木原音瀬のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
幸せになれる
木原先生でハッピーエンドが読めます!(笑)
ただ少し残念なのはオメガバースの醍醐味である子ども可愛いーーーー!!というシーンは少なめ…あくまで当事者になった二人に焦点を当ててストーリーが進んで行きます。木原先生らしく、オメガバースの世界観ではスルーされがちな価値観にメスを入れて心の葛藤を書ききっていました。
でも、最後はちゃんと甘々ラブいちゃにたどり着くのでご心配なく!欲を言えばもう少し家族としての成長も見たいな~というところですが、それはぜひ続編を期待して……続くといいな、と思う作品でした! -
購入済み
木原さんらしいオメガバース
痛くない木原さんと聞いて読み始めたものの、前半は苦しい展開の連続で読むのが辛かったです。でもしっかりハッピーエンドなので挫けず読んで良かった。木原さんらしい、木原さんにしか書けない痛甘いオメガバースです。
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Posted by ブクログ
ネタバレ
嫌な奴を読み切る前に、こっちの感想を書かねばなとずっと思ってたので、読み終わってからちょっと経ってしまったけど思いの丈というか迸った萌えの残滓を語りたいと思います……
前談として、オメガバースってそれほど携わってきたわけではないんですが、改めて思う節があったので先に語る。
Ωの境遇について。今作でもそうだけど、この世界観でのΩ生き辛すぎないですか?社会的ヒエラルキーで最下層、(おそらく)第二性の中で一番人口も少なく、動物的能力にも他と劣る……言い方悪いけど、正直生まれた時点での「劣等生」度が著しい。
オメガバースの世界観がどれくらい厳密に構築されているのかわからないので、ここからは単なる憶測です。
例えば第二性の発生(発見)が人類の歴史の中で何千、何百年以前という昔の話だったとして、Ωの総数がここまで少ないことを若干不思議に思います。生殖機能に長けたΩは、生活環境の整わない発展途上の社会では、子孫繁栄のために重宝されそうだしなぁと。なので昔(言い方は濁す)はめちゃくちゃ少なかったり社会的偏見の対象ってほどではなかったのかも。
しかしその特異体質(主に発情期)はやっかいで、いろんな文明社会を引っ掻き回し、あらゆぬ因縁をつけられてきた。
なので近年、中途半端に理性が発達した社会では、Ωは目の上のたんこぶのような厄介者へと変貌した。なんせ発情期は、理性的人間が嫌う最も野性的本能行動ですもんね……
社会に根差すΩヘイト、マイノリティすぎるΩ人口があるのは、遠くない過去、大規模なΩ淘汰やジェノサイドがあった可能性も示唆していそう。誰もが生きやすい社会へと男女平等を謳うような、第二性平等を図るバリアフリー対策があまりなさそうなことからも、この社会の歪みを感じますね……
とまあ、あまり社会学的なのはわからないのでこれは全部勝手な妄想なんですけど、そんな中で生きているΩの人たちはすごい大変で、河内のようにβやαに紛れて社会活動に励むのはとてつもない努力がいるんだろうなと思った。発情期って本当に厄介そうだもんね……自分は女性なので生理の辛さは理解しますが、周期的に似ているヒートは、自分が苦しいことに加えて周囲も巻き込んでしまうわけですから。しかも死の危険に晒されているにも関わらず、失敗すれば『自衛がなってない』と全てΩのせいにされちゃうし。ヤリ逃げされてもΩのせいになんて、つくづく恐ろしい社会だ……
前置き長くなっちゃいましたが本題。
『アオイトリ』は運命の番がテーマの話で、先生にしてはライトで読みやすい、そして心の底からハッピーになれるタイプでストレスなく楽しんで読めました。
言葉足らずな二人にやきもきはしましたが、思いやりのある人たちだったので、すれ違いが乗り越えられれば心配なさそう。
にしても運命の番というチート設定はずるいもんだよなぁと思う。腐女子大好きだよねこういうの!私も大好きです。
今回の河内と犬飼、運命の番じゃなかったらお互い意識もしなかっただろうし出会ってもいなかったかもしれない。そんな二人が予め定められたレールに沿うように結ばれる運命っていうのがはあ、BLっていいなあとしみじみ思うところ。
ではあるけれど、運命だから仕方なく番になる、みたいな諦念から辿り着いた関係ではなく、運命に沿って出会いながらも、互いの感情の揺れがあって惹かれあっていく過程が丁寧に描かれるのが美しい。これが醍醐味だよね!
