あらすじ
本橋組組長の息子・惣一は5年前に敵に襲われたトラウマで、一時も1人きりでいることができなくなってしまった。同時に押し込めていた自分の性癖も暴かれてしまう。性欲処理を寡黙なボディガードの嘉藤が見ている前で行っていたが、ある日道具の代わりに嘉藤自身をねだると彼は命令に従い惣一を抱いた。感じたことのない強烈な快感にもう一度とねだるが、嘉藤に「抱くのであれば女の方がいい」と拒絶されてしまい…。『月に笑う』の山田と路彦のその後のエピソードも収録。
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Posted by ブクログ
まだ数冊しか読んでいない私でも分かる…。木原さんは紛うことなきBL界の極北である!!
前人未到の地で執筆されておられる!!
みんみんさんがおびのりさんと私にしか勧められないと仰っていましたが、予想以上にその通りでした笑
ちゃんとした感想は下巻の方に纏めようと思いますが、とにかくのっけからフルボルテージで痛い。
痛い…痛い!!!
もう途中のあるシーンなんかヒュンってなって冷や汗出ました。本当にヒュンってなった(どこがって?放送禁止音入れてください、ぴーーーー)
これ、男性で読まれている方はいらっしゃるのでしょうか?
いらっしゃったら絶対にあのシーンでヒュンってなるはず!賭けても良い!(ポテチのビッグパックを)
いや、ヒュンの話は良いんですよ。
本作はもう仁義なき戦いの頃のようにオラオラではやって行けないヤクザさんのお話。
ヤクザが生き残るには知恵と要領も必要な時代。
そんな中、本橋組の跡目である主人公の聡一は頭を使って金を生みだす天才。見目も良いし冷酷な所もあるし、2代目としては将来有望株なインテリヤクザ。
異常な性欲を除けば。
惣一に心酔してずっと秘書兼ボディーガードとして付き従っているイケメン嘉藤。本好きだしクールだし目の前で聡一が乱行してようが平気で読書が出来る肝の据わった男。
未だ上巻とは言え、これからこの2人がどういう関係になって行くのかこれっぽっちも予想が付かない。
暫くキュンキュンとか切ないBLばかり読んでいたのでこの木原さん節、忘れていました。
物凄い洗礼を受けている途中です。ああ、これだ、この感じ。
全く未知の扉を開かされて、気付けばその扉の向こうで何度も一本背負いされて、それでも先が気になって自ら投げ飛ばされに行く感じ。
木原さんの筆力が物凄い熱を持っているので止まらないんですよね。
80%アレ。その上痛い(心身共に痛くなる)
完全に読み手を選ぶBLの中の極北も極北。
でもですね…星5だわこれは!
異常性欲×異常忠誠心のぶつかり合い!
ある意味、純愛のガチンコ勝負。
まともなようで嘉藤もぶっ飛んでる。あ、受け攻め逆だった。まあ良いか(攻めを左に書いて×するらしいですね。どうでも良い知識がまた学べましたね)
ヒュンのシーンはヒュンするけど、2人の相手に対する感情のズレが見事に表現された凄いシーンだと思う。
あれを書けるのは木原さんの他にはいない気がする。
さあ、下巻はどうなるのか…。
ドキドキが止まらないze!!(色んな意味で)
どんなラストになるか毛ほども想像が付かない。
これも木原さんの凄い所。
本作には最後におまけの短編が2篇載っているのですが、全く知らない2人のお話。共通なのは主人公が元本橋組だったという事位。(こちらは割と甘々)
君たち、誰…?
と思っていたら、本来はこの2人のお話『月に笑う』がメインだそうです。
本作『灰の月』はスピンオフでなんと同人誌だったのが、商業用として出されたそうです。
BLって作家さんご自身が同人誌を書いて、それが商業用になったりするのですね。面白いなあ。
読者の私としては読ませて頂けて有難い話です。
総括のちゃんとした感想は下巻にて。
ところで、本作は電子書籍なので移動中や寝る前、自宅での読書時間は『続巷説百物語』を拝読している私。
時には江戸時代であやかしの謎を追い、時にはヤクザさんの特殊性欲と言う名の狂気に近い純愛にヒュンとなり、忙しい毎日を送っております。
Posted by ブクログ
BL界隈に舞い戻ってから最初に読んだのが、これ。復活でこれって、衝撃だったんですけど。
惣一にも、ましてや嘉藤にも、登場人物のだれにも感情移入できないままで、それでも力業で先へ先へと読み進まされてしまった。
ずっと自分にとっての読書の必須条件は登場人物の誰かしらに共感できることだと思っていましたが、木原先生の本と出会ってはじめて、共感って必要ないんだと気づかされました。共感しなくても読んじゃうもんね、読まずにいられなくなっちゃうもの。
怖くて痛くてもう嫌だなと思うのに、ページをめくるのをやめられない。畳みかけるように続く「どうして。なぜ。やめて。」と言いたくなるような痛々しい惣一の選択の連続。
しかも下巻へ続く。
心が健康なときに読むべき作品。いろんな意味で怖いですほんと。
Posted by ブクログ
木原作品の中でもメンタルがやられると評判のこちらをやっと読み始めました。
「月に笑う」はそんなに好みじゃなかったですが、こちらの「灰の月」の方が自分は好きです。
一見、惣一さんの変態ぶりが目立つんですが、読んでるうちに、嘉藤の方がちょっと壊れてる気がしてきました。
ものすごくエゴイストなんじゃないの?って(笑)
嘉藤の望みとは全く別ベクトルに惣一さんは、気を惹きたくてあれこれやらかしまくります。。
そんな惣一さんが可哀想で可愛い。
惣一さんはある意味ピュアすぎる。。
上巻は嘉藤が惣一さんと決別して終わります。
どんどんぐいぐい読ませる文章はほんとに凄いです!
