木原音瀬のレビュー一覧
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あのCOLDシリーズのスピンオフということで楽しみにしていました。
楠田くん、まさかの展開です(笑)
そしてまだ続きます。でも、元祖COLDの二人みたいにはこじれないんじゃないかな……。
しかも、ステージは、楠田兄弟の立ち上げたアクセブランドのイメージポスターに、透と藤島さんの写真が使われたエピソードの後で、ちらりと元祖カップルも出てきます。それがなによりご馳走様、かつ、読み出したら止められず一気に読み切りました。
あの楠田が、な展開ではありますが、個性的なその相手役の役者がまたとても魅力的で早くも続きが気になります。
藤島さんと透の話は読むのも聴くのも体力が入りましたが、こちらはわりと軽くいけます。そして、どこかがドラマCD化してくれることを切に願ってます!
あれ。そういや、発売日まで数日あるのにメイトさんありましたね。ラッキーですが! -
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COLDシリーズコミカライズ第2弾。やっとコミックスになりましたね。3年以上待ってた甲斐のあるクオリティでした。原作の持ち味を壊さず、繊細かつ丁寧な作画で物語を描き出していて素晴らしいと思います。
読んでいると、またしてもどっぷりはまりきってしまい、何度も泣いてるはずなのにやっぱりラストは涙が止まらなくなりました。
涙、涙です。
どれもこれも印象的で衝撃的な場面の連続なんですが、特にコミカライズにあたってこれは…!と思ったのが藤島の母親。絵にするとまたいっそう怖いです。イメージどおりだけど。回想シーンの透の脹れ方もハンパなくて、いたましさがいっそうこみあげてきます。
こういった、大切なシーンをきっちりはずさず的確に切り出してみせてくれるからこそ、感動も大きくなります。
麻生センセのマンガの描き下ろしと、木原センセの小説の書き下ろしがついていてボリューム感が相当あります。とっても満足。小説は記憶が戻る前の内容で今後に繋がっていて、漫画の方も甘すぎるくらいなんだけど、そんな幸せな日常があるからこそ、これからの怒涛の展開に震えてしまうんですよね…
この後、続けさまにスピンオフの小説も出るし、久々にCOLDシリーズで号泣する日々を送ることになりそうです。 -
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ネタバレ木原さんにしては珍しくあったかい恋愛モノのお話です。
書き下ろしの深呼吸2では、受けの榛野さんがかわいくって胸がぎゅんぎゅんしました。
欲求を満たすために男とは寝ていたけど、ちゃんと恋をしたのは初めてだったんですよね。谷地さんに嫌われたくなくて不器用ながら一生懸命なところとか、たまりませんでした。
個人的に一番ファッ!となったのは谷地さんの脇を見て鼻血出すシーンです(笑)
谷地さんも最初は榛野さんに押され気味だったのに、思いが通じてからはグイグイくるタイプだったので、終盤はずっとドキドキさせられました!
物語は完結していますが、その後の2人がとても気になる素晴らしい作品でした。 -
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木原さんの作品は読んだうち1/3くらいは、BLというジャンルに入れるのをためらいます。
BLのレーベルからでてるからそこに入れてるだけ、、といった感じで、読み物としては純文学でもいいのじゃないかと思っています。(もっとも、この純文学と言う分け方も、どうも個人的には眉唾物で好きじゃないんですが、行ってしまえば、そもそもジャンル分けに何の意味があるのか?とか言う疑問から始めなくてはいけないので、あくまで、あとで思い出す時の目安程度、、、ということで)
さて、妄想癖のある主人公と、彼が出会った脳機能障害のある男性との話ですが、この主人公の感情の推移に絡ませる妄想の扱い。その表現の上手さに、ページを繰るのをやめられない。
メインのお話のあとに、相手の男性の周辺のお話が2つあるのですが、特に2つめは、多分BLというものが読みたいと思ってる読者には全くなくてもいいものでしょう。
でも、メインの話でゆっくりとそのキャラに魅かれた読者は、きっと優しくなるために読めて良かったと思うでしょう。
BLというジャンルで出された文庫にこういう話を入れて来られるのは、さすがというか、木原さんの読者層がそれをちゃんと受け取れると解っているからなんだろうなと思えます。
ここのところ軽いBLで、散々失望して、ここに書く気も起きなかったものばかり立て続けに読んだために、久しぶりに引っ掻き回した本棚に、読み忘れていたこの作品があって良かったです。 -
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ヘテロでプライドの高い頭のいいお兄ちゃんが、ワイルドだけど堅真面目なゲイのAV監督とプラトニックな恋人関係になり!?
とにかく萌えまくる!真面目にデートをしようとする十亀も可愛いし、冷静にみえて子供っぽい万も可愛い!