個人的に大好きなのはプロポーズの場面で、直前に「お前には俺の気持ちが絶対わからない」って断言してた河内が、犬飼の告白を受け入れようとしてくれるところにはぐっときましたね……普段とは違う、発情期の自分への戸惑いと嫌悪を乗り越えて、犬飼の直向きな想いを信頼すること。始まりが歪だっただけに、河内にとっては恐ろしかっただろうけど、指輪という明確な形で二人が繋がれて本当によかった。人間同士、いかに運命の相手と言えど、境遇も立場も違えば分かり合えない部分があるのは当たり前だけど、共に過ごす中で見つけた相手の良いところとか好ましい性格とか正の感情が明確に勝ったのが、まさにこのプロポーズの瞬間かなと思った。
河内にとっての35年がたった1日でひっくり返されて、恋人も失い、事故のような形で身篭ってしまう。河内は一番危惧していた最悪のシナリオを歩き始めたわけだけど、可愛い子どもたちやスパダリ犬飼の存在がこれから彼の意識を変えていってくれるはず。
彼が、「お前が運命の番でよかった」そう言ったときは、犬飼と一緒に涙を流してしまった……河内の最悪のシさナリオが、最高に塗り替えられていく未来が楽しみで仕方ないです。
ここから先、彼らの家庭は心配ないなと安心しつつ、しかしながら問題があるとすれば犬飼家ですよねと思う……
先生が続き書きたいなあ的なコメントをされているのを拝見したので、おそらく犬飼家とのいざこざは出てきそうだなという予想。あ〜怖い……
家族との確執は、『home』(だったかな?)や『同級生』の2組目、数学カップルのときのトラウマが頭にこびり付いてるので、めちゃくちゃ恐怖ですよ。犬飼家お兄ちゃんも理解なさそうだけど、両親は輪をかけてヤバそうだよねと勝手に思ってる。とにかくいろいろ妄想しつつ、(本当にあるかわかんないけど)続きが出るのを辛抱強く待ちます。
あ、大切なこと忘れていましたが、セッはとにかく濃厚で最高でした!これでもかというほどの描写本当にありがとうございました!オメガバース最高! -
Posted by ブクログ
ネタバレ本筋は前のと変わらず、スマホが加わったくらい。ヒロインの外見も変わったかな。
杉本と三浦の心情もそのままなので、前と同じようになぞりつつ、昔の作品を読んだ時のようにどんどん三浦に対しての気の毒さが強まった。
最初は三浦が「嫌な奴」に見えたけれど、読み進めていくうちに杉本のほうが「嫌な奴」では?と気づけて面白い。暴力を振るわれたら嫌だから言いなりになる、友達面をするのはわかるけれど、あんなに慕われているのに親友面を続けるのがわからない。小野寺の指摘通り優越感を覚えていたのだと思う。なんだかんだ、杉本は三浦から執着されることに満足感を得ていたのかもなあと思った。さすがに火事で死んだと聞かされた時の対応はひどすぎるとは思ったが、そのときの杉本はどんな気持ちだったのかわからない。そして生きていたと知った時も。反射で逃げているように思えた。
一番の救いは特典のSSで、杉本のほうから三浦に触れたこと。それだけでなにもかも許してしまいそうなほど、ため息が出た。なにを許すのか自分でもわからないけど、どちらかが死ぬまで穏やかに生きていて欲しい。
おそらく、三浦が杉本から離れた様子を見せた時、杉本が動揺しすがり付くようなことになれば、三浦もまた多少報われるんじゃないかと思う。
一方的なものが、双方向へと変化していったのが良かった。
三浦は杉本はこんなに「嫌な奴」なのに、どこがいいのだろう。三浦視点の小説も読みたかった。 -
購入済み
読んでいて楽しいです
少しずつ二人が家族のような友達のような関係になっていくのが伝わってきて、読んでいてとてもホワホワします。
あっという間に読んでしまいました。これからがとても楽しみ。 -
Posted by ブクログ
木原作品の中でもメンタルがやられると評判のこちらをやっと読み始めました。
「月に笑う」はそんなに好みじゃなかったですが、こちらの「灰の月」の方が自分は好きです。
一見、惣一さんの変態ぶりが目立つんですが、読んでるうちに、嘉藤の方がちょっと壊れてる気がしてきました。
ものすごくエゴイストなんじゃないの?って(笑)
嘉藤の望みとは全く別ベクトルに惣一さんは、気を惹きたくてあれこれやらかしまくります。。
そんな惣一さんが可哀想で可愛い。
惣一さんはある意味ピュアすぎる。。
上巻は嘉藤が惣一さんと決別して終わります。
どんどんぐいぐい読ませる文章はほんとに凄いです!
