木原音瀬のレビュー一覧
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購入済み
愛しくなるような
お話で何度も読みたくなる。
設定が旧スタイルのラブホが自宅って言うせいもあるけど
童話みたいな印象があって、背伸びしてる子が次第心を寄せて
素直になる様が愛しい
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Posted by ブクログ
ネタバレ読み終わって残ったのは、無常の中の永遠。
恋愛、死生観、永遠性。創作物に描かれる普遍的なテーマではあれど、これほどまでに痛ましいのはなぜだろうなと本当不思議に思います。
惣一の元を離れて2年。惣一の父である本橋組組長から呼び戻され東京に戻った嘉藤は、組長の暗殺現場に遭遇。そして、苛烈な抗争へと飲み込まれていきます。
惣一は、亡くなった組長の予想を裏切り、組長としての才能を開花させていきました。長を失ったならず者たちを統率、孤高の存在として頂点に立つ姿を見た嘉藤は、再び彼を、自分の理想の世界に不可欠な存在と認めるようになります。
上刊がぶつかり合う純愛ならば、下刊は受け入れ許容する純愛であると言えるのではと感じました。
相手にこうあってほしい、と望むことは容易いですが、その願望と同じ形になることは、ほぼ100%あり得ません。意識や感性を共有する個体でないのだから当たり前のことですが、実際仕方ないと諦めるのはなかなか難しいのではないでしょうか。たとえば宿題をやらない子供とか、連絡をくれない恋人とか。人をコントロールするのは無理だと知っているのに、思い通りにならない相手に、苛立ち苦しみ失望する。そういう一種の自己中心性を超えていくのが、受け入れ許容する純愛に思います。
嘉藤の心と身体全てが欲しい惣一と、完全無欠で孤高の惣一が欲しい嘉藤。交わらない執着は、別れから2年経った今も変わらずそこにあります。しかし変わったのは「なぜわからないの?」という不満。理想の押し付け合いは、いつしか諦めへ、そしてその先へと変化していきます。
旅館での一幕は、一つのきっかけではないでしょうか。嘉藤の望みを叶えるため、一晩だけ閨を共にしてほしいと強請る惣一。最終的に非情な言葉をかけながらも、また、嘉藤はその身体を抱きます。再び肉体関係を持った、という事実だけではなく、その心の在りようが、特に頑なだった嘉藤の心が変化していくのが、情事の中、垣間見える気がします。
最終的に、惣一は大規模な抗争に巻き込まれ、拉致監禁、行方不明になります。生存も不明、絶望的な時が流れてもなお、嘉藤は諦めず、彼を探し続ける。しかしようやく見つけた惣一は、薬と壮絶な環境で精神が壊れ、取り返しがつかない状態になっていました。
嘉藤は、これまでの選択その全てを「惣一が理想の組長になること」へ捧げてきました。いつか元に戻ると信じて、二人だけ、惣一の療養の旅に出る。そして、「二度と戻らないと悟った理想の残骸を捨てるのか」これが嘉藤にとっての最後の選択だったと思います。精神を壊してもなお、嘉藤を求める惣一を見放すことも出来たはず。そうしなかったのは、惣一がトップにいない組に魅力を感じなかっただけでなく、嘉藤にとっての惣一が、理想のボスから別のものへと変化していたからかもしれません。それをどう表現するのかはわかりませんが、これが彼らの純愛の行き着いた先であるのでは、そう思いました。
最後、いつか嘉藤の名前も忘れるのではという問いに、「忘れたら教えて」と惣一は言います。忘却の儚さは痛ましいものだけれど、失われてもまた蘇る、そんな永遠への希望を、その言葉から受け取ったような気がしました。
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購入済み
ほのぼのに騙される〜良い意味で
イラストや文体でアットホームなほのぼの感が醸し出されてますが、中身は実兄弟だの、幼児性愛だの、モラル崩壊の嵐wの様な作品で、ほのぼのとインモラル設定のバランスが絶妙です(←最大の賛辞)。苦手な設定だとしても木原さん好きな方は、ラストは裏切りませんので、安心して?インモラルな世界をほのぼの?堪能出来るかと。他の方も書いてますが、城太郎の続編と、大人に戻った?仁と岬のその後〜ツンツン仁が幸せになっている姿(デレ)をもっと読みたいので、是非とも続編お願いしたいです!!他の木原作品より評価が低いのは続編があれば解消される気がします〜読者の欲求不満が残っちゃうんだろうねw
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購入済み