2巻もすごく楽しみだ
あらすじ>
ラブホテル『キャッスルマンゴー』に住む兄弟、万(よろず)と悟(さとる)。ある日、AV撮影のために訪れたゲイの監督・十亀が悟と仲良くしているのを心配した万は、一晩寝たフリをして十亀を騙し、自分と付き合うように仕向ける。高校生とは肉体関係をもたないという倫理観がある十亀は、キスまでしか手を出してこない。ゲイではない万は最初は引いているけど、快感によってなのか少しずつ十亀に惹かれていき… -
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2013/10/29
【好き】AV監督:十亀×高校生:万(よろず)。 年の差CP。 母子家庭の長男で家がラブホテルの環境に育った万は奨学金で高校に通えるほど賢くて努力家だが許容が小さく線が細い性格。 対して、十亀は高校生の時に家族を亡くし天涯孤独で生きてきた過去を持つ。 最初は弟:悟から目を逸らすために自分が相手をしようと十亀に近づくが、反発しながらも徐々に十亀の寛容さ懐の深さに居心地が良くなっていく。 この巻では好き半分守られる気持ちよさ的なもの半分くらいかな…。 一方、万を可愛いと思っていた十亀は、万が女の子と一緒にいるのを見て我に返ってしまう。 今度は、執着しない癖がついた十亀が面倒くさい男になる番か(笑) -
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ネタバレふと、読み返したくなる本。
BL小説のなかでも好きな木原先生、の作品の中でも上位に入る。
木原先生は"なぜこの人じゃないとだめなのか'を描くのが本当にお上手!!路彦と信二、お互いを想う言葉に毎度涙です。
"「僕のことを好きでいること、怖がらないで。大丈夫だから。もう怪我するなんてヘマしないから。寂しい思いはさせない。たとえ僕が先に死んじゃっても、一緒にいたことを後悔させない。僕を大好きなこと後悔させないから」
路彦が、山田の頬を撫でて微笑んだ。
「おかえり」
優しい声に、指先が震えた。
「僕のところに、おかえり」" (下巻 p.272) -
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前科者でシャブ中でムショ帰り…ダメダメな人生を歩いてきて自暴自棄になっていたモモの前に現れたのが警官のロンちゃん。
その日からモモは全てロンちゃんの為に生きるようになり、危険を承知で再び危ない道に足を踏み入れてしまいます。読んでるこっちだって分かるくらい簡単な罠…でもロンちゃんの役に立ちたいが為にボロボロになりながら自らを犠牲にするモモ。馬鹿で情けなくてどうしようもないほど愛おしい…。
大好きなロンちゃんに愛されてると分かって何度も涙を流すシーンにこちらも幸せ過ぎて胸が熱くなりました。そんな一途なモモの思いを全身で受け止め不器用ながら応えていくロンちゃんも本当可愛いくて…。初めての恋愛に戸惑い先輩に逐一相談するロンちゃん。何故いちご牛乳で笑われたのか分からないロンちゃん。もう二人の全てが可愛いくて愛おしい!
木原作品における欠陥だらけなのに何故か愛おしい登場人物はここでも健在でした。どんなにみっともなくても愚かでも、人を愛するって素晴らしい!と思わせてくれる作品です。 -
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ネタバレ「泣けるBL」にて印象強烈だった、最強嗅覚爆死BL。
既読だし、コミカライズと小説とどっちを先に読もうかとかなり迷ったけど、やっぱり書き下ろし100ページ超、というところでこちらから読むことにしました。
書き下ろしも強烈な腐臭が…!!
不潔でだらしなくて生ゴミ並みの悪臭を放つ男。宇野はなぜそんな男を家に連れ帰った?
ただひとつ、幻滅したかったから…www
確かにふつうなら嫌いになれそうです…
表面的に読んだだけでは奇をてらったストーリーかのように思われますが、描かれているのは多くの人に思い当たるフシがありそうな痛くて辛い恋愛。
聖人君子が一切出てこないのは元から承知済みでしたが、ほんとに村上は最低の攻です。漂う臭さは、たぶん彼の心根の象徴です。
書き下ろしの続編「人でなしの恋」は村上視点で描かれているので、彼の心情がまるわかりになっていて、読めば読むほどやるせない気持ちにさせられます。
でも、考えてみるとこれってごく一般の男の感覚ですよね?これくらいのズルイ男はゴロゴロいそう。
雛乃ほどには愛せないとはっきり言い切っておきながらも、宇野を手放すことは出来ない…村上の甘えとか、エゴが腐臭。読んでいて宇野が不憫に思えたりします。
しかし、リアルだったらこういうこともあるんじゃないかと。村上はそもそもゲイじゃないから、これはこれで愛の形のひとつなのかな~とも受けとれます。
…でも、なんかひっかかる!
特に私的には「攻の一途でブレない受への愛」がすごく好物なので、ロマンがひとかけらもないこの話は一体何のドS攻撃か?という理由で泣いてしまいました。
宇野としては、忘れられない片想いを断ち切るために村上を拾ったのに、気付けば一緒に住んで手料理食べてますますこじらせてしまう事態に陥ってしまったわけです。こぎれいになった村上をかっこいいと思ってしまい、勘違いしてはいけないと思いつつ、その優しさに期待してしまいます。
宇野の健気な恋心が言葉少なではあるのに、怒涛のように読み手の心に流れ込んでくるんですよね…切ないです。
皮肉なことに、宇野に助けられまともな感覚を取り戻したとたん、村上は宇野の手を必要としなくなってしまうのです。宇野とHはできるけど、その後冷めるっていう描写は鋭い。
村上を酷いなと言うのは簡単だけど、だからと言って責めることができません。
宇野が彼を拾ったのだって純粋な好意からじゃなくて、自分の気持ちをどうにかしたいからという不純な動機が発端だったわけだから。
恋愛って、自分でもコントロールできない感情なんですね、きっと。
でも、そんな他人事とは思えない弱い心を持った村上と宇野を見ていると、たまらなく愛しさがわきあがってくるんですよね。
絶対にこの先二人には添い遂げて欲しいと、切望&妄想してしまいました。できれば、村上にもっと痛い目に遭ってもらって、宇野の大切さを身に沁みて感じて欲しいです!! -
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ネタバレコミカライズの方を読んでからこちらの小説のほうを読みました。
前半はコミカライズの内容とほぼ同じで、後半の人でなしの恋がその続きといった内容です。
人でなしの恋は自分をどん底の淵から救ってくれた人間に対する恩義(?)の気持ちとそれでも相手が望むように心から愛してあげることはできないという村上の葛藤のお話でした。
その葛藤自体は至極まっとうだと思うし特にBLにリアリティとか求めていない自分でも、苦難を乗り越えたら相思相愛になる多くのBLと比べてこういうのをリアリティがあるというんだなと、読んでいて村上の心の動きがすごく自然に胸に落ちてきました。
しかし問題は葛藤してその後どうするかで、愛せないとわかっているのに自分が寂しい時だけ都合よく受けに甘えた村上にマジでこいつサイテーだなと(笑)
ただそんなサイテーな行動のおかげで最後に少し恋心が芽生えた?感じになれたのならそんなサイテーなやつで良かったような気もします
「愛せないかも……しれないけど、傍にいて」というのが本当にサイテーで最高のセリフでした
まぁこの後どうなるかは知りませんが(笑)
長々と書きましたが最後に宇野くんが会社の後輩から紹介されて付き合ってたであろうあの女の子経由で会社に男と付き合ってることがバレて立場が悪くならないか心配です(笑)
人でなしの恋もコミカライズしてくれーシトロンさーん -
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「WEED」「FLOWER」と続き、今回はその完結編。
木原センセは、ふつう人が見て見ないふりしたいこととか、そこにはふれてほしくないこととか、苦手とするものを淡々と見せつけてくる作家さんですね。敬遠したくなるようなキャラを、ふつうに主役として登場させるところがBL的には掟破り。
谷脇はその中でも突出した救いようのないキャラです。相手への思いやりなど一切なく、あちこちで食い散らかしている男で、許せんと憤りたくなります。
しかし、冷静に谷脇を観察すると、最低だけど凶暴じゃないんです。パニックになった佑哉に殴られても暴力で報復したりしない。意外にも理性的ww感情面の冷たさに繋がってはいるけど、わりと根気強くて正直驚きました。イラっとして手を上げたりしないし、面倒見もいい。最初は朗の面影を求めているから?とも感じましたが…
ただ谷脇は、自分の下半身欲望に忠実で自制なんかしない、というのは間違いなさそう。
そんな谷脇を上回る大物が佑哉でした。思い通りにならないばかりか、いつの間にか谷脇の方が佑哉の思うままになって振り回されてしまうことに。なんと言っても「家政婦の雄」ですからね。雑味がない言い方ww
自分勝手な谷脇以上に、自分の心地いい方に行きたがる佑哉は最強です。
谷脇は、佑哉のことをかわいくて大切で愛しているなんて一言も言っていないし、佑哉も谷脇を愛しているなんて言うわけないんですが、それでもなぜかどんどんラブが見えてくるのがいいですね。
そもそも、二人とも愛なんてまったくわかっていないのでww
「愛は、なんですか」という佑哉の問いに、谷脇が「知りたかったら、俺のそばにいればいい」と返すに至ったところでは、ものすごーく胸が熱くなりました。
どんな人間でも誰かに必要とされる存在になり得るんだなと、つくづく思わされました。
「NEED」では、そんな二人の関係が、徐々になくてはならないものに変化していく様子が、佑哉の大学生活を通して描かれています。
ボランティア活動のことも辛口に描かれていました。吉村もいろいろ経験して、失敗を繰り返して成長していけばいいと思います。
谷脇は相変わらずですが、それでも自覚がないまま愛がダダ漏れになっていて泣けました。
新装版の書き下ろし3作目も絶妙でした。すごく深いです。ちゃんと登場人物が出揃っていて、リレーされていてストーリー的にも満足。谷脇と佑哉もラブラブです。二枚重ねた写真にやられました。朗も忘れ去られてはいません。