「月に笑う」の番外編は本編を読み返してから読もうと思います。 -
購入済み
これで完結じゃない…らしい
ということを読み終えて呆然としていた時に知り、血眼で探し回ったんですがどうやら電子では出ていないようですね…びっくり…
かなり打ちのめされました。もうあと2週間は他のCPのこと考えられない…こんな気持ちになったのは窮鼠は〜を初めて読んだ時以来です。箱の中も好きですが個人的にはこの作品の方が刺さったというか、大きな衝撃を受けました… -
Posted by ブクログ
ネタバレ1998年4月ビブロス初出の20年以上前のノベルス版を、今風に大幅加筆修正。しかも、「箱の中」「美しいこと」「秘密」に続いて講談社文庫からの出版です。
現在の木原作品の特徴をギュギュっと濃縮した、原典のようなストーリーです。
これっぽっちも好きじゃない相手(♂)に異常に執着され拒絶し続けるも逃げ場のない状況に追い込まれ嫌々受け入れるけど、ドロッドロの愛憎の渦中で気がつけばほだされてしまっている…という展開。
息つく暇もなく読み切ってしまいました。
それで思ったのが、杉本視点で三浦という男がいかに粗暴で自己中で恐ろしい存在かということが書き連ねてあるけれど、実は一番自己中で冷酷で「嫌な奴」なのは三浦じゃなくて、杉本だよね?ということでした。
そもそも気の合う親友のふりなんかして、なのに急に行方をくらますとか、相手が傷つくのは当たり前なのですよ…
何か事情があったならいざ知らず、小野寺にはちゃんと色々話してたとか知ったらショック以外の何ものでもないですよね~
ま、そんなことは杉本の主観でストーリーが進行しているのでいっさい語られていないのですが、小野寺の言葉によって徐々に読者にはどっちもどっちなことに気づかされるのです。
杉本は、三浦を怖がりつつも相当振り回しているような。
そんな風にに逃げ回ったり冷たく接したりしたら、ますます執着されちゃうのですよ…
三浦が「同情もしてくれない、友達にもなれない。そこにいないみたいに無視される」と本音を暴露したところは切なかったです。身体しかくれないから身体だけでも、というのはちょっと…と思いましたが、最後で三浦の心情をうかがい知るともう同情しかなかったです。
このお話がさらに進化したのが「FRAGILE」かな。
テーマは似ているけど、まだ「嫌な奴」の方が衝撃はソフト(笑)
あれほど痛くはないので、読みやすかったです。
木原作品の醍醐味を存分に味わうことができました。 -
Posted by ブクログ
恋愛でも友情でもない、なにかわからない、嫌で仕方ない、一緒にいると苦痛しかない、でも離れられないという、この関係が好き。とくにこの作家さんの描くこのどうしようもない関係が好き。今まではそこに結局ハッピーエンドがあって、それもそれでめちゃくちゃ好きだったけど、今回はそれが全てだったな。それもそれでいい…
この二人は、お互いにとってお互いが嫌な奴なんだろうな。なんかもうどうしようもないな。でも、こうなっちゃうんだろうなと思わせる二人が好き。
ただ、どこかで三浦に少しでもなにかを、と願ってしまったわたしにとって、初回限定の書き下ろしSSがあって、読めて、読んで、ほっとした。 -
購入済み
原作も好きですが、漫画も最高。
一巻が無料の際に読んで、原作に走り、漫画の続刊が出るたびに読んでますが、原作を損なわずとても面白いです。
蝙蝠のアルも人間のアルも抜けてるけど賢明でとても可愛い。アキラもまさにツンデレだけど、どんどんアルに絆されてるのが表情で伝わってきます。
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Posted by ブクログ
