木原音瀬のレビュー一覧

  • 秘密 【講談社版】

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    ネタバレ

    BL小説は初めて読んだんですが、この物語はミステリーと思いきや、恋愛小説で、描写も読みやすくて、ただエロイだけとかじゃなくて、話自体が面白かった!
    充の病気の事も分かって、最後には母と妹とその子供と会うようなシーンがまたジーンと来てしまう。
    父と弟は一生充の事は理解出来ない似たもの同士なんでしょうね。自分のものさしでしか人を計れない悲しい人達。
    そういう家族模様も割りと好きでした!
    初めて読んだ作家さんでしたが、他のもよんでみたい。

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    2013年12月29日
  • 秘密 【講談社版】

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    読み終わって茫然としてる。これはただのBL小説ではないよ、同性愛や障害への差別について読者に考えさせる名作だよ…!!

    木原音瀬の作品は「ほら!こういう男同士のシチュエーションが好きなんでしょ!」というBL作品とは一線を画している。ちゃんと同性愛者の生きづらさとか、それでも幸せになろうとする人々の人生を最期まで書ききってる。BLはファンタジーだけど、木原作品は地に足をつけて踏ん張ってる感じがする

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    2013年12月20日
  • キャッスルマンゴー 1

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    2013/10/29
    【好き】AV監督:十亀×高校生:万(よろず)。 年の差CP。 母子家庭の長男で家がラブホテルの環境に育った万は奨学金で高校に通えるほど賢くて努力家だが許容が小さく線が細い性格。 対して、十亀は高校生の時に家族を亡くし天涯孤独で生きてきた過去を持つ。 最初は弟:悟から目を逸らすために自分が相手をしようと十亀に近づくが、反発しながらも徐々に十亀の寛容さ懐の深さに居心地が良くなっていく。 この巻では好き半分守られる気持ちよさ的なもの半分くらいかな…。 一方、万を可愛いと思っていた十亀は、万が女の子と一緒にいるのを見て我に返ってしまう。 今度は、執着しない癖がついた十亀が面倒くさ

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    2013年11月12日
  • 月に笑う 下【イラスト入り】

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    ネタバレ

    ふと、読み返したくなる本。
    BL小説のなかでも好きな木原先生、の作品の中でも上位に入る。

    木原先生は"なぜこの人じゃないとだめなのか'を描くのが本当にお上手!!路彦と信二、お互いを想う言葉に毎度涙です。





    "「僕のことを好きでいること、怖がらないで。大丈夫だから。もう怪我するなんてヘマしないから。寂しい思いはさせない。たとえ僕が先に死んじゃっても、一緒にいたことを後悔させない。僕を大好きなこと後悔させないから」
    路彦が、山田の頬を撫でて微笑んだ。
    「おかえり」
    優しい声に、指先が震えた。
    「僕のところに、おかえり」" (下巻 p.272)

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    2013年11月11日
  • 薔薇色の人生【イラスト入り】

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    前科者でシャブ中でムショ帰り…ダメダメな人生を歩いてきて自暴自棄になっていたモモの前に現れたのが警官のロンちゃん。
    その日からモモは全てロンちゃんの為に生きるようになり、危険を承知で再び危ない道に足を踏み入れてしまいます。読んでるこっちだって分かるくらい簡単な罠…でもロンちゃんの役に立ちたいが為にボロボロになりながら自らを犠牲にするモモ。馬鹿で情けなくてどうしようもないほど愛おしい…。
    大好きなロンちゃんに愛されてると分かって何度も涙を流すシーンにこちらも幸せ過ぎて胸が熱くなりました。そんな一途なモモの思いを全身で受け止め不器用ながら応えていくロンちゃんも本当可愛いくて…。初めての恋愛に戸惑い

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    2013年09月12日
  • 期限切れの初恋【イラスト入り】

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    周囲から叱られそうですが、木原先生は初読みです。で、BLよりも一般小説に近い気がしました。
    中身はもちろん面白かったです!ただ、私にはリアリティがあり過ぎて、
    ファンのかたは、そうした部分も含めて好きなのだろうと思いつつ、
    本編に関係が浅い部分は斜め読みしました;スミマセンっ。
    あと、続編のほうがハピエンなのに、ずーんと来ました。人間って、良くも悪くもいい加減な生き物だよな、とも♪
    ほんとに、木原先生はリアルです。時間をおいて、またゆっくり再読したいです^^

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    2013年08月26日
  • 期限切れの初恋【イラスト入り】

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    ネタバレ

    「泣けるBL」にて印象強烈だった、最強嗅覚爆死BL。
    既読だし、コミカライズと小説とどっちを先に読もうかとかなり迷ったけど、やっぱり書き下ろし100ページ超、というところでこちらから読むことにしました。
    書き下ろしも強烈な腐臭が…!!