「月に笑う」の番外編は本編を読み返してから読もうと思います。
惣一がどんどん雌犬化していくのが凄かった。クールなインテリはどこへいったやらで醜聞も気にせずマイウェイまっしぐら、いっそう清々しいほど。
でも一番手に入れたい嘉藤は自分のものにはならない、その悲観した姿が印象的でした。
もう一つは月に笑うの番外編。相変わらず信二ラブの路彦が見れて大満足です。
Posted by ブクログ
試し読みで読み進められるくらいのページ数で輪姦描写、二輪挿し…痛い描写に面食らって、これは買わねば…と謎に意気込み購入して読み進めていくと、やっぱり内容が濃かった…。最高。こんなにのめり込めるとは思わなかった。
惣一のわがまま…?子供ぽさ?に時々、ぬ??と思いつつも嘉藤がなんとも良い男なもんだから、、惣一の気持ち分からんでもないなんて思いつつ始終wktkしながら読んだら上巻はあっという間に終わりました。
全く感想になってないけど、どう落ち着くんやろかとソワソワしながら下巻に進みます!
追記 月に笑うバレンタイン編と大晦日編
よかった、月に笑うを読んでからこの二編を読んで良かった。信二は性根が優しいよなぁ。
本間あんたら何だかんだ仲良しやし好きあっとって良いと思う、とつくづく思うたわ。
Posted by ブクログ
「月に笑う」に登場した脇キャラで893の一人息子、本橋惣一を主人公にしたスピンオフ。同人誌でぽつぽつ読んでいましたが、まさか商業誌になるとは~!!びっくりですよ、だってエロ特化というかオールエロしかも超激辛ですからね。糖分ゼロ。大丈夫か。
惣一は敵対組織に残忍で性的なリンチを受けて自分の属性を開花させられちゃっていたんですよね~
同人誌で切れ切れに読んでたのではあまり感じなかった惣一のHENTAI性が、こうして凝縮されるとドン引きレベルで強力で、もはや滑稽になりかけていて、HENTAI好きでもさすがに心配させられます。
…それでも、惣一の嘉藤への恋心は胸打つものがあって、切なくさせられてしまうのです…幸せになってほしい!!って祈りたくなります。
「月に笑う」では考えられなかったほど雌犬化している惣一の姿にはHENTAIとか哀れとか超えた一途な気持ちが丸見えで、どうにかしてあげたくなっちゃうんですよ…!
…あまりにも見境なく淫乱なのが玉に瑕ですよね。それも嘉藤の気を引くためなんだ…と思うと、不器用さに泣けます。
嘉藤は惣一の経済893としてのポテンシャルに惚れ込み尊敬してついてきたのに、あまりな性癖に辟易してしまっていて、彼にもたいへん同情を禁じ得ません。
「棒」にされたと思ってて幻滅してる嘉藤。誤解が激しいところに焦れ焦れさせられますね。でも、嘉藤の悲惨な過去を知ると、愛とか恋とか全く信じられない彼の気持ちもすごく理解できます。
それに、あくまでもノンケだったわけだし。憧れのカッコいいボスに毅然としていて欲しかっただろうしww
帯に純愛!ってデカく書いてあるけど、そうなんだろうけど惣一の必死な愛情表現がヘタクソすぎて、嘉藤に全然伝わっていないところで結局エロがすごい目立ってる結果になってて、焦れ焦れするのに萌えます…
下巻につながっているので、痛みをこらえつつ待ちますね!
自業自得
『月に笑う』を読んで この本にスピンオフがあると知り即購入しました。
ま、月に笑うで惣一と嘉藤の事は知ってはいたけど
惣一…思い通りいかないのは自業自得だよ!の一言に尽きるなぁ〜
あんな事もあったし、気持ち分からんでもないけど あれでは嘉藤も離れたくなる気持ちも分かる。