BL初心者から楽しめます♡
内容説明を読むと堂野と三橋の話かと勘違いしてしまいそうですが、冤罪で刑務所暮らしを余儀なくされてしまう真面目な主人公の堂野と、不幸な生い立ちの喜多川との2人の物語です。三部に構成されていて、どれも喜多川の堂野への一途な想いが胸が痛くなる程切なく書かれています。初めて読む作家さんでしたので、最後までハピエンなのか読めないのでハラハラドキドキして一気に読んでしまいました。一般書から出てるだけあって絡みの場面は初心者向けかと。BLレーベルから出ている『檻の外』には、この続編が2作載っていますので、是非こちらも合わせて読まれる事をオススメします。 BLのジャンルを超えてて泣けますヨ。
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Posted by ブクログ
同人誌の時からちょっとずつ貪るように読んでいたけれど、こんなに感情を揺す振られて引きづられる作品もないのでは。書き下ろしが加わることによってやっと嘉藤も覚悟を決めた幸せの結末に感無量。いや今までも既に惣一を愛し始めてはいたけれどヤクザとして生きていく以上組長としての理想も捨てられない訳で。書き下ろしの惣一の妄想は嘉藤の希望でもあったんじゃないのかな。やっと幸せに気づいてそれはかけがえのないもので絶対に失いたくない忘れて貰いたくないもの。組からの消息を絶つ事で一切の未練も残さず消えて二人で生きていく決断をした嘉藤と純愛を貫いた惣一に涙が止まらない。ハチと同じように読書の私たちからも永遠に姿を消してしまった事に寂しさを感じるけれど、何処で永遠に誰にも邪魔されず幸せに生きているのだろうな。
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ネタバレ
たまたまたむまむまむまたむむま
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Posted by ブクログ
ネタバレ上下巻の表紙を並べると寂寥感ハンパなくて、思わず惣一さ~ん!と叫びたくなってしまいます…梨とりこセンセのイラストがピッタリで素晴らしいです。
木原センセの作風をしっかり理解してから読まないと、単に痛いBLだと思って手に取ったら生涯トラウマになりそうな劇物レベルのお話です。わかってても、澱のように心の底にドロドロモヤモヤが…
問題点は、嘉藤と惣一の間に妥協点が皆無なことですね。あくまでも嘉藤は惣一に自分の理想のボスの姿を求めてやまないし、一生惣一を支えて行きたいとマジで思ってる。
なのに、惣一は女みたいに抱いてくれよ~、恋愛対象としてみてくれよ~、としか思ってなくてある意味ガンコでブレがない。
ずっと気持ちが平行線。惣一は愛情表現が不器用だなと思わずにはいられなかったです。もっと他のBLの美形893みたいに小悪魔になればいいのに…とか。
特に、嘉藤は恋愛に関して鈍感通り越して理解していない感じ。多分悲惨な生い立ちに原因があるんだろうけど、Hはできても感性として恋愛不能者ぽいです。
惣一が全身全霊でラブを訴えているのに、ただの淫乱だと思ってるところとかw
嘉藤は、恋愛には適合してなくても、人としては忠実で筋が通ってるのが美点ですね。惣一が死ぬくらいなら、理想とはかけ離れたがっかりなボスでも生きてくれる方が嬉しいと捜索を続けるその執念は、ある意味愛ですよね。
惣一のそばでなくては生きている意味がない。みたいなところに難儀な愛を感じてしまいました。
惣一はどんな姿になっても惣一、という気がしてならなかったです。でも本人は男の娘の姿が一番テンション上がってたかも。
エロ的には、なんかもうHENTAI的に萌えました。嘉藤がみっともないボスの姿に不満爆発させながらの執拗H。
すごいドSプレイで(でも言葉攻めだけでフィジカルには気遣いがすごいのがまたいい!)萌えまくり。たまりませんでした。
惣一の必死さもいじらしくて、どんどんかわいく思えてきました。
ラストまで気が抜けない抗争シーンがてんこ盛りで、手に汗握ったまんま。けっこう疲労します。
終着点はこれが一番安堵できるし、互いへの歩み寄りが少しだけ見える形になってるように思います。勝手にそう解釈しました。
もう少し二人のその後が見てみたい気もするけど、ハチさん知らせてくれないかな。 -
ネタバレ 購入済み
最高傑作
木原作品のなかでいちばん好きです。
高飛車で潔癖性で性格の悪い美人が自業自得の行いによりズタボロになって最後ささやかな幸せを見つける…たまりません。これを読んで、自分の好みに気づかされ増した。 -
Posted by ブクログ
ネタバレやっと読み終えました~!!