    不潔でだらしなくて生ゴミ並みの悪臭を放つ男。宇野はなぜそんな男を家に連れ帰った?
    ただひとつ、幻滅したかったから…www
    確かにふつうなら嫌いになれそうです…
    表面的に読んだだけでは奇をてらったストーリーかのように思われますが、描かれているのは多くの人に思い当たるフシがありそうな痛くて辛い恋愛。
    聖人君子が一切出てこないのは元から承知済みでしたが、ほんとに村上

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    2013年07月23日
  • 期限切れの初恋【イラスト入り】

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    ネタバレ

    コミカライズの方を読んでからこちらの小説のほうを読みました。
    前半はコミカライズの内容とほぼ同じで、後半の人でなしの恋がその続きといった内容です。

    人でなしの恋は自分をどん底の淵から救ってくれた人間に対する恩義(?)の気持ちとそれでも相手が望むように心から愛してあげることはできないという村上の葛藤のお話でした。

    その葛藤自体は至極まっとうだと思うし特にBLにリアリティとか求めていない自分でも、苦難を乗り越えたら相思相愛になる多くのBLと比べてこういうのをリアリティがあるというんだなと、読んでいて村上の心の動きがすごく自然に胸に落ちてきました。

    しかし問題は葛藤してその後どうするかで、愛せ

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    2013年07月22日
  • キャッスルマンゴー 1

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    小説リバーズエンドの漫画バージョンです。

    ディープな学生時代を過ごしたAV監督の十亀と、ラブホテルを経営する家で育った万(よろず) 。そんな二人のおはなし。

    万はホモの魔の手から弟を守るために十亀と付き合うことになり、一緒の時間を過ごして行くうちにお互い惹かれていくのです(*^_^*)

    もう、かーあーいーいー♡

    好きなシーンがい〜っぱい♡♡♡
    中でも抱っこしたまま眠るところが一番好き…(≧∇≦)あぁ、キュン!キュン!キュン!

    小椋先生と木原先生の最強コンビ作(^∇^)
    2巻が楽しみだぁ!!

    未読の方はぜひまとめてお試しあれ☆☆☆

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    2014年05月26日
  • キャッスルマンゴー 1

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    実家がラブホの万くんと、そこへ撮影に来たAV監督の十亀さんが付き合うことに。恋愛感情なしから始まるお付き合いだったけど、じわじわときてるんじゃないかな?

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    2013年04月29日
  • 片思い(前編)【イラスト入り】

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    門脇の、弟妹とのやりとりで泣きそうに…。

    バカップルと、そのバカップルの愚痴を聞かされてばかりだった友達の恋、二種類のお話です。
    木原さんだから、恋愛にあっての人のずるさや戸惑いが、丁寧に描かれています。かわいそうで目をそらしたくなる場面もあるけれど、それがあるからこそ最後まで読んだ後の余韻が長引きます。

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    2013年04月28日
  • 片思い(後編)【イラスト入り】

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    門脇の、弟妹とのやりとりで泣きそうに…。

    バカップルと、そのバカップルの愚痴を聞かされてばかりだった友達の恋、二種類のお話です。
    木原さんだから、恋愛にあっての人のずるさや戸惑いが、丁寧に描かれています。かわいそうで目をそらしたくなる場面もあるけれど、それがあるからこそ最後まで読んだ後の余韻が長引きます。

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    2013年04月28日
  • POLLINATION【イラスト入り】