ネタバレオメガバースで、サラリーマンもの。半分苦手で半分好物という、アメとムチのSMプレイ作品でした(笑)
でも、センセの作品では甘いらしいという噂を鵜呑みにして手に取ったら、読み始めはとんでもなく痛かったのでやっぱり木原センセだわと思いました。
美形でハイスペックで超優しい27歳の営業部エースのα×βになることに憧れている発情期が軽い体質で34歳のノンケのΩ。
二人ともガタイが良くて男っぽいリーマンだったのが、ツボど真ん中でした!
αの攻が運命の番のΩに出会って恋に落ちるけど、ノンケのΩに全く相手にされなくて、ずっとずっと片思いをした挙げ句、何とか結ばれるもののまったくといっていいほど愛してもらえず…!!
犬飼がめちゃくちゃ不憫でした…河内は産まれた子供のことは本当に愛して大事にしているけど、そのために理不尽な人生を強制されたのだから、元凶の犬飼を受け入れられないのはとても理解できる気がします。
好きでもない男の子供を産むとか、オメガバースでなくとも共感を持って考えさせられる問題です。
河内の身になってみれば、絶望しかないですよね。
でも、その元凶だった犬飼は、女子目線だととてつもなくスパダリで、嫌う理由がいっさい見当たらないのですよ…スパダリオブスパダリじゃん。
そこが犬飼が不憫に思えて仕方ないところで、思わずかわいそうっ!てなっちゃったわけなのです。
だから、後半粘りに粘った一途なオトコ犬飼がやっと河内に受け入れられて両想いになった場面からはもう、歓喜しかなかったです!!
多少、酷いHをしちゃったとしても彼の気持ちになるといたし方なかったかも。それで、河内の苦しみも癒えたというのもあるし。
そんな二人だったけど、お互いの気持ちを誤解していたのがわかってからは、ラブラブでやさしい気持ちのふれあいがてんこ盛りで、子供たちもかわいくて、読んでいてそれまでの痛みがすべていやされました。
…沢子さんの存在はとても大きかったと思います。あの人がいなかったら、仕事面でも恋愛面でもこんなにはうまくいかなかったでしょうね…
沢子さんがいたのは、二人にとってとても幸運だったと思うけど、子育てにはやっぱり助けてくれる人の存在はマストだなと、またBLとはかけ離れた感想を抱きました。
そういう、リアル感があったのはすごく良かったです。
エロ的にはとても萌えるものがありました。雄っぱいとミルクはヤバかったです…しっかりしたガタイのオトコが授乳とか、激萌え。
Hシーンも辛口から甘口までバラエティ豊かで妄想しまくりでした。
その後の幸せな家族の様子も垣間見たいです。
ところで、フェロモンのにおいってどんなのかな~?気になりすぎる。まぁ、とてもいいにおいだというのは理解しましたが。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最高。
アンソロジーから同人誌まで追いかけてようやく二人のハッピーエンドが見られて感無量。
体質的に発情期が軽いため、35歳まで童貞ならβになれるかも?と希望を抱く受けの河内と、そんな河内のことを実はずっと好きだったαの犬飼の話。
河内はβになって、好きな女性と結婚する!とまで思っていたところに発情期が来てしまい…だったので、すさまじい絶望。ただただ地獄だったろうなと気の毒になった。
アンソロジーでは事故から番になり、すれ違い、死ぬ寸前までいっても二人の気持ちが寄り添うことはなく、これはいったいどうなるんだ?という途方に暮れた気持ちになった。