四六判でサイズが大きいだけじゃなく、ページ数も膨大なので手に持って読めなかったです。机に置いて読みましたww
こんなにCOLDシリーズのSSがあったとは気づきませんでした。同人誌はまめにチェックしていましたがさすがに小冊子までは集めきれず…
ファンとしては時系列でお話が収録されているので、流れがつかみやすく、すごくありがたかったです。
メインは同人誌で追っていた「COLD HEART」の秋沢×楠田のその後で、長い時間をかけて二人の関係が修復されていく様子がリアルに描かれていて、改めて心を揺さぶられました。大きな過ちで壊れてしまった関係を元に戻すなんて絶対にできないだろうと、わだかまりが残るだろうと思っていました。でもあんなことがあったからこそ、かけがえのない愛、そして互いの大切さを認識することができたんでしょうね。
秋沢の成長が顕著で、駄犬から忠犬へと華麗な変身!
最後の「COLD THE LAST in Hollywood」では想像以上に立派になった彼を見て感無量になってしまいました。まるで自分までアカデミー賞の会場に招待されたような気分に浸れる短編で、嬉しかったです。
透と藤島も不安に感じていたけど、めっちゃラブラブと言ってもいいくらいの仲で安心しました~!冷たいよ…と思ってたら、けっこう優しいしグイグイいってるしwwで、むっつりですね?
ブルックリンの楠田の家での4人の様子から、しっかり幸せを感じることができて満足でした。
シリーズの最後にプレゼントのような一冊を読むことができて、感謝です。 -
ネタバレ 購入済み
記憶喪失ものです。合冊版で一気に読んだので3日くらいかけて読みましたが、最後まで楽しめました。ちっとも物足りないなんてなかったし、キャラクターの感情がグイグイ迫ってくるようで、読んでて程よく疲れます。(笑)息を呑むほどの虐待シーンは壮絶さのせいだけではなくて、それまでの物語があるからこそ重くて、読んでいて辛く悲しかったです。木原先生の振り切った陽と陰の書き分けに、心が揺さぶられました。
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Posted by ブクログ
記憶喪失を乗り越えて幸せになろうとしたところに元の記憶と人格、過去のトラウマが戻る。しかも今度は二人で過ごした6年間の記憶は抜け落ちていて…。重い…痛い…辛い。裏切られたと許せないのも分かります。でもやり過ぎ。でもそこまでなる程の怒り。でも、でも…と、もうそのループ。昼ドラも韓流ドラマも真っ青の愛憎劇。膿を出しきっていい関係になってハッピーエンドかって言うと簡単にそうとも言い切れないような。愛なのか贖罪なのか。たとえ相手の犯したことを全て許したとしても、自分が許せなくなる。二人でいる限り消せない後悔。それでもお互いを求めてしまう。二人にとってのベストって何だろう
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Posted by ブクログ
COLDシリーズコミカライズ最終巻。
2011年に「COLD SLEEP」、2014年に「COLD LIGHT」と年月はかかったけど、それに値するだけのクオリティある作品です。
コミカライズって本当に難しいと思うし、原作に感銘を受けた読者の反応も厳しくなるところですよね。その点麻生センセは少しも期待を裏切ることなく、最初から最後まで木原センセの世界観を見事に描き切っていて、改めて素晴らしいな~と思いました。
もうストーリーは完璧頭に入ってるんで平常心で読める…と思ったんだけど、失われていた透の記憶が蘇ったところで、苦しくて切なくてやっぱりまた涙があふれて止まらなくなってしまいました。
何度も読んでるのに…!
壮絶なDVシーンに戦慄しつつ、消えた6年間に胸が苦しくしめつけられ…
甘くて幸せな二人の姿がコミカライズ「COLD LIGHT」で鮮明に脳裏に焼き付いてるだけに、よけいに辛かったです。
どっちが良いとか悪いとかの問題じゃないのが、また悲しいんですよね。
そういう原作で読んだ大事なところがきちんと描かれていて、またこみ上げてくるものがありました。
二人の魂の再生までの道のりが納得できて、すごく応援したくなるラストでした。
再び透と藤島の愛の物語に涙、涙です。
コミカライズに感謝。 -
Posted by ブクログ
ネタバレもう何度も読み返してる1冊。
木原先生は、BLにある萌えを追及するんではなく、ひたすらリアル。
もはやこれはBLなのか?といつも思います。
前半は宇野視点で、拗らせまくった初恋を忘れたくて、ホームレスになってボロボロに様変わりした村上を拾って来るとこから始まります。
結局、立直り始める村上に再度恋をしてしまうんですが。。
後半は村上視点で、めちゃめちゃリアル。
ひたすら一途で健気な宇野に感情移入してしまうんですが、村上の心情の変化も当然な感じなんですよね。。
村上が「お前とじゃ無理」と伝えるシーンと、宇野が、全てを悟って村上に「幸せになって」と祈るように伝えるシーンがめちゃめちゃ胸に来ました。
最後はハッピーエンドなので安心して読んでほしいです。 -
購入済み
秋沢が頭おかしいから、安易に受け入れちゃいけなかったんだろけど、
まーーー 本気でうざい。秋沢うざい。
可哀そうなとことか、可愛いとことかあるけど、うっざ。
そして五木に腹立った。
あぁぁなんかすっきりしない。
いや、でもわかる。こういうラストになるのも分かる。
よくできたストーリー展開でした。もう、夢中で・・・
もう夢中で読んでしまいましたよっ(怒)!!!
なんとか幸せになってほしいもんですよっ!!!
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Posted by ブクログ
ネタバレ同人誌とかコミカライズで気づかなかったけど、ほんとに久しぶりの新刊。
アンソロ『エロとじ』収録の短編に続編とスピンオフを加えた、センセらしいエロがてんこ盛りのストーリーでした!
白髪もあったりする冴えない中年サラリーマンが、ある日突然社長に呼び出されてハイスペック外国人のおじさん相手に性奉仕することを頼まれてしまう…という、キラキラロマンティックなBL設定からはあまりにも程遠いお話で、これ一体どこに需要があるんでしょうか⁉と思わず突っ込みたくなるにはなりました…(笑)
でもですよ、さすがストーリーテラーの木原センセだけあって、読み進むうちに止まらなくなり、どんどん夢中になってしまうマジックでした。思いもよらない展開で、でもちゃんとハピエンが待っていて、すごく面白かったです。
思いもよらないっていうのは、まぁ、短編を読んだ時にも感じた「3Pのトライアングル」系発展があるのかと思ったら全然違ってて、えっ??と思ったあのラストの衝撃が、続編でまたまた、この二人は運命だったの⁉とか、スピンオフであっ救済完了!!とか、何度もわっ、うそ~!と意表を突かれてしまったというところですね。
…もう、タジタジです。
エロ的には、清々しいほどのエロ特化でした。おじさんのエロが好みか好みじゃないかはわかれると思うけど、とりあえず赤面もののエロシーンが満載でした。
例えば、男体盛りとか、お道具とか、あんなところにタトゥーとかwww
めっちゃ萌えました←
色々BL読んできたけど、魔性の白髪中年男っていうのには初めて出会った気がします…
こっちまで魂奪われそうになります。すごいです…
あと、立場の逆転に萌えました。有り得ないと思ってた相手に気がついたらハマってるパターンですね。
「鈍色の果実」では、ごめんだと思ってた鶴谷に魅入られちゃった社長で、「漆黒の華」では、ゲイでもなかったのにいつの間にかダンの虜になっちゃった佐川。こういうのはツボど真ん中です。
ヒューイのその後も知りたいので、ぜひこちらのスピンオフもプリーズ!です。