の男の子が体格がショタっぽくないのも好み。

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    2017年04月03日
  • 薔薇色の人生【イラスト入り】

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    うーーーーん木原音瀬先生は一回読めばもういいやとか言ってすいませんでした……。なんていうか、現状肯定力がすごい。途中どうなってしまうんだろうとハラハラしながら読んだけどハッピーに終われて良かったーー!攻めが全然イケメンでもなんでもない不細工というのがまた。そしてヤマシタ先生は小汚いチンピラを描くのが上手すぎる……。木原音瀬先生の小説で手元において読み返したいと思ったのは初めて。タイトルに思わず納得でした。

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    2017年02月07日
  • 吸血鬼と愉快な仲間たち 1巻

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    木原先生のお話は読後感辛いの多い(でも好き)けどこれは可愛くて面白い!?吸血鬼とエンバーマーという組み合わせでこれからどうなっていくのか楽しみ!!羅川真里茂先生の完璧な絵で描かれている登場人物もそれぞれ魅力溢れてワクワク……吸血鬼アルがとにかく可愛い!泣くし怒るしマヌケだし。原作未読ですが読みたくなってしまいました!

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    2016年11月11日
  • MUNDANE HURT【イラスト入り】

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    クズ受です。クズは容赦ないクズなんでそれ相当の報いを受けるんだけどそれで会心しないところがさすが木原さんです(笑)西崎の陥った状況はかなり酷くてどん底なんだけど如何せん性格が悪い為同情の余地がない。それでもまだ可愛げがあると思ってしまうのは木原さんキャラの免疫がつき過ぎたのでしょうか(笑)なんにせよ二人が一軒家でラブラブになるには一山も二山も超えなければならないと思うので気長に薄い本を読んでいこうと思います。

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    2016年10月10日
  • MUNDANE HURT【イラスト入り】

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    木原節全開、てところでしょうか。
    真面目攻め×クズ受け。

    クズはどうしようもないクズで自己中で
    それを突き放せない真面目くん。
    いや、結末はどうなんだかな、と思わせていたんだけれども
    あとがきでやっぱなーそうだよなーと。
    個人的にはもうそこでぶっちぎっちゃえよと思うんだけど
    そうさせないのがきっと作者の愛というか。
    ないわー、と思うのは私の個人的な感情。
    こんなクズはやめとけ、というのは
    BL的にはダメなんでしょうね。
    クズでも、好き。
    悪くはないけど、「ないわー」と呟く。

    この作家さんの得意なキャラ作りで
    久しぶりだなぁと思っていたら
    案の定昔の作品だったようです。
    道理でクズっぷりがこ

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    2016年07月23日