続きの同人誌でも、やはり二人の気持ちはすれ違ったまま、苦しみから逃れるために別の苦しみを得ていて、大変痛々しかった。最後の最後にようやくちょっとだけ報われたのか…?と、いっぱいの疑問の中に少しの安堵を見つけた気分だった。
そして、単行本化によって、同人誌での話に加筆修正がなされ、二人の気持ちがようやく通いあうようになり、書き下ろしでは、これを待ってた!というほどのラブラブっぷりで、幸せな気持ちになった。
今まで発情期の症状が軽かったという幸運の代償かのように発情期の症状が重くなり、他の人がやってる対処法でもダメというどん詰まり感がひたすら苦しかった。
河内が高校時代にレイプシーンを目にしたことで、男が男に犯されるなんてっていう拒否反応の強さが自然でいい。だからこそ、犬飼によって、好きな人とならいいんだという呪いの解放が良かった。
また、犬飼のほうもどれだけ河内のことを想ってるか犬飼視点ではもちろん、最初の河内視点でも伝わってきて胸にくる。
犬飼の実家のこととか、これからの子育てとか、そして二人のラブラブなところとかもっと読みたい。
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ネタバレ 購入済み
上巻を上回る凄さでした。
もう誰が敵で味方か分からなくなるくらい混沌としていて後半は惣一がかわいそうで仕方なかった。
二人が見つめた先にある灰色の海、暗くて見えない恐怖感とともに二人の置かれた状況を描写していて切なかった。
でもこの物語は純愛だったと思う。
よく頑張ったね惣一さんと褒めてあげたい。 -
ネタバレ 購入済み
惣一がどんどん雌犬化していくのが凄かった。クールなインテリはどこへいったやらで醜聞も気にせずマイウェイまっしぐら、いっそう清々しいほど。
でも一番手に入れたい嘉藤は自分のものにはならない、その悲観した姿が印象的でした。
もう一つは月に笑うの番外編。相変わらず信二ラブの路彦が見れて大満足です。 -
購入済み
原作の小説は未読ですが表紙の絵に興味を惹かれて読んでみたら・・・面白い!
アルがどんどん可愛くなっていくし、暁とのやり取りも楽しい。
実際はかなり気の毒な身の上で辛い目にも遭ってるのに一生懸命なアルがけなげで可愛いです。
アルの影響で暁も段々人間?らしくなってきてるし。
この先が楽しみ!早く続きが読みたいです。 -
ネタバレ 購入済み
さすが
まず、事件に巻き込まれ窮地に陥った受けをスバダリな攻めが助ける胸キュンストーリーを求める方はこの作品からUターンしたほうがいいです(笑)
前作「月に笑う」のスピンオフ作品だと思い安易に手を出してしまいました……。
読後感はヘビー級で重量感はかなりの物です。
枠としてはBLではありますが、任侠ものとしてもよく出来ています。
次から次へと巻き起こる事件に先行き不明、不穏すぎる怒涛の展開に「嘘でしょ……嘘でしょ……」「お願い幸せになって!!!!」と悲痛な叫び声を上げてしまいますが、拉致監禁されてた惣一さんが助けにきた嘉藤に対し放った一言に「あぁ……………私は木原作品を読んでたんだった……」とガツンと打ちのめされ 、この作品がどこへ向かおうとしているのかを悟り覚悟を決め読破。
出だしはサラッとスピンオフ作品として始まりますのでつられてうっかり読み進めてしまうと、木原節がボディブローでじわじわ締め上げてきて気づいたら苦しいのわかっていても読むのやめられない、という沼にハマっちゃうやーつ。
登場人物ヤクザオンリーなんで人は死ぬは暴力シーンも壮絶、「そこまでやるか?!」と容赦の無さですが、最後まで手をぬかない筆圧をどうぞお楽しみ頂きたい。
無理だろうけどコミカライズでもして頂けないかな~~。