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    「WEED」「FLOWER」と続き、今回はその完結編。
    木原センセは、ふつう人が見て見ないふりしたいこととか、そこにはふれてほしくないこととか、苦手とするものを淡々と見せつけてくる作家さんですね。敬遠したくなるようなキャラを、ふつうに主役として登場させるところがBL的には掟破り。
    谷脇はその中でも突出した救いようのないキャラです。相手への思いやりなど一切なく、あちこちで食い散らかしている男で、許せんと憤りたくなります。
    しかし、冷静に谷脇を観察すると、最低だけど凶暴じゃないんです。パニックになった佑哉に殴られても暴力で報復したりしない。意外にも理性的ww感情面の冷たさに繋がってはいるけど、わり

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    2013年04月12日
  • FLOWER【イラスト入り】

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    「WEED」のスピンオフ。前回、堂々の性根の腐った男だった谷脇が主役。
    そんな谷脇が、どんな恋愛をするのか興味を引かれるものがありました。
    容赦なかったですね…あのまんまの最低男でした。
    ターゲットにされ、あっさり餌食とされてしまったのは、気弱で流されやすそうな医学生の松本。
    谷脇にいいように弄ばれてしまいます。最初は逃げ腰だった松本が、自分に堕ちた時の谷脇がほんとに酷くて許せませんでした。

    救いようのないストーリーでした。こんなに酷い攻、どうにかして懲らしめてやりたい!天誅が下ればいい!と願いながら読んでしまいました。
    なのに、あっけなくバドエン…
    酷いのは谷脇じゃなくて、ひょっとしたら木

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    2013年04月12日
  • 薔薇色の人生【イラスト入り】

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    ネタバレ

    木原さんの一筋縄ではいかない感じとはこういうことか…と。今作読んで少しわかったような。展開が容赦ない。主人公にも決して甘くない。そこが木原さんBLの魅力でもあるのかなと思う。
    元ヤク中前科三犯と警察官…これ以上ないほどのミスマッチカップル。モモもロンちゃんも素敵。純粋かわいい。
    「僕が六十になって退職したら、結婚してください」ってすごいな。

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    2013年04月07日
  • 月に笑う 下【イラスト入り】

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    ネタバレ

    上下巻の感想をまとめて以下に。
    他に頼る者のいないいじめられっ子中学生路彦が下っ端ヤクザの信二に惹かれ、信二もまた路彦の存在に癒され、そんな二人の関係が発展していくのがものすごく自然だった。
    いじめられっ子で泣き虫なチン彦もかわいくて好きだったので下巻の表紙絵だけ見てもちょっと動揺したくらいだったけど、いざ読んでみれば全く抵抗なく、むしろチンピラヤクザ攻め×いじめられっ子体質受けからの下克上は意外性もあって正直凄まじい萌えがあった。成長した路彦の逞しさと、根っからの悪にはなりきれない信二の良くも悪くも弱い部分、それが顕われたのがあの廃車の中から信二がかけた電話にあった路彦への「助けて」だった。

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    2013年04月16日
  • キャッスルマンゴー 1

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    AV監十亀とラブホテルの長男万とのストーリー

    表紙絵の色彩もきれいなんですが内容も最高でした。
    エロは少ない・・・ないですが、だます形で始まる付き合いが徐々に本当の恋に発展する過程に色々な苦難が・・・。

    嫌いで嫌な奴だと思っていた十亀が苦労していて人にやさしい人間だとわかっていく。

    とにかく絶品でした。スピンオフの『リバーズエンド』もぜひ読みたいと思います。

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    2013年01月10日
  • 男の花道Don’t Worry Mamaシリーズ【イラスト入り】

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    このシリーズはギャグ路線だと思っていたので、まさかの切なさに涙腺崩壊・・・友晴が松尾を大切に大切に思って空回ってしまうのも、つまり「愛は恥ずかしい。愛はみっともない」という事なんだろうなと思った。

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    2013年01月09日
  • キャッスルマンゴー 1

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    木原さん原作との事で期待しながら読んで、やはり素晴らしかった!孤独を抱えて生きていこうとする十亀と万が、ひとつの嘘から結びついていく。一人で頑張ろうとする万の気持ち、わかるなあと思いつつ涙ぐみました。

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    2013年01月08日
  • キャッスルマンゴー 1

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    こんなに素晴らしい、胸キュン作品だとは知らなかった!
    3日で三度読みました!2巻と関連小説もオススメです。

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    2012年